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撹拌脱泡機 · 用途別

エポキシ・シリコーンの封止材と接着剤を撹拌脱泡する|真空型・シリンジ充填・クリーンルームで選ぶメーカー【2026年版】

電子部品やディスプレイ、LEDの封止材・接着剤は、わずかな気泡が不良につながります。掲載メーカーの公式情報から、封止材・接着剤の撹拌脱泡に使える機種、真空とシリンジ充填のつなぎ方、クリーンルーム対応を整理しました。

公開 2026年10月1日

エポキシやシリコーンの封止材・接着剤は、2液を混ぜた瞬間から泡を抱え込みます。泡が残ると、硬化後の空洞や絶縁不良、外観の欠けにつながります。

この記事では、封止材と接着剤に絞って、撹拌脱泡機の選び方を掲載メーカーの公式情報で整理します。

封止材と接着剤で泡が問題になる理由

封止材や接着剤は、硬化すると泡を閉じ込めたまま固まります。後から泡だけを取り除くことはできないため、硬化前の撹拌脱泡が品質を決めます。

  • 電子部品の封止: 空洞が絶縁や放熱の妨げになる
  • ディスプレイのシール材: EMEは液晶パネルの滴下方式でUVシール材の均一な撹拌・完全脱泡・シリンジ充填が不可欠だったと社長メッセージで述べている
  • LEDの封止材: クラボウはLED封止材の撹拌を導入事例に載せている
  • 接着剤のディスペンス: 吐出の途中で泡が出ると塗布量がばらつく

どの用途でも、撹拌と脱泡を同時に、短時間で済ませることが求められます。2液の可使時間が短い材料ほど、処理時間の短さが効いてきます。

封止材・接着剤を対象に挙げるメーカー

掲載15社のうち、封止材や接着剤、シール材を公式に対象として挙げているメーカーを並べます。方式は自転公転式が中心です。

メーカー方式公式に挙げる材料・事例
EME自転公転・真空/大気圧エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、接着剤、封止材、シール剤、導電性ペースト
シンキー自転公転・真空/大気圧ARV-3000TWINはFPD分野のODFシーラントの脱泡プロセスで実績
クラボウ遊星式・真空/大気圧LED封止材の撹拌(導入事例)
共立精機自転公転・真空/大気圧樹脂・接着剤・シーリング剤
写真化学公転自転・真空/大気圧高粘度接着剤の脱泡、接着剤+カラーストーンの分離
プライミクス2軸遊星・真空接着剤、コーキング材、エポキシ樹脂、シリコンシーリング材

2液の樹脂を缶やタンクで扱う場合は、トリイ、日本ソセー工業、三双機工のように注入・注型装置のメーカーも候補になります。量と工程で、どちらの系統を見るかを決めてください。

真空型を選ぶか、大気圧型で足りるか

封止材は、目に見えない細かい泡まで抜くことを求められる場面が多くあります。自転公転式は大気圧でも泡を抜けますが、より細かい泡まで抜くなら真空型です。

メーカー真空型の範囲(公式表記)
EMEV-mini330(最大積載量330g)〜UFO-36(18L容器×2個掛、最大積載量50kg)
シンキーARV-310P(310g)〜ARV-10kTWIN(14.5kg×2)
クラボウKK-V350WE(350g×2カップ、真空度能力100Pa)、KK-V1000W(1kg×2カップ)
共立精機HM-200WV〜HM-2500WV(2,500ml×2)
写真化学SK-300TVS-A〜SK-10000TV

EMEはFAQで、約100万cpsのエポキシ樹脂を撹拌脱泡した実績を挙げています。高粘度の封止材でも、まず自転公転式の真空型から試すのが近道です。

撹拌脱泡からシリンジ充填までを泡なしでつなぐ

接着剤や封止材はシリンジに詰めてディスペンサーで塗ることが多く、充填の工程で泡が入り直すことがあります。撹拌脱泡機のメーカーが、充填機もあわせて作っている例が多くあります。

