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産業用集塵機 · 用途別

レーザー切断・レーザーマーカーの集塵機|付着性ヒュームの目詰まりと、交換時期で選ぶ

ファイバーレーザー切断やレーザーマーカーで出る付着性ヒュームを吸う集塵機の選び方を、目詰まり対策、フィルター交換の目安、火の粉対策、機種例に分けて、ユーザック・アマノ・アピステなど掲載メーカーの公式記載で整理します。

公開 2026年10月1日

レーザー加工のヒュームは細かく、フィルターにこびりつきやすいのが特徴です。このページでは、レーザー切断機とレーザーマーカーに付ける集塵機の選び方をまとめます。

レーザー加工のヒュームが厄介な理由

レーザー切断では、金属が溶けて蒸発したヒュームが大量に出ます。レーザーマーカーでは量は少ないものの、付着性が強く臭いを伴うことがあります。

  • アマノは、レーザマーカ工程などで発生する付着性ヒュームに適した集塵機をレーザ加工用として分けている
  • ユーザックは、ヒュームは細かくて目詰まりしやすく、一般的な集塵機のフィルターは2,000〜3,000時間で交換が必要になると説明
  • ユーザックは、油煙や粘度があるヒュームは詰まることがあるとも明記

目詰まりへの3つの対策

メーカーの対策は、フィルターの払い落としを強くする、フィルターを保護する、フィルターを大きくする、の3つに分かれます。どれを使うかで、手間とランニングコストが変わります。

対策公式記載の例
払い落としを強くするユーザックのMachWaveMV3(超音速流体の衝撃波でクリーニング)
フィルターを保護する(プレコート)アマノのPiF-Hはプレコート機構でフィルター長持ち、アピステのGDE-Aは自動フィルターエイド供給(オプション)
フィルターを大きくするアピステのGDE-Aは超微粒子フィルターで標準の約2倍のろ過面積
風量を一定に保つアマノのVF-5HGは自動風量一定制御、アピステのGDE-Aはインバータの自動風量制御

レーザー切断機向けの機種

板金のレーザー切断機は、切断テーブルの下から大量のヒュームを吸います。中型以上の風量と、長時間の連続運転に耐える機種が必要です。

メーカー・機種公式記載
ユーザック コスモクリーンX3.7kW・初期風量55m³/min、5.5kW・70m³/min、7.5kW・100m³/min(インバータ制御)
アマノ PiF-H付着性ヒュームと臭気を除去、脱臭機能付き、プレコート機構
アピステ GDE-Aヒューム除去ボックスと自動フィルターエイド供給でレーザー切断に対応
スイデン L-BPT3レーザー加工、プラズマ加工、溶接作業など火の粉が発生する作業向け
新東工業溶接工程やレーザ加工機、プラズマ加工機の使用時におすすめの集塵機

フィルター交換の目安を比べる

レーザー切断の集塵機では、フィルター交換の頻度が維持費を大きく左右します。交換の目安を公式に書いている会社は多くありません。

  • ユーザック:レーザー加工機での使用で10,000時間程度性能を維持、10,000時間又は5年のいずれか早いほうでの交換を推奨
  • ユーザック:一般的な集塵機のフィルターは2,000〜3,000時間で交換が必要になると説明
  • 淀川電機製作所:差圧計取付をフィルター交換の目安の指標として案内

ほかの会社を比べるときは、同じ条件で何時間で交換になるかフィルター1回分の価格を見積に書いてもらってください。時間あたりのフィルター費で比べると差がはっきりします。

粉じんの捨て方も見ておく

ダストボックスにたまったヒュームを捨てるとき、粉が舞って作業者が吸い込むことがあります。捨てやすさも機種選びの条件です。

  • ユーザック:鉄ヒューム(SPHC、SS400など)はフレーク状になり、廃棄時にヒュームの飛散がほとんどないと説明。SUS材ではフレーク状にならない場合もあると注記
  • 日本精密 SSW:清掃性を考え、軽量で持ちやすいボックスコンテナをダストボックスに採用
  • アマノ TFP:粉体に触れずにフィルター交換

