3比較ハブジュエリーOEM

ジュエリーOEM · 基礎知識

OEM・ODM・自社製造・海外生産の比較|費用・品質管理・リスクの違いと向く案件

ジュエリーを形にする4つの方式(OEM・ODM・自社製造・海外生産)を、費用の出方、品質管理の担い手、表示・権利・相場のリスクで比較します。各方式に対応する会社の公式記載も一覧にします。

公開 2026年9月29日

このページでは、ジュエリーを製品にする4つの方式を比較します。OEMとODMは「誰が設計するか」、自社製造は「誰が作るか」、海外生産は「どこで作るか」の違いです。

比較の軸は費用、品質管理、リスクの3つです。根拠は各社の公式サイトと、日本ジュエリー協会・公正取引委員会の公開資料です。

4方式を「設計・製造・場所」で分ける

4つの方式は排他ではありません。OEMを海外工場で行う、ODMで国内生産するといった組み合わせがあります。

まず、それぞれで誰が何を担うかを表にします。

方式設計・デザイン製造場所公式記載の例
OEM依頼者工場国内・海外いずれもGEMILYAは依頼者のスケッチや3Dデータから製作。JEWELRY TAKEDAはブランドデザインの忠実再現
ODM工場(依頼者が選ぶ)工場国内・海外いずれもスペースは素材や価格帯に合わせて商品仕様を提案。トラストは過去データを元に完全オリジナルで企画
自社製造自社自社(鋳造のみ外注も)自社工房日本アイボリーは持ち込んだワックスを1個から鋳造。EDGE CastはSTL・ゴム型の持込前提でWeb発注
海外生産OEM・ODMどちらも海外工場中国・タイなどばん屋は中国(広州)工場、Tesoroはタイと大阪の自社工場、スペースは国内と中国を選択

GEMILYAはスケッチからの3Dモデリングも受けるため、設計の一部を工場側が担うOEMに当たります。デザインの主導権が依頼者にある点でODMとは異なります。

費用の出方を比べる

費用は原型代、地金代、工賃、仕上げ費の4項目で読めます。方式で変わるのは、原型代の有無と工賃の水準です。

方式初期費用1個あたり公式記載の例
OEM原型代(初回のみ)地金代+工賃+仕上げ費GEMILYAは原型代を初回のみとし、最終発注から6か月以内の追加は原型代なし
ODM原型代に加えデザイン費がかかる場合あり同上アクセサリーマルタカは完全オリジナル提案にデザイン費、生産時は請求なし。ばん屋はデザイン提案のみの依頼も可
自社製造設備と材料鋳造工賃のみ外注なら重量×工賃日本アイボリーのキャストは完成品重量×(銀地金相場+鋳造工賃183円)。EDGE CastはSV925 95円/g(税別)
海外生産原型代は国内より低い例あり数量条件が大きい例ありトーキョードライブはシンプルなリングの原型・ゴム型代を中国約30,000円〜、国内約60,000円〜と公開。スペースは真鍮・ステンレスを中国生産とし1色50〜100個〜

海外生産は初期費用が低く見えても、最小ロットが大きくなる例があります。スペースは国内生産の貴金属を1色6個〜とし、中国生産の真鍮を1色50個〜としています。

品質管理を誰が担うかを比べる

品質の担い手は、方式で変わります。OEM・ODMでは工場と依頼者の間に検品の分担があり、海外生産では国内側の検品が加わります。

方式検品の担い手公式記載の例
OEM(国内)工場、または製造管理会社GEMILYAは国内提携工場に鋳造・研磨・メッキ・石留めを委託し、工程管理と納品前の検品を自社で行い、1点ずつ検品。石友は二重検品・全品検査。ダイアート三枝はISO9001と±0.1mmレベルの精度
ODM工場(企画から一貫)山勝は検品で色合わせ・ポストチェック・石ゆれ・ダイヤチェックを実施。トラストは原盤と品質基準書、各工場に独立したQC
自社製造自社日本アイボリーは鋳造後の電解研磨を無料で行い、仕上げは依頼者側でも可能
海外生産海外工場+国内側ばん屋は工場2回・国内1回の計3回検品。アクセサリーマルタカは工場検品・社内検品・第三者機関検品を使い分け。Tesoroは海外生産品を本社で全数検品

自社製造で鋳造だけを外注する場合、鋳造事故の免責も自分で負います。日本アイボリーはキャスト枠の破裂時に弁償できないと公開しています。

リスクを表示・権利・相場・納期で比べる

方式ごとに、発注側が負うリスクの種類が違います。表示と権利は方式によらず販売者の責任です。

リスク関わる方式根拠・公式記載
原産国表示海外生産日本ジュエリー協会の規定では、ロストワックス鋳造の原産国は鋳込み工程を行った国。消費者庁は原産国の不当表示を景品表示法の指定表示に挙げる
デザインの権利ODMスペースは型の権利を個別契約で決定。石友は類似商品の製作を受けない。GEMILYAは現物スキャンで権利確認を必須とする
地金相場全方式GEMILYAは相場変動のため見積に有効期限。EDGE Castは鋳造日の相場。Tesoroは為替で金額が変わる
納期海外生産スペースは国内サンプル約2週間・量産4〜6週間に対し、中国生産は6〜8週間。おぎす商事は中国合弁工場に2か月に1度赴く
取引条件OEM・ODM公正取引委員会は取適法で発注書面の交付、受領後60日以内の支払期日、不当な返品・やり直しの禁止を示す