  • EME: 遠心力充填専用機V10-8ight(10mL×8本)、V30-6th(30mL×6本)、VCF(50〜180mL×9〜12本など)。真空下で遠心充填するため気泡の再混入はないとFAQで説明
  • 三星工業: FILone003、小型・大型の真空シリンジ充填機、真空シリンジ遠心脱泡機
  • 写真化学: 自動シリンジ充填機SJ-1200。シリンジの中の気泡を遠心と真空で脱泡した事例も掲載
  • シンキー: 製品ラインにシリンジ充填機

EMEは、シリンジのように内径の小さい容器で撹拌するのは難しいとFAQで答えています。内径の大きい容器で撹拌脱泡してから、専用治具でシリンジに充填するのが基本です。

クリーンルームや防爆で使うときの確認点

ディスプレイや半導体の工程では、装置をクリーンルームに置くことがあります。溶剤系の接着剤では防爆も問題になります。

条件公式の記載
クリーンルームEMEの装置はクリーンクラス1000に対応(FAQ)。シンキーARV-3000TWINはクリーンルーム対応機。三星工業はクリーンルームのカスタマイズに対応
防爆EMEはオプションとして特殊改造で対応(FAQ)、2021年に本質防爆仕様のUFO-25を開発。三星工業は防爆対応のカスタマイズ。愛工舎製作所は耐圧防爆仕様(d2G4)
データ記録EMEはPLC FX5Uの搭載で客先側のロギングが可能(FAQ)。シンキーARE-312は専用アプリでIoTに対応

クリーン度や防爆の区分は、工場の基準とメーカーの仕様を照らし合わせて確認してください。標準品で足りない場合は、特殊仕様として相談することになります。

温度上昇と可使時間に気をつける

2液の封止材は、混ぜた後に反応が進み、温度が上がると硬化が早まります。撹拌脱泡の条件で、温度上昇を抑えられるかも比較点です。

  • EME: 自転・公転それぞれの回転数を調整して余計な温度上昇を抑制。温度上昇を抑える容器もある(FAQ)
  • 写真化学: 樹脂とフィラーの分散時に生じる発熱を抑制した事例(ステップ運転)
  • 三星工業: ドライアイス冷却オプション
  • シンキー: ARE-400TWINは温度モニタ機能を搭載

可使時間の短い材料は、1回の処理時間と温度の両方をデモで測ってください。量産では、待ち時間を含めた工程全体で可使時間に収まるかが大事です。

研究開発から量産までの機種の選び方

封止材の開発では、少量の試作から始まり、量産では数kg単位を毎日処理します。同じ方式で段階をそろえると、条件を移しやすくなります。

段階機種の例(公式表記)
配合の検討シンキーARV-310P(310g・真空)、EME V-mini330(330g・真空)、クラボウKK-V350WE(350g×2・真空)
試作・小ロットシンキーARV-501(700g)、EME VMX-N550(最大積載量1100g)、共立精機HM-1000WV
量産シンキーARV-931TWIN(930g×2)〜ARV-10kTWIN、EME UFO-1.5〜UFO-36、共立精機HM-2500WV

量産機の容量は、1日の使用量と可使時間から逆算します。小さい機種を複数台並べるか、大きい機種を1台にするかも、デモの段階で相談できます。

2液の樹脂を缶で扱うなら注入装置のメーカーも見る

ポッティングや注型で2液の樹脂を毎日使う工場では、缶のまま混ぜて脱泡し、そのまま注入機へ送る構成もあります。この場合は注入装置のメーカーが候補です。

メーカー撹拌脱泡の製品公式の記載
日本ソセー工業ゼロマゼ、ZEROMAZE-20容器回転式真空脱泡撹拌機。ZEROMAZE-20は20Lペール缶用
トリイ自動真空脱泡撹拌機TVDF-P材料容器1〜10ℓ、液体+液体、液体+粉に対応
三双機工真空混合機VBSシリーズ混合容器内の二液性材料を真空状態で自動混合、波状脱泡プログラム

