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外壁リフォームで断熱性能を上げたい|断熱芯材付きアルミサイディングと外断熱の考え方【2026年版】

外壁リフォームで断熱性能を上げたい場合に、アルミサイディングの断熱芯材と外断熱の考え方を整理しました。アルミの熱伝導率と芯材の役割、芯材の数値を公開している製品、重ね張りで外側に断熱層を足す効果、非住宅の断熱付きアルミ外装、窓・ドアとの組み合わせと補助金、見積で書いてもらう仕様をまとめています。

公開 2026年10月1日

外壁の張り替えや重ね張りは、見た目を新しくするだけでなく、断熱を見直す機会にもなります。アルミサイディングは、表面のアルミの裏に断熱材の芯材を持つ製品が中心です。

このページでは、アルミと芯材の関係、芯材の数値、重ね張りの効果、非住宅の断熱仕様、窓と補助金、見積の仕様を順に整理します。

アルミは熱を通す素材、断熱は芯材が担う

日本アルミニウム協会によれば、アルミの熱伝導率は鉄の約3倍です。アルミの板そのものに断熱を期待するのではなく、裏側の芯材で断熱する構造になっています。

部分役割住宅用製品の公式記載
表面材柄を付けたアルミ板。雨や日射を受けるスマイルタイムは約0.4mm厚のアルミ薄板
芯材断熱材。製品の厚みの大部分を占めるYKK APはノンフロン硬質プラスチックフォーム断熱材、LIXILは硬質発泡ポリウレタン
裏面材防水や施工のためのシートLIXILはアルミラミネート加工クラフト紙、スマイルタイムは防水性フィルムなど

YKK APのアルカベールとLIXILのDanサイディングは、どちらも製品の厚みが15mmです。表面のアルミは薄く、断熱の性能は芯材の種類と厚みで決まります。

LIXILのDanサイディングは、表面材を鋼板かアルミ板とするサンドイッチ構造です。同じ厚み15mmでアルミ仕様は約2.1kg/㎡、スチール仕様は約3.8kg/㎡で、表面材の違いは重さに現れます。

芯材の熱伝導率を公開している製品

断熱の性能を数値で比べるには、芯材の熱伝導率(W/m・K)が必要です。公式ページの記載状況を並べます。

製品熱伝導率の公式記載補足
LIXIL Danサイディング0.03W/m・K硬質発泡ポリウレタン芯材。アルミ仕様の現行販売は要確認
YKK AP アルカベール記載なし芯材により高い断熱性・省エネ効果と記載
スマイルタイム 自社外壁材記載なし硬質発泡ウレタンフォームの芯材で外断熱と記載
ALPOLIC/fr 4mm(参考)0.75W/m・K樹脂芯のアルミ複合板。断熱材の芯材ではない

ALPOLICの値は樹脂の芯材を持つ複合板のもので、断熱材の芯材とは桁が違います。同じアルミの外装材でも、断熱を目的にするなら断熱芯材付きのサイディングを選ぶ必要があります。

YKK APはアルカベールの芯材について、高い断熱性と省エネ効果があるとしています。数値がない場合は、同じ厚みの製品どうしで芯材の種類を比べるところから始めます。

APサービスセンターが扱うミーナストーンは製品厚15mmで、アルカベールの基本厚さと同じです。

重ね張りで外側に断熱層を足す効果

既存の外壁を残して芯材付きの外壁材を張ると、壁の外側に断熱の層が加わります。工業会と各社の記載を並べます。

  • 日本金属サイディング工業会:重ね張り工法は塗り替えに比べて侵入熱抑制効果が約1.8倍
  • スマイルタイム:外断熱になるため断熱性・遮音性・壁の強さが上がり、騒音を半分以下に抑えると記載
  • LIXIL Danサイディング:芯材のサンドイッチ構造で断熱し、1000Hzで約40dBの遮音と記載
  • APサービスセンター:アルカベールは断熱性・耐震性・防水性・遮音性を備えると記載
  • Graise HOME:カバー工法で断熱性や遮音性を加えられると記載
  • 一角:IKアルミサイディングは断熱性に優れると記載

