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防耐火認定番号の読み方と建築基準法22条・61条|アルミ外壁材は防火地域で使えるか【2026年版】

外壁材の防耐火認定番号は、構造種別(PC防火構造・QF準耐火構造など)・性能時間・部位・通算番号の4ブロックで読めます。不燃材料のNM番号との違い、建築基準法22条・23条・61条が外壁に求めること、アルミ外壁材で公式に認定番号を公開している製品、番号が書かれていないケースの扱いを整理しました。

公開 2026年9月30日

外壁材のカタログには「PC030NE-0001」のような番号や「NM-8597」のような番号が並びます。どちらも国土交通大臣の認定番号ですが、意味は別です。

このページでは、番号の構成、構造認定と材料認定の違い、建築基準法の該当条文、アルミ外壁材の公開例、番号が出ていないケース、設計者・施工店への確認項目を整理します。

認定番号は4つのブロックでできている

日本金属サイディング工業会の防耐火関連資料によれば、防耐火構造の大臣認定番号は各会員企業が個別に取得し、番号は構造種別・性能時間・部位・通算番号で構成されます。

ブロック記号と意味
構造種別FP=耐火構造/QF=準耐火構造/PC=防火構造/QP=準防火構造
性能時間120=2時間/060=1時間/045=45分/030=30分/020=20分
部位BE=外壁耐力壁/NE=外壁非耐力壁/RS=軒裏
通算番号4桁

たとえば「PC030NE」で始まる番号なら、防火構造・30分・外壁非耐力壁の認定です。「QF045BE」なら準耐火構造・45分・外壁耐力壁になります。

認定は製品単体ではなく、下地や取り付け方を含む「構造」に対して出ます。同じ外壁材でも、認定に書かれた下地構成でなければその番号は使えません。

構造の認定と材料の認定は別物

もう一つの番号体系が材料の認定です。工業会資料では、材料はNM=不燃、QM=準不燃、RM=難燃で、外部仕上げ用はNE/QE/REとされています。

  • NM-8597:厚さ0.5mm以上のカラーアルミを建築基準法の不燃材料に認定(日本アルミニウム協会の手引き)
  • NM-8598:厚さ0.3mm以上0.5mm未満のカラーアルミS
  • NM-5135:アイジー工業 Xium-ALUMI(アルミ板厚1mm)の不燃材料認定
  • NM-2698:DNP アートテック(高耐候化粧アルミパネル)の不燃材料認定
  • NM-5090(1):三洋工業 スカイマーカーType WS(アルミ外装ルーバー)の不燃材料認定
  • 不燃(個)第1026号:三洋工業 スパンドレルOA(ひる石裏打材のみ)

材料認定は「その材料が燃えにくいか」を示し、構造認定は「その壁が何分火に耐えるか」を示します。不燃材料であることと、防火構造の認定を持つことは別の話です。

建築基準法22条・23条・61条が求めること

外壁材の防火性能が必要になるのは、建てる場所が法律で指定された区域にあるときです。該当する条文を条文の記載に沿って整理します。

条文内容
第22条特定行政庁が防火地域・準防火地域以外の市街地について指定する区域内の建築物の屋根を、火の粉による火災の発生を防止する性能に関する技術的基準に適合させる(大臣が定めた構造方法または大臣認定)
第23条同区域内の木造建築物等は、外壁の延焼のおそれのある部分を準防火性能の技術的基準に適合する土塗壁その他の構造とし、大臣が定めた構造方法または大臣認定を受けたものとする
第61条防火地域・準防火地域内の建築物は、外壁の開口部で延焼のおそれのある部分に防火設備を設け、壁・柱・床等を延焼防止に必要な性能の技術的基準に適合させ、大臣が定めた構造方法または大臣認定を受けたものとする(高さ2m以下の門・塀等は除外)

22条は屋根の規定で、外壁は同じ区域について23条で規定されています。「22条区域」と呼ばれる場所では、木造の外壁の延焼のおそれのある部分に準防火性能が求められます。

