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産業用集塵機 · 用途別

研磨・グラインダー作業の集塵機|火花の出る金属粉、アルミ・マグネシウム、作業台の集じん

研磨・グラインダー・ベルト研磨・バフで出る金属粉を集塵機で吸うときの考え方を、粉じん障害防止規則の粉じん作業の区分、火花対策、アルミ・マグネシウムの湿式、作業台一体型の選び方に分けて、掲載メーカーの公式記載で整理します。

公開 2026年10月1日

研磨やグラインダーの粉じんは、火花を含み、材料によっては爆発します。このページでは、研磨工程の集塵機を選ぶときの順番を、材料と作業の形で整理します。

研磨は法令上の粉じん作業にあたる

粉じん障害防止規則の別表第一第七号は、研磨材を用いて動力で金属を研磨し、ばり取りし、または金属を裁断する場所の作業を粉じん作業に挙げています。粉じん作業では、発生源への対策や作業環境の管理が求められます。

作業規則上の扱い(別表第一)
動力による金属の研磨・ばり取り・裁断第七号の粉じん作業
金属をアーク溶接する作業第二十号の二の粉じん作業
金属を溶射する場所における作業第二十一号の粉じん作業

同じ工場で研磨と溶接の両方をするなら、両方の粉じんに対応できる機種を選ぶと台数を減らせます。エステーリンクのスポットダスターGWは、溶接ヒュームとグラインダー粉塵の両用です。

材料で最初に分ける:鉄か、アルミ・マグネシウムか

研磨粉の集塵機は、材料が燃えやすいかどうかで全く別の機種になります。まず材料を確認してください。

材料考え方公式記載の例
鉄・ステンレス火花対策をした乾式、または湿式野水機械製作所のNWS型(砥石・ベルト研磨の火花向け湿式)
アルミニウム・マグネシウム爆発対策のある湿式や圧力放散型野水機械製作所のNWS-M型、アマノのSA(マグネシウム合金粉体専用)
樹脂・木静電気と火災に注意した乾式了生の事例(加工機下部の木屑対策)

淀川電機製作所は、アルミニウム・マグネシウム・チタンなどの爆発性粉じんを吸引禁止と明記しています。一般用の集塵機を流用する前に、取扱説明書の禁止事項を必ず確認してください。

火花の出る研磨には湿式か火花分離

砥石やベルトの研磨では、火花がダクトを通ってフィルターまで届くことがあります。湿式で消すか、手前で分けるかのどちらかが基本です。

  • 野水機械製作所 NWS型:湿式、JIS試験用粉体7種を99%以上捕集、自動給水機能付き水位センサー(オプション)
  • シケン:水シャワーノズルによる火災防止を特殊仕様に挙げる
  • アマノ FCN:旋回流式分離部と吸熱ローラーで火花・火種の着火を防ぐ
  • 野水機械製作所 KM型:サイクロンとフィルターの複合型で粒径の混ざった研磨作業向け

作業台と集塵機を一体にする

手作業のバリ取りや仕上げでは、作業台の上で粉じんを吸い込む一体型が便利です。ダクトを引き回さずに済みます。

機種公式記載
エステーリンク スポットダスターTSサイズおよそ500□以内の小物製品のバリ取り作業に最適
エステーリンク スポットダスターTM強力な集塵力で火花・粉塵を飛散させない高性能テーブル集塵装置
SDG ワークレーサWRM/グラインドレーサGRM作業台付・グラインダー用
淀川電機製作所 YES集じん装置付き作業台
ムラコシ作業台と集塵機の一体型、グラインダー用
流機エンジニアリング 集塵ブース作業台処理風量90m³/min、ダウンフロー吸引

