3比較ハブジュエリーOEM

ジュエリーOEM · 用語集

ジュエリーOEM用語集

ジュエリーOEMの見積書や公式サイトに出てくる製法・素材・仕上げ・取引・表示の用語40語を、日本ジュエリー協会の表示規定や工場の公開情報をもとに解説します。掲載企業の公式サイトに記載がある条件を、社名付きで例に添えています。

公開 2026年9月29日 · 40語

石留め(爪留め・覆輪留め)いしどめ
ダイヤモンドや天然石を地金に固定する仕上げ工程で、爪留めは金属の爪で石を押さえ、覆輪留めは金属の縁で石を囲みます。1個ずつの手作業のため数量を増やしても単価が下がりにくく、預かり石は鋳造や仕上げで割れるリスクがあると日本アイボリーは注意点に挙げています。掲載企業では、GEMILYAが爪留め・覆輪留めなど5種、マリウスが爪留め・覆輪留め・玉留め・ミル留め・ドイツ留め等、EDGE Castが爪留め・彫留・ふせこみ・ふくりん等(石留600円〜)を公開しています。石の手配では、グラッシーがGIA認定宝石鑑定士常駐でダイヤモンドの独自調達ルートを、ダイアート三枝がGIA検査済み天然ダイヤモンドを扱うとしています。

関連: 彫金、研磨(バフ・バレル・電解)、リードタイム(納期)

いぶしいぶし
銀を硫化させて黒くする加工で、彫りの溝や文字を際立たせ、凹部を黒く残して凸部を磨くことで陰影を出します。日本アイボリーはシルバー向けの完成仕上げの一つとして公開しています。掲載企業では、GEMILYAが鏡面・マット・ヘアラインと並ぶ仕上げに、OPULAがシルバー925のいぶし加工に、EDGE Castがミル打ち・いぶし・電解を工程に、グラッシーがカラー仕上げの一つに挙げています。

関連: SV925(シルバー925)、鏡面、マット

STL(3Dデータ形式)えすてぃーえる
3Dプリントや切削に使われる立体データの形式で、依頼者が用意して入稿すると原型製作の費用と日数を抑えられます。日本アイボリーはSTL形式で出力できればよりリーズナブルに切削できると案内し、CASTYはSTL・OBJ形式の入稿で自動見積を出します。GEMILYAは.3dm/.stl/.igs/.stpの入稿に対応し、造形サイズは90×90×90mmまで一体としています。グラッシーもai・psd・pptx・PDF・3dm・stlなど幅広い入稿形式を公開しています。

関連: CAD/3Dプリント、原型、型代(原型代・ゴム型代)

SV925(シルバー925)えすぶいきゅうにーごー
銀の含有率925‰以上の銀合金で、日本ジュエリー協会の規定ではAg925・SV925・Silver925・925・Sterlingの表示が認められています。割り金には銅が使われることが多く、いぶし加工ができる素材です。最小ロットは会社で差があり、三雄工芸はAg925を30個〜(100個で1個2,000円程〜)、有限会社スペースは1色12個〜、ワン・パシフィックは原則20個から、GEMILYA・CASTY・日本アイボリーは1個から受けています。鋳造工賃の公開例はSUN DIGITAL JEWELRY SERVICEが90円/g、EDGE Castが95円/g(税別)です。

関連: 品位、いぶし、地金相場、最小ロット(ミニマムロット)

OEM/ODMおーいーえむ/おーでぃーえむ
OEMは依頼者のブランド名で販売する製品を製造会社が作る取引で、依頼者がデザインや仕様を決め、工場が鋳造や仕上げを行います。ODMは工場側がデザインまで担う形で、違いは「誰がデザインするか」の一点です。三雄工芸・JEWELRY TAKEDA・有限会社スペース・マリウスはOEMとODMの両方を掲げ、トラストは商品イメージがなくても過去データから完全オリジナルで企画・提案するとしています。製造委託には2026年1月1日施行の取適法(中小受託取引適正化法)が関わり、発注書面の交付と受領後60日以内の支払期日が義務として示されています。