61条は防火地域・準防火地域の規定で、外壁だけでなく開口部の防火設備も対象です。カーテンウォールで「大臣認定防火設備」のタイプが用意されているのは、この条文に対応するためです。

アルミ外壁材で公式に認定番号が出ている製品

当サイトが調べた29社のうち、アルミ製の外装材について認定の記載を公式に確認できたものを並べます。番号まで公開している製品と、「取得」とだけ書かれた製品があります。

会社・製品認定の公式記載
アイジー工業 Xium-ALUMI不燃材料認定 NM-5135(番号公開)
DNP アートテック不燃材料認定 NM-2698(番号公開)
三洋工業 スカイマーカーType WS不燃材料認定 NM-5090(1)(番号公開)
三洋工業 スパンドレルOA国土交通省認定不燃(個)第1026号(ひる石裏打材のみ)
三協アルミ スパンドレル「不燃性認定取得済み」(番号は製品ページ未記載、ビル建材サイトで防火認定書を提供)
三協アルミ 防火型NL-Rカーテンウォールの防火型は防火認定取得
LIXIL Danサイディング「複数の準耐火構造・防火構造認定」(番号は性能ページ未記載)
不二サッシ カーテンウォール大臣認定防火設備 個別認定シリーズ。防火認定書PDFを公開
LIXIL RX-60/E-SHAPE大臣認定防火設備タイプあり
昭和フロントアルミ防火設備は国土交通大臣認定製品
UACJ金属加工 シート貼り不燃ルーバー「不燃認定を取得」(番号未記載)

住宅用アルミサイディングでは、LIXILのDanサイディングが準耐火構造・防火構造の認定を持つと記載しています。YKK APのアルカベール、スマイルタイム、Graise HOME、一角、APサービスセンターは、公式ページ上に防火認定番号の記載がありません。

「認定あり」と書かれていても番号がないケース

公式ページに「防火認定取得」とだけ書かれ、番号が出ていない製品は少なくありません。番号がないと、認定の種別(構造か材料か)と適用条件が読めません。

  • ALPOLIC:「様々な国の防火認定に合格」と記載。日本国内の不燃認定番号は公式ページで未確認
  • 東京宝潤達新材 アルミ複合パネル:防火の記載は「A2 GB8624-2006」で中国規格。日本の大臣認定の記載なし
  • 三協アルミ・UACJ金属加工:「取得済み」の記載はあるが、製品ページに番号なし。三協アルミはビル建材サイトで認定書を別途提供
  • 菊川工業・オクジュー・ツヅキ・下平金属工業所など:オーダー製作のため標準の認定番号がなく物件ごとに対応

海外規格の等級は、日本の建築確認では大臣認定の代わりになりません。輸入建材を外装に使うときは、日本の認定番号があるかを最初に確認してください。

アルミ樹脂複合板は、表面のアルミと芯材の樹脂の組み合わせで防火性能が決まります。ALPOLIC/frのように「防火」を製品名に含むグレードと、そうでないグレードを区別して仕様書を読んでください。

設計者・施工店に確認する項目

認定は建てる場所と構造の組み合わせで決まるため、施主が番号だけ見ても判断できません。次の順で確認すると、話が早く進みます。

  1. 敷地の区域:防火地域・準防火地域か、22条区域か、指定なしか(自治体の都市計画情報で分かる)
  2. 必要な性能:61条なら地域と規模に応じた技術的基準、23条区域なら延焼のおそれのある部分の準防火性能
  3. 製品の認定番号:構造認定(PC/QF等)か材料認定(NM等)か、部位(BE/NE)と性能時間が要件に合うか
  4. 認定の下地条件:認定書に書かれた下地・胴縁・断熱材の構成で施工するか
  5. 重ね張りの場合:既存外壁を残した構成で認定が使えるか(認定書の仕様と照合)
  6. 開口部:61条の区域ではサッシ・ドアも防火設備が必要。カーテンウォールは防火設備タイプの有無

確認の結果は、見積書か仕様書に認定番号として残してもらってください。工事後に建築確認や検査で番号を求められたとき、書面があれば施工店を経由せずに答えられます。

この記事に出てくるメーカー・施工会社

参照元

よくある質問

防火認定番号「PC030NE」は何を意味しますか?

