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アルミサイディング · 基礎知識

アルミサイディングとは?金属サイディングの定義・JIS A 6711・表面材と芯材の構造【2026年版】

アルミサイディングは、アルミニウム合金塗装板を表面材にした金属サイディングです。日本金属サイディング工業会の定義、JIS A 6711の6区分と3つの形状、表面材・芯材・裏面材の三層構造を整理し、住宅用アルミサイディングを公式に確認できた6社と、非住宅向けのアルミ外装材との違いをまとめました。

公開 2026年9月30日

「アルミサイディング」で検索すると、戸建て用の外壁材とビル用のアルミパネルが同じ画面に並びます。両者は作る会社も構造も別物です。

このページでは、工業会の定義とJIS規格、三層構造、表面材4種類の中でのアルミの位置、住宅用を公式に確認できた6社、非住宅向けとの見分け方を順に整理します。

工業会が定める金属サイディングの定義

日本金属サイディング工業会は、金属サイディングを「金属板を単に成形加工しただけではなく、それに裏打のしん材の付加、表面加工、接合部加工等を施した乾式工法用の複合外壁材」と定義しています。工業会は昭和51年に設立されました。

項目工業会の記載
定義裏打ちの芯材・表面加工・接合部加工を施した乾式工法用の複合外壁材
生産方式工場生産のため仕上がりが均一で、塗装仕上げが不要
他材との違い「他の外壁材で起こるひび割れ・凍害の心配がありません」
需要の背景2011年以降の大震災で耐震性の良さが見直され需要が伸びている

「乾式工法」は、現場で塗ったり練ったりする作業を伴わない工法を指します。板を釘とかん合で留めていくため、工期と天候の影響が塗り壁より小さくなります。

表面材・芯材・裏面材の三層でできている

工業会は金属サイディングを「柄付けされた金属板と断熱効果のある裏打材によって構成された外壁材」と説明しています。各社の公式ページを見ると、実際の製品は表面材・芯材・裏面材の三層で構成されています。

  • 表面材:柄付けされた金属板。スマイルタイムは「柄付けされたアルミニウムの薄板(約0.4mm厚)」、LIXILのDanサイディングは「鋼板またはアルミ板」と記載
  • 芯材:断熱材。工業会は「硬質プラスチックフォーム等」、YKK APのアルカベールは「ノンフロン硬質プラスチックフォーム断熱材」、LIXILは「硬質発泡ポリウレタン」、スマイルタイムは「硬質発泡ウレタンフォーム」
  • 裏面材:LIXILは「アルミラミネート加工クラフト紙」、スマイルタイムは「防水性フィルムなど」と記載

製品としての厚みは、YKK APのアルカベールが基本厚さ15mm、LIXILのDanサイディングが15mmです。表面のアルミ板そのものは薄く、厚みの大部分は芯材の断熱材が占めます。

JIS A 6711が定める6区分と3つの形状

JIS A 6711(複合金属サイディング)は「金属製品の表面材及び、しん(芯)材を複合した製品で、主に建築物の外装に用いる金属サイディング」を対象にしています。工業会のJIS解説ページには、種類と形状が次のように示されています。

区分内容
種類F-B、F-P、A-B、A-P、S-B、S-Pの6区分
形状縦張り形・横張り形・縦横兼用形の3つ
水密性能250Pa(JIS規格)以上と工業会が記載

形状の3区分は、製品名にもそのまま現れます。YKK APはアルカベールを「横張り・縦張り」で分け、LIXILのDanサイディングも横張り・縦張りの両方を公式に掲げています。

水密性能について、APサービスセンターは取り扱うアルカベール ミーナストーンが「風速30m/s相当の風圧でも漏水なし(YKK AP社内試験)」と記載しています。JISの数値と各社の試験値は別のものとして読んでください。

表面材が4種類ある中で、アルミはどこに位置するか

工業会は表面材を、塗装ガルバリウム鋼板・塗装溶融亜鉛めっき鋼板・アルミニウム合金塗装板・塗装ステンレス鋼板の4種類としています。工業会代表幹事の講演録(2022年)では「特に現在は塗装ガルバリウム鋼板が主流」とされています。