関連: 最小ロット(ミニマムロット)、サンプル(試作)、前払い(前受金・着手金)

型代(原型代・ゴム型代)かただい
ジュエリーOEMの初期費用で、金属プレス用の金型ではなく、形を最初に作る原型代と複製用のゴム型代を指すのが一般的です。初回だけかかり、同じ原型とゴム型が使える限り追加生産では原則かかりませんが、ゴム型は消耗品のため作り直しが必要になる場合があります。公開例では、トーキョードライブがシンプルなリングで原型・ゴム型代を中国生産およそ30,000円〜・国内生産およそ60,000円〜、銀工房が原型製作費10,000〜30,000円、ワン・パシフィックがCAD+原型作成1デザイン5,000円(税抜)としています。3Dデータから直接造形する方式ではゴム型を取らずに作れるため型代の性質が変わりますが、データ作成費は別にかかります。

関連: 原型、ゴム型、最小ロット(ミニマムロット)、STL(3Dデータ形式)

CAD/3Dプリントきゃど/すりーでぃーぷりんと
パソコン上で設計した3Dデータから、CNC切削や3Dプリンターで原型を造形する方法です。日本アイボリーはRhinocerosとJCADで設計してNC切削または光造形で原型を作り、Formlabsは鋳造用レジンで原型を24時間以内に作れると公開しています。3Dプリントした原型をゴム型を経ずに直接鋳造する方法もあり、1個から数個の製作や試作に向きます。掲載企業では、ダイアート三枝がRhinocerosで±0.1mmレベルの精度を掲げ、EDGE Castが3Dプリントを2円/mm3(最低2,000円)で公開しています。

関連: 原型、STL(3Dデータ形式)、3Dスキャン、ロストワックス鋳造

鏡面きょうめん
磨き上げて光沢を強く出した研磨仕上げで、輝きが強い反面、傷が目立ちやすい特徴があります。日本アイボリーは形が歪まないよう力加減に気を付けて磨くと説明しており、細い部分や薄い部分は仕上げの選択に制約が出ます。掲載企業では、GEMILYA・CASTY・三雄工芸・EDGE Cast(磨き800円〜)が鏡面仕上げを公開しています。仕上げの指定は原型確認の段階で決めておきます。

関連: マット、ヘアライン、研磨(バフ・バレル・電解)

K18/K10けいじゅうはち/けいじゅう
金の品位をカラットで表した呼び方で、K18は品位750(金750‰以上833‰未満)、K10は品位416に当たります。色は割り金で決まり、K18YG(イエロー)、K18PG(ピンク)、K18WG(ホワイト、主にパラジウム)のように記号を連ねて表示します。金・プラチナは地金が高価なため少数でも取引が成り立ちやすく、三雄工芸は10個〜(1個〜応相談)、有限会社スペースは1色6個〜、寿商会・ワン・パシフィックは1個〜としています。参考価格の公開例では、CASTYがK18ゴールドリング148,000円〜、ワン・パシフィックがK18ペンダントトップ16,000円〜(税抜)です。

関連: 品位、Pt900/Pt950、地金相場、ロジウムメッキ

原型げんけい
製品の元となる最初の立体で、手作り(ワックスや地金を削る)、CAD+切削、CAD+3Dプリントの3つの作り方があります。原型代は初回だけかかる費用で、追加生産では原則かかりません。公開例では、銀工房が「大抵は10,000〜30,000円の間」、クリエイトタカノがデザイン画料・原型料・ゴム型料で「20,000〜50,000位が目安」、日本アイボリーがNC彫刻を1時間以内6,000円と時間制で公開しています。保管条件も会社ごとに違い、GEMILYAは最終発注から6ヶ月保管、三雄工芸は納品時に返却し約半年以上発注がなければ廃棄としています。

