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ショットブラスト機 · 用途別

鉄骨・鋼板の塗装前下地処理に使うショットブラスト|H形鋼用と鋼板ショット塗装ラインの選び方

鉄骨のH形鋼や造船・橋梁の鋼板の塗装前下地処理(黒皮・錆の除去)にショットブラストを導入したい事業者向けに、アマダマシナリー、新東工業、ニッチュー、JFEプラントエンジ、伊藤機工などの設備を公式情報で整理します。

公開 2026年10月1日

鉄骨のH形鋼や造船・橋梁の鋼板は、塗装の前にショットブラストで黒皮や錆を落とし、塗料が付きやすい面を作ります。長く大きな鋼材を流して処理するため、部品向けの機械とは形がまったく違います。

このページでは、鉄骨・鋼板の下地処理に使うショットブラスト設備を、掲載メーカーの公式情報で整理します。

鉄骨・鋼板向けの設備を持つ会社

メーカー対象公式に書かれた内容
JFEプラントエンジ鋼板・H形鋼鋼板ショット塗装ライン(予熱・投射・塗装・乾燥・印字まで、IMOのPSPCをクリア)。H形鋼研掃用ショットブラストマシン(JASS6に適合した摩擦接合部の面荒らし)
アマダマシナリーH形鋼AM&F-9050Ⅱ・9050Ⅲ。加工能力W300×H900mm
新東工業H形鋼H形鋼用ショットブラストKACX-IIA、高さ1300ミリの大型H形鋼に対応する鉄骨用のニュース
ニッチュー鉄骨・鋼板・風力タワー鉄骨用AF-200・AF-376N、プレート・鋼板処理用AF-114、ウインドタワー用ブラストマシン
伊藤機工長尺物・H鋼・平板コンベア式ICR。塗装・めっき前処理
太洋マシナリー鋼板4000Wプレートディスケーラーの導入事例

今回の15社のうち、H形鋼や鋼板の処理を公式に載せているのは6社でした。鉄骨ファブなのか、鋼板のプライマー塗装までするのかで、相談先が変わります。

まず自社の処理対象がどの行に当てはまるかを確認してください。

H形鋼のショットブラストの仕様

H形鋼のショットブラストは、コンベアで流しながら複数の投射装置で四方から当てます。アマダマシナリーのAM&F-9050の公式の仕様は次のとおりです。

項目AM&F-9050ⅡAM&F-9050Ⅲ
投射量75×4kg/min(50Hz)75×4kg/min(50Hz)
研掃速度0.3〜2.7m/min0.3〜3.0m/min
加工能力(W×H)300×900mm300×900mm
マシン質量4,500kg3,400kg

アマダマシナリーは、コンベヤーの送りにインバーターを載せて面粗さを調整できると説明しています。鉄骨の切断・穴あけの機械と同じメーカーでそろえると、ラインの連携を相談しやすくなります。

鋼板は下地処理から塗装までのライン

造船や橋梁の鋼板は、ショットブラストのあとすぐにプライマーを塗るラインで処理されることが多くあります。JFEプラントエンジの鋼板ショット塗装ラインは、次の装置で構成されると公式に書いています。

  1. 予熱装置:水分をスクレーパと高圧ブロアで除き、温風予熱で露点+3℃以上にする
  2. 投射装置:遠心式で投射量100〜1,500kg/min、板サイズに応じて投射台数を制御
  3. バケットエレベータとセパレータ:研掃材を回収し、ダスト・微粉・破砕ショットを分離
  4. クリーナ装置:鋼板の上に残った研掃材を除去
  5. 塗装・乾燥・印字装置:板幅・板厚を検知して塗装し、乾燥・印字まで行う
  6. 集塵装置:バグフィルター方式

JFEプラントエンジは、国際海事機構(IMO)の塗装性能基準(PSPC)をクリアした設備と説明しています。造船向けでは、この基準への対応を最初に確認してください。

