アルミサイディング · 用途別
アルミ樹脂複合板(ALPOLIC等)で外装・サインを作りたい|構造・仕様・加工会社・防火の確認点【2026年版】
アルミ樹脂複合板は、表面にアルミ、芯材に樹脂を使った3層構造のパネルで、外装・サイン・内装に使われます。ALPOLIC(三菱ケミカルインフラテック)のALPOLIC/fr 4mm(アルミ表皮0.3mm・芯材3.4mm・1.79kg/㎡)と防火パネル、加工・施工を担うアライ、輸入複合パネルの東京宝潤達新材、住宅内装での使われ方、外装で使うときの防火認定の確認、見積依頼時に伝える情報を整理しました。
店舗の看板や商業ビルの外装で見かける平滑なメタリックパネルの多くは、アルミ樹脂複合板です。アルミ単板より軽く平滑で、切断や穴あけがしやすいため、サインから外装まで幅広く使われています。
このページでは、複合板の構造と重さ、ALPOLICの製品ラインと仕様、加工・施工会社、輸入複合パネルと日本の防火認定、サイン・店舗・住宅内装での使われ方、外装で使うときの防火確認、見積依頼時に伝える情報を整理します。
アルミ樹脂複合板の構造と重さ
三菱ケミカルインフラテックは、ALPOLICを「表面にアルミニウム、芯材に樹脂を使用した3層構造のアルミ樹脂複合板」と説明しています。公式に数値が出ているALPOLIC/fr 4mmの構成を、アルミ単板の外装材と並べます。
| 製品 | 構成 | 重量 | 熱伝導率 |
|---|---|---|---|
| ALPOLIC/fr 4mm | アルミ表皮厚0.3mm+芯材厚3.4mm+アルミ表皮(総厚4mm) | 1.79kg/㎡ | 0.75W/m・K |
| DNP アートテック(アルミ単板、参考) | アルミ板 標準2.0mm/3.0mm | 公式記載なし | — |
| アルカベール(住宅用サイディング、参考) | アルミ表面材+断熱芯材、厚さ15mm | 1.9kg/㎡ | — |
ALPOLICは製品の特徴として、平滑性、軽量性(高剛性かつ軽量)、意匠性(色ムラのない塗装、多彩な仕上げ)、安全性、加工性(金属単板に比べ切断・穴あけが容易)を掲げています。厚さ4mmで1.79kg/㎡という重量は、同じ厚みのアルミ単板より軽くなります。
芯材が樹脂であるため、断熱性・遮音性・振動減衰も特徴として挙げられています。一方で防火性能は芯材の種類で決まるため、外装では「fr」の付く防火グレードが用意されています。
ALPOLICの製品ラインと仕様
ALPOLICの日本サイトには、用途別に複数のグレードが載っています。公式に確認できたラインナップと、数値仕様が取れた製品を並べます。
- ALPOLIC/fr 4mm:総厚4mm、アルミ表皮0.3mm、芯材3.4mm、1.79kg/㎡。色はMF-1〜MF-9の9色
- ALPOLIC/fr 防火パネル(405/fr):防火フッ素塗装。シャンパンメタリック、ステンカラーメタリック、シルバーメタリック、ホワイト、ブラック。外装パネル・建築外装材用途
- ALPOLIC/ALPOLIC/fr インナーライト/ALPOLIC RF/抗ウイルスグレード/抗菌グレード/ALPOLIC SCM:日本サイトの製品ラインナップ
- AL-LEADER/AL-CHECK-EX:製品一覧で「アルミニウム製サイディング」と記載。板厚3mm/10mm、寸法810×1620〜1220×2440mm。用途は店舗ディスプレイ・建物の外装・ドア周辺・看板
三菱ケミカルインフラテックは、ALPOLICが「様々な国の防火認定に合格し、50年以上に渡って国内に限らず世界各国で広く使用」され、「国内トップシェア、海外130ヵ国以上に販売実績」があると記載しています。製造拠点は長野県上田工場、ドイツ(ヴィースバーデン)、米国(バージニア)の3拠点です。
会社は2013年1月1日設立、資本金4億円(三菱ケミカル100%)で、コールセンター(0120-558-341)を公式に載せています。保証年数と価格は公式サイトに記載がありません。
加工・施工を担う会社
アルミ樹脂複合板は素材メーカーから板で供給され、加工会社が曲げ・切断・目地加工を行って施工します。公式に複合板の加工・施工を掲げる会社を並べます。
| 会社 | 公式記載 | 実績 |
|---|---|---|
| アライ(愛知県一宮市) | ALPOLICを「ALPOLICパネル アライ仕様」として加工。目地幅を従来15mmから7mmまで加工可能、曲げ加工(円柱形状:直径500mm〜長さ2440mm)、特許出願整理番号17102ZZR00。外壁仕様・軒天仕様・天井仕様 | GINZA SIX(2016)、ささしまライブ24グローバルゲート(2017)、レゴランドジャパン(2017)、名古屋センタービル(2019)、星のや東京(2016)、一宮新庁舎(2014)ほか(各案件の使用製品は明記なし) |