関連: ゴム型、型代(原型代・ゴム型代)、CAD/3Dプリント

研磨(バフ・バレル・電解)けんま
鋳造したままの粗い表面を整えて輝きを出す工程で、形を変えずに表面を仕上げます。手作業のバフ磨き、機械で行うバレル研磨、鋳造後に工場が行う電解研磨があり、日本アイボリーはキャストサービス利用者に電解研磨を無料で行い、バレル研磨を1個150円〜・2営業日と公開しています。研磨や石留めは1個ずつの手作業のため、数量を増やしても単価が下がりにくい費用です。掲載企業では、マリウスが磁気バレル・バフ、山勝がバフ磨き、Tesoro Co.Ltd.が研磨・ポリッシュを工程に挙げています。

関連: 鏡面、湯道、石留め(爪留め・覆輪留め)

刻印(打刻・レーザー)こくいん
品位表示やブランドマークを製品に入れる加工で、日本ジュエリー協会の規定では本体への表示は打刻・彫刻・レーザー・印刷で行い、原型・金型・ワックスへの表示は打刻または彫刻で行います。完成品の品位表示は販売するブランド側の責任で、刻印内容は発注時に工場へ指定します。掲載企業では、GEMILYAが打刻・レーザー・鋳造一体の3方式、グラッシーが漢字も刻める約1.5mmスペース対応のレーザー刻印、寿商会がレーザー刻印・シリアル刻印、AAB JAPANがレーザー刻印を基本即日で公開しています。中川装身具工業はレーザー刻印を別型扱いにする場合があるとしています。

関連: 品位、JJA表示規定、造幣局品位証明(ホールマーク)、彫金

ゴム型ごむがた
原型からシリコンゴムなどで取る複製用の型で、ここにワックスを流してワックス型を作ります。日本アイボリーによると、140度で焼成する量産シリコンゴム型は約5%縮み、常温硬化型は縮みがほとんどない代わりに料金が約2倍です。ゴム型は消耗品で、繰り返すうちにゴムの一部が切れて使えなくなることがあるため、原型の保管が勧められています。料金の公開例では、EDGE Castがゴム型作成工賃を焼ゴム27.5円/cm3・液ゴム37.5円/cm3の体積計算(税別)で示し、アメスは既存のシリコンゴム型があれば最短3日で仕上げるとしています。

関連: 原型、ワックス型(ワックスツリー)、型代(原型代・ゴム型代)、ラバーキャスト(遠心鋳造)

最小ロット(ミニマムロット)さいしょうろっと
工場が1回の発注で受ける最小数量で、業界で統一されておらず会社と素材で決まります。地金の単価が安い素材ほど1個あたりの加工費の比率が高くなるため最小ロットが大きく、三雄工芸は金・プラチナ10個〜、Ag925・SUS316L 30個〜、真鍮100個〜と素材別に公開しています。1個から受ける会社はGEMILYA・CASTY・日本アイボリー・JEWELRY TAKEDA・アメスなどで、依頼者が原型やデータを用意する前提のことが多く、1個の単価は数量をまとめた場合より高くなります。数十個からの例では、ばん屋・サンワ製作所が各色36個〜、トラスト・e.m.が50個〜、アクセサリーマルタカが1型1色100個以上です。

関連: 型代(原型代・ゴム型代)、OEM/ODM、真鍮(黄銅)、サンプル(試作)

サンプル(試作)さんぷる
量産前に仕上がりや仕様を確認するための試作品で、見積のあとにサンプルや原型を確認してから量産に進むのが共通の流れです。費用と扱いは会社で差があり、OPULAは全て有料(事例で15,000〜40,000円)でサンプルのみの製作は不可、アクセサリーマルタカは1個につき最終単価の約2〜3倍、トーキョードライブは15,000円〜で本生産前提、銀工房は有料で〜5,000円までとしています。GEMILYAはサンプル1個から現物で判断して売れた分だけ作り足す進め方を案内し、サンプルのみ・原型製作のみの依頼も受けます。日数の公開例では、有限会社スペースが国内生産で約2週間、e.m.が15〜30日程度、アーネストインターナショナルが通常15〜30日です。

