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ロボットSIer(システムインテグレーター) · 基礎知識

ロボット導入に使える補助金|省力化投資補助金・ものづくり補助金とSIerの選び方【2026年版】

中小企業がロボットを導入するときに検討される中小企業省力化投資補助金とものづくり補助金について、2026年10月1日時点で公式サイトに出ている情報を整理します。カタログ注文型と一般型の違い、申請の流れ、補助金の相談に応じるSIerの例、計画で気をつける点までまとめました。

公開 2026年10月1日

ロボット導入は費用が大きいため、中小企業では補助金の活用を考えることが多くあります。ただし補助金は審査があり、時期も決まっているので、計画の立て方が結果を左右します。

このページでは、ロボット導入で検討される2つの補助金の概要と、SIerとの進め方を整理します。

制度の情報は、2026年10月1日に各制度の公式サイトで確認した内容です。公募の回や金額は変わることがあるので、申請の前に必ず最新の公募要領を確認してください。

中小企業省力化投資補助金の2つの型

中小企業省力化投資補助金は、公式サイトでカタログ注文型と一般型の2つを案内しています。それぞれの対象と上限額は次のとおりです。

型公式サイトの説明補助上限額(公式サイトの表示)
カタログ注文型カタログに掲載された省力化効果のある汎用製品最大1500万円
一般型個別現場の設備や事業内容に合わせた設備導入・システム構築最大1億円

公式サイトのトップでは、カタログ注文型は「交付申請随時受付中」と表示されていました。一般型は公募回制で、第8回の応募申請を2026年9月18日(金)10:00から2026年10月16日(金)17:00まで受け付けると表示しています。申請にはGビズIDプライムアカウントの取得が必要です。

カタログ注文型と一般型の使い分け

2つの型は、導入する設備が汎用の製品か、現場に合わせて作るシステムかで分かれます。ロボット導入に当てはめると、次のように考えられます。

  • カタログ注文型が合う例: カタログに載っている汎用の製品をそのまま入れる場合
  • 一般型が合う例: 工程に合わせてハンドや周辺装置を設計する、SIerによるシステム構築
  • 判断のしかた: 導入したい製品がカタログに載っているかを、まず確認する

ロボプラスは、カタログ補助金の申請・導入・アフターサポートを行うことができる販売事業者に登録されたと公式に発表しています。カタログ注文型を考えるなら、相談するSIerがどの製品を扱い、どこまで手続きを手伝えるかを確認してください。

ものづくり補助金の概要

ものづくり補助金の正式名称は、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金です。公式サイトは、革新的サービス開発・試作品開発を行うための設備投資等を支援対象と説明しています。

項目公式サイトの表示(2026年10月1日確認)
最新の公募23次締切の電子申請の利用を開始(令和8年4月3日)。10月1日時点のお知らせに24次締切の案内はなし
直近の採択23次締切の採択結果を令和8年8月7日に公表
申請方法電子申請。事前にGビズIDプライムアカウントの取得が必要

補助の上限額と補助率は、枠や公募回で変わります。申請する回の公募要領で確認してください。

補助金の相談に応じるSIer

補助金の申請は、事業計画と設備の見積をそろえて出すため、SIerと一緒に準備するのが一般的です。公式サイトで補助金の相談や支援に触れている会社を並べます。

会社公式の記載
髙丸工業補助金活用支援事業のページ。補助金を使った中小企業の導入事例インタビュー
ロボプラス補助金・助成金申請支援を事業内容に記載。カタログ型の販売事業者に登録
ニッコーFAQで、ものづくり補助金など毎年利用可能な制度があり、申請サポートにも対応と回答
アイズロボロボット製造のページで、ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金を活用すれば導入費用の最大2/3を賄える可能性があると記載
浜田製作「補助金の活用」のページで、ものづくり補助金・事業再構築補助金・自治体の補助金・中小企業省力化投資補助事業(一般型)を紹介し、活用シミュレーションと申請のステップを掲載

今回の27社のうち、補助金の活用支援や案内を公式に載せているのは、この5社でした。補助金名や補助率は各社の記載をそのまま載せており、最新の制度とずれていることもあるので、申請する制度の公募要領と照らし合わせてください。ほかの会社でも相談に応じることはあるので、見積の依頼と一緒に聞いてみてください。

申請から入金までの流れ

補助金は、申請してすぐにもらえるものではありません。おおまかな流れは次のとおりです。

  1. 制度と公募回を決め、公募要領を読む
  2. SIerと工程・構成を決め、見積をもらう
  3. 事業計画を作り、電子申請する
  4. 採択・交付決定を受ける
  5. 設備を発注・導入し、支払う
  6. 実績を報告し、補助金を受け取る

どの時点以降の発注が対象になるかは制度で決まっているので、発注の前に必ず確認してください。補助金を受け取る時期も公募要領で確かめ、導入時の支払いに必要な資金の手当てを計画に入れておきます。

