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ジュエリーOEM · 基礎知識

ジュエリーOEMでよくある失敗8つと防ぎ方|相談・見積・原型・量産の段階別

ジュエリーOEMで初めての発注者がつまずく8つの失敗を、相談・見積・原型・量産の4段階に分けて整理します。防ぎ方は工場が公式サイトで公開している最小ロット・見積形式・保管期限・表示規定に基づきます。

公開 2026年9月29日

このページでは、ジュエリーOEMで起きやすい8つの失敗を、起きる段階の順に並べます。それぞれに、工場が公式サイトで公開している条件をもとにした防ぎ方を付けます。

失敗の多くは工場の技術ではなく、発注側が条件を知らないまま進めることで起きます。公開されている数字を先に知っておけば、ほとんどは避けられます。

相談の段階で起きる失敗(1・2)

失敗1:最小ロットを知らずに問い合わせ、断られる

金属アクセサリーのOEMは、会社と素材で最小ロットが違います。三雄工芸は真鍮100個〜、Ag925 30個〜と公開したうえで、現在は小ロットの依頼を受けづらい状況とも明記しています。

数量が少ない案件は、最低ロットを設けていない会社に最初から相談する方が早く進みます。GEMILYAは「最低ロットは設けていません」と公式サイトに書き、SV925・K18・K10・Pt900・真鍮のどれも1個から作ります。

  • 1個〜:GEMILYA、CASTY、SUN DIGITAL JEWELRY SERVICE、日本アイボリー(キャスト受注)
  • 6〜12個〜:スペース(K10・K18・プラチナ1色6個〜、SV925 1色12個〜)
  • 30〜50個〜:寿商会(真鍮1SKU 30個〜)、ばん屋(各色36個〜)、トーキョードライブ(1色50個〜)
  • 100個〜:三雄工芸(真鍮)、アクセサリーマルタカ(法人のみ)、AAB JAPAN(100〜200個)

失敗2:個人・法人の条件を確認せずに送る

法人限定の会社に個人が問い合わせても、対応は始まりません。ラッキーアンドカンパニーは法人格を有する事業者のみと明記し、アクセサリーマルタカも現在は法人のみの対応です。

逆に、個人の依頼を公式に受ける会社もあります。GEMILYAは法人・個人事業主からブランドを立ち上げる個人、自分用の一点ものを作りたい人まで承ると記載し、EDGE Castは会員登録で個人を選べます。

見積の段階で起きる失敗(3・4)

失敗3:初期費用と単価が混ざった見積で数量を変えられない

原型代のような初回だけの費用と、1個ごとの単価が1つの金額にまとまっていると、数量を増減したときの総額が読めません。

GEMILYAは原型代(初回のみ)と製作単価を分けて提示すると製作の流れに明記しています。ワン・パシフィックもCAD+原型1デザイン5,000円、諸経費10,000円/オーダー、単価を別建てで公開しています(税抜)。

会社見積の出し方(公式記載)
GEMILYA原型代(初回のみ)と製作単価を分けて提示。概算は無料、有償工程は承認後に開始
ワン・パシフィックCAD+原型5,000円、諸経費10,000円/オーダー、単価は別建て(税抜)
三雄工芸制作費目安を100個あたりの単価で公開(Ag925 1個2,000円程〜)
中川装身具工業データ製作費1点6,000円(税別)、100個以上で最終見積

失敗4:地金相場と見積の有効期限を見ていない

金・銀・プラチナの地金代は相場で動きます。日本アイボリーは銀の鋳造料金を完成品重量×(銀地金相場+鋳造工賃)と公開し、EDGE Castは地金代を鋳造日の相場で計算します。

GEMILYAは地金相場が日々動くため見積に有効期限を付けると記載しています。期限内に発注日を決めないと、承認した金額と請求額がずれます。

  • 見積書の有効期限の日付を確認する
  • 地金代が見積日と鋳造日のどちらの相場かを聞く
  • K18・プラチナは相場の影響が大きい(GEMILYA)ため、発注日を先に固める

原型・サンプルの段階で起きる失敗(5・6)

失敗5:原型を承認した後で形や素材を変える

原型の承認は、量産前の最後の分岐点です。承認後の変更は原型の作り直しになり、銀工房はデザイン変更による作り直しを別途有料と公開しています。

GEMILYAは3Dモデリングの場合、レンダリング画像で形状・寸法を確認できると記載しています。画像の段階で寸法と刻印位置まで確認すれば、原型後の変更を減らせます。

  • 承認前に確認する項目:寸法、厚み、刻印の位置と内容、石の位置、サイズ展開
  • GEMILYAのキャンセル条件:正式な発注の前(相談・見積の段階)は無料、正式な発注(受注)のあとはキャンセル不可。サンプル後に数量を作る場合は改めて発注
  • ばん屋:サンプル作製後のキャンセルは可能だが、型代とサンプル作成費が発生

失敗6:サンプルを飛ばして量産し、重さと厚みが想定と違う

画面では重さと肌当たりが分かりません。日本アイボリーはワックス重量の約10倍がSV925の完成重量になると案内しており、地金代はこの重量で決まります。

GEMILYAは数量製作時にサンプルで現物を確認することを勧め、サンプルと数量分を同じ原型で作れます。日本アイボリーも仕上げ方法を変えたサンプルを作れると公開しています。