  • 塗装ガルバリウム鋼板:現在の主流。アイジー工業のアイジーサイディングは「ガルバ鋼板(55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板)」
  • 塗装溶融亜鉛めっき鋼板:従来型の鋼板
  • アルミニウム合金塗装板:本ページの対象。YKK APのアルカベール、スマイルタイムのオリジナル外壁材など
  • 塗装ステンレス鋼板:4種類の中の一つ

ここで混同しやすいのが「アルミニウムを含むめっき鋼板」です。ガルバリウム鋼板は55%アルミニウムを含むめっきを施した鋼板であり、母材は鉄です。「アルミ」と名が付いていても、表面材がアルミ合金板か、アルミを含むめっき鋼板かで素材が変わります。

住宅用アルミサイディングを公式に確認できた6社

当サイトが2026年9月29日時点で公式サイトを調べた29社のうち、住宅用のアルミサイディングを公式に確認できたのは6社です。残り23社はビル・非住宅向けのアルミ外装材を扱う会社です。

会社製品・扱い公式に記載のある仕様
YKK APアルカベール(メーカー)基本厚さ15mm、幅350〜400mm、長さ3,000〜4,000mm程度、11ラインアップ
APサービスセンターアルカベールの販売施工製品厚15mm、1.9kg/㎡(窯業サイディングの約1/9)
スマイルタイム(住居時間)オリジナルアルミ外壁材20種(施工・メーカー)表面材アルミ約0.4mm厚、窯業系の約1/9の軽さ
Graise HOMEルアナ/アルテシモ/シェルグロー(施工)「すべてアルミで構成されたカバー壁材」、仕様値は非掲載
IKホールディングス(一角)IKアルミサイディング(販売・施工)窯業系外壁材の1/3の重量、役物もアルミ合金押出成形
LIXIL(Danサイディング)アルミ表面材仕様(メーカー)厚み15mm、約2.1kg/㎡。現行ラインナップ表示はスチール3系統のみ

LIXILは性能ページに「表面材(鋼板またはアルミ板)」と重量比較表のアルミ値を載せていますが、シリーズ一覧の表示はスチール3系統です。アルミ仕様が現在販売中かは、カタログか販売店で確認が必要です。

非住宅向けの「アルミ外装材」は別のカテゴリー

ビル・商業施設向けのアルミ外装材は、断熱芯材を持つサイディングではなく、アルミの押出形材や板、あるいはアルミ樹脂複合板です。作る会社も、施工の頼み方も住宅用と異なります。

  • スパンドレル:三協アルミ(JIS H 4100 A6063S-T5のアルミ押出形材、製作限度6m)、三洋工業(スパンドレルOA、A6063S-T5)
  • アルミ外装パネル:井上商事(JIS H4000 A1100P-H14のアルミ板・フッ素樹脂焼付塗装)、スワン商事(A1100P-H14)
  • アルミ樹脂複合板:ALPOLIC(三菱ケミカルインフラテック、ALPOLIC/fr 4mmはアルミ表皮0.3mm・芯材3.4mm)
  • カーテンウォール:三協アルミ、不二サッシ、LIXIL(ビル用)、シューコー・ジャパンなど

ALPOLICの製品一覧には「アルミニウム製サイディング」としてAL-LEADER/AL-CHECK-EXが載っています。ただし製品ページの用途は店舗ディスプレイ・建物の外装・ドア周辺・看板で、板厚3mm/10mmの板材であり、戸建ての断熱芯材付きサイディングとは別物です。

名前で混同しやすい製品を見分ける

公式サイトで「アルミ」の文字を見つけても、それが何を指すかは製品ごとに違います。見分けるときは、次の3点を公式ページで確認してください。

  1. 表面材の素材名:「アルミニウム合金塗装板」「アルミ板」か、「アルミ亜鉛合金めっき鋼板」「ガルバリウム鋼板」「SGL鋼板」か
  2. 芯材の有無:断熱材を挟んだ複合板(住宅用サイディング)か、アルミ単板・押出形材・樹脂複合板(非住宅用)か
  3. 製品の形状:横張り形・縦張り形・縦横兼用形のサイディングか、パネル・スパンドレル・ルーバー・カーテンウォールか

たとえば東京宝潤達新材の「PU金属サイディング」は表面材が「Alu-亜鉛」のめっき鋼板で、同社のアルミ複合パネルとは素材が異なります。アイジー工業も、アルミ製はデザインパネルXium-ALUMI(200mm角、板厚1mm)のみで、主力のアイジーサイディングはガルバリウム鋼板製です。

「アルミサイディング」という言葉が指す範囲を最初に絞ると、比較する会社の数と読むべき仕様が決まります。戸建てのリフォームなら6社、ビル外装なら残り23社のうち用途に合う会社を見てください。

この記事に出てくるメーカー・施工会社

参照元

よくある質問

アルミサイディングと金属サイディングは同じものですか?

