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業務用空気清浄機 · 基礎知識

業務用空気清浄機のフィルター交換・清掃とランニングコスト|公式の交換周期と消費電力で見積もる【2026年版】

業務用空気清浄機の保守とランニングコストを、方式ごとの保守の形(交換式・洗浄式・消耗品なし・定期交換サービス)、公式に記載された交換周期と部品価格、消費電力から年間の電力量を出す計算、自社で手入れするか外部の保守契約に任せるかの判断、手入れの遅れを知る目安、5年間の保守費を見積で比べる書き方の順に整理します。

公開 2026年10月1日

業務用空気清浄機の費用は、本体価格よりも、何年も使い続けるあいだの保守と電気代で差がつきます。同じ風量の機種でも、フィルターを交換する方式か、洗って使う方式かで、手間と費用の出方がまったく違います。

このページでは、30社の公式サイトに書かれた交換周期・部品価格・消費電力だけを使って、ランニングコストの見積り方を説明します。公式に記載のない金額は推定せず、「記載なし」として扱います。

保守の形は方式で決まる:交換・洗浄・消耗品なし

空気清浄機の保守は、大きく4つの形に分かれます。方式を選んだ時点で、保守の形もほぼ決まります。

保守の形主な方式公式記載の例
部品を交換するHEPAフィルター、紫外線ランプ、UV-LEDダイキン(HEPAフィルター・LEDユニット)、岩崎電気(紫外線ランプ)、極光電気(紫外線オゾンランプ)
洗って繰り返し使う電気集じん、光触媒、水洗いフィルタートルネックス(電気集塵フィルタを洗浄して何度も再利用)、カルテック(光触媒フィルターのつけ置き洗いで分解性能が再生)、エアドッグジャパン(集じんフィルターは交換不要・水洗い可能)
消耗品がない低温プラズマアイリスオーヤマ プラズマガード(フィルター等消耗品なし、ランニングコストは電気代のみ)
交換を外部に任せるレンタル、交換方式の保守ダスキン(脱臭・集塵フィルターを4週間ごとに定期交換)、オーデン(洗浄済みユニットと交換)

洗浄式は部品代がかからない一方、洗う人手と時間が要ります。交換式は手間が少ない一方、部品代が周期ごとに発生します。

公式に書かれた交換周期と部品価格

交換周期と部品価格を公式に載せている例を並べます。周期は使い方で変わるため、どれも「目安」として記載されています。

メーカー・機種部品交換周期(公式の目安)部品価格
ダイキン ACBC10Y(天井埋込)HEPAフィルター約2年記載なし
ダイキン BAEF55D160(エアコン後付)フィルター/LEDユニット約1年/約7年記載なし
岩崎電気 エアーリア紫外線ランプGL15約1年(24時間連続点灯時。定格寿命8,000時間)3,750円(税抜)
極光電気 エアボーン30/60紫外線オゾンランプランプ寿命8,000時間記載なし
極光電気 エアボーン4紫外線オゾンランプランプ寿命6,000時間記載なし
フジコー交換用プレフィルター記載なし1,375円(税込)
ダスキン 分煙機フィルターセット(レンタル)約6,000本(小型は約3,000本)目安で4週または8週13,200円/9,900円(税込)

岩崎電気は、1年を8,750時間として、定格寿命8,000時間のランプを24時間点灯した場合の目安が約1年だと説明しています。営業時間だけ点灯する施設なら、交換までの期間は長くなります。

電気代は消費電力×運転時間で見積もる

電気代は、消費電力(W)に運転時間を掛けた電力量(kWh)に、自社の電力単価を掛けて出します。24時間・365日(8,760時間)運転した場合の年間電力量を、公式の消費電力から計算します。

メーカー・機種消費電力(公式値)年間電力量(24時間運転)
オーニット エアフィーノ6W約52.6kWh
三菱電機 DA-8000A弱5.5W/中19W/強64W約48.2/166.4/560.6kWh
アイリスオーヤマ プラズマガード 空調ダクトタイプ30W約262.8kWh
ダイキン ACBC10Y14〜49W約122.6〜429.2kWh
トルネックス ブラスト144〜230W約1,261.4〜2,014.8kWh
岩崎電気 エアーリア パワー強運転時180W(50Hz)約1,576.8kWh

電力単価は契約ごとに違うため、この表では金額にしていません。自社の単価(円/kWh)を掛けると年間の電気代になります。

同じ機種でも、弱運転と強運転で電力量が10倍以上変わる例があります(三菱電機DA-8000Aは弱5.5W・強64W)。実際にどのモードで何時間回すかを決めてから計算すると、見積の精度が上がります。

