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撹拌脱泡機 · 用途別

歯科材料の撹拌脱泡|技工所の埋没材から歯科用レジンの開発まで、真空撹拌器と自転公転式を使い分ける【2026年版】

歯科の撹拌脱泡には、技工所で埋没材や石膏を練る真空撹拌器と、歯科材料メーカーがレジンなどを開発・製造する工業用の撹拌脱泡機の2つの領域があります。掲載メーカーの公式情報から、それぞれの機種と選び方を整理しました。

公開 2026年10月1日

歯科で撹拌脱泡というと、技工所で埋没材を真空で練る作業を思い浮かべる人が多いはずです。一方で、歯科材料メーカーの研究開発や製造では、工業用の撹拌脱泡機が使われています。

この記事では、2つの領域を分けて、掲載メーカーの公式情報で機種と選び方を整理します。

歯科の撹拌脱泡は2つの領域に分かれる

まず、誰が何を混ぜるのかで分けます。装置の区分も、価格の出し方も違います。

領域混ぜるもの装置掲載メーカーの例
歯科技工所埋没材、石膏など歯科技工用真空攪拌器(一般医療機器)大榮歯科産業(Vmixing-D)
歯科材料の開発・製造レジン、印象材、セメントなどの材料工業用の撹拌脱泡機(自転公転式ほか)EME(対応材料に歯科材料(レジン))、ほか自転公転式の各社

技工所の作業なら歯科用の真空撹拌器、材料の開発や量産なら工業用の撹拌脱泡機を探すのが出発点です。両者は検索の言葉も販売の経路も違います。

技工所の真空撹拌器:大榮歯科産業のVmixing-D

大榮歯科産業は大阪市西区に本社を置く、歯科用機械・材料の製造と一次卸の会社です。真空撹拌埋没器Vmixing-Dを製造・販売しています。

項目公式の記載
方式コンプレッサーからのエアーを吸引圧力に変換して真空攪拌
攪拌カップ大(500ml)と小(250ml)を標準装備。特大は別売
設置壁掛け、スタンド式(オプション)
重量5.6kg
標準価格185,000円(税別)。攪拌カップ(特大)18,400円(税別)、専用スタンド30,000円(税別)
区分一般医療機器 歯科技工用真空攪拌器

今回の15社で、本体の価格を公式に載せていたのはこの機種だけでした。製品ページからデモと見積を依頼できます。

技工所で真空撹拌器を選ぶときの確認点

技工所の真空撹拌器は、毎日の作業の手間と、置き場所で選びます。公式の仕様から読み取れる確認点を挙げます。

  • 真空の作り方: Vmixing-Dはコンプレッサーのエアーを使う方式で、技工所のコンプレッサーにつなぐ
  • カップの大きさ: 1回に練る量に合わせて500ml・250ml・特大を使い分ける
  • 設置の形: 壁掛けなら作業台を空けられる
  • 音: 大榮歯科産業はシンプル設計で音も静かと説明

製品ページは医療従事者向けの情報提供を目的とすると記載しています。購入は歯科用品の販売店を通すのが一般的なので、取引のある販売店に相談してください。

歯科材料の開発・製造では工業用の撹拌脱泡機を使う

レジンなどの歯科材料を開発・製造する場合は、工業用の撹拌脱泡機が候補です。EMEは対応材料に歯科材料(レジン)を挙げ、導入業界のメディカルに医療機器・歯科材料を含めています。

メーカー歯科・医療に関わる公式の記載方式
EME対応材料に歯科材料(レジン)、導入業界に医療機器・3D造型・歯科材料・内視鏡自転公転・真空/大気圧
クラボウ導入事例に医薬関係材料遊星式・真空/大気圧
共立精機対象に医薬品材料自転公転・真空/大気圧
シンキー公式に製薬を含む分野での開発に寄与と説明自転公転・真空/大気圧

歯科材料の開発では、少量の配合を何度も試すことが多くなります。少量で条件を詰め、そのまま量産機に移せる方式を選ぶと効率的です。

歯科材料の開発で少量を扱うとき

研究開発の段階では、試料が数十グラム以下のことがあります。少量に対応した機種とアダプターを確かめます。

  • 共立精機 HM-50SE: 最大50mlの材料を撹拌と同時に脱泡
  • シンキー AR-100: 最大積載量140g(グロス重量)、ディスポーザブル容器を標準採用
  • 写真化学: 1mlや2ml程度の少量をバイアル瓶用アタッチメントで処理した事例
  • EME V-mini330: 300mL容器1個掛の真空式

使い捨て容器を使えば、配合ごとの洗浄の手間とコンタミを減らせます。写真化学はコンタミほぼゼロで撹拌・脱泡した事例も載せています。

歯科材料をシリンジやカートリッジに詰めるとき

歯科材料はシリンジやカートリッジで出荷されることが多く、充填の工程で泡を入れないことが大事です。撹拌脱泡機のメーカーが充填機も扱う例があります。

  • EME: 遠心力充填専用機(10mL×8本、30mL×6本など)。真空下の遠心充填で気泡の再混入はないとFAQで説明
  • 三星工業: 小型・大型の真空シリンジ充填機
  • 写真化学: 自動シリンジ充填機SJ-1200

充填する容器の本数と容量を伝えれば、治具の設計も相談できます。量産の容器をデモに持ち込んでください。

医療機器の工程で確認したいこと

歯科材料の製造では、工程の記録と清浄度が求められることがあります。撹拌脱泡機の機能で、記録や清浄度に関わるものを挙げます。

  • 運転条件の記録: EMEはPLC FX5Uの搭載で客先側のロギングが可能、シンキーARE-312は専用アプリで処理のIoT化
  • 清浄な環境: EMEの装置はクリーンクラス1000に対応(FAQ)
  • 洗浄の手間: クラボウは容器内部(密閉系)で処理し洗浄不要と説明