大型構造物はエアブラストで仕上げる

ラインに流せない大型のブロックや構造物は、エアブラストで処理します。人が入って作業するルームや、移動できるタンクが使われます。

  • JFEプラントエンジ:大型ブロックの溶接焼け、建造中に発生した錆の除去に使うエアブラストシステム。回収・除湿・集塵まで集中制御
  • ニッチュー:大型構造物用のルームタイプ(M型)、直圧式ATMタンク
  • ニッチュー:レンタルのブラストタンクは水道水で粉塵を抑える仕様で、屋内外作業に対応
  • 不二製作所:LF大型ブラストルーム

鉄骨・鋼板ラインで確認すること

鋼材のラインは設備が大きく、建屋や前後の搬送と一体で計画する必要があります。見積の前に次の項目を整理してください。

項目確認すること
最大寸法H形鋼の高さ・幅、鋼板の幅と長さ
処理速度1日の処理量から必要な研掃速度
面の状態塗装に必要な面粗さ、塗装までの時間
前後の工程切断・穴あけ機、塗装ラインとの搬送のつながり
基準造船ならPSPCなど、求められる塗装基準

風力タワー・容器などの専用機

鋼材の中には、大きな円筒や容器のように、専用の形の機械で処理するものもあります。ニッチューは、こうした専用機を公式に掲載しています。

  • ウインドタワー用ブラストマシン(風力発電)
  • LP容器・シームレス容器専用のショットブラスト
  • ガスボンベ専用のABF-150
  • プレート・鋼板処理用のAF-114

標準機に合わない形の鋼材は、専用機を作った実績があるかを最初に聞くと、話が早く進みます。

鋼材ラインの摩耗と保守の工夫

鋼板ラインは長時間連続で動くため、摩耗部品の寿命と交換のしやすさが稼働率を左右します。JFEプラントエンジとアマダマシナリーは、次のような対策を公式に挙げています。

メーカー公式に書かれた摩耗・保守の対策
JFEプラントエンジ投射室本体はMn鋼材、直射部はCr鋳鉄。研掃室内ローラもCr鋳鉄保護管
JFEプラントエンジバケットエレベータは自動テンション機構でベルト張りを調整、バケツエッジ部に耐摩耗肉盛
JFEプラントエンジ高性能セパレータ装置でダスト・微粉・破砕ショットを分離し、設備を延命
アマダマシナリーキャビネット内を特殊鋼で全面ライニング張り、大型の集塵機

見積では、摩耗部品の交換の目安と、交換作業にかかる停止時間も聞いておくと、運用費を比べやすくなります。

処理速度から設備の大きさを考える

鋼材のショットブラストは、1分間に何メートル流せるかで処理能力が決まります。アマダマシナリーのAM&F-9050は研掃速度0.3〜2.7m/min(Ⅱ)・0.3〜3.0m/min(Ⅲ)と公式に書いています。

  • 1日に処理する鋼材の総延長を出す
  • 必要な面の状態から、研掃速度の上限を決める
  • 総延長を研掃速度で割り、必要な稼働時間を出す
  • 稼働時間が足りなければ、投射装置の多い機種や2台目を検討する

塗装の品質は前処理で決まる

鋼板の塗装は、ブラストの仕上がりと、塗るまでの間に表面がどう変わるかで品質が決まります。JFEプラントエンジは、ラインの中で次のような工夫をしていると説明しています。

  • 予熱:材料に堆積した水分を除き、温風予熱で露点+3℃以上にして研掃効果を上げる
  • クリーナ:板厚に応じてノズルを自動昇降し、鋼板上の研掃材をスクレーパ・ブローオフ・キャッチャースクリューで除去
  • 塗装:板幅・板厚検知で塗料のムダ吹きを減らし、裏面のキズを防ぐフィンローラも用意
  • 乾燥:お客様の熱源に合わせた温風循環式で、リアルタイムに温度を制御

ブラストだけの機械を入れて塗装は別の場所で行う場合は、ブラスト後に塗るまでの時間と保管の環境も、錆の発生に関わります。社内の工程の流れと合わせて計画してください。

