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アルミのアルマイトと表面処理の頼み方|社内処理と手配の違い、色・硬質・前処理の伝え方【2026年版】

アルミ部品の仕上げは、アルマイト・化成処理・めっき・塗装から目的で選びます。加工会社が社内で処理するのか手配するのか、色や前処理をどう伝えるかを、掲載21社の公式情報をもとに整理しました。

公開 2026年10月1日

アルミは削ったままでも使えますが、多くの部品は最後に表面処理をします。傷や腐食を防ぎ、色を付け、硬さを上げるためです。

このページでは、アルミ加工を頼むときに表面処理をどう伝えるか、加工会社が社内で処理するのか手配するのかを整理します。めっきの詳しい種類は、めっき加工の比較ページもあわせてご覧ください。

アルミの表面処理は、目的で選ぶ

アルミの表面処理には、アルマイトのほか、化成処理、めっき、塗装があります。まずは目的に合う処理の種類を決めます。

処理主な目的掲載会社の例
アルマイト(白・黒・カラー)耐食性、外観、着色小林アルミ、仙北、サンアル
硬質アルマイト耐摩耗小泉精機製作所(手配)
化成処理(アロジン・三価クロメート)塗装の下地、耐食サンアル、トクヨシ精機(手配)
無電解ニッケル導電、はんだ付け、耐摩耗トクヨシ精機(手配)
塗装色、外観、耐候淀川金属、岩代工業、鈴木製作所

アルマイトの皮膜は電気を通しにくい性質があります。電気を流したい部品か、絶縁したい部品かを最初に決めると、処理の候補が絞れます。

社内で処理する会社と、手配する会社

加工会社が表面処理まで引き受ける形には、社内に処理設備を持つ場合と、協力会社に手配する場合があります。どちらも窓口は1つになりますが、相談の進め方が違います。

形会社公式の記載
社内に設備小林アルミアルマイト処理ラインは横1700×縦900mm、黒・白
社内に設備仙北アルマイト・ヘアライン・シルク印刷まで社内で一貫
社内に設備サンアルアルマイト工場を持ち、材料切断から処理まで
手配で一貫西山工機協力会社と連携してアルマイトまで
手配で一貫小泉精機製作所黒・白・カラー、硬質アルマイト、レイデント
手配で一貫トクヨシ精機アルマイト・三価クロメート・無電解ニッケル
手配で一貫ナラハラオートテクニカル八王子のものづくりネットワークで表面処理まで

社内処理なら、加工と処理の間の運搬がなく、色の相談も同じ会社で済みます。手配の場合は、処理会社の得意な範囲が広く、処理の種類を選びやすい面があります。

色を指定するときの注意

カラーアルマイトは、同じ色名でも合金や前処理で色味が変わります。外観が大事な部品では、見本の作り方まで決めておきます。

  • 仙北: 色合いを承認見本で確認し、良品の上限・下限の限度見本を作る
  • 仙北: 異なる合金では光沢や発色が違うため、色の上限と下限をお客様と決める
  • 理研軽金属工業: 押出の試作プランでアルマイトを6色から選べる
  • 加藤軽金属工業: 白・黒・赤・金・銀などの色や木目・大理石などの表現を提案

量産で色をそろえたいなら、試作の段階で限度見本を決めておくのが近道です。部品ごとに合金が違う場合は、とくに注意してください。

前処理で、見た目の質感が決まる

アルマイトの前に表面をどう整えるかで、仕上がりの質感が変わります。ツヤ消し、鏡面、ヘアラインなどは、前処理の指定です。

前処理仕上がり公式に挙げている会社
梨地・ブラストツヤ消しのマットな質感仙北、サンアル、加藤軽金属工業
ヘアライン一方向の細い筋目仙北、サンアル、加藤軽金属工業
化学研磨・バフ光沢、鏡面に近い仕上げ仙北(化学研磨)、加藤軽金属工業(バフ)
ショートスクラッチ短い筋目の模様仙北

前処理は、図面の注記に、前処理・処理の種類・色をまとめて書くと伝わりやすくなります。言葉だけで伝えにくい質感は、手元の見本を送るのが確実です。

寸法と治具穴にも気を配る

アルマイトは表面に皮膜を作るため、寸法がわずかに変わります。精密な部品では、処理後の寸法をどう扱うかを図面で決めておきます。

  • はめあいやねじ部など、皮膜を付けたくない箇所はマスキングを指示する
  • 寸法公差が処理前か処理後かを明記する
  • 処理槽に吊るすための穴や接点の位置を相談する
  • 大きな部品は、処理槽の寸法に入るかを先に確かめる

仙北は、治具に取り付けるための貫通穴やタップ穴があるかを処理前に確認すると説明しています。外観面に接点の跡を残したくない場合は、穴の位置を加工の段階から決めておくと安心です。

処理できる大きさを確かめる

アルマイトは処理槽に部品を沈めて行うため、槽より大きな部品は処理できません。大物の部品ほど、処理先が限られます。

会社大きさについての公式の記載
小林アルミアルマイトは横1700mm×縦900mmのワークサイズに対応
サンアル大きなアルマイト処理のできる設備を整えたと記載

大物の切削部品をアルマイトする場合は、加工会社と処理先の両方の上限を確かめてください。めっきやアルマイトの専門会社の槽の大きさは、めっき加工の比較ページで整理しています。