工業会の1.8倍は金属サイディング全般の値で、個別製品の値ではありません。製品の性能は、芯材の数値を施工店経由でメーカーから取り寄せて確認してください。

日本金属サイディング工業会は、モルタル既存壁への重ね張りで外壁の強度が約2.6倍になるとも記載しています。断熱の改修が、壁の補強を兼ねる形になります。

ビルや施設で断熱付きのアルミ外装を使う場合

非住宅向けにも、断熱を組み合わせたアルミ外装があります。住宅用のサイディングとは構成が違うため、別の製品として探します。

  • スワン商事:フルオーダーのアルミ外装パネルに、火山性ガラス質複層板・ロックウール・金属断熱材などを裏打ちした断熱・遮音の仕様がある
  • ツヅキ:アルミの内外装建材と外断熱工法を、開発から施工まで一か所で引き受けると記載
  • シューコー・ジャパン:欧州の建築基準を満たす高断熱のアルミサッシ・窓・ファサードを扱う

スパンドレルやアルミ単板のパネルは、製品自体に断熱材を持たないものが多く、断熱は躯体側で設計します。断熱の仕様がどこに入るかを、図面の段階で確認してください。

スワン商事の裏打ちの種類は物件ごとに決まります。必要な断熱や遮音の性能を、設計段階で伝えてください。

補助金を使うなら窓・ドアとの組み合わせも検討する

2026年に確認できる国の事業は、住宅省エネ2026キャンペーンです。外壁と開口部に関係する事業を並べます。

事業対象(公式記載)外壁リフォームとの関係
みらいエコ住宅2026事業躯体(床・壁・天井)の断熱改修を含む、幅広いリフォーム工事壁の断熱改修に当たるかは事務局に確認
先進的窓リノベ2026事業開口部の改修外壁と同時に窓を替える場合に関係
子育てグリーン住宅支援事業受付は2025年12月31日までで終了2026年の工事には使えない
長期優良住宅化リフォーム推進事業令和8年度は実施しないと記載2026年の工事には使えない

YKK APは、外壁リフォームと合わせて玄関ドア「ドアリモ」とのコーディネートを提案しています。外壁と開口部を同じ時期に見直すと、足場や工程をまとめて計画できます。

子育てグリーン住宅支援事業では、開口部・躯体・設備の3カテゴリーのうち2つ以上の実施が条件でした。外壁だけでは条件を満たさない制度もあったため、2026年の事業でも要件を事務局で確かめてください。

先進的窓リノベ2026事業は開口部の改修が対象です。窓を替える予定があるなら、外壁の足場と同じ時期にまとめる計画も検討できます。

外断熱で音も変わる:遮音の公開値

断熱芯材付きの外壁材を張ると、音の伝わり方も変わります。遮音について公式に記載している会社を並べます。

会社・製品遮音の公式記載
LIXIL Danサイディング1000Hzで約40dBの低減
スマイルタイム外断熱で騒音を半分以下に抑えるとする
APサービスセンター(アルカベール)遮音性を備えると記載
Graise HOMEカバー工法で遮音性を加えられると記載
一角 IKアルミサイディング防音性に優れると記載
スワン商事(非住宅)裏打ち材による断熱・遮音の高機能な仕様

数値で示しているのはLIXILだけで、他社は性能の有無の記載です。道路や線路に面した住宅で遮音も目的にするなら、数値の根拠を施工店に確かめてください。

断熱目的の見積に書いてもらう仕様

断熱を理由に選ぶなら、見積書と仕様書に断熱の中身が書かれている必要があります。依頼時に次の項目を求めてください。

  • 芯材の種類:硬質プラスチックフォーム、硬質発泡ポリウレタンなどの名称
  • 芯材の厚みと熱伝導率:Danサイディングの0.03W/m・Kのような数値
  • 既存壁との間の構成:胴縁、通気層、防水シートの有無
  • 開口部の扱い:窓まわりの役物と、窓やドアを同時に替えるかどうか
  • 補助金の扱い:対象部分と対象外部分の区別、申請の有無