関連: 原型、リードタイム(納期)、最小ロット(ミニマムロット)、前払い(前受金・着手金)

JJA表示規定じぇいじぇいえーひょうじきてい
日本ジュエリー協会(JJA)が定める「ジュエリーおよび貴金属製品の素材等の表示規定」で、品位表示、めっき・張り・中空の記号、原産国、ニッケルフリーの表現などをまとめています。主たる貴金属の種類と品位を本体に表示し、めっきの色で地金の色と誤認させる表示は禁止です。ロストワックス鋳造の原産国は本体の鋳込み工程を行った国で決まるため、海外で鋳造し国内で仕上げた製品を「日本製」と表示すると景品表示法の不当表示に当たるおそれがあります。ピアスのポストにニッケル含有貴金属を使用しないことも規定されています。

関連: 品位、メッキ(GP・PGP・BRUP)、ニッケルフリー(NF)、造幣局品位証明(ホールマーク)

地金相場じがねそうば
金・プラチナ・銀の取引価格で、日々変動するためジュエリーOEMの見積は相場連動になるのが一般的です。日本アイボリーは銀の鋳造料金を「完成品重量×(銀地金相場+鋳造工賃)」と公開し、EDGE Castは地金代を鋳造日の相場で別途計算します。GEMILYAは「地金相場は日々動きます」として一律の価格表を案内せず、費用構成を原型代+地金代(相場×重量)+鋳造・加工費+仕上げ・オプション費に分けています。数量を増やしても地金代は重量×相場で1個ごとにかかるため下がらず、見積の有効期限を確認しておく必要があります。

関連: 鋳造(キャスト)、型代(原型代・ゴム型代)、K18/K10、SV925(シルバー925)

上代/掛け率じょうだい/かけりつ
上代は小売価格(販売価格)、下代は卸価格で、掛け率は上代に対する下代の割合です。OEMでは販売価格が決まっていると素材と重量の提案を受けやすくなり、GEMILYAは「小売価格を先に決めて、そこから仕様を組みたい」進め方に対応するとしています。公開例では、AAB JAPANが卸を下代表示にし推奨上代は下代の約2.5〜3倍(掛け率に直すと約33〜40%)、サンワ製作所が参考上代・掛け率は別途相談としています。

関連: 地金相場、最小ロット(ミニマムロット)、前払い(前受金・着手金)

真鍮(黄銅)しんちゅう
銅と亜鉛の合金で、日本ジュエリー協会の規定では銅58〜62%を六四黄銅、68〜72%を七三黄銅と呼びます。地金が安い分、1個あたりの加工費の比率が高くなるため最小ロットが大きく設定されやすく、三雄工芸は100個〜(100個で1個1,500円程〜)、有限会社スペースは1色50個〜(中国生産)、寿商会は1SKU 30個〜、Tesoro Co.Ltd.は数千個単位〜としています。金色を付けるメッキ前提で使われることが多く、参考価格の公開例ではCASTYが真鍮の精密金物・パーツ3,500円〜です。ステンレス・チタンとは違い、鋳造工場で対応できます。

関連: メッキ(GP・PGP・BRUP)、最小ロット(ミニマムロット)、ラバーキャスト(遠心鋳造)、ニッケルフリー(NF)

ステンレス316L(サージカルステンレス)すてんれすさんいちろくえる
鉄とクロムなどの合金で、DMM.makeはSUS316Lを耐腐食性に優れると説明しています。鋳造ではなく切削や金属3Dプリントで作られることが多く、貴金属の鋳造ラインを持つ工場でも扱わない例があり、GEMILYAは本体製作に非対応、石友は取り扱いなしとしています。対応する会社では、三雄工芸がSUS316Lを30個〜(100個で1個1,500円程〜)、寿商会が316L・304を要相談、有限会社スペースがステンレスを1色100個〜(中国製造)、AAB JAPANがサージカルステンレスに特化して100〜200個〜、マリウスがSUS316L/304の鋳造・切削に対応します。非貴金属のため品位表示はなく、素材名を正しく書くことが表示の基本です。

