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アルミ合金の選び方|A5052・A6061・A6063・A7075・A2017の違いと、合金名を公式に挙げる会社【2026年版】

アルミ加工の見積では、合金名で費用も得意な会社も変わります。1000〜7000番台の大まかな違い、工法との相性、合金名を公式に挙げている掲載会社と、図面に書くときの注意点をまとめました。

公開 2026年10月1日

アルミは、混ぜる元素によって性質が大きく変わる金属です。A5052やA7075のような番号は、その組み合わせを表す呼び名です。

このページでは、加工を頼む側が知っておきたい合金の違いと、合金名を公式に挙げている掲載会社を整理します。強度などの数値は規格や材料メーカーの資料で確認し、ここでは選び方の考え方に絞ります。

番号の頭の数字で、おおまかな性格が分かる

アルミ合金の4桁の番号は、頭の数字で系統を表します。同じ系統なら、性格の傾向が似ています。

系統主な合金の例大まかな性格
1000番台A1050、A1100純アルミに近い。柔らかく、曲げや溶接がしやすい
2000番台A2017銅を含み強い。ジュラルミン系
3000番台A3003純アルミより少し強く、成形しやすい
5000番台A5052、A5056、A5083マグネシウムを含む。板材でよく使われる
6000番台A6061、A6063押出材や構造部材に多い
7000番台A7075亜鉛を含み、アルミ合金の中でも特に強い

同じ系統でも、調質(熱処理や加工の状態)で硬さが変わります。図面には、合金名と調質記号をセットで書くのが基本です。

工法との相性で、合金の候補を絞る

どの工法で作るかによって、扱いやすい合金が変わります。工法と合金はセットで考えると、見積の手戻りが減ります。

  • 切削: 5000・6000・7000・2000番台のブロックや板から削ることが多い
  • 押出: 6000番台(A6063など)が中心になりやすい
  • 板金・曲げ: 1000・3000・5000番台の板が使いやすい
  • 溶接: 合金によって溶接のしやすさが大きく違う

強い合金ほど、曲げや溶接で割れやすくなる傾向があります。強度が必要な部品を溶接で作る場合は、合金の選び方から相談してください。

合金名を公式に挙げている会社

掲載21社のうち、対応する合金を番号で示している会社を並べます。番号の記載がない会社でも対応できる場合はありますが、記載のある会社の方が最初の確認が早く済みます。

会社公式に挙げている合金
斉藤プレス5052、2017、7075、6063、鋳物等
小泉精機製作所A5052・6061・6063・2017・7075などアルミ全般
トクヨシ精機A5052・A6061・A7075など
淀川金属A5052・A6061・A2017・A7075・A1050・A5083
大常アルミ工業A1100・A1070・A1050・A3003・A5052・A5056・A5083・A6061・A6063・A7075(例示)
岩本鉄工所1000・2000・5000・6000番台(A1100・A5052・A6063の実績)
西山工機2000系、5000系、6000系、7000系
MTMA1000〜A7000系
立昌製作所Web見積はA5056(他のアルミは個別見積)

切削の会社は7000番台まで挙げる例が多く、溶接の会社は5000・6000番台の実績を挙げる例が目立ちます。工法と合金の組み合わせで、候補の会社が自然に分かれます。

迷ったときの合金の決め方

合金が決まっていない場合は、部品に求める性質から逆算します。次の順で考えると、候補が2〜3種類に絞れます。

  1. 強度がどれくらい必要か(構造部材か、カバーか)
  2. 溶接や曲げをするか
  3. アルマイトの見た目をそろえる必要があるか
  4. 材料がすぐ手に入るか(加工会社の在庫)
  5. 量産で同じ合金を使い続けられるか

最後の2つは見落としやすい点です。立昌製作所は、対象をアルミに絞って様々なサイズの材料を在庫し、受注から出荷までを早くしていると説明しています。

アルマイトとの相性にも注意する

同じアルマイト処理でも、合金によって仕上がりの色や光沢が変わります。外観が大事な部品では、合金の選び方が見た目に直結します。

気をつける場面理由と対策
複数の合金を組み合わせる製品同じ色を指定しても色味がそろわないことがある。見本で確認する
着色アルマイト仙北は色合いを承認見本で確認し、色の濃さの上限・下限を決めてから処理する
硬質アルマイト膜の厚みが寸法に影響する。公差との関係を図面で指示する