日本金属サイディング工業会の資料によれば、PCは防火構造、030は30分の性能時間、NEは外壁非耐力壁を示し、続く4桁が通算番号です。QFは準耐火構造、FPは耐火構造、BEは外壁耐力壁、RSは軒裏を表します。

アルミの外壁材は不燃材料ですか?

日本アルミニウム協会の手引きでは、厚さ0.5mm以上のカラーアルミは認定番号NM-8597で建築基準法の不燃材料に認定され、0.3mm以上0.5mm未満はカラーアルミSとしてNM-8598です。製品単位では、アイジー工業のXium-ALUMIがNM-5135、DNPのアートテックがNM-2698、三洋工業のスカイマーカーType WSがNM-5090(1)を公式に記載しています。

防火地域でアルミサイディングを使えますか?

建築基準法第61条により、防火地域・準防火地域では壁等が政令の技術的基準に適合し、大臣が定めた構造方法か大臣認定を受けたものである必要があります。住宅用ではLIXILのDanサイディングが複数の準耐火構造・防火構造認定を持つと記載しています。YKK APのアルカベールなど他社は公式ページに認定番号の記載がないため、施工店を通じて認定書を確認してください。

海外の防火規格(GB8624など)は日本で使えますか?

日本の建築確認で求められるのは国土交通大臣の認定です。東京宝潤達新材のアルミ複合パネルは防火の記載が中国規格のA2 GB8624-2006のみで、日本の認定の記載がありません。輸入建材を外装に使う場合は、日本の認定番号の有無を最初に確認してください。

【建物・頼み方別】アルミ外壁材のおすすめ3社

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

戸建ての外壁を、重ね張りでリフォームするなら

YKK AP株式会社

外装材の中で最軽量。アルカベール15mm、11ラインアップを全国の施工店で

アルミ外装材「アルカベール」は基本厚さ15mm、幅350〜400mm、長さ3〜4mで、モダン・木目柄・深絞り(石調)のシリーズがある。公式サイトは「錆びずに長期間安心」「外装材の中でも最軽量で建物への重量負担が少なく、塩害に強い」とし、塗装は「クオリティジェット」、芯材はノンフロン硬質プラスチックフォーム断熱材。横張り・縦張り・リフォーム重ね張りに対応する。

YKK AP株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

施工店に、工事保証込みで一社に任せたいなら

株式会社住居時間(スマイルタイム)

自社のアルミ外壁材で施工実績14,000件超。窯業系の約1/9の軽さ、工事保証最高10年

表面材アルミ約0.4mm・芯材に硬質発泡ウレタンの断熱材・裏面に防水フィルムを持つ自社オリジナルのアルミ外壁材20種で、重ね張り(外断熱)リフォームを施工する。重量は窯業系サイディングの約1/9。施工実績14,000件以上、日本金属サイディング工業会の施工例写真コンテストに16年連続入賞。工事保証は最高10年と公式に記載する。

株式会社住居時間(スマイルタイム)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

ビル・商業施設・公共施設の外装パネル、カーテンウォールなら

三協立山株式会社 三協アルミ社

A6063S-T5の押出形材にアルマイト・フッ素塗装。不燃認定・水密1500Pa、BIMデータと認定書を公開

外装・天井材スパンドレルはJIS H 4100 A6063S-T5のアルミ押出形材で、シルバー艶消・二次電解着色・フッ素樹脂焼付塗装(20/40μm)などの表面処理を選べ、製作限度6m、不燃性認定取得済み。バーチカルカーテンウォールNL-Rは水密性1500Paで自然換気機能付き、防火型は防火認定取得。ビル建材専門サイトでCAD・BIMデータ、WEBカタログ、防火認定書を提供し、富山銀行本店(2019年)などの採用事例を公式に載せる。

三協立山株式会社 三協アルミ社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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