レーザーマーカー向けの小型機

レーザーマーカーは発生量が少ないため、小型機で足ります。臭いが出る材料なら、脱臭機能のある機種を選びます。

機種公式記載
アマノ VF-5HGレーザマーカ専用、脱臭機能付き、自動風量一定制御
アマノ VF-5HNレーザマーカ専用、脱臭機能付き
コトヒラ工業 KDC-US01風量5m³/min、用途にレーザーマーカー時の集じんを挙げる

導入前に実機を見る

レーザー切断のヒュームは、切る材料と出力で性質が変わります。自社の条件で試せるか、実機を見られるかを最初に聞いてください。

  1. ユーザック:ショールームとテクニカルセンターで実機見学
  2. アピステ:無料テスト機の貸出
  3. 切る材料(軟鋼・ステンレス・アルミ)と板厚、レーザーの出力を伝える
  4. 1日の稼働時間と、今のフィルター交換頻度を伝える

レーザー切断機の集塵機で比べる項目

レーザー切断機の集塵機は、カタログの風量だけでは差が分かりにくい製品です。見積の段階で次の項目をそろえて比べてください。

比べる項目確認のしかた
風量の維持運転を続けたときに風量がどれだけ落ちるか(ユーザックは新品の90%程度の風量を長時間維持と説明)
フィルター交換の目安何時間で交換になるか、1回分の費用
圧縮空気の消費払い落としに使うエアの量
火の粉への対策切断時の火の粉がフィルターに届かない仕組み
粉じんの捨て方ダストボックスの取り出しやすさ、廃棄時の飛散

切る材料ごとの注意点

レーザー切断のヒュームは、材料で性質が変わります。自社で切る材料を並べて、メーカーに伝えてください。

  • 軟鋼(SPHC、SS400など):ユーザックは鉄ヒュームがフレーク状になり廃棄しやすいと説明
  • ステンレス:ユーザックはSUS100%ではフレーク状にならない場合があると注記
  • アルミ:粉じん爆発のおそれがあるため、爆発対策の要否をメーカーに確認する
  • 樹脂・木材:臭気が出るため、脱臭機能の有無を確認する(アマノのPiF-Hは脱臭機能付き)

レーザー加工向けのメーカーを整理する

レーザー加工のヒューム向けの製品を公式に持つメーカーを、用途ごとにまとめます。切断機かマーカーかで、最初に当たる会社が変わります。

用途メーカー公式記載の特徴
ファイバーレーザー切断(鉄)ユーザック衝撃波クリーニング、交換推奨は10,000時間か5年、実機見学
レーザー切断・溶接の汎用アピステヒューム除去ボックス、自動フィルターエイド供給、無料テスト機
レーザ加工の付着性ヒューム・臭気アマノPiF-H(プレコート機構・脱臭機能付き)
レーザー・プラズマ・溶接の火の粉スイデン、新東工業L-BPT3、火の粉を分離する集塵機
レーザーマーカーアマノ、コトヒラ工業VF-5HG・VF-5HN、KDC-US01

切断機のメーカーが推奨する集塵機がある場合は、その条件も確認してください。吸い込み口の径や必要風量が決まっていることがあります。

導入後のコストを見積に入れる

レーザー切断の集塵機は、買ったあとの費用が目立ちやすい設備です。次の費用を年額に直して、見積と一緒に比べてください。

  • フィルターの交換費(交換回数×1回分の価格)
  • 払い落としに使う圧縮空気の電気代
  • フィルターエイドなど消耗品の費用
  • ダスト廃棄の手間と処分費