アルミサイディングは金属サイディングの一種です。日本金属サイディング工業会は表面材を塗装ガルバリウム鋼板・塗装溶融亜鉛めっき鋼板・アルミニウム合金塗装板・塗装ステンレス鋼板の4種類としており、このうちアルミニウム合金塗装板を表面材にしたものがアルミサイディングです。現在の主流は塗装ガルバリウム鋼板と工業会の講演録に記載されています。

アルミサイディングの厚みはどれくらいですか?

YKK APのアルカベールは基本厚さ15mm、LIXILのDanサイディングは15mmです。表面のアルミ板は薄く、スマイルタイムは表面材を約0.4mm厚と公式に記載しています。厚みの大部分は硬質プラスチックフォームなどの断熱芯材です。

JIS A 6711とは何の規格ですか?

JIS A 6711は複合金属サイディングの規格で、「金属製品の表面材及び、しん(芯)材を複合した製品で、主に建築物の外装に用いる金属サイディング」を対象にしています。種類はF-B、F-P、A-B、A-P、S-B、S-Pの6区分、形状は縦張り形・横張り形・縦横兼用形の3つです。

住宅用のアルミサイディングを作っている会社はどこですか?

当サイトが2026年9月29日時点で公式サイトを確認できたのは、YKK AP(アルカベール)、APサービスセンター(アルカベールの販売施工)、スマイルタイム(オリジナルアルミ外壁材)、Graise HOME(ルアナ等のカバー壁材)、IKホールディングス(IKアルミサイディング)、LIXIL(Danサイディングのアルミ表面材仕様)の6社です。

【建物・頼み方別】アルミ外壁材のおすすめ3社

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

戸建ての外壁を、重ね張りでリフォームするなら

YKK AP株式会社

外装材の中で最軽量。アルカベール15mm、11ラインアップを全国の施工店で

アルミ外装材「アルカベール」は基本厚さ15mm、幅350〜400mm、長さ3〜4mで、モダン・木目柄・深絞り(石調)のシリーズがある。公式サイトは「錆びずに長期間安心」「外装材の中でも最軽量で建物への重量負担が少なく、塩害に強い」とし、塗装は「クオリティジェット」、芯材はノンフロン硬質プラスチックフォーム断熱材。横張り・縦張り・リフォーム重ね張りに対応する。

YKK AP株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

施工店に、工事保証込みで一社に任せたいなら

株式会社住居時間(スマイルタイム)

自社のアルミ外壁材で施工実績14,000件超。窯業系の約1/9の軽さ、工事保証最高10年

表面材アルミ約0.4mm・芯材に硬質発泡ウレタンの断熱材・裏面に防水フィルムを持つ自社オリジナルのアルミ外壁材20種で、重ね張り(外断熱)リフォームを施工する。重量は窯業系サイディングの約1/9。施工実績14,000件以上、日本金属サイディング工業会の施工例写真コンテストに16年連続入賞。工事保証は最高10年と公式に記載する。

株式会社住居時間(スマイルタイム)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

ビル・商業施設・公共施設の外装パネル、カーテンウォールなら

三協立山株式会社 三協アルミ社

A6063S-T5の押出形材にアルマイト・フッ素塗装。不燃認定・水密1500Pa、BIMデータと認定書を公開

外装・天井材スパンドレルはJIS H 4100 A6063S-T5のアルミ押出形材で、シルバー艶消・二次電解着色・フッ素樹脂焼付塗装(20/40μm)などの表面処理を選べ、製作限度6m、不燃性認定取得済み。バーチカルカーテンウォールNL-Rは水密性1500Paで自然換気機能付き、防火型は防火認定取得。ビル建材専門サイトでCAD・BIMデータ、WEBカタログ、防火認定書を提供し、富山銀行本店(2019年)などの採用事例を公式に載せる。

三協立山株式会社 三協アルミ社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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