関連: チタン、PVD/IP(イオンプレーティング)、ニッケルフリー(NF)、最小ロット(ミニマムロット)

3Dスキャンすりーでぃーすきゃん
現物のジュエリーやパーツを計測して3Dデータに変換する方法で、原型のない既存品から再製作や修正をするときに使います。GEMILYAは現物からの3Dスキャンで再製作できるとし、その際は権利確認が必須と明記しています。三雄工芸も3Dスキャンを加工工程の一つに公開しています。他社製品の複製は権利の問題があり、石友は「類似商品の製作は承ることができません」としています。

関連: CAD/3Dプリント、STL(3Dデータ形式)、原型

造幣局品位証明(ホールマーク)ぞうへいきょくひんいしょうめい
造幣局が貴金属製品の品位を試験し、日章・ひし形内の品位数値・金属記号の刻印で証明する任意の有料制度です。2012年4月からISO9202とJIS H6309に従った表示になり、金製品6区分・白金製品4区分・銀製品5区分で証明されます。依頼には事前の登録届出が必要で、試験のため白金・金製品で0.3g、銀製品で1gを100個あたり1試料の割合で削り取られ、手数料は指輪など1部品製品1〜7個で金製品1,491円・白金製品2,401円・銀製品777円です。造幣局の刻印がある金・プラチナ製品は種類と品位の表示を略せ、刻印の最小サイズは金・銀製品で縦0.8mm×横2.4mmです。

関連: 品位、JJA表示規定、刻印(打刻・レーザー)

チタンちたん
強い耐蝕性をもつ灰色の硬い金属で、日本ジュエリー協会の規定では700℃を超えると酸化膜が成長すると説明されています。ステンレスと同様に鋳造ではなく切削や3Dプリントが中心の素材で、GEMILYAは本体製作に非対応です。マリウスはチタンのキャスト・切削・IP色付け・ダイヤ留め・ロウ付けを得意とし、チタン専用研磨機や加工機を自社開発しているとしています。サンワ製作所はピアス金具用にチタンを扱っています。

関連: ステンレス316L(サージカルステンレス)、PVD/IP(イオンプレーティング)、ニッケルフリー(NF)

鋳造(キャスト)ちゅうぞう
溶かした地金を型の空洞に流し込んで形を作る工程で、ジュエリーOEMではロストワックス鋳造が主流です。地金ごとにまとめて行うため受付日が決まっていることがあり、日本アイボリーはK18WG・PT900の鋳造を月2回、K18YG・PGを毎週と公開しています。料金は「完成品重量×(銀地金相場+鋳造工賃)」の相場連動が多く、日本アイボリーは事業者向け鋳造工賃183円/g、SUN DIGITAL JEWELRY SERVICEはSV925 90円/g・K18 120円/g、EDGE CastはPt900 110円/g・K18 95円/g・SV925 95円/g(税別)としています。設備の公開例では、EDGE Castが真空遠心鋳造機と真空吸引加圧鋳造機、石友が真空加圧・遠心分離鋳造機を挙げています。

関連: ロストワックス鋳造、湯道、地金相場、リードタイム(納期)

彫金ちょうきん
工具で金属を彫る・削るなどして形や模様を整える手作業の総称です。JEWELRY TAKEDAは「彫金工具による細部調整」を精密加工の工程に、Tesoro Co.Ltd.は彫金を加工工程に挙げています。三雄工芸はレーザー彫刻、マリウスはレーザーマーキング/彫刻を工程として公開しており、手彫りと機械彫刻を使い分ける会社があります。AAB JAPANはハワイアンジュエリー彫りに対応しています。

関連: 刻印(打刻・レーザー)、プレス製法、石留め(爪留め・覆輪留め)

