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業務用空気清浄機 · 基礎知識

オゾン発生器の濃度と有人・無人の使い分け|発生量mg/hとppmの違い・安全機能・認定制度【2026年版】

業務用のオゾン除菌脱臭機を安全に使うために、発生量(mg/h・g/h)と濃度(ppm)の違い、オーニット・タムラテコ・極光電気・エコデザインが公式に示す有人向けと無人向けの区分、人感センサーやタイマー・オゾン回収などの安全機能、CT値の記録や濃度測定器のレンタル、日本オゾン協会のオゾン発生装置認定制度の範囲、職場で決める運用ルールを整理します。

公開 2026年10月1日

オゾンは酸化力でニオイ成分や菌を分解するため、消臭や除菌に使われます。一方で、濃度が高いまま人がいる空間で使うことは想定されておらず、各社は人がいる空間向けと無人空間向けの機種をはっきり分けています。

このページでは、オゾン機を公式に載せるメーカーの記載と、日本オゾン協会の認定制度の内容をもとに、濃度の読み方と有人・無人の使い分けを説明します。

発生量(mg/h・g/h)と濃度(ppm)は別の数字

オゾン機のカタログには、2種類の数字が出てきます。混同すると、機種の比較を誤ります。

数字意味公式記載の例
発生量(mg/h、g/h)機器が1時間につくるオゾンの量オーニット エアフィーノ 通常10〜50mg/h、極光電気 エアボーン30 300mg/h、オーニット 剛腕2800 700〜2,800mg/h、エコデザイン ED-OG-AP1 最大2g/h
濃度(ppm)空気中にオゾンがどれだけ含まれるかエコデザイン ED-OG-AP1のオゾンガス濃度400ppm(機器から出るガスの濃度)、アイリスオーヤマ プラズマガードのオゾン発生量0.015ppm以下

同じ発生量でも、部屋が広いほど、換気が多いほど、室内の濃度は低くなります。発生量だけを見て「強い・弱い」を判断せず、どの広さの空間を想定した機種かを合わせて読みます。

単位の桁にも注意が必要です。1g/hは1,000mg/hなので、エコデザインのED-OG-AP1(最大2g/h)は2,000mg/hに相当します。

有人向けと無人向け:各社の公式な区分

オゾン機を載せるメーカーの多くは、人がいる時間に使える機種と、無人の時間に使う機種を分けて記載しています。公式の区分を並べます。

メーカー・機種公式の区分発生量など
オーニット エアフィーノ VS-50SⅡ有人空間で24時間つけっぱなしにできる安全濃度。日本オゾン協会認定品通常10〜50mg/h、安心モード5〜25mg/h、適用20〜100㎡(天井高2.5m想定)
オーニット 剛腕シリーズ高濃度・無人空間向け650mg/h(車内用)、350〜1,400mg/h、700〜2,800mg/h
タムラテコ BT-90H低濃度オゾン機能を強化。介護施設・ホテルロビー・ネットカフェ等の常時人がいる空間向けシングル/ダブルのオゾン発生を切替
タムラテコ スペースくりんMTS有人時はUV・低濃度オゾン、無人時は高濃度オゾン燻蒸数値は公式ページで未確認
タムラテコ BT-180H昼間は有人空間・夜間は無人環境で運用HEPA+活性炭+光触媒+UVCフィルター
エコデザイン ED-OG-AP1対象業種に排水処理・食品・研究機関・特殊清掃など最大2g/h、前面ボリュームで濃度調節

極光電気のエアボーンは、ホテル・旅館の客室消臭や宴会場、喫煙スペースなどを用途に挙げていますが、有人・無人の運用区分は本調査では公式ページで確認できませんでした。こうした機種は、人がいる時間に使ってよいかを問い合わせで確かめます。

本サイトの3選(ダイキン・トルネックス・赤松電機製作所)は、いずれもオゾン方式の機種を載せていません。オゾンを使いたい場合は、オゾン機を公式に載せるメーカーから選びます。

無人運転を支える安全機能:人感センサー・タイマー・回収

高濃度の運転は無人が前提です。人が入ってしまうことを防ぎ、運転後に濃度を下げるための機能を、各社が公式に記載しています。

  • 人感センサー:オーニットの剛腕シリーズは人感センサーによる自動安全切替、エアフィーノも人感センサーを搭載
  • ディレイタイマー:剛腕シリーズは、スイッチを入れてから運転が始まるまでの時間を設定できる
  • OFFタイマー・タイムスイッチ:剛腕シリーズのOFFタイマー、エコデザイン ED-OG-AP1の15分刻みのタイマー運転と24時間タイムスイッチ、極光電気 エアボーン60のタイマー
  • オゾン回収・分解:剛腕シリーズのオゾン回収機能、タムラテコ スペースくりんMTSは紫外線ランプがオゾンを回収分解し安全濃度へ自動制御
  • 誤操作の防止:エアフィーノはチャイルドロックを搭載