今の集塵機に不満があるときの見直し方

すでに集塵機を使っていて、目詰まりや吸い込みの弱さに困っている工場も多いはずです。買い替えの前に、次の順で原因を切り分けてください。

  1. 差圧が高くなっていないか確認する(高ければフィルターの目詰まり)
  2. 払い落としが動いているか、圧縮空気の圧力が足りているか確認する
  3. 切断機の出力や材料を変えていないか確認する(ヒュームの量と性質が変わる)
  4. ダクトに粉じんがたまっていないか確認する
  5. それでも改善しなければ、衝撃波やプレコートなど目詰まり対策のある機種への更新を検討する

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

レーザー切断機の集塵機のフィルターはどれくらい持ちますか?

使用条件で変わります。ユーザックは一般的な集塵機のフィルターは2,000〜3,000時間で交換が必要になるとし、自社のコスモクリーンはレーザー加工機での使用で10,000時間程度性能を維持、10,000時間又は5年の早いほうでの交換を推奨しています。

レーザーマーカー用の集塵機はありますか?

アマノがレーザマーカ専用集塵機VF-5HG・VF-5HN(脱臭機能付き)を出しています。コトヒラ工業の粉体用小型集塵機KDC-US01も、用途にレーザーマーカー時の集じんを挙げています。

ステンレスを切るヒュームでも目詰まりしにくいですか?

機種と条件によります。ユーザックは、レーザー加工機で軟鋼・SUS・アルミなどの金属の切断でフィルターが詰まったことはないとする一方、SUS100%ではフレーク状にならない場合があり、油煙や粘度があるヒュームは詰まることがあると書いています。実機見学やテスト機で確かめてください。

【用途別】集塵機メーカーおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

アルミ・マグネシウムなど爆発性の金属粉を吸うなら

アマノ株式会社

Kst値ごとに選べる粉塵爆発圧力放散型。溶接・レーザ用まで1社で比べられる

アルミニウム、チタン、マグネシウムなどにも対応可能と公式に書き、粉塵爆発圧力放散型の集塵機をKst値の対応範囲つきで出している(VN-SD〜400、PiF-SD/D〜300、マグネシウム合金粉体専用スクラバーSA〜500)。国産ラプチャーディスクはKst値800対応。小型のPiFから大型のWRT(フィルタ面積〜1,055m²)、溶接作業用FCN、レーザ加工用PiF-Hまで同じ窓口で選べる。

アマノ株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

溶接ヒュームを、デモ機で確かめてから入れるなら

株式会社赤松電機製作所

手溶接は100Vのフィルターレス、ロボット溶接は水で消火する乾湿複合型

ヒュームスモーカーFSM-15はフィルターレスで1μm以上を99%捕集し、風量10m³/min・単相AC100Vで使える。スーパーコレクターFM-220は水を使う乾湿複合型で風量30/35m³/min、「水を使った2重の消火機能で火の粉も安全」。主力製品のデモ機貸出と、専門技術者による現地調査を公式に案内している。

株式会社赤松電機製作所の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

工程の小型機から3,000m³/min級まで、工場全体をそろえるなら

新東工業株式会社

小型ダスミックの各区分に粉塵爆発対策型。中・大型は3,000m³/minクラスまで

小型集塵機ダスミックシリーズは混合・袋詰め・投入・切断・バフ研磨などの工程向けで、連続運転・間欠運転・低濃度のそれぞれに粉塵爆発対策型がある。中・大型集塵機は3,000m³/minクラスの大風量用途まで対応し、高温ガス用、泡で重金属を捕集する機種、可燃性・爆発性粉塵対応機もそろう。生産終了機の後継機・部品供給の窓口を公開している。

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吸いたい粉じんの種類(金属粉・ヒューム・粉体・ミストなど)、発生する工程と箇所の数、今の換気や集塵の状況、置ける場所の広さを送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載メーカーへ匿名で概要を伝え、デモ機やテストの窓口をおつなぎします。費用はかかりません。

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