注入機と撹拌脱泡機を同じメーカーでそろえると、配管や容器の取り回しをまとめて相談できます。詳しくは2液樹脂の注型の記事で扱います。

封止材・接着剤の撹拌脱泡で最初に相談するなら

最後に、目的別の相談先をまとめます。どのメーカーも価格は公式に記載がないため、デモと見積を並行して進めてください。

  • 真空で脱泡してシリンジに充填するまでを一続きにしたい: EME
  • 配合の検討からラボで評価しながら条件を詰めたい: シンキー
  • LED封止材の実績を見て、小型機を無償で試したい: クラボウ
  • 缶で届く2液樹脂を缶のまま混ぜて脱泡したい: 日本ソセー工業、トリイ

どの場合も、実際の配合と、量産で使う容器・シリンジを持ち込んでテストすることが近道です。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

エポキシの封止材を真空で脱泡できる撹拌脱泡機はどれですか?

自転公転式の真空型として、EME(V-mini330〜UFO-36)、シンキー(ARV-310P〜ARV-10kTWIN)、クラボウ(KK-V350WE、KK-V1000W)、共立精機(HM-200WV〜HM-2500WV)、写真化学(SK-300TVS-A〜SK-10000TV)があります。EMEは約100万cpsのエポキシ樹脂の実績をFAQに載せています。

撹拌脱泡した材料をシリンジに泡なしで詰められますか?

EMEは真空下で容器からシリンジへ遠心充填するため気泡の再混入はないとFAQで説明しています。三星工業や写真化学もシリンジ充填機を扱っています。

クリーンルームで使える撹拌脱泡機はありますか?

EMEの装置はクリーンクラス1000に対応とFAQに記載があり、シンキーのARV-3000TWINはクリーンルーム対応機です。三星工業はクリーンルーム仕様のカスタマイズに対応しています。

【用途別】撹拌脱泡機メーカーおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

研究開発の少量試料を、自分の材料で試してから選ぶなら

株式会社シンキー

大気圧型と真空型を140g機から14.5kg×2の量産機まで。評価機器のあるラボでテストできる

自転・公転方式ミキサーあわとり練太郎の開発元。大気圧タイプは最大積載量140gのAR-100から5kg×2のARX-5000TWINまで、真空タイプは310gのARV-310Pから14.5kg×2のARV-10kTWINまでそろえる。デモは本社アプリケーションラボでのテスト、材料預かり、デモ機貸出(通常1週間程度)の3方法から選べる。

株式会社シンキーの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

接着剤・封止材を真空で脱泡し、シリンジ充填までつなぐなら

株式会社EME

真空式は330gから18L容器×2個掛(50kg)まで。遠心力のシリンジ充填機も自社製

自公転式の真空撹拌脱泡ミキサーを、V-mini330(最大積載量330g)から18L容器×2個掛で最大積載量50kgのUFO-36までそろえる。撹拌脱泡した材料を真空下で遠心充填する専用機も自社製で、FAQでは気泡の再混入はないと説明。装置はクリーンクラス1000に対応し、小型機の貸出は初回1週間無償とFAQに記載。

株式会社EMEの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

ペール缶のまま量産し、無償デモで確かめてから買うなら

共立精機株式会社

50mLからペール缶2缶同時(20,000ml×2)まで。各機種でデモ機を無償貸出

自転公転式撹拌脱泡機ハイマージャを、最大50mLのHM-50SEから、ペール缶を2缶同時に撹拌できるHM-20000W(20,000ml×2)までそろえる。真空タイプは4機種。最大400Gの遠心力、自転・公転比率110通りのメカ式変速モデルもある。各製品ページでデモ機無償貸出中と案内し、加工テストも随時受け付ける。

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自社の材料に合う撹拌脱泡機を、無料で相談する

材料の種類(樹脂・ペースト・粉体の有無)、粘度、1回の処理量、使っている容器、真空が必要かどうかを送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載メーカーへ匿名で概要を伝え、デモやテストの窓口をおつなぎします。費用はかかりません。

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