熱伝導率を公開していない製品でも、メーカーの技術資料には数値があることがあります。施工店に取り寄せを頼み、書面で比べてください。

工業会の侵入熱抑制1.8倍のような全般の数値と、製品ごとの数値は分けて書いてもらってください。どちらの数値かが分かれば、比べ方を誤りません。

この記事に出てくるメーカー・施工会社

参照元

よくある質問

アルミサイディングに断熱効果はありますか?

住宅用のアルミサイディングは芯材に断熱材を使っています。YKK APのアルカベールはノンフロン硬質プラスチックフォーム断熱材、LIXILのDanサイディングは硬質発泡ポリウレタン(熱伝導率0.03W/m・K)、スマイルタイムは硬質発泡ウレタンフォームを芯材にしていると公式に記載しています。

重ね張りで断熱性能はどれくらい上がりますか?

日本金属サイディング工業会の講演録では、重ね張り工法は塗り替えに比べて侵入熱抑制効果が約1.8倍高いとされています。金属サイディング全般の値なので、個別製品の性能は芯材の数値で確認してください。

外壁の断熱リフォームに補助金は使えますか?

住宅省エネ2026キャンペーンの「みらいエコ住宅2026事業」が、躯体(床・壁・天井)の断熱改修を含むリフォーム工事を対象としています。外壁の重ね張りが該当するかは、使う外壁材の断熱仕様をもとに事務局に確認してください。子育てグリーン住宅支援事業は2025年12月31日で受付を終えています。

【建物・頼み方別】アルミ外壁材のおすすめ3社

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

戸建ての外壁を、重ね張りでリフォームするなら

YKK AP株式会社

外装材の中で最軽量。アルカベール15mm、11ラインアップを全国の施工店で

アルミ外装材「アルカベール」は基本厚さ15mm、幅350〜400mm、長さ3〜4mで、モダン・木目柄・深絞り(石調)のシリーズがある。公式サイトは「錆びずに長期間安心」「外装材の中でも最軽量で建物への重量負担が少なく、塩害に強い」とし、塗装は「クオリティジェット」、芯材はノンフロン硬質プラスチックフォーム断熱材。横張り・縦張り・リフォーム重ね張りに対応する。

YKK AP株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

施工店に、工事保証込みで一社に任せたいなら

株式会社住居時間(スマイルタイム)

自社のアルミ外壁材で施工実績14,000件超。窯業系の約1/9の軽さ、工事保証最高10年

表面材アルミ約0.4mm・芯材に硬質発泡ウレタンの断熱材・裏面に防水フィルムを持つ自社オリジナルのアルミ外壁材20種で、重ね張り(外断熱)リフォームを施工する。重量は窯業系サイディングの約1/9。施工実績14,000件以上、日本金属サイディング工業会の施工例写真コンテストに16年連続入賞。工事保証は最高10年と公式に記載する。

株式会社住居時間(スマイルタイム)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

ビル・商業施設・公共施設の外装パネル、カーテンウォールなら

三協立山株式会社 三協アルミ社

A6063S-T5の押出形材にアルマイト・フッ素塗装。不燃認定・水密1500Pa、BIMデータと認定書を公開

外装・天井材スパンドレルはJIS H 4100 A6063S-T5のアルミ押出形材で、シルバー艶消・二次電解着色・フッ素樹脂焼付塗装(20/40μm)などの表面処理を選べ、製作限度6m、不燃性認定取得済み。バーチカルカーテンウォールNL-Rは水密性1500Paで自然換気機能付き、防火型は防火認定取得。ビル建材専門サイトでCAD・BIMデータ、WEBカタログ、防火認定書を提供し、富山銀行本店(2019年)などの採用事例を公式に載せる。

三協立山株式会社 三協アルミ社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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