| 下平金属工業所(兵庫県伊丹市) | 営業品目に内外装パネル・ハニカムパネル・ルーバー。アルミ形材・板材の加工を全て社内で対応(アルミ樹脂複合板の加工を明記した記載は未確認) | JR大阪駅西口、大阪公立大学、京都競馬場 |
| 東京宝潤達新材(東京都中央区) | アルミ複合パネル・アルミハニカム複合パネルを製造・販売。納期10〜15日、FOB/CRF/CIF出荷 | 公式に施工事例なし |
アライは「加工範囲の拡大、納期の短縮、価格の低減」と「自在に目地を加工することができる」を掲げています。目地幅7mmは、複合板の平滑な意匠を生かすための加工で、標準の15mmより目地が目立たなくなります。
ALPOLIC自体は素材メーカーのため、施工は加工会社か金属工事会社が行います。設計者が製品を指定し、施工会社が加工先を選ぶ流れが一般的です。
輸入複合パネルと日本の防火認定
アルミ複合パネルは海外製品も国内で販売されています。公式に仕様が出ている輸入品と、日本の認定の扱いを整理します。
- 東京宝潤達新材 フルオロカーボンアルミ複合パネル:アルミ板厚1.0〜3.0mm(カスタマイズ可)、幅300〜2200mm、長さ2m〜。表面はフッ素・静電粉体・ポリエステル焼付塗装。1000色以上。用途「ビルの外壁、カーテンウォールパネル、古いビルの改築、リフォーム」
- 同社 アルミハニカム複合パネル:2枚のアルミカバーシート+アルミハニカムコア、総厚6〜60mm、幅300〜2200mm、長さ1000〜6000mm
- 防火の記載:いずれも「A2 GB8624-2006」(中国規格)。日本の国土交通大臣認定の記載なし
- 販売形態:FOB/CRF/CIF出荷、L/C・T/T決済、納期10〜15日
日本の建築確認で求められるのは国土交通大臣の認定で、海外規格の等級は代わりになりません。輸入複合パネルを外装に使う場合は、日本の認定番号の有無を最初に確認してください。
ALPOLICも「様々な国の防火認定に合格」と記載していますが、日本国内の不燃認定番号は当サイトでは公式ページで確認できませんでした。設計段階でメーカーに認定書を求めてください。
サイン・店舗・住宅内装での使われ方
複合板は外装以外の用途が広く、公式サイトの用途記載にもそれが表れています。用途ごとに、公式に記載のある製品と事例を挙げます。
| 用途 | 公式記載 |
|---|---|
| サイン・看板 | ALPOLIC AL-LEADER/AL-CHECK-EX:用途に「看板」「店舗ディスプレイ」。ALPOLIC日本サイトの製品ラインナップにサイン用途 |
| 店舗外装 | ALPOLIC/fr 防火パネル:外装パネル・建築外装材用途。アライ:GINZA SIX、レゴランドジャパンの施工実績 |
| 住宅 | ALPOLIC住宅施工事例:戸建て(キッチンパネル等)、マンション竣工・バルコニー、戸建てリノベ |
| 抗ウイルス・抗菌 | ALPOLIC 抗ウイルスグレード/抗菌グレード(日本サイトのラインナップ) |
| 商業ビル外装 | ALPOLIC外装施工事例:「oak ダウンタウン」「YUKIAKARI」「エーザイ マトナ ナレッジセンター」等 |
住宅では外壁より、キッチンパネルやバルコニーなど内装・部分的な用途で使われています。戸建ての外壁全面をアルミ樹脂複合板で張る事例は、当サイトが確認した公式ページにはありませんでした。
サイン用途では、加工性の高さが選ばれる理由です。切断・穴あけが金属単板より容易という特徴は、文字や曲面の看板で生きます。
外装で使うときの防火の確認
アルミ樹脂複合板を外装に使う場合、芯材が樹脂であるため、防火性能の確認がアルミ単板より重要になります。確認の手順を整理します。
- グレードの確認:ALPOLIC/frのように「fr」「防火」を製品名に含むグレードか、含まないグレードか
- 認定番号の取得:日本の不燃・準不燃の材料認定(NM/QM)や、外壁としての防火構造認定の番号をメーカーに求める
- 敷地の区域:防火地域・準防火地域(建築基準法61条)か、22条区域(外壁は23条)か、指定なしか
- 参考となる一般論:日本アルミニウム協会の手引きでは、厚さ0.5mm以上のカラーアルミはNM-8597で不燃材料に認定。複合板のアルミ表皮0.3mmはこれとは別の製品であり、複合板としての認定を個別に確認する
- 海外規格の扱い:GB8624など海外規格の等級は日本の認定の代わりにならない
ALPOLIC/fr 4mmとALPOLIC/fr 防火パネルは、名称で防火グレードと分かる製品です。それでも設計図書に添付する認定書は、メーカーから直接入手してください。