ニッケルフリー(NF)にっけるふりー
ニッケルを含まない素材やめっきを指す表示で、日本皮膚科学会は汗で溶け出した金属が接触皮膚炎を起こし、日本の主要アレルゲンに硫酸ニッケルや塩化コバルトが挙げられると説明しています。日本ジュエリー協会の規定では、NF表示に「安全」という表現を付けてはならず、ピアスのポストにはニッケル含有貴金属を使用しません。真鍮への下地めっきにニッケルが使われることがあるため、下地処理の有無を工場に確認します。掲載企業では、寿商会がニッケルフリーの真鍮・合金、sansyoがニッケルフリー素材に対応し、中川装身具工業はニッケルメッキを別型扱いにする場合があるとしています。

関連: メッキ(GP・PGP・BRUP)、真鍮(黄銅)、JJA表示規定、ステンレス316L(サージカルステンレス)

PVD/IP(イオンプレーティング)ぴーぶいでぃー/あいぴー
PVDは物理蒸着の総称で、イオンプレーティング(IP)はその一種です。日本ジュエリー協会は「イオン化した金属を被加工物に蒸着させる表面処理」と説明し、表示記号はめっきのPをIPに置き換えた金イオンプレーティングGIPなどを使います。シチズンは高真空で硬質の薄膜を施す技術とし、デュラテクトの基準値1,000HV以上に対しステンレスは約200HV程度と公開していますが、これは時計外装の例でジュエリーの一般値ではありません。掲載企業では、マリウスがチタンのIP色付けとIP装置を自社工場に持ち、中川装身具工業がイオンプレーティングをめっき工程に挙げています。

関連: メッキ(GP・PGP・BRUP)、チタン、ステンレス316L(サージカルステンレス)

品位ひんい
合金に含まれる貴金属の最低含有率を千分率で表した数値で、日本ジュエリー協会の規定では元素記号と数値を一体で表し、‰の記号は付けません。金は333‰未満、プラチナは850‰未満、銀は800‰未満だと、それぞれ金製品・プラチナ製品・銀製品と表示できません。純度に1000‰を使う表示は認められておらず、単一金属の100%は理論上存在しないため景品表示法上の不当表示になります。完成品の品位表示は販売するブランド側の責任で、刻印内容は発注時に工場へ指定します。

関連: SV925(シルバー925)、K18/K10、JJA表示規定、造幣局品位証明(ホールマーク)

Pt900/Pt950ぷらちなきゅうひゃく/きゅうひゃくごじゅう
プラチナの品位区分で、日本ジュエリー協会の規定では999・990・950・900・850に分かれ、850‰未満はプラチナ製品と表示できません。表示にはPtの記号を使い、Pt900は国内で一般的な品位、Pt950はISO9202とJIS H6309の両方にある品位です。鋳造の受付は金より少ないことがあり、日本アイボリーはPT900を月2回としています。掲載企業では、GEMILYAがPt900対応でPt950は要相談、アメスがプラチナ900〜950、ダイアート三枝がPt950・Pt900、EDGE CastがPt1000〜Pt900H(Pt900は110円/g、税別)を扱います。

関連: 品位、K18/K10、鋳造(キャスト)、造幣局品位証明(ホールマーク)

プレス製法ぷれすせいほう
金型を作り、プレス機で地金を成形する製法です。金型や治具の費用が別に発生するため鋳造に比べて初期費用は高くなりますが、山勝は「軽くてやわらかい、繊細なプレス製法の貴金属商品が高い評価」を受けているとし、鋳造とプレスの2製法を選択・組み合わせています。山勝はコンピューター制御工作機械で金型を作成し、型作りから最終仕上げまで一貫して製造できると公開しています。三雄工芸・マリウス・アクセサリーマルタカもプレス加工を工程に挙げています。

関連: 型代(原型代・ゴム型代)、ロストワックス鋳造、彫金

ヘアラインへあらいん
一方向に細かい筋目を付けた研磨仕上げで、筋目の方向によって見え方が変わります。工場に具体的に指定しないと標準仕様で進むため、鏡面・マットと合わせて発注時に指定する項目です。掲載企業では、GEMILYA・CASTY・三雄工芸がヘアライン仕上げを公式サイトの仕上げメニューに挙げています。