アルマイト以外を選ぶ場面

アルマイトが合わない部品もあります。電気を通したい、色を自由に付けたい、溶接部の見た目を整えたいといった場合は、別の処理を検討します。

やりたいこと候補になる処理掲載会社の例
電気を通す、はんだ付けする無電解ニッケルなどのめっきトクヨシ精機(手配)
塗装の下地を作る、導電を残して防食する化成処理(アロジン、三価クロメート)サンアル、トクヨシ精機(手配)
好きな色に塗る、屋外で使う吹付塗装、焼付塗装淀川金属、岩代工業
板金の溶接品をまとめて仕上げるめっき、塗装鈴木製作所(材料調達からメッキ・塗装・組立まで一貫)

溶接した部品にアルマイトをすると、溶接部と母材で色が変わることがあります。溶接品の外観をそろえたいときは、塗装を含めて加工会社に相談してください。

仕上げを含めた日数の見積もり方

表面処理は、加工とは別に日数がかかります。とくに手配の場合は、処理会社の予定に左右されます。

  • 加工の納期と、処理を含めた納期を分けて聞く
  • 色見本や限度見本を作る場合は、その日数も含める
  • リピート品は、前回の処理条件を記録として残してもらう

試作で処理条件が決まれば、量産では日数の見通しが立てやすくなります。初回は余裕を持った日程で依頼してください。

見積で表面処理を伝えるチェックリスト

表面処理の情報がそろっていないと、加工の見積だけが出て、処理の費用と日数が後から加わることがあります。次の項目を、加工の依頼と同時に伝えてください。

  1. 処理の種類(アルマイト、硬質アルマイト、化成処理、めっき、塗装)
  2. 色と前処理(梨地・ヘアライン・光沢など)
  3. 膜厚やマスキングの有無
  4. 外観の検査基準と限度見本の要否
  5. 社内処理か手配か、処理後の検査は誰がするか

最後の項目は、不具合が出たときの窓口に関わります。手配の場合も、加工会社が処理品の検査までするのかを確かめておくと安心です。

この記事に出てくる会社

参照元

よくある質問

アルミ加工の会社にアルマイトもまとめて頼めますか?

頼めます。小林アルミ、仙北、サンアルは社内にアルマイトの設備を持つと書いています。西山工機、小泉精機製作所、トクヨシ精機、ナラハラオートテクニカルは協力会社や手配を含めて表面処理まで一貫で引き受けます。

カラーアルマイトの色をそろえるにはどうすればいいですか?

限度見本を作るのが確実です。仙北は色合いを承認見本で確認し、色の濃さの上限と下限をお客様と決めてから処理すると説明しています。合金が違うと発色が変わるため、部品ごとの合金も伝えてください。

大きなアルミ部品もアルマイトできますか?

処理槽に入る大きさなら可能です。小林アルミは横1700mm×縦900mmのワークサイズに対応すると書いています。大物は処理先が限られるため、加工の前に処理できる大きさを確かめてください。

【用途別】アルミ加工の会社おすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

アルミの切削部品を、アルマイト込みで1個から頼みたいなら

株式会社トクヨシ精機

A5052・A6061・A7075を1〜2,000個。平均2週間以内、最短即日。アルマイトや無電解ニッケルも一括で手配

埼玉県川口市で1970年に創業した精密加工会社で、アルミ切削加工の専用ページにA5052・A6061・A7075を中心に1〜2,000個の小ロットを受けると書いている。標準的な納期は平均2週間以内、切削部品は最短即日とし、アルマイト・三価クロメート・無電解ニッケルの表面処理と焼入れ・溶接・塗装などの前後工程を一括で手配する。

株式会社トクヨシ精機の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

1mを超えるアルミのベースやフレームを削り出すなら

株式会社カジテック

門型5面加工機で4000×2400×1200mm。1000×1000なら平面度・平行度0.05を切削のみで

大阪府門真市のアルミ切削加工会社で、専用サイト「アルミ切削.COM」に三菱重工の5面門型マシニングセンタで4000×2400×1200mmの大物アルミを削ると記載している。1000×1000mmなら平面度・平行度0.05を切削のみで対応するとし、大物マシニング・5面加工は1〜20ケ、5軸加工は1〜50ケと加工ごとのロットを公開している。

株式会社カジテックの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

アルミの架台・タンク・ケースを溶接で1点から作るなら

大常アルミ工業有限会社

最大500cm・板厚2〜50mm・重さ1tまで。資格者5名のTIG・MIG溶接で1点物から

横浜市都筑区のアルミ製缶板金・アルミ溶接の専門会社で、加工範囲を最小10cmから最大500cm、板厚2mm〜50mm、重さ1tまで、ロット1点からと公開している。従業員9名のうち5名がJIS Z 3811アルミニウム溶接技術資格者で、A1050からA7075まで対応する合金を番台ごとに例示している。

大常アルミ工業有限会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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