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介護浴槽・機械浴 · 基礎知識

介護浴槽の保守と費用|保証年数・点検・公開価格と介護保険の範囲【2026年版】

介護浴槽(機械浴)の保守プランと費用を、掲載メーカーの公式情報から整理。アマノの10年保証プラン、酒井医療の6年間保証パック、オージー技研の全国17拠点などの保守体制、いうら・積水ホームテクノ・モリトーの公開価格、厚生労働省資料にある介護保険の福祉用具の範囲をまとめました。

公開 2026年10月1日

介護浴槽は、購入したあとも点検や修理、消耗品の交換が続く設備です。本体価格だけで比べると、運用の段階で思わぬ費用がかかることがあります。

この記事では、掲載メーカーが公式に書いている保守の内容と価格の例、介護保険の福祉用具の範囲を整理します。

保守の内容を公式に書いているメーカー

保守の中身を具体的に書いているメーカーは、16社のうち一部でした。プランの名前と範囲を並べます。

メーカー公式に書かれている保守の内容
アマノロングサポート・安心定期点検・点検レポートの3プラン。ロングサポートは購入後1年目を含む10年間、修理費・部品費なし(消耗品・浴槽本体のフレーム部は対象外)
酒井医療訪問修理、オーバーホール、定期保守点検、配管洗浄。6年間保証の「あんしんケアパック」。休日サポートセンターで故障・修理を受付
オージー技研全国17拠点に専任サービススタッフ。訪問修理、オーバーホール、保守点検、巡回訪問
ヤエス顧客ごとの専任担当が提案から納入、アフターメンテナンスまで一貫対応。6年に1度の全体解体点検(オーバーホール)
いうら定期点検、標準使用期間に合わせた案内、現地修理。持ち帰り修理のときは代替品を用意

保証の年数や対象外の部品は、プランごとに違います。見積の段階で、何年間・どの部品まで・出張費は含むかを書面で確かめてください。

年1回の点検が勧められる理由

アマノは、入浴装置は過酷な環境で使われる機器で、点検をしないまま使い続けると突然故障することもあると説明しています。故障すると修理費だけでなく、施設の運営にも大きな影響が出るとしています。

  • アマノは年に1回、潤滑油の補給、調整、補修を行うことが必要としている
  • オージー技研は、専用測定器で漏れ電流などを測る保守点検を行うとしている
  • 酒井医療は、長く使った機器の診断を行い、安全に使うための提案をするオーバーホールを用意している

入浴が止まると、利用者の予定を組み直す必要が出ます。点検の日程を入浴の少ない日に合わせられるかも、保守の相談で確かめておきましょう。

公開されている価格の例

介護浴槽の価格を公式に載せているメーカーは、16社のうち3社でした。税の表記は公式どおりに並べます。

メーカー製品公式の価格
いうら入浴用電動ストレッチャー HN-720本体価格1,900,000円(税込2,090,000円)
いうらバスタブ HB-300本体価格1,060,000円(税込1,166,000円)
積水ホームテクノwellsバス KGS大型タイプ280万円〜(標準仕様の参考価格、税表記なし、輸送費・組立設置費は含まない)
積水ホームテクノwellsバス KGSB110万円〜(同上)
モリトーつるべー F1セット662,600円〜(非課税、吊り具・設置費用別途)

どの価格も、設置工事や周辺機器を含まない本体の価格です。実際の費用は、浴室の工事や電気・給排水の工事を加えて見積で確かめてください。

本体以外にかかる費用

見積を比べるときは、本体価格の外にある費用をそろえないと、正しく比べられません。公式の記載から読み取れる主な項目を挙げます。

  • 設置・組立の費用(積水ホームテクノは輸送費と組立設置費を別としている)
  • 吊り具や設置部材(モリトーは吊り具と設置費用を別途としている)
  • 電気・給排水・床補強などの建築工事
  • 薬液・フィルター・マットなどの消耗品(アマノは主な消耗品を製品ページに列挙)
  • 保守プランの料金や出張費(アマノの安心定期点検プランは出張費・部品代が有償)

メトスの個粋は、浴槽だけを先に入れ、昇降機と個粋チェアを後から導入して初期費用を抑える方法も可能としています。段階導入ができるかどうかも、費用の比べ方に関わります。

介護保険の福祉用具で対象になる範囲

厚生労働省の資料「介護保険における福祉用具」では、福祉用具の範囲の考え方として、在宅で使用するものを挙げ、特殊浴槽等は対象外と例示しています。施設に入れる機械浴は、介護保険の福祉用具の給付とは別の設備として考える必要があります。

区分(資料の記載)入浴に関わる対象種目
福祉用具貸与移動用リフト(つり具の部分を除く)
福祉用具販売(購入費)入浴補助用具(入浴用いす、浴槽用手すり、浴槽内いす、入浴台、浴室内すのこ、浴槽内すのこ、入浴用介助ベルト)、簡易浴槽、移動用リフトのつり具の部分
対象外の例特殊浴槽等、天井取り付け型天井走行リフト