関連: 鏡面、マット、研磨(バフ・バレル・電解)

前払い(前受金・着手金)まえばらい
発注時や製作開始前に代金の全部または一部を支払う条件で、初回取引や個人依頼で求められることが多い項目です。GEMILYAは初取引で発注時に全額前払い(銀行振込)、OPULAは全額前受金制、トーキョードライブは個人が見積金額の全額前払い・法人初回が初期費用+製作費の約50%の着手金、ラッキーアンドカンパニーは原型代入金後にサンプル製作、Tesoro Co.Ltd.は入金確認後に製作開始としています。支払条件は発注書面に明記し、取適法では受領後60日以内の支払期日が基準として示されています。

関連: OEM/ODM、サンプル(試作)、上代/掛け率

マットまっと
艶を抑えた質感の研磨仕上げで、細かい傷が目立ちにくいのが特徴です。日本アイボリーは鏡面・いぶしと並ぶ完成仕上げの種類として公開しています。CASTYはサンドブラスト、三雄工芸はホーニングとして同系統の仕上げを挙げ、GEMILYAはマットを4種の仕上げの一つにしています。サンワ製作所はグッズ向けにマット加工を工程に公開しています。

関連: 鏡面、ヘアライン、いぶし

メッキ(GP・PGP・BRUP)めっき
地金の表面に別の金属の薄い膜を付ける処理で、真鍮に金色を付けたり銀の白さを保ったりする目的で使います。日本ジュエリー協会の記号は金めっきGP、ピンクゴールドめっきPGP、ロジウムめっきRHP、黒色ルテニウムめっきBRUP、プラチナめっきPTPで、厚みはGP 3μmのようにμmで表示します。金張り(GF)はめっきと違い金合金の質量比1/20以上で区分され、北欧産業やTesoro Co.Ltd.はゴールドフィルド(14KGF)を扱います。掲載企業では、GEMILYAがK24〜ブラックロジウムのメッキ8種と部分メッキ、中川装身具工業が金・銀・ロジウム・パラジウム・ニッケル・古美・イオンプレーティングのめっきを自社工場で行い、EDGE Castはメッキを1,000円〜で公開しています。

関連: ロジウムメッキ、PVD/IP(イオンプレーティング)、JJA表示規定、ニッケルフリー(NF)

湯道ゆみち
鋳造の際に溶かした地金がワックス型の空洞へ流れ込む通り道で、鋳造後に製品から切り離して痕を処理します。日本アイボリーは湯道処理を1箇所150円〜、日数を2〜3営業日と公開しており、鋳造そのものより前後の工程が納期を左右する例です。仕上げ工程の最初に行う作業で、その後に研磨・石留め・メッキが続きます。

関連: 鋳造(キャスト)、ワックス型(ワックスツリー)、研磨(バフ・バレル・電解)

ラバーキャスト(遠心鋳造)らばーきゃすと
ゴム型を使う遠心鋳造で、サンワ製作所は錫合金(メタル)のラバーキャスト製品を公式サイトの主力に挙げています。sansyoも「ゴム型鋳造(ラバーキャスト・遠心鋳造)」を工程として公開し、シルバー・真鍮・金・ピューター(錫合金)に対応します。三雄工芸もラバーキャストを加工工程の一つに挙げています。錫合金製のアクセサリーやノベルティを国内で小ロット生産したいときに関わる製法です。

関連: ゴム型、鋳造(キャスト)、真鍮(黄銅)

リードタイム(納期)りーどたいむ
仕様確定から納品までの日数で、原型・ゴム型・鋳造・仕上げ・メッキ・検品の合計に確認のやり取りが加わります。工場が示す日数にはデザイン検討やデータ作成の時間は含まれず、遅れの多くは仕様の未確定と原型の修正で起きます。公開例では、日本アイボリーが原型製作約2〜3週間+量産製品約2〜3週間、CASTYが最短12営業日、GEMILYAが仕様確定からおよそ4週間(最短2週間)、OPULAが入金・仕様確定から30〜45日程度、AAB JAPANがデザイン確定から最終納品まで約6か月です。地金ごとの受付サイクルも影響し、日本アイボリーはK18WG・PT900の鋳造を月2回としています。