菊川工業は、アルミの仕上げについて外装に使える塗装(フッ素・シリコン系)と内装専用(アクリル系)を分けて記載しています。複合板でも表面塗装の種類は外装の耐候性に関わるため、ALPOLIC/fr 防火パネルの「防火フッ素塗装」のように塗装名まで確認してください。
見積依頼時に伝える情報
複合板の見積は、板の仕様だけでなく加工内容で金額が変わります。加工会社・施工会社に最初に伝える情報を整理します。
- 用途と部位:外装・軒天・天井・サインのどれか。アライは外壁仕様・軒天仕様・天井仕様を分けている
- 製品とグレード:ALPOLIC/fr 4mm、ALPOLIC/fr 防火パネルなど。色番号(MF-1〜MF-9など)
- 寸法と枚数:東京宝潤達新材は幅300〜2200mm・長さ2m〜、ALPOLIC AL-LEADERは810×1620〜1220×2440mm
- 目地幅と曲げ加工:アライは目地幅7mm、曲げは直径500mm〜長さ2440mm
- 防火の要件:敷地の区域と、必要な認定の種類
- 納期:東京宝潤達新材は納期10〜15日と記載。国産品はメーカー・加工会社に確認
- 保証:ALPOLIC・アライ・東京宝潤達新材とも公式サイトに保証年数の記載なし。書面で確認
価格は3社とも公式に記載がありません。板の仕様と加工内容を同じ条件でそろえ、2社以上の加工会社に見積を依頼すると比較できます。
アルミ樹脂複合板は、軽さと加工性でアルミ単板と使い分ける素材です。外装で使うなら防火グレードと日本の認定、サインで使うなら加工会社の設備と納期が、依頼先を決める軸になります。
この記事に出てくるメーカー・施工会社
- 三菱ケミカルインフラテック株式会社(ALPOLIC/アルポリック)ビル外装の複合板なら第一候補
- 株式会社アライALPOLICの特殊加工に強い
- 菊川工業株式会社大型オーダー外装の実力派
- 株式会社下平金属工業所関西の駅舎・大学外装に
- 東京宝潤達新材株式会社(BRD Japan)中国規格のみ、防火は要確認
参照元
- ALPOLICとは(ALPOLIC)
- ALPOLIC 製品説明(三菱ケミカルインフラテック)
- 会社概要(三菱ケミカルインフラテック)
- 製品ラインアップ(ALPOLIC)
- ALPOLIC/fr 4mm(ALPOLIC)
- ALPOLIC/fr 防火パネル(ALPOLIC)
- AL-LEADER(ALPOLIC)
- 外装施工事例(ALPOLIC)
- 住宅施工事例(ALPOLIC)
- ALPOLICパネル アライ仕様(アライ)
- 施工実績(アライ)
- 会社概要(アライ)
- 事業内容(下平金属工業所)
- 施工事例一覧(下平金属工業所)
- フルオロカーボンアルミ複合パネル(東京宝潤達新材)
- アルミハニカム複合パネル(東京宝潤達新材)
- PU金属サイディング 納期・決済(東京宝潤達新材)
- 建築用アルミニウム板材ご利用の手引き(日本アルミニウム協会)
- 建築基準法(e-Gov法令検索)
- アートテック 仕様(DNP)
- 新商品 アルカベール ミーナストーン(APサービスセンター)
- アルミの表面処理(菊川工業)
よくある質問
ALPOLIC(アルポリック)とは何ですか?
三菱ケミカルインフラテックが製造するアルミ樹脂複合板で、表面にアルミニウム、芯材に樹脂を使った3層構造です。ALPOLIC/fr 4mmはアルミ表皮0.3mm・芯材3.4mm・総厚4mmで重量1.79kg/㎡、熱伝導率0.75W/m・Kです。公式には国内トップシェア、海外130ヵ国以上に販売実績、製造拠点は長野県上田工場・ドイツ・米国と記載されています。
アルミ複合板は外装に使えますか?防火は大丈夫ですか?
ALPOLIC/fr 防火パネルは外装パネル・建築外装材用途として公式に載っています。ただし芯材が樹脂のため、防火グレード(fr)かどうかと、日本の国土交通大臣認定の番号をメーカーに確認してください。東京宝潤達新材の輸入複合パネルは防火の記載が中国規格A2 GB8624-2006のみで、日本の認定の記載がありません。
ALPOLICの加工や施工はどこに頼めますか?
アライ(愛知県一宮市)はALPOLICを「ALPOLICパネル アライ仕様」として加工し、目地幅を従来15mmから7mmまで加工可能、曲げ加工は直径500mm〜長さ2440mmと公式に記載しています。GINZA SIX、レゴランドジャパン、星のや東京などの施工実績があります。ALPOLIC自体は素材メーカーのため、施工は加工会社や金属工事会社が行います。
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