これらの機能は、無人運転の安全を支える仕組みですが、運用ルールの代わりにはなりません。運転中の部屋に人が入らない決まりを、機能とは別に用意します。

濃度を測って記録する機器と測定器のレンタル

オゾンの効果と安全は、濃度と時間で決まります。濃度を測り、記録を残せる機器を公式に載せているメーカーがあります。

  • タムラテコ:オゾン濃度と時間の積であるCT値を可視化・記録する機器(CT計搭載機、オゾンCT値監視記録装置TCT-02B)をラインナップ
  • エコデザイン:レンタルの対象に濃度測定器と分解器を含む。「短期間での利用や購入前の試用はもちろん、長期間のレンタルも可能」
  • エコデザイン:受託試験サービスも案内している

濃度を測れば、無人運転のあとに部屋へ戻ってよいタイミングを、感覚ではなく数値で判断できます。導入時に、発生器と一緒に測定器の手配を検討します。

日本オゾン協会の認定制度で分かること

日本オゾン協会はオゾン発生装置認定制度を設けています。オーニットはエアフィーノを日本オゾン協会認定品と記載しています。

制度の内容を公式ページから整理します。

項目公式ページの記載
審査の対象製造事業者の生産・品質管理体制、アフターサービス・クレーム処理体制、製品が安全かつ有効に使用できる品質を有しているか
審査の基準日本オゾン協会が独自に定めた基準
区分大型機器認定はオゾン発生量10g/h以上、小型機器認定は10g/h未満
その他の要件生産物賠償責任保険(PL保険)への加入を義務付け

認定の有無は、メーカーの体制と製品の品質を第三者の基準で確かめる材料になります。ただし、認定制度の公式ページには有人空間で許される濃度の数値は書かれていないため、使い方の条件は各製品の公式記載で確認します。

日本オゾン協会は2025年10月1日に「労働安全衛生法の新たな化学物質規制に関するオゾンの扱いについて」と題した資料を公開しています。職場でオゾンを使う事業者は、この資料もあわせて確認してください。

オゾン機を使う職場で決めておく運用ルール

機種を決めたら、使う人が変わっても同じ手順で運転できるよう、ルールを文書にしておきます。

  1. 機種の区分を掲示する:有人で使ってよい機種と、無人専用の機種を分けて管理する
  2. 無人運転の手順:退室の確認、運転中の入室禁止の表示、タイマーの設定、運転後の回収・換気
  3. 入室してよい基準:メーカーに確認した時間、または測定した濃度で決める
  4. 記録:運転した日時、部屋、モード、担当者。濃度を測れる場合はその値
  5. 保守:オーニットの剛腕シリーズは月1回の簡易メンテナンス、極光電気のランプ寿命は6,000〜8,000時間

厚生労働省の資料は、換気の悪い密閉空間の改善について、HEPAフィルタや静電気フィルタ以外の方式はREHVAが効果不十分としていることを紹介しています。オゾン機は消臭や除菌の道具として使い、換気の代わりにはしないという位置づけを、社内でも共有しておきます。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

オゾン発生器の「mg/h」と「ppm」は何が違いますか?

mg/h(またはg/h)は機器が1時間につくるオゾンの量、ppmは空気中のオゾンの濃度です。同じ発生量でも、部屋が広いほど、換気が多いほど室内の濃度は低くなります。1g/hは1,000mg/hで、エコデザインのED-OG-AP1(最大2g/h)は2,000mg/hに相当します。

人がいる部屋で使えるオゾン発生器はありますか?

オーニットのエアフィーノVS-50SⅡは、有人空間で24時間つけっぱなしにできる安全濃度(通常10〜50mg/h、安心モード5〜25mg/h)と公式に記載し、日本オゾン協会認定品です。タムラテコのBT-90Hは常時人がいる空間向けの低濃度オゾン機です。同じメーカーの高濃度機(オーニットの剛腕シリーズなど)は無人空間向けです。

日本オゾン協会の認定品とはどういう意味ですか?

日本オゾン協会のオゾン発生装置認定制度は、製造事業者の生産・品質管理体制やアフターサービス体制、製品が安全かつ有効に使用できる品質を、協会が独自に定めた基準で審査するものです。発生量10g/h以上が大型機器認定、10g/h未満が小型機器認定で、PL保険への加入が義務付けられています。

オゾンで無人燻蒸したあと、いつ部屋に入れますか?

機種と部屋の条件で変わるため、メーカーに確認するか、濃度を測って判断します。オーニットの剛腕シリーズはオゾン回収機能、タムラテコのスペースくりんMTSは紫外線ランプがオゾンを回収分解して安全濃度へ自動制御する機能を記載しています。タムラテコはCT値を記録する機器、エコデザインは濃度測定器のレンタルも用意しています。

【置く場所別】業務用空気清浄機メーカーおすすめ3選

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

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