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ジュエリーOEM会社の選び方|素材・ロット・工場・データ入稿の5基準

ジュエリーOEM会社を比較するときの5つの基準(素材、ロット、工場と製法、データ入稿、契約と表示)を、公式サイトで条件を公開している会社の例をもとに整理します。

公開 2026年9月24日

このページでは、ジュエリーOEM会社を選ぶときの5つの基準を説明します。素材、ロット、工場と製法、データ入稿、契約と表示の順に見ていきます。

基準ごとに、公式サイトで条件を公開している会社の例を出典付きで示します。特定の会社を推薦するものではありません。

基準1:扱える素材

最初に確認するのは、作りたい素材を扱っているかです。金・プラチナ・銀は鋳造で作れますが、ステンレスやチタンは鋳造ラインにない工場が多くあります。

日本アイボリーは取扱い地金として、AG925とAG950、K10とK18の各色、PT900、銅を公開しています。三雄工芸は金・プラチナ、Ag925、SUS316L、真鍮を挙げています。

  • 貴金属(K18、K10、Pt900、SV925):鋳造工場で対応
  • 真鍮:鋳造工場で対応、めっき前提が多い
  • ステンレス・チタン:切削や金属3Dプリントが中心
  • 色展開(YG・PG・WG)が必要なら、地金の種類を公開している会社を選ぶ

素材は表示にも直結します。JJAの規定では、金333‰未満、プラチナ850‰未満、銀800‰未満の製品はそれぞれ金製品、プラチナ製品、銀製品と表示できません。

基準2:最小ロットと数量帯

自社の数量に合う会社を選びます。最小ロットは会社と素材で異なり、1個から受ける会社と数十個からの会社があります。

公式サイトで条件を公開している例を並べると、違いが分かります。

会社(出典)最小ロット
三雄工芸金・プラチナ10個〜(1個〜相談可)、Ag925・SUS316L 30個〜、真鍮100個〜
日本アイボリーキャストは1個から
ENCODE(OEM製造サービス)最低ロット1個、1〜1,000個

追加発注の見込みがある場合は、原型とゴム型の保管方針も確認します。三雄工芸は約半年以上発注がない型を整理時に廃棄すると公開しています。

数量帯で製法も変わります。1個から数個は3Dプリント原型の直接鋳造、数十個以上はゴム型による複製が一般的で、会社がどちらに強いかも確認します。

基準3:工場と製法

自社工場か、提携工場かで、対応の速さと責任の所在が変わります。公式サイトに製造工程や設備の説明があるかを確認します。

日本アイボリーは、原型、ゴム型、ツリー組み、鋳造、研磨、検品の工程を公開しています。工程が見える会社は、納期や不良の説明も具体的になります。

  • 製造工程を公開しているか(原型、鋳造、仕上げ)
  • 鋳造の受付サイクル(地金ごとの日数)を公開しているか
  • 免責事項(枠の破裂、石の破損)を明示しているか
  • 仕上げとめっきのメニュー(鏡面、マット、いぶし、GP、RHP)

日本アイボリーは、鋳造時にキャスト枠が破裂する場合があり、その際の弁償はできないと明記しています。免責を先に示す会社は、リスクの説明が明確です。

受付サイクルの公開も判断材料です。同社は地金ごとの受付日と仕上がり日を公開しており、K18WGとPT900は月2回の鋳造と分かります。

納期の根拠を工程で説明できる会社は、遅れたときの原因も特定しやすくなります。

基準4:データ入稿と原型の作り方

3Dデータを持ち込めるか、データがない場合に原型から作れるかを確認します。対応形式と料金の出し方は会社ごとに違います。

ENCODEのCASTYはSTLとOBJ形式の入稿に対応し、同社のOEM製造サービスはスケッチや画像からの3Dモデリングも行うと公開しています。日本アイボリーはRhinocerosとJCADでCAD設計し、STLがあれば切削費を抑えられると案内しています。

