3比較ハブ介護浴槽・機械浴

介護浴槽・機械浴 · 用途別

在宅介護の入浴リフト・介護浴槽の選び方|介護保険の範囲と後付けできる製品【2026年版】

自宅での入浴介助に向けて、浴室に後付けする入浴用リフト(モリトーのつるべー、いうらの入浴用電動リフト)、据置型のリフト付き浴槽(いうらLS-550)、移動できるミスト浴(アイン)を比較。厚生労働省の資料にある介護保険の福祉用具の範囲もあわせて整理しました。

公開 2026年10月1日

自宅で家族が入浴を介助している場合、施設の機械浴のような大きな設備は置けません。浴室を大きく工事せずに、入浴用リフトや据置型の浴槽で負担を減らす方法が中心になります。

この記事では、厚生労働省の資料にある介護保険の福祉用具の範囲と、在宅で検討しやすい製品を整理します。

在宅で使える入浴設備の種類

在宅の入浴では、浴室に後付けするリフト、浴槽をまたがずに入れる工夫、浴室まで移動しなくてよい機器の3つが選択肢になります。

種類内容掲載メーカーの例
入浴用リフト浴室に設置し、座ったまま浴槽へ昇降するモリトー(つるべー)、いうら
据置型のリフト付き浴槽専用バスタブとリフトを組み合わせるいうら(LS-550)
移動できるミスト浴ベッド型で居室の近くで使うアイン(ナノミストバス BEDタイプ)

どれを選ぶかは、浴室の広さと、入浴される方が座っていられるかで決まります。ケアマネジャーや福祉用具専門相談員にも相談しながら選んでください。

訪問入浴などのサービスを使うか、家族が自宅の浴室で介助するかでも、必要な設備は変わります。まずは今の入浴の流れで、どの場面がいちばん大変かを書き出しておくと相談がスムーズです。

介護保険の福祉用具で対象になるもの

厚生労働省の資料「介護保険における福祉用具」では、福祉用具は利用者が居宅で自立した日常生活を営めるよう助けるものを保険給付の対象としています。入浴に関わるものは、貸与と購入で扱いが分かれています。

区分(資料の記載)入浴に関わる対象種目
福祉用具貸与(原則)移動用リフト(つり具の部分を除く)
福祉用具販売(例外)入浴補助用具(入浴用いす、浴槽用手すり、浴槽内いす、入浴台、浴室内すのこ、浴槽内すのこ、入浴用介助ベルト)、簡易浴槽、移動用リフトのつり具の部分

同じ資料では、販売種目は原則年間10万円を限度とし、対象外の例として特殊浴槽等や、天井取り付け型天井走行リフトを挙げています。実際に使えるかどうかは、ケアプランを作るケアマネジャーに確かめてください。

浴室に後付けする入浴用リフト

在宅の浴室に後から付けるリフトは、工事の大きさと、家族がふだん入浴するときの邪魔にならないかが選び方のポイントです。

メーカー製品公式の記載
モリトーつるべー F1セット1関節タイプで着座位置が固定。662,600円〜(非課税、吊り具・設置費用別途)
モリトーつるべー F2Rセット2関節タイプで可動域が広く、脱衣所から浴室への移動やトイレにも使える。736,300円〜(非課税)
いうら入浴用電動リフト BS-700AN設置工事不要タイプ。本体価格840,000円(非課税)

モリトーのつるべーは、突っ張り棒固定式(接着固定式)ならユニットバスに釘やネジなしで設置でき、アームとモーターを外せば家族の入浴の邪魔にならないとしています。公式では介護保険レンタル対象商品としており、ケアマネジャーを通じて福祉用具貸与事業所に問い合わせるよう案内しています。

浴槽ごと置く据置型のリフト

浴室の浴槽が深くて使いにくい場合は、専用のバスタブとリフトを組み合わせる方法もあります。いうらは、工事不要で導入できる据置型バスタブの入浴リフトを紹介しています。

  • いうらのリフト付シャワーキャリーLS-550は、専用バスタブLBS-150とセットで使う
  • シートの高さを電動で昇降でき、移乗や洗体を楽な姿勢で行えるとしている
  • 座面が電動でチルトでき、前傾姿勢になる方や座位保持がとれない方も使えるとしている
  • 製品一覧ではLS-550を本体価格1,880,000円(非課税)と掲載

据置型は、浴室の広さに余裕があることが前提になります。設置できるかどうかは、浴室の寸法を伝えてメーカーか販売店に確かめてください。

今ある浴槽を撤去するかどうかで、工事の範囲と費用が変わる点にも注意が必要です。

浴室まで移動できない方のための選択肢

寝たきりで浴室への移動が難しい方には、居室の近くで使える機器もあります。アインのナノミストバスBEDタイプは、移動できるベッド型の入浴機器です。

項目公式の記載
設置の条件家庭用電源と4ℓの水があればどこでも設置可能。給排水や電気工事は不要
使用水量1人あたり500ml以下
寸法ベッド時W830×D2420×H1470mm、収納・移動時W830×D735×H1470mm
重量80kg(粉砕装置を除く)

ミスト浴は、お湯につかる入浴とは体験が異なります。訪問入浴などほかのサービスとあわせて、ご本人に合う方法を家族とケアチームで話し合ってください。

在宅で導入する前に確かめること

在宅の入浴設備は、家族の暮らしと共存させる必要があります。導入前に次の点を確かめておくと、使わなくなる失敗を減らせます。

  1. 浴室の広さと浴槽の深さ、出入口の段差
  2. ユニットバスか在来工法か(モリトーの突っ張り棒固定式はユニットバス向け)
  3. 家族が入浴するときに外せるか、邪魔にならないか
  4. 介助する家族が操作を覚えられるか(リモコンのボタン数など)
  5. 介護保険の貸与・購入の対象になるか、ケアマネジャーに確認したか
  6. 故障したときの連絡先と、修理中の代わりの手段
  7. 賃貸住宅の場合は、設置方法について家主や管理会社の了解が要るか