研磨機と一緒に選ぶという方法

研磨機メーカーの中には、集塵機も自社で作っている会社があります。研磨機の吸い込み口に合わせて集塵機を設計してもらえるのが利点です。

  • シケン:自動研磨機と集塵装置の両方を事業にし、研磨粉塵向けSBFボックスタイプを持つ
  • 野水機械製作所:センターレス研磨機などの研磨機と集塵機を設計・製造
  • 淀川電機製作所:両頭グラインダ・ベルトグラインダ・バリ取り機と集塵機を製造
  • エステーリンク:バリ取り機と集塵機を自社で設計・開発

小型機を1台ずつ置くか、まとめて吸うか

研磨の作業台が数台なら小型機を1台ずつ、十台を超えるならダクトでまとめる大型機が向くことが多いです。台数が増えるほど、配管の設計が効いてきます。

規模選び方公式記載の機種例
1〜3台作業台ごとに小型機ムラコシの小型集塵機(スリムな1〜5馬力仕様など)、淀川電機製作所DET-small(1.3〜10m³/min)
4〜10台中型のパルスジェット機淀川電機製作所PET(24〜50m³/min)、SDGのCFM(20〜60m³/min)
それ以上中・大型機とダクト了生の中・大型集塵機RS型・RSL型、新東工業の中・大型集塵機

見積依頼で伝える研磨工程の情報

研磨工程の集塵機は、材料と火花で仕様が変わります。次の項目を伝えると、機種の提案が早くなります。

  1. 研磨する材料(鋼種・合金名)と、アルミ・マグネシウムを含むか
  2. 研磨の方法(砥石・ベルト・バフ・グラインダー)と火花の量
  3. 作業台の数と配置、ワークの大きさ
  4. 1日の稼働時間
  5. 湿式を置けるか(給排水の有無)

湿式と乾式、研磨工程での比べ方

研磨工程では、湿式と乾式のどちらも使われています。火花の量と材料、給排水の有無で選びます。

比べる点湿式乾式(火花対策つき)
火花水で消せる分離機構やセンサーで止める
アルミ・マグネシウム専用設計の機種がある(野水機械製作所NWS-M型)圧力放散型などの爆発対策型が必要
手間水位の管理、汚泥の回収フィルターの払い落としと交換
設置給排水が必要圧縮空気が必要な機種がある

湿式は火花の多い研磨に強い一方、汚泥の処分が毎日の作業になります。乾式は手入れが軽くなる代わりに、火花がフィルターに届かない仕組みが欠かせません。

研磨工程で起きやすい失敗

研磨工程の集塵機では、同じような失敗がくり返されています。導入前に次の点を確認しておくと防げます。

  • 一般用の集塵機でアルミやマグネシウムの粉を吸ってしまう(禁止事項を確認する)
  • 火花がダクトを通ってフィルターに届き、焦がしてしまう
  • フードが作業点から遠く、粉じんが作業者の顔の高さに上がる
  • 作業台を増やしたのに集塵機の風量を見直さず、吸い込みが弱くなる

研磨工程向けのメーカーを並べる

研磨・グラインダーの粉じんに向く製品を公式に持つメーカーを、特徴ごとに並べます。自社の材料と規模に合う行から候補を選んでください。

特徴メーカー公式記載の製品
火花の出る研磨を湿式で野水機械製作所NWS型(JIS試験用粉体7種を99%以上捕集)
アルミ・マグネシウム野水機械製作所、アマノNWS-M型、粉塵爆発圧力放散型のSA
研磨機とセットでシケンSBFボックスタイプ、防爆仕様、水シャワー
作業台ごとの小型機ムラコシ、淀川電機製作所MYシリーズ、DET-small
板金工場のテーブル式エステーリンクスポットダスターTS・TM・G・GW
研削・研磨の中型機SDGダストレーサCFM(用途に研削・研磨・バフ)

研磨と溶接が同じ工場にあるなら、両方に対応する機種を持つ会社を優先すると窓口を一本にできます。エステーリンクのスポットダスターGWは溶接ヒュームとグラインダー粉塵の両用、アマノは溶接作業用FCNと研磨向けのPiFを両方持っています。