関連: 鋳造(キャスト)、サンプル(試作)、原型

ロジウムメッキろじうむめっき
ホワイトゴールドや銀の白さを保つために施す白色のめっきで、日本ジュエリー協会の記号はRHPです。イエローゴールドのK18にロジウムめっきをした製品はK18 RHPと表示し、K18WGとする表示は不可とされています。説明文では「ロジウムめっき仕上げ」「ロジウムコーティング」と書き、「ロジウム仕上げ」は不適切な表現です。掲載企業では、CASTY・OPULA・EDGE Cast・Tesoro Co.Ltd.がロジウムメッキに対応し、GEMILYAはブラックロジウムまで扱います。

関連: メッキ(GP・PGP・BRUP)、K18/K10、JJA表示規定

ロストワックス鋳造ろすとわっくすちゅうぞう
ワックスの模型を石膏で包み、焼いてワックスを溶かし出し、できた空洞に地金を流し込む製法です。同じゴム型からワックスを何度も作れるため、同じ形を数量分そろえる量産に向き、金型を使う圧造や切削に比べて初期費用が低いのが特徴です。日本ジュエリー協会の表示規定では、この製法の原産国は本体の鋳込み工程を行った国で決まります。掲載企業ではGEMILYA・ダイアート三枝・JEWELRY TAKEDA・マリウス・ラッキーアンドカンパニーなどが公式サイトで鋳造方式として挙げています。

関連: 原型、ゴム型、ワックス型(ワックスツリー)、鋳造(キャスト)

ワックス型(ワックスツリー)わっくすがた
ゴム型にワックスを流し込んで作る製品の元で、木の枝のようにツリー状に組んで石膏(埋没材)に埋め、焼成でワックスを除去してから地金を流し込みます。日本アイボリーはワックスで最低0.7mmの厚みが必要で、ワックス重量の約10倍がシルバー925の完成重量になると案内しています。ワックスを持ち込んで鋳造だけ頼むこともでき、SUN DIGITAL JEWELRY SERVICEはWAX持込なら鋳造は中2日程度、EDGE Castはワックス・ゴム型・STLデータの持込を前提にしています。

関連: ゴム型、鋳造(キャスト)、湯道

【用途別】ジュエリーOEM会社おすすめ3選

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

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PRGEMILYA(ジェミリア)

「1個だけ作りたい」に、ちゃんと答える会社

「最低ロットは設けていません」と公式に明記し、SV925・K18・K10・Pt900・真鍮のどれも1個から製作できる。相談には原則3営業日以内に返信し、費用は初期費用と数量ごとの単価を分けて見積。原型は6か月保管され、期間内の追加生産は原型代がかからない。

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真鍮・合金のアクセサリーを量産するなら

株式会社ばん屋

ロゴ入りアクセを数百個。原宿で現物を見て決める

金属アクセサリーは各色36個から数千個まで対応し、中国・広州の自社工場はISO9001認証。原宿のショールームに約3,000点の素材・サンプルを常備し、デザイン提案から生産・納品まで一社で受ける。北京五輪・ディズニー・上海万博の公式アクセサリー製造実績を公式に掲げる。

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K18・Ptの本格ジュエリーを国内一貫生産でなら

株式会社ダイアート三枝

K18・Ptを国内一貫で。年1万件をこなすOEM工場

甲府の本社工場と高岡工場で、デザイン・CAD・原型・鋳造・研磨・石留め・検品まで社内一貫。ISO9001に基づく品質管理と±0.1mmレベルの精度を公式に掲げ、年間ファッション系OEM1万件以上・ブライダル系2,000件以上の実績を持つ。リピートは3週間〜。

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