ODMは設計を工場に任せる分、型と図面の権利が工場に残ることがあります。追加生産を他社に頼めるかは、契約の書き方で決まります。

各方式に対応する会社の公開例

公式サイトで方式を明示している会社を並べます。同じ会社が複数の方式を扱うことは珍しくありません。

会社OEMODM海外生産個人の依頼
GEMILYA1個〜、5素材スケッチから3Dモデリング(デザインは依頼者主導)国内提携工場のみ可
三雄工芸対応対応(OEM・ODM両方を掲げる)記載なし(新潟の自社工場)記載なし
スペース対応対応(価格帯に合わせ仕様提案)中国生産を選択可個人クリエイターの量産に対応
ばん屋対応デザイン提案のみも可中国(広州)工場、ISO9001記載なし
Tesoro1pcs〜デザイン相談可タイと大阪の自社工場記載なし
トラスト50個〜企画・提案型日本・韓国・中国に生産拠点記載なし
日本アイボリー量産受注ブランド開発支援記載なし(静岡の自社工場)キャストは個人可
EDGE Cast持込前提のキャストデザイン支援の記載なし記載なし(東京の自社設備)可

方式を決める3つの質問

4方式のどれにするかは、次の3つの質問で決まります。上から順に答えると絞れます。

  1. デザインは自分で決めたいか。決めたいならOEM、任せたいならODM。GEMILYAのようにスケッチからデータを起こす会社なら、OEMでも設計の手を借りられる
  2. 原型やワックスを自分で作れるか。作れるなら鋳造だけを日本アイボリーやEDGE Castに頼む自社製造に近い形が成り立つ
  3. 数量は海外生産の最小ロットに届くか。届かないなら国内生産。スペースは中国生産を1色50〜100個〜、GEMILYAは国内で1個〜

迷う場合は、国内OEMで1個のサンプルを作ってから方式を決める進め方があります。GEMILYAはサンプルと数量分を同じ原型で作れるため、サンプル後に方式を変えても原型は使えます。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

OEMとODMは費用にどれくらい差がありますか?

金額を公開している会社はありません。違いはデザイン費の有無で、アクセサリーマルタカは完全オリジナル提案にデザイン費がかかり生産時は請求しないと公開しています。GEMILYAはOEMでスケッチから3Dモデリングを行い、原型代は初回のみです。

海外生産にすると何が変わりますか?

初期費用、最小ロット、納期、原産国表示の4つです。トーキョードライブは原型・ゴム型代を中国約30,000円〜、国内約60,000円〜と公開し、スペースは中国生産を6〜8週間、真鍮1色50個〜としています。海外で鋳込んだ製品を日本製と表示することはできません。

ハンドメイド作家が鋳造だけ外注することはできますか?

できます。日本アイボリーはワックスを送ればシルバーを1個から鋳造し、EDGE CastはSTLやゴム型の持込でWeb発注できます。原型を作れない場合は、GEMILYAのようにハンドメイド作家の量産化相談を受ける会社にスケッチや現物から依頼します。

【用途別】ジュエリーOEM会社おすすめ3選

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

1個から試作・小ロットで始めるなら

PRGEMILYA(ジェミリア)

「1個だけ作りたい」に、ちゃんと答える会社

「最低ロットは設けていません」と公式に明記し、SV925・K18・K10・Pt900・真鍮のどれも1個から製作できる。相談には原則3営業日以内に返信し、費用は初期費用と数量ごとの単価を分けて見積。原型は6か月保管され、期間内の追加生産は原型代がかからない。

LINEで無料相談する(公式)当サイトの紹介を読む

2

真鍮・合金のアクセサリーを量産するなら

株式会社ばん屋

ロゴ入りアクセを数百個。原宿で現物を見て決める

金属アクセサリーは各色36個から数千個まで対応し、中国・広州の自社工場はISO9001認証。原宿のショールームに約3,000点の素材・サンプルを常備し、デザイン提案から生産・納品まで一社で受ける。北京五輪・ディズニー・上海万博の公式アクセサリー製造実績を公式に掲げる。

株式会社ばん屋の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

K18・Ptの本格ジュエリーを国内一貫生産でなら

株式会社ダイアート三枝

K18・Ptを国内一貫で。年1万件をこなすOEM工場

甲府の本社工場と高岡工場で、デザイン・CAD・原型・鋳造・研磨・石留め・検品まで社内一貫。ISO9001に基づく品質管理と±0.1mmレベルの精度を公式に掲げ、年間ファッション系OEM1万件以上・ブライダル系2,000件以上の実績を持つ。リピートは3週間〜。

株式会社ダイアート三枝の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

関連記事