会社サンプルの条件(公式記載)
GEMILYAサンプル1個から。サンプルのみの依頼も可。数量分は同じ原型で製作
トーキョードライブサンプル代15,000円〜が目安。本生産前提でサンプルのみは不可
OPULAサンプルは全て有料(事例15,000〜40,000円)。サンプルのみは不可
アクセサリーマルタカサンプル1個につき最終単価の約2〜3倍程度

量産後・販売後に起きる失敗(7・8)

失敗7:型の保管期限を過ぎ、追加生産で原型代がまたかかる

原型やゴム型には保管期限があります。GEMILYAは最終発注から6か月保管し処分前に連絡すると記載、Tesoroは6か月の間に再注文がなかった型を破棄すると公開しています。

三雄工芸は原型とゴム型を納品時に返却し、約半年以上発注がない型は整理時に廃棄します。次の発注が半年より先なら、返却か保管延長を最初に相談します。

  • GEMILYA:最終発注から6か月保管。期間内の同仕様製作は原型代なし
  • Tesoro:型の保管期限6か月。期限内に再注文がなければ破棄
  • 三雄工芸:納品時に返却。半年以上発注なしで廃棄、廃棄前の返却指示は着払い
  • 日本アイボリー:データの保管期間は1年間

失敗8:めっきの色で素材名を書き、表示規定に反する

イエローゴールドのK18にロジウムめっきをした製品をK18WGと表示することは、日本ジュエリー協会の表示規定で認められていません。正しい表示はK18 RHPです。

真鍮に金めっきをした製品を金製品と誤認させる表現も避けます。消費者庁は実際より著しく優良と見せる表示を優良誤認表示として禁止しています。

  • めっきは最表面の皮膜金属で表示し、説明文は「金めっき仕上げ」と書く
  • ニッケルフリー(NF)表示に「安全」の表現を付けない
  • 原産国はロストワックス鋳造の鋳込み工程を行った国で決まる

8つの失敗と防ぎ方の対応表

ここまでの内容を1枚にまとめます。左の失敗が起きる前に、中央の確認を済ませておきます。

失敗防ぎ方確認先の例
1 最小ロットで断られる数量に合う会社を先に選ぶGEMILYA(1個〜)、スペース(6個〜)
2 個人・法人の条件依頼できる人の記載を読むGEMILYA(個人可)、ラッキーアンドカンパニー(法人のみ)
3 見積が混ざる初期費用と単価を分けてもらうGEMILYA、ワン・パシフィック
4 相場と有効期限発注日を期限内に決めるGEMILYA、EDGE Cast
5 承認後の変更レンダリングで寸法・刻印まで確認GEMILYA、銀工房
6 サンプル省略1個作って重さと厚みを見るGEMILYA、日本アイボリー
7 保管期限切れ次回発注の時期を伝えるGEMILYA、Tesoro、三雄工芸
8 表示違反JJA規定の記号で書く日本ジュエリー協会、消費者庁

8つのうち6つは、問い合わせの前後で防げます。数量、依頼できる人、見積の形式を最初の相談で確認しておくと、後の工程が短くなります。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

ジュエリーOEMで一番多い失敗は何ですか?

数量と依頼条件を確認せずに問い合わせることです。三雄工芸のように真鍮100個〜と公開する会社もあれば、GEMILYAのように最低ロットを設けず1個から受ける会社もあります。自社の数量に合う会社を先に選ぶと、断られる往復がなくなります。

原型を承認した後に変更するといくらかかりますか?

金額を公開している会社は少なく、銀工房はデザイン変更による作り直しを別途有料としています。GEMILYAは正式な発注(受注)のあとのキャンセルは受けないと公開しています。承認前にレンダリング画像で寸法と刻印まで確認するのが防ぎ方です。

追加生産で原型代がもう一度かかることはありますか?

保管期限を過ぎると起こり得ます。GEMILYAは最終発注から6か月保管し期間内は原型代なし、Tesoroは6か月で再注文がなければ破棄、三雄工芸は納品時に返却し半年以上発注がなければ廃棄と公開しています。次の発注時期を最初に伝えておきます。

【用途別】ジュエリーOEM会社おすすめ3選

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

1個から試作・小ロットで始めるなら

PRGEMILYA(ジェミリア)

「1個だけ作りたい」に、ちゃんと答える会社

「最低ロットは設けていません」と公式に明記し、SV925・K18・K10・Pt900・真鍮のどれも1個から製作できる。相談には原則3営業日以内に返信し、費用は初期費用と数量ごとの単価を分けて見積。原型は6か月保管され、期間内の追加生産は原型代がかからない。

LINEで無料相談する(公式)当サイトの紹介を読む

2

真鍮・合金のアクセサリーを量産するなら

株式会社ばん屋

ロゴ入りアクセを数百個。原宿で現物を見て決める

金属アクセサリーは各色36個から数千個まで対応し、中国・広州の自社工場はISO9001認証。原宿のショールームに約3,000点の素材・サンプルを常備し、デザイン提案から生産・納品まで一社で受ける。北京五輪・ディズニー・上海万博の公式アクセサリー製造実績を公式に掲げる。

株式会社ばん屋の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

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