確認項目公開例
対応形式CASTY:STL・OBJ
CADソフト日本アイボリー:Rhinoceros・JCAD
原型の造形方法日本アイボリー:NC切削(時間制料金)
データ保管期間日本アイボリー:1年間

データの所有と保管期間は、追加発注と他社への切り替えに関わります。書面で確認しておく項目です。

基準5:契約と表示への対応

製造委託には取適法(中小受託取引適正化法)が関わります。公正取引委員会は、発注書面の交付と受領後60日以内の支払期日などを義務として示しています。

刻印と表示の知識も確認します。JJAの表示規定に沿った品位表示と、造幣局の品位証明の手続きに対応できるかが目安です。

  • 発注書面を交わし、支払条件を明記できる
  • 品位表示(K18、Pt900、SV925など)の刻印に対応できる
  • めっき表示(GP、RHPなど)を正しく案内できる
  • 造幣局の品位証明を受ける場合の段取りを説明できる

造幣局の品位証明は任意の有料制度で、事前登録が必要です。依頼する場合は、工場と依頼者のどちらが登録者になるかを決めます。

手数料は地金と個数で決まります。造幣局の手数料表では、指輪などの1部品製品を1〜7個依頼する場合、金製品1,491円、銀製品777円、白金製品2,401円です。

比較表の作り方

候補が3社以上になったら、同じ項目で表にして比べます。公式サイトに記載がない項目は「記載なし」とし、推測で埋めないことが大切です。

納期と料金は、公開している会社と公開していない会社があります。公開の有無そのものも、比較の材料になります。

比較項目確認の仕方
取扱い素材公式サイトの地金一覧(例:日本アイボリー)
最小ロット素材別に記載があるか(例:三雄工芸)
納期日数の記載(例:ENCODEのOEMサービスは平均12営業日前後、CASTYは最短12営業日)
料金の出し方相場連動か固定か(例:日本アイボリーは銀相場+工賃)
データ形式STL・OBJなどの記載
免責事項枠の破裂、石の破損などの記載

比較表には確認日を書き添えます。料金や条件は改定されるため、問い合わせ時に最新の内容を再確認します。

問い合わせ前のチェックリスト

5基準を自社の条件に置き換えて、問い合わせ文にまとめます。条件が明確なほど、返ってくる見積もりの精度が上がります。

複数社に同じ条件で問い合わせると、比較ができます。数量は30個、100個、300個のように複数案で依頼すると、初期費用の按分が見えます。

  1. 素材と色(例:SV925、K18YG、真鍮+GP)
  2. アイテムと数量(初回と追加の見込み)
  3. データの有無(STL、図面、現物)
  4. 希望納期と販売日
  5. 刻印内容(品位表示、ブランドマーク、造幣局証明の有無)
  6. 原型・ゴム型・データの所有と保管の希望

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

ジュエリーOEM会社を選ぶとき最初に確認することは何ですか?

扱える素材です。貴金属と真鍮は鋳造工場で対応できますが、ステンレスやチタンは鋳造ラインにない会社が多くあります。日本アイボリーや三雄工芸のように取扱い地金を公開している会社で確認します。

3Dデータがなくても依頼できますか?

できる会社があります。ENCODEのOEM製造サービスはスケッチや画像からの3Dモデリングを、日本アイボリーはRhinocerosとJCADによるCAD設計を公開しています。データ作成費は別途かかります。

自社工場と提携工場のどちらがよいですか?

一概には言えません。判断材料は、製造工程と免責事項を公開しているか、納期の受付サイクルを示せるかです。日本アイボリーのように工程と免責を明記する会社は、説明が具体的です。

契約で最低限決めておくことは何ですか?

発注書面と支払条件、原型・ゴム型・データの所有と保管期間、不良時の扱いです。公正取引委員会は取適法で発注書面の交付と受領後60日以内の支払期日を示しています。

【用途別】ジュエリーOEM会社おすすめ3選

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

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