いうらはアフターサポートで、持ち帰り修理のときは代替品を用意するとしています。在宅では入浴を止められない家庭も多いため、修理中の対応は大切な確認項目です。

家族が操作しやすいかを確かめる

在宅では、介助するのは専門職ではなく家族であることが多くなります。操作が簡単で、力を使わずに動かせるかは、使い続けられるかどうかに直結します。

メーカー・製品公式に書かれている操作の特長
モリトー つるべー F1セット1関節タイプで着座位置が固定され、操作が簡単。移動は軽く押すだけ
モリトー つるべー F2Rセット2関節タイプで可動域が広く、入口が狭い場所の出入りがスムーズ
いうら LS-550電動で座面の高さを調節でき、移乗・洗体を楽な姿勢で行える
アイン ナノミストバス全身浴と顔出し入浴の両方ができ、操作はボタンで行う

家族の体格や力に合うかは、実物で確かめるのがいちばんです。福祉用具貸与事業所に相談すると、試用できる場合もあります。

費用の目安を整理する

在宅向けの製品は、公式に価格を載せているものがあります。税の表記は公式どおりに並べます。

製品公式の価格
モリトー つるべー F1セット662,600円〜(非課税)。吊り具・設置費用は別途で、設置方法により価格が変わる
モリトー つるべー F2Rセット736,300円〜(非課税)
いうら 入浴用電動リフト BS-700AN本体価格840,000円(非課税)
いうら リフト付シャワーキャリー LS-550本体価格1,880,000円(非課税)

介護保険で貸与や購入費の支給を受けられる場合は、自己負担はこの価格と異なります。どの制度が使えるかは、ケアマネジャーに確かめてから選んでください。

在宅介護の入浴で相談すべき先

在宅の入浴は、施設向けの機械浴メーカーではなく、入浴用リフトや福祉用具に強いメーカーが相談先になります。

  • ユニットバスに工事を抑えてリフトを付けたいなら、モリトー(つるべー)
  • 浴槽ごと入れ替えて、座ったまま浴槽上へスライドさせたいなら、いうら(LS-550)
  • 浴室への移動が難しい方なら、アイン(ナノミストバス BEDタイプ)
  • 介護保険の扱いは、ケアマネジャーと福祉用具貸与事業所に相談する

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

在宅の入浴用リフトは介護保険でレンタルできますか?

厚生労働省の資料「介護保険における福祉用具」では、移動用リフト(つり具の部分を除く)が福祉用具貸与の対象とされています。モリトーはつるべーを介護保険レンタル対象商品としています。実際の利用はケアマネジャーに確かめてください。

ユニットバスに穴を開けずにリフトを付けられますか?

モリトーのつるべーは、突っ張り棒固定式(接着固定式)ならユニットバスに釘やネジなしで設置できるとしています。

介護浴槽(特殊浴槽)は介護保険の対象ですか?

厚生労働省の資料では、福祉用具は在宅で使用するものとされ、特殊浴槽等は対象外と例示されています。

【用途別】介護浴槽メーカーおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

寝たままの方の機械浴を、保守まで含めて1社に任せたいなら

株式会社アマノ

寝位・座位・リフト・個浴・シャワーの5方式。ショールーム9か所と車上デモ、10年保証の保守プラン

静岡県磐田市の介護入浴装置メーカーで、製品を寝位・座位・リフト・個別・シャワーの5方式に分けて公開している。寝位の「マリンコートリモ」は浴槽フチ高さ93cmで介助でき、薬液を自動注入するタイプと、常時ろ過も行うタイプを選べ、ろ過タイプは自動配管洗浄機能を持つ。保守は年1回点検を軸に3プランを用意し、ロングサポートプランは10年間、修理費と部品費がかからないとしている。

株式会社アマノの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

自立から重度化まで、同じ浴室を変えながら使いたいなら

積水ホームテクノ株式会社

浴槽や手すりが動く介護用ユニットバスwells。価格帯を公開し、ショールームは全国14か所

大阪市のユニットバス専門メーカーで、介護用浴室「wells」は浴槽や手すりが動く可変性で、一つの浴室で自立から重度者まで対応するとしている。特殊浴槽や機械浴槽に対応した大型のKGS-Fもある。標準仕様の参考価格としてKGS大型タイプ280万円〜などを公開している(税表記なし、輸送費・組立設置費別)。

積水ホームテクノ株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

個浴を先に入れ、重度化に合わせて設備を足したいなら

株式会社メトス

浴槽・昇降機・チェアを分けて導入できる個浴「個粋」。100V電源で動き、無料の出張体験会あり

東京都中央区の会社で、ユニバーサルデザイン介護浴槽「個粋」を展開する。浴槽・昇降機・個粋チェアの構成で、先に浴槽だけを入れて後から昇降機とチェアを足す導入方法も可能としている。個粋プラスは使用湯量320L、昇降機は耐荷重100kg、電源はAC100V。

株式会社メトスの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

施設に合う介護浴槽メーカーを、無料で相談する

施設の種類と定員、入浴される方の身体状況の内訳(自立・座位可能・座位困難)、浴室の寸法と階数、新築か改修か、希望の時期と予算を送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載メーカーへ匿名で概要を伝え、見積やデモの窓口をおつなぎします。費用はかかりません。

無料で相談する

関連記事