鉄骨・鋼板で相談先を選ぶ手順

鉄骨と鋼板では、設備の規模がまったく違います。自社の処理対象から、次の順で相談先を絞ってください。

  1. 処理対象がH形鋼か、鋼板か、大型構造物かを決める
  2. 最大寸法と1日の処理量を出す
  3. 塗装まで一体にするか、ブラストだけにするかを決める
  4. 建屋・搬送・集塵の条件を整理する
  5. 候補の2〜3社に同じ条件で提案を受ける

H形鋼ならアマダマシナリー、新東工業、ニッチュー、JFEプラントエンジ、鋼板の下地処理から塗装までならJFEプラントエンジ、長尺物の部品なら伊藤機工のコンベア式が入口になります。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

H形鋼用のショットブラスト機はどこにありますか?

アマダマシナリーのAM&F-9050(加工能力W300×H900mm)、新東工業のKACX-IIA、ニッチューの鉄骨用AF-200・AF-376N、JFEプラントエンジのH形鋼研掃用ショットブラストマシン(JASS6に適合した摩擦接合部の面荒らし)などが公式に掲載されています。

鋼板のブラストと塗装を1本のラインにできますか?

できます。JFEプラントエンジの鋼板ショット塗装ラインは、予熱・投射・クリーナ・塗装・乾燥・印字までを含み、国際海事機構の塗装性能基準(PSPC)をクリアした設備と説明しています。

ラインに流せない大型構造物はどう処理しますか?

エアブラストで処理します。JFEプラントエンジは大型ブロックの溶接焼けや錆の除去にエアブラストシステムを、ニッチューは大型構造物用のルームタイプやレンタルのブラストタンクを掲載しています。

【用途別】ショットブラスト機メーカーおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

鋳物の砂落とし・小物〜中物の量産なら

新東工業株式会社

ドラム・テーブル・エプロン・ハンガーを1社で。鋳砂を分けるドラム機も

テーブル式SNTX(最大Φ1500×H600mm・700kg)、ドラム式CNDX・CND・STB、ゴムエプロン式SNBX、ハンガー、モノレールまでそろえる。ドラム式CNDP-Ⅱはマグネットセパレータを積み、砂分離性能95%向上(公式の一例)。加工サービス「ロルコセンター」で表面処理のテスト加工・試作・量産加工を受ける。

新東工業株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

大物・長尺物をクレーンやコンベアで研掃するなら

伊藤機工株式会社

クレーン・トロリー・ハンガー・コンベアまで。受託加工でサンプルテスト

テーブル式・マルチテーブル式・ドラム式・バレル式・エプロン式・ロータリーハンガー式・トロリー式・クレーン式・コンベア式・エアー式をそろえる。クレーン式ILHは製品を吊って投射ゾーン内で自転させ、鋳物の砂落としや大物鋼材の塗装前処理に使う。表面処理工場で受託加工を行い、サンプルテストにも対応する。

伊藤機工株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

精密部品・金型・樹脂の下地処理やピーニングをエアーで行うなら

株式会社不二製作所

エアーブラスト専業。重力式・直圧式からピーニング、受託加工まで

SG重力式、FD直圧式(重力式と比べ加工時間が大幅に短いと説明)、SF省スペース型の手動機から、自動回転テーブル・自動台車テーブル・大型ブラストルームまでそろえる。FDD・CDのショットピーニング装置、ウェットブラスト、ドライアイスブラストもある。サンプルテスト加工は来社立ち会いとサンプル郵送の両方に対応し、受託加工の専門工場と子会社を持つ。

株式会社不二製作所の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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処理したいワークの材質・最大寸法・質量、目的(砂落とし・スケール除去・下地処理・ピーニング)、1日の処理数、置ける場所の広さを送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載メーカーへ匿名で概要を伝え、テスト加工や受託加工の窓口をおつなぎします。費用はかかりません。

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