補助金を使った導入事例から読み取れること

髙丸工業は、溶接の中小企業が補助金を使って溶接ロボットシステムを導入した事例をインタビューで公開しています。公式の記載から、進め方のポイントを読み取れます。

  • きっかけ: 組合の会合でSIerと会い、ロボット導入実証事業補助金の存在を知った
  • 課題: 創業時から人材の確保・教育に苦労し、残業が増えていた
  • 申請: 公募期限ぎりぎりでの書類作成だったと振り返っている
  • 検証: ロボットテクニカルセンターで導入検証を行い、導入を進めた

補助金の情報は、SIerや業界の集まりから入ってくることも多くあります。日ごろから相談できるSIerを持っておくと、公募の時期を逃しにくくなります。

この事例のように、締切直前の申請は書類の質を落としやすくなります。導入したい工程が決まったら、公募の開始を待たずにSIerと構成と見積を固めておくのが確実です。

計画で気をつけること

補助金を前提にすると、導入の時期が公募の日程に縛られます。次の点を計画の段階で決めておくと、手戻りが少なくなります。

  • 採択されなかった場合も導入するか、規模を縮めるか
  • SIerの見積の有効期限と、公募の締切・交付決定の時期
  • 設備の納期が、補助事業の実施期間に収まるか
  • 導入後に求められる報告(効果の数値など)を誰がまとめるか

ニッコーは、初回の打ち合わせから納入まで、順調にいって平均1年程度はみたほうが良いとFAQに書いています。補助金の日程と重ねると、相談は導入したい時期の1年以上前から始めるのが安全です。

補助金の情報はどこで確かめるか

補助金の情報は、まとめサイトや広告ではなく、制度の公式サイトで確かめてください。公募の回ごとに条件が変わることがあるためです。

制度確認先
中小企業省力化投資補助金制度の公式サイト(カタログ注文型・一般型の公募情報)
ものづくり補助金ものづくり補助金の公式ポータル(公募要領・締切)

SIerから補助金の話が出たら、どの制度のどの公募回を想定しているかを聞いてください。公式サイトの公募要領と照らし合わせれば、日程と対象経費の見込みが確かめられます。

この記事に出てくる会社

参照元

よくある質問

ロボット導入に使える補助金はありますか?

中小企業省力化投資補助金やものづくり補助金が検討されます。中小企業省力化投資補助金は、公式サイトでカタログ注文型(最大1500万円)と一般型(最大1億円)を案内しています(2026年10月1日確認)。

補助金の申請はSIerに手伝ってもらえますか?

手伝ってもらえる会社があります。ロボプラスは補助金・助成金申請支援を事業内容に挙げ、ニッコーはFAQで申請サポートに対応すると回答しています。髙丸工業は補助金活用支援事業のページで、企画立案から申請書類の作成支援までワンストップで手伝うと書いています。

補助金はいつ受け取れますか?

受け取りの時期や手続きは制度ごとに公募要領で決まっています。導入時に設備代を支払う資金が必要になるかどうかも含めて、申請前に公募要領で確認し、SIerと日程を合わせてください。

【用途別】ロボットSIerおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

溶接をロボット化したい中小企業で、補助金も使いたいなら

髙丸工業株式会社

溶接ロボットシステムが軸。ロボットテクニカルセンターで導入検証、補助金活用支援の専用ページ

溶接ロボットシステムは部品の仮付け、薄板のタップ溶接から厚板の多層盛り溶接までを対象に挙げ、搬送・バリ取り・塗装のロボットシステムも一品一品オーダーメイドで製作する。グループのロボットテクニカルセンター(RTC)で産業用ロボットシステムの試験・設計・製造・オペレーター教育を行う。公式サイトに補助金活用支援事業のページがあり、企画立案から申請書類の作成支援、技術者育成、導入後のアフターサポートまでワンストップで手伝うとしている。溶接の中小企業が補助金で溶接ロボットを入れた事例インタビューも公開している。

髙丸工業株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

食品工場の箱詰め・トレー詰め・選別を自動化したいなら

株式会社ニッコー

選別・集積・箱詰め・トレー詰め・充填。北海道ロボットラボラトリーにワークを持ち込んで検証

創業当時から食に関わる機械設備を製造してきた会社で、ロボットシステムの対象を選別・集積・箱詰め・トレー詰め・充填と段積みなどの周辺機器に絞って公開している。北海道ロボットラボラトリーで産業用ロボットの特別教育と導入前の実機検証を行い、ワークや製品を持ち込んで実環境に近い条件で評価できる。FAQで補助金について「ものづくり補助金など、毎年利用可能な制度があります」と答え、申請サポートにも対応するとしている。

株式会社ニッコーの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

旋盤やマシニングセンタのワーク着脱をロボットにして、夜間も動かしたいなら

浜田製作株式会社

創業以来1,400件以上の納入実績。工作機械とのワーク脱着が中心、実機を持ち込む訪問デモ

創業以来1,400件以上のロボットシステムの納入実績があり、主に工作機械とのワーク脱着作業や射出成型でのワーク取り出しの実績だと公式に示している。実機を持ち込んでの訪問デモを行う。FANUC GLOBAL ROBOT PARTNER OF THE YEAR 2025で「Application Award」を受賞し、ファナックロボット会の会員。事例にはストッカから円筒ワークを取り出して2台の旋盤へ取り付けるシステムなどがある。

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