製造の基準に合うかは、自社の品質部門とメーカーで確認してください。装置の仕様書と運転記録の出し方を、見積の段階で聞いておくと手戻りを防げます。

技工所向けと工業用を並べて比べる

2つの領域の装置は、仕様の出し方もまったく違います。違いを表にまとめます。

項目技工所向け(Vmixing-D)工業用の自転公転式
混ぜ方真空中で撹拌容器を公転・自転させ、羽根なしで撹拌と脱泡
真空の作り方コンプレッサーのエアーを吸引圧力に変換真空型は真空ポンプ(大気圧型もある)
容量500ml・250mlカップ50ml(共立精機HM-50SE)〜20L×4個(三星工業HR200)
価格の公開標準価格185,000円(税別)公式に記載なし(見積)
デモ製品ページからデモ・見積を依頼デモ機貸出やラボでのテスト(シンキー、EMEほか)

技工所で工業用の自転公転式を使うことも、材料メーカーが技工用の真空撹拌器を使うことも、目的が合えばあり得ます。用途を伝えて、両方の領域のメーカーに聞くと選択肢が広がります。

歯科材料メーカーがデモを頼むときの準備

歯科材料の開発でデモを頼むときは、配合の秘密と少量の試料をどう扱うかを先に決めておきます。準備しておきたい項目です。

  • 試料の量: 数mL〜数十gなら、少量用アダプターの有無を聞く
  • 容器: 量産で使うシリンジやカートリッジを持ち込む
  • 秘密保持: 配合を外に出す場合の取り扱いを最初に確認する
  • 評価: 硬化後の気泡や物性をどこで測るかを決めておく
  • 記録: 運転条件を残す方法(EMEはPLCでのロギングに対応)

シンキーは材料を預かって事前検討する方法も案内しています。来社が難しい場合は、材料の送付で始めるのも一つの方法です。

歯科で撹拌脱泡機を探すときの最初の一歩

最後に、立場ごとの相談先をまとめます。技工所と材料メーカーでは、探す装置がまったく違います。

  • 技工所で埋没材を真空で練りたい: 大榮歯科産業(Vmixing-D、標準価格185,000円(税別))
  • 歯科用レジンを少量で開発したい: 自転公転式の小型機(共立精機HM-50SE、シンキーAR-100)
  • 歯科材料をシリンジに詰めて量産したい: EME(真空撹拌脱泡と遠心充填)

工業用の機種は価格が公式に出ていないため、デモで材料を確かめてから見積を取ってください。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

技工所で埋没材を真空で練る機械はどれですか?

歯科技工用真空攪拌器です。大榮歯科産業のVmixing-Dは、コンプレッサーのエアーで真空撹拌を行い、攪拌カップ大500ml・小250mlを標準装備、標準価格は185,000円(税別)です。

歯科用レジンの開発に使える撹拌脱泡機はありますか?

工業用の自転公転式が候補です。EMEは対応材料に歯科材料(レジン)を挙げています。少量なら共立精機のHM-50SE(最大50ml)やシンキーのAR-100(最大積載量140g)があります。

歯科材料をシリンジに泡なしで詰められますか?

EMEは真空下で遠心充填するため気泡の再混入はないとFAQで説明しています。三星工業や写真化学もシリンジ充填機を扱っています。

【用途別】撹拌脱泡機メーカーおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

研究開発の少量試料を、自分の材料で試してから選ぶなら

株式会社シンキー

大気圧型と真空型を140g機から14.5kg×2の量産機まで。評価機器のあるラボでテストできる

自転・公転方式ミキサーあわとり練太郎の開発元。大気圧タイプは最大積載量140gのAR-100から5kg×2のARX-5000TWINまで、真空タイプは310gのARV-310Pから14.5kg×2のARV-10kTWINまでそろえる。デモは本社アプリケーションラボでのテスト、材料預かり、デモ機貸出(通常1週間程度)の3方法から選べる。

株式会社シンキーの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

接着剤・封止材を真空で脱泡し、シリンジ充填までつなぐなら

株式会社EME

真空式は330gから18L容器×2個掛(50kg)まで。遠心力のシリンジ充填機も自社製

自公転式の真空撹拌脱泡ミキサーを、V-mini330(最大積載量330g)から18L容器×2個掛で最大積載量50kgのUFO-36までそろえる。撹拌脱泡した材料を真空下で遠心充填する専用機も自社製で、FAQでは気泡の再混入はないと説明。装置はクリーンクラス1000に対応し、小型機の貸出は初回1週間無償とFAQに記載。

株式会社EMEの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

ペール缶のまま量産し、無償デモで確かめてから買うなら

共立精機株式会社

50mLからペール缶2缶同時(20,000ml×2)まで。各機種でデモ機を無償貸出

自転公転式撹拌脱泡機ハイマージャを、最大50mLのHM-50SEから、ペール缶を2缶同時に撹拌できるHM-20000W(20,000ml×2)までそろえる。真空タイプは4機種。最大400Gの遠心力、自転・公転比率110通りのメカ式変速モデルもある。各製品ページでデモ機無償貸出中と案内し、加工テストも随時受け付ける。

共立精機株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

自社の材料に合う撹拌脱泡機を、無料で相談する

材料の種類(樹脂・ペースト・粉体の有無)、粘度、1回の処理量、使っている容器、真空が必要かどうかを送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載メーカーへ匿名で概要を伝え、デモやテストの窓口をおつなぎします。費用はかかりません。

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