自社で手入れするか、外部に任せるか

保守を社内で回せるかどうかは、拠点の数と担当者の手間で決まります。外部に任せる手段を公式に載せているメーカーを整理します。

  • ミドリ安全:電気集じん機の定期メンテナンス契約(現地での電極交換・フィルタ清掃、工場での電極洗浄・特性検査)を、全国約200か所の営業拠点で「日本全国対応」
  • オーデン:全国25か所の拠点で、洗浄済みの電気集塵ユニット・フィルターと交換する方式(北海道・離島は要相談)
  • アマノ:電気集塵機の電極洗浄サービス
  • シャープ:有償の保守サービス契約を推奨
  • エアドッグジャパン:フィルター交換サービス、サブスクリプション「Airdog CARE+」
  • ダスキン:レンタル料にフィルターの定期交換を含む。4週間標準レンタル料は小型1,870円〜、大型13,640円〜(税込)、契約時の保守料27,500円

自社で手入れする場合は、作業のしやすさも比較の材料です。コトヒラ工業の溶接ヒュームコレクターは工具不要でフィルタ交換・清掃ができ、赤松電機製作所のヘビースモーカーは工具レスのカセット方式と記載しています。

手入れの遅れを知る目安と公式の仕組み

フィルターの詰まりや電極の汚れは、見た目では気づきにくいものです。手入れの時期を知らせる仕組みや、汚れにくくする仕組みを公式に記載している例があります。

  • ミドリ安全 パルクリーン カウンター:メンテナンス時期お知らせタイマー
  • 赤松電機製作所 スマートミストゼロ:回転式の自浄機構で「汚れを溜めにくく、吸引力の低下を抑える」。逆洗ユニットのオプション
  • ホーコス ミストイーターR:遠心分離による自浄作用、運転中のスプレー洗浄(オプション)
  • シャープ KI-M1800:内部自動洗浄でメンテナンスの負担を低減
  • オーニット 剛腕シリーズ:月1回の簡易メンテナンス。エコデザインのオゾン脱臭システムは年1回程度の点検
  • 脱煙機能付き喫煙ブース:厚生労働省の測定方法の例は、概ね3か月以内ごとに測定し、基準値付近になれば概ね1か月以内ごとに測定してフィルター等を交換するとしている

赤松電機製作所が自浄機構の利点として吸引力の低下を挙げているように、汚れは風量の低下として表れます。定期的に吸込口や吹出口の風量を測って記録しておくと、交換時期を判断する材料になります。

5年間の保守費を見積書で比べる書き方

本体価格だけで比べると、保守費の大きい機種を選んでしまうことがあります。複数社の見積を、同じ期間の総額でそろえて比べます。

  1. 比べる期間を決める(例:5年間)
  2. 本体価格と設置工事費を分けて記入する(税込・税抜の別も)
  3. 消耗品:部品単価×5年間の交換回数(ダイキン天井埋込のフィルターなら約2年ごと、岩崎電気のランプなら24時間点灯で約1年ごと)
  4. 保守契約:年額×5年、または交換方式の保守料
  5. 電気代:年間電力量×自社の電力単価×5年
  6. 洗浄の人件費:自社で洗う方式は、1回あたりの作業時間×回数を書き出す

部品価格を公式に載せていないメーカーが多いため、見積依頼の時点で消耗品の単価と交換周期を明記してもらうよう頼んでおくと、比較表が埋まります。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

業務用空気清浄機のフィルター交換はどのくらいの頻度ですか?

機種ごとに違います。公式の目安では、ダイキンの天井埋込ACBC10YはHEPAフィルター約2年、エアコン後付ユニットBAEF55D160はフィルター約1年・LEDユニット約7年、岩崎電気のエアーリアは紫外線ランプが24時間連続点灯で約1年です。ダスキンのレンタルは脱臭・集塵フィルターを4週間ごとに定期交換します。

フィルター交換が要らない業務用空気清浄機はありますか?

アイリスオーヤマのプラズマガードは消耗品なしでランニングコストは電気代のみと記載しています。トルネックスは電気集塵フィルタを洗浄して何度も再利用でき、カルテックは光触媒フィルターをつけ置き洗いすると分解性能が再生すると記載しています。洗浄式は部品代の代わりに洗う手間がかかります。

業務用空気清浄機の電気代はどうやって計算しますか?

消費電力(W)×運転時間で電力量(kWh)を出し、自社の電力単価を掛けます。たとえば三菱電機DA-8000Aの強運転(64W)を24時間・365日回すと年間約560.6kWh、オーニットのエアフィーノ(6W)なら約52.6kWhです。

【置く場所別】業務用空気清浄機メーカーおすすめ3選

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

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