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アルミ押出形材を小ロット・試作で作る|30kg・50kg・100kgから受ける会社と、金型・納期・色の決め方【2026年版】

オリジナル断面のアルミ押出形材を、試作や少量で作りたいときの会社選びをまとめます。試作の料金と最小量、ダイスの製作日数、アルマイトの色、押出後の追加工まで、掲載会社の公式情報で比べました。

公開 2026年10月1日

装置のフレームや製品のレール、ケースの外枠など、同じ断面が長く続く部品は、押出で作ると材料の無駄が少なく、軽くて丈夫な形にできます。市販の形材にない断面でも、ダイス(金型)を作れば自分だけの形材を作れます。

ただし押出は型が必要なため、少量で頼めるかどうかが最初の壁になります。このページでは、試作や小ロットの押出を公式に案内している会社を比べます。

押出の小ロットは、重さで考える

押出は、個数ではなく重さ(kg)で発注するのが一般的です。断面が小さいほど、同じ重さでも長さが長くなります。

会社小ロット・試作の最小量(公式の記載)
理研軽金属工業試作プランは1ロット30kgまでの販売
アルミファクトリー50kg〜の小ロット専用の製造ラインを開設(断面積や仕様によっては50kg〜の生産ができない場合あり)
加藤軽金属工業100kgから。100kg以下も割増料金で対応

必要な長さと本数から重さを逆算すると、どの会社の条件に合うかが分かります。断面の面積と長さを伝えれば、各社が重さを計算してくれます。

最小量を超えた分の材料は、予備として保管しておくと追加の試作に使えます。

理研軽金属工業:簡易金型の試作プラン

静岡市の理研軽金属工業は、押出形材の試作向けに「試作プラン」を用意しています。簡易金型を作ってアルミの押出形材を製作するプランです。

  • 198,000円〜(税込)でオリジナルの金型を作れる
  • 試作パーツや小ロットの押出形材が安価に製作可能と説明
  • アルマイト処理を6色から選べる
  • 1ロット30kgまでの販売。切断長さには制限がある
  • 形状や大きさにより、押出加工ができないものもある
  • その他の加工と運賃は別途見積
  • 知的財産権を侵害するおそれのある形状は受け付けない

料金の目安が税込で公開されている点が、予算を組むときの助けになります。断面の形が試作で確かめられれば、量産の判断もしやすくなります。

加藤軽金属工業:試作の日数が明確

愛知県蟹江町の加藤軽金属工業は、アルミ押出形材の製造と加工を本業とする会社です。試作品の納期を、型の種類ごとに公式に示しています。

型の種類ダイスの製作試作品の納期
ソリッド型2週間3週間程度
ホロー型3週間4週間程度

ダイスの製作のあと、1週間で納品する流れだと説明しています。金型の形状によって納期が前後する場合があるため、詳細は相談としています。

小ロットは100kgから受け、それ以下も割増料金で対応します。形状の例として、丸、四角、アングル、チャンネル、Cチャンネル、階段形状などを挙げています。

アルミファクトリー:押出から組立まで一貫

富山県射水市のアルミファクトリーは、特注のアルミ加工サービス「特注アルミフレーム.com」を運営しています。押出の小ロットと、その後の加工・組立を一貫で受けるのが特徴です。

  • 50kgからの小ロット生産に応える専門の製造ラインを開設
  • 創業から50年以上、年間2000種類以上のアルミ製品を生産
  • 設計提案から押出加工・製品組立まで4500坪の敷地内で一貫生産
  • 切断・曲げ・プレス・TIG溶接などアルミ加工全般に対応
  • 3Dプリンターで製造前に形を確かめる支援
  • 図面化できていない製品でも、簡単なイメージから相談可能
  • FAQでは、押出の材質は主にA6063、金型を作った初回は金型完成から約2週間、2回目以降は約3週間で押出が完了すると回答
  • 金型は最終発注日から約2年間保管(2年間注文がない場合は廃棄)

断面の設計から相談したい場合や、押出材をフレームとして組み立てた状態で受け取りたい場合に向きます。表面処理の扱いは公式に記載がないため、必要なら相談の段階で確かめてください。

色と表面の仕上げを決める

押出形材は、アルマイトで色を付けたり、表面に模様を付けたりできます。試作の段階で色見本を確かめておくと、量産での手戻りが減ります。

会社色・表面処理(公式の記載)
理研軽金属工業試作プランでアルマイト処理を6色から選択
加藤軽金属工業白・黒・赤・金・銀・緑・青などの色、木目・大理石。ヘアライン・ブラスト・バフ・鹿の子・NC模様付など

加藤軽金属工業は、押出は社内で行い、それ以外の工程は協力会社と連携して一括で手配すると説明しています。色や表面の相談も、窓口は同じ会社で済みます。

押出のあとの追加工も含めて考える

押出形材は、切断して終わりではなく、穴あけやタップ、切欠きなどの追加工をして部品になることが多くあります。追加工をどこでするかも、最初に決めておきます。

  • 加藤軽金属工業: 枝、穴あけ、ネジ立て、斜めカット、切欠き、組み立てなど。プレスやNCの後加工は要相談
  • アルミファクトリー: 押出し品の追加工の実績(機械フレーム部品、昇降柱部品)
  • 理研軽金属工業: その他加工は別途見積

押出材を切削の会社に持ち込んで追加工する方法もあります。精度の高い加工が多い場合は、切削の会社に別に頼む方が合うこともあります。

押出の試作で決めておくこと

押出の試作は、型を作り直すと費用も日数もかかります。ダイスの製作に入る前に、次の点を決めておきます。

  1. 断面の形と寸法、肉厚の最小値
  2. 中が空洞の形(ホロー)か、そうでない形(ソリッド)か
  3. 必要な長さと本数、そこから計算した重さ
  4. アルマイトの色や表面の仕上げ
  5. 穴あけや切欠きなどの追加工と、組立の有無
  6. 量産したときの年間の重さの見込み