アルマイトを前提にするなら、合金の段階から加工会社に伝えておくと安心です。小泉精機製作所や小林アルミのように、加工とアルマイトをまとめて受ける会社もあります。

材料の手配まで任せられるか

合金を決めても、その材料がすぐ手に入るとは限りません。材料の手配を誰がするかで、納期の見通しが変わります。

会社材料についての公式の記載
サンアルアルミなど非鉄金属材料の販売が本業の一つ。大きな材料の切断から加工・アルマイトまで
立昌製作所様々なサイズのアルミ材を在庫し、受注から出荷までを早くする
小泉精機製作所図面だけ用意すれば、材料手配から加工・表面処理まで一貫
大常アルミ工業材料調達から切断・曲げ・溶接・仕上げまで一貫

特殊な調質や大きな板厚の材料は、手配に日数がかかる場合があります。急ぐときは、加工会社が在庫している合金で代えられないかを聞いてみてください。

同等品を認めると、選べる会社も増えます。

図面に合金を書くときのチェック

合金の書き方があいまいだと、見積のたびに確認のやり取りが発生します。次の点をそろえておくと、比較もしやすくなります。

  • 合金名と調質記号をセットで書く
  • 板・棒・押出材など、材料の形を書く
  • 同等品で代えてよいかを書く
  • 材料の証明書(ミルシート)が要るかを書く
  • 支給材の場合は、規格が分かる資料を添える

同等品を認めるかどうかで、費用と納期が変わることがあります。トクヨシ精機のように、規格の分からない支給材の相談に応じる会社もあります。

合金選びで迷わないための要点

最後に、このページの内容を短くまとめます。迷ったときは、この順で確かめてください。

  • 頭の数字で系統をつかみ、工法との相性で候補を絞る
  • 合金名を公式に挙げている会社から相談を始める
  • アルマイトをするなら、合金の段階で外観の条件を伝える
  • 図面には合金名・調質・材料の形・同等品の可否を書く

数値の比較が必要なときは、規格書や材料メーカーの資料で確認してください。加工会社には、用途と求める性質を伝えて相談するのが確実です。

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参照元

よくある質問

A5052とA6061はどちらを選べばいいですか?

用途と工法で決めます。板金や曲げを伴うなら5000番台、削り出しの構造部品なら6000番台を選ぶ例が多い傾向です。掲載会社では小泉精機製作所、トクヨシ精機、淀川金属などが両方を公式に挙げています。

A7075を加工できる会社はどこですか?

斉藤プレス、小泉精機製作所、トクヨシ精機、淀川金属、大常アルミ工業が合金名を挙げています。西山工機は7000系、MTMはA1000〜A7000系への対応を記載しています。

合金が分からない支給材でも加工してもらえますか?

相談できる会社があります。トクヨシ精機は、規格の分からない支給材の相談にも応じると書いています。ただし溶接やアルマイトを伴う場合は、合金が分からないと条件を決めにくいため、分かる資料はできるだけ添えてください。

【用途別】アルミ加工の会社おすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

アルミの切削部品を、アルマイト込みで1個から頼みたいなら

株式会社トクヨシ精機

A5052・A6061・A7075を1〜2,000個。平均2週間以内、最短即日。アルマイトや無電解ニッケルも一括で手配

埼玉県川口市で1970年に創業した精密加工会社で、アルミ切削加工の専用ページにA5052・A6061・A7075を中心に1〜2,000個の小ロットを受けると書いている。標準的な納期は平均2週間以内、切削部品は最短即日とし、アルマイト・三価クロメート・無電解ニッケルの表面処理と焼入れ・溶接・塗装などの前後工程を一括で手配する。

株式会社トクヨシ精機の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

1mを超えるアルミのベースやフレームを削り出すなら

株式会社カジテック

門型5面加工機で4000×2400×1200mm。1000×1000なら平面度・平行度0.05を切削のみで

大阪府門真市のアルミ切削加工会社で、専用サイト「アルミ切削.COM」に三菱重工の5面門型マシニングセンタで4000×2400×1200mmの大物アルミを削ると記載している。1000×1000mmなら平面度・平行度0.05を切削のみで対応するとし、大物マシニング・5面加工は1〜20ケ、5軸加工は1〜50ケと加工ごとのロットを公開している。

株式会社カジテックの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

アルミの架台・タンク・ケースを溶接で1点から作るなら

大常アルミ工業有限会社

最大500cm・板厚2〜50mm・重さ1tまで。資格者5名のTIG・MIG溶接で1点物から

横浜市都筑区のアルミ製缶板金・アルミ溶接の専門会社で、加工範囲を最小10cmから最大500cm、板厚2mm〜50mm、重さ1tまで、ロット1点からと公開している。従業員9名のうち5名がJIS Z 3811アルミニウム溶接技術資格者で、A1050からA7075まで対応する合金を番台ごとに例示している。

大常アルミ工業有限会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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