作業者の健康管理とセットで考える

集塵機を入れても、研磨の粉じんがゼロになるわけではありません。粉じん作業では、設備と作業方法、保護具を組み合わせて対策します。

  • フードを作業点に近づけ、粉じんが顔の高さまで上がらないようにする
  • 作業場の床やダクトにたまった粉じんを定期的に掃除する
  • 集塵機の吸い込みが落ちていないか、差圧計や風量で毎日確かめる
  • 呼吸用保護具を作業に合ったものにする

研磨粉じんの相談を始めるときの一言

問い合わせの最初に伝える一言で、提案の精度が変わります。材料と火花と台数の3つを必ず入れてください。

  • 例:SS400をグラインダーで研磨、火花あり、作業台4台、1日8時間
  • 例:アルミダイカストのバリ取り、ベルト研磨、作業台2台、湿式も可

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

グラインダー作業は粉じん障害防止規則の対象ですか?

粉じん障害防止規則の別表第一第七号は、研磨材を用いて動力により金属を研磨し、ばり取りし、または金属を裁断する場所における作業を粉じん作業に挙げています。動力のグラインダーでの研磨やバリ取りはこれにあたります。

マグネシウムの研磨粉に使える集塵機はありますか?

野水機械製作所のNWS-M型はマグネシウム・アルミニウムなど爆燃性粉塵対応の湿式集塵機で、逆止弁・爆気口・ガス抜き管・水位センサーを備えます。アマノの粉塵爆発圧力放散型湿式集塵機SAもマグネシウム合金粉体専用です。

作業台と一体になった集塵機はありますか?

あります。エステーリンクのスポットダスターTS・TM、SDGのワークレーサWRM、淀川電機製作所の集じん装置付き作業台YES、ムラコシの作業台一体型、流機エンジニアリングの集塵ブース作業台などです。

【用途別】集塵機メーカーおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

アルミ・マグネシウムなど爆発性の金属粉を吸うなら

アマノ株式会社

Kst値ごとに選べる粉塵爆発圧力放散型。溶接・レーザ用まで1社で比べられる

アルミニウム、チタン、マグネシウムなどにも対応可能と公式に書き、粉塵爆発圧力放散型の集塵機をKst値の対応範囲つきで出している(VN-SD〜400、PiF-SD/D〜300、マグネシウム合金粉体専用スクラバーSA〜500)。国産ラプチャーディスクはKst値800対応。小型のPiFから大型のWRT(フィルタ面積〜1,055m²)、溶接作業用FCN、レーザ加工用PiF-Hまで同じ窓口で選べる。

アマノ株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

溶接ヒュームを、デモ機で確かめてから入れるなら

株式会社赤松電機製作所

手溶接は100Vのフィルターレス、ロボット溶接は水で消火する乾湿複合型

ヒュームスモーカーFSM-15はフィルターレスで1μm以上を99%捕集し、風量10m³/min・単相AC100Vで使える。スーパーコレクターFM-220は水を使う乾湿複合型で風量30/35m³/min、「水を使った2重の消火機能で火の粉も安全」。主力製品のデモ機貸出と、専門技術者による現地調査を公式に案内している。

株式会社赤松電機製作所の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

工程の小型機から3,000m³/min級まで、工場全体をそろえるなら

新東工業株式会社

小型ダスミックの各区分に粉塵爆発対策型。中・大型は3,000m³/minクラスまで

小型集塵機ダスミックシリーズは混合・袋詰め・投入・切断・バフ研磨などの工程向けで、連続運転・間欠運転・低濃度のそれぞれに粉塵爆発対策型がある。中・大型集塵機は3,000m³/minクラスの大風量用途まで対応し、高温ガス用、泡で重金属を捕集する機種、可燃性・爆発性粉塵対応機もそろう。生産終了機の後継機・部品供給の窓口を公開している。

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