空洞のあるホロー型は、ダイスの製作に時間がかかります。加藤軽金属工業の記載では、ソリッド型より1週間長くなっています。

押出が合わないときの代わり

断面の形によっては、押出で作れない、または割に合わない場合があります。その場合は、ほかの作り方を検討します。

状況代わりの作り方
数本だけ欲しい、重さが最小量に届かない板や角材からの削り出し、板金で組む
断面が大きすぎる、形が複雑すぎる分割して押出し、組み合わせる。溶接で組む
市販の形材で近い形がある市販品を切断・追加工して使う

押出か削り出しかで迷う場合は、昭和軽金属工業のように工法を横断して相談できる会社に図面を見てもらうのも一つの方法です。

試作から量産に移るときの確認点

試作がうまくいけば、同じダイスで量産に進むのが一般的です。量産に移る前に、次の点を確かめておくと後で困りません。

確認点理由
試作のダイスを量産でも使えるか簡易金型は量産に向かない場合があり、本型を作り直すことがある
ダイスの保管と所有保管の期間と条件を決めておく(アルミファクトリーは最終発注日から約2年間保管と記載)
量産時の最小量と単価試作と量産で、受ける最小量や価格の考え方が変わることがある
色と表面のばらつきロットごとの色の差を、限度見本で決めておく

理研軽金属工業の試作プランは簡易金型を使うプランです。量産に進む場合の金型の扱いは、試作の段階で確かめておいてください。

加藤軽金属工業やアルミファクトリーは、試作から量産までを同じ会社で進められると書いています。量産の見込みがある場合は、試作の依頼のときから年間の重さを伝えておくと提案の幅が広がります。

押出の小ロットを頼む相手の選び分け

最後に、押出の小ロットを頼む相手を目的別にまとめます。最小量と日数、追加工の範囲で選び分けてください。

  • 金型代を抑えて、まず30kgまでで試したい: 理研軽金属工業
  • 試作の日数を読みながら進めたい: 加藤軽金属工業(ソリッド型3週間・ホロー型4週間程度)
  • 断面の設計から組立まで1社に任せたい: アルミファクトリー

押出は、型ができてしまえば同じ断面を安定して作れる作り方で、長さを変えた追加注文にも応じやすくなります。試作の段階で断面を固めておくことが、量産の費用を抑える近道になります。

この記事に出てくる会社

参照元

よくある質問

アルミの押出形材は何kgから作れますか?

公式の記載では、理研軽金属工業の試作プランが1ロット30kgまで、アルミファクトリーが50kg〜の小ロット専用ライン(断面によっては不可)、加藤軽金属工業が100kgから(以下は割増)です。

押出の試作にはどのくらい日数がかかりますか?

加藤軽金属工業は、試作品の納期をソリッド型で3週間、ホロー型で4週間程度と書いています。ダイスの製作がソリッド型2週間・ホロー型3週間で、その後1週間で納品する流れです。

押出の試作の費用はいくらですか?

理研軽金属工業の試作プランは、198,000円〜(税込)でオリジナルの金型を作れると案内しています。その他の加工と運賃は別途見積です。

【用途別】アルミ加工の会社おすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

アルミの切削部品を、アルマイト込みで1個から頼みたいなら

株式会社トクヨシ精機

A5052・A6061・A7075を1〜2,000個。平均2週間以内、最短即日。アルマイトや無電解ニッケルも一括で手配

埼玉県川口市で1970年に創業した精密加工会社で、アルミ切削加工の専用ページにA5052・A6061・A7075を中心に1〜2,000個の小ロットを受けると書いている。標準的な納期は平均2週間以内、切削部品は最短即日とし、アルマイト・三価クロメート・無電解ニッケルの表面処理と焼入れ・溶接・塗装などの前後工程を一括で手配する。

株式会社トクヨシ精機の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

1mを超えるアルミのベースやフレームを削り出すなら

株式会社カジテック

門型5面加工機で4000×2400×1200mm。1000×1000なら平面度・平行度0.05を切削のみで

大阪府門真市のアルミ切削加工会社で、専用サイト「アルミ切削.COM」に三菱重工の5面門型マシニングセンタで4000×2400×1200mmの大物アルミを削ると記載している。1000×1000mmなら平面度・平行度0.05を切削のみで対応するとし、大物マシニング・5面加工は1〜20ケ、5軸加工は1〜50ケと加工ごとのロットを公開している。

株式会社カジテックの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

アルミの架台・タンク・ケースを溶接で1点から作るなら

大常アルミ工業有限会社

最大500cm・板厚2〜50mm・重さ1tまで。資格者5名のTIG・MIG溶接で1点物から

横浜市都筑区のアルミ製缶板金・アルミ溶接の専門会社で、加工範囲を最小10cmから最大500cm、板厚2mm〜50mm、重さ1tまで、ロット1点からと公開している。従業員9名のうち5名がJIS Z 3811アルミニウム溶接技術資格者で、A1050からA7075まで対応する合金を番台ごとに例示している。

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自社の部品に合うアルミ加工会社を、無料で相談する

部品の形(削り出し・板金・押出)、合金名とおおよその寸法、数量と希望納期、図面の有無(3D・2D・手書き・現物)、アルマイトなど表面処理の要否を送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載会社へ匿名で概要を伝え、見積の窓口をおつなぎします。費用はかかりません。

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