同じ資料では、購入費の対象は原則年間10万円を限度としています。在宅でリフトを使う場合は、ケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談してください。

修理の窓口と休日の対応

入浴装置が止まったとき、どれだけ早く来てもらえるかは施設にとって切実な問題です。窓口の体制を公式に書いているメーカーを並べます。

メーカー公式に書かれている窓口・体制
酒井医療平日は最寄りの営業所。土日祝・年末年始は休日サポートセンターで故障・修理を受付
オージー技研全国17拠点に専任サービススタッフ。支店・営業所はすべて修理業の許可を取得
いうら各拠点に専門知識を持つ社員が在籍。持ち帰り修理のときは代替品を用意
ヤエス顧客ごとの専任担当。担当者が休暇の場合は替わりの担当者が対応
アマノアマノ製介護入浴装置の問い合わせ窓口を設け、電話とフォームで受付

近くに拠点があるか、休日に故障したらどうなるかは、契約前に必ず聞いておきたい項目です。

長く使うための選び方

介護浴槽は10年単位で使う設備です。導入時の価格だけでなく、何年目にどんな費用がかかるかを見通して選ぶのが大切です。

  1. 保証の年数と対象外の部品を確かめる(アマノは10年、酒井医療は6年間の保証パック)
  2. オーバーホールの周期を聞く(ヤエスは6年に1度と記載)
  3. 修理の窓口が近くにあるかを確かめる(オージー技研は全国17拠点)
  4. 故障時の代替手段を確かめる(いうらは持ち帰り修理で代替品を用意)

費用の比べ方を一枚にまとめる

最後に、見積を比べるときの表の作り方をまとめます。3社以上から同じ条件で見積を取り、この表を埋めると違いが見えます。

  • 本体価格(税込か税別か)
  • 設置・工事費(建築工事と分けて記入)
  • 保守プランの年額と保証年数
  • 消耗品の年間費用の目安
  • オーバーホールの周期と費用

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

介護浴槽の保証は何年ありますか?

メーカーとプランによります。アマノのロングサポートプランは購入後1年目を含む10年間(消耗品・浴槽本体のフレーム部は対象外)、酒井医療のあんしんケアパックは6年間の保証としています。

介護浴槽の価格はいくらくらいですか?

公式に価格を載せている例では、いうらの入浴用電動ストレッチャーHN-720が本体価格1,900,000円(税込2,090,000円)、積水ホームテクノのwellsバスKGS大型タイプが280万円〜(参考価格、税表記なし、輸送費・組立設置費別)です。工事費は別にかかります。

施設の機械浴は介護保険の対象になりますか?

厚生労働省の資料「介護保険における福祉用具」では、福祉用具は在宅で使用するものとされ、特殊浴槽等は対象外と例示されています。

【用途別】介護浴槽メーカーおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

寝たままの方の機械浴を、保守まで含めて1社に任せたいなら

株式会社アマノ

寝位・座位・リフト・個浴・シャワーの5方式。ショールーム9か所と車上デモ、10年保証の保守プラン

静岡県磐田市の介護入浴装置メーカーで、製品を寝位・座位・リフト・個別・シャワーの5方式に分けて公開している。寝位の「マリンコートリモ」は浴槽フチ高さ93cmで介助でき、薬液を自動注入するタイプと、常時ろ過も行うタイプを選べ、ろ過タイプは自動配管洗浄機能を持つ。保守は年1回点検を軸に3プランを用意し、ロングサポートプランは10年間、修理費と部品費がかからないとしている。

株式会社アマノの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

自立から重度化まで、同じ浴室を変えながら使いたいなら

積水ホームテクノ株式会社

浴槽や手すりが動く介護用ユニットバスwells。価格帯を公開し、ショールームは全国14か所

大阪市のユニットバス専門メーカーで、介護用浴室「wells」は浴槽や手すりが動く可変性で、一つの浴室で自立から重度者まで対応するとしている。特殊浴槽や機械浴槽に対応した大型のKGS-Fもある。標準仕様の参考価格としてKGS大型タイプ280万円〜などを公開している(税表記なし、輸送費・組立設置費別)。

積水ホームテクノ株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

個浴を先に入れ、重度化に合わせて設備を足したいなら

株式会社メトス

浴槽・昇降機・チェアを分けて導入できる個浴「個粋」。100V電源で動き、無料の出張体験会あり

東京都中央区の会社で、ユニバーサルデザイン介護浴槽「個粋」を展開する。浴槽・昇降機・個粋チェアの構成で、先に浴槽だけを入れて後から昇降機とチェアを足す導入方法も可能としている。個粋プラスは使用湯量320L、昇降機は耐荷重100kg、電源はAC100V。

株式会社メトスの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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