3比較ハブブリスター包装機

ブリスター包装機 · 基礎知識

ブリスター包装機の見積と導入の流れ|金型・型替え・テスト・受託包装の使い方

ブリスター包装機の見積で伝える情報、金型と型替えの考え方、導入前にサンプルを確かめる方法、機械を買う前に受託包装で始める選択肢を、掲載メーカーの公式記載で整理します。

公開 2026年10月1日

ブリスター包装機の見積は、機械本体だけでなく金型や周辺装置で大きく変わります。このページでは、見積を頼む前にそろえる情報と、導入までの進め方をまとめます。

見積の前にそろえる7つの情報

  1. 中身(錠剤・カプセル・製品)の寸法と形
  2. 1シート(1パック)に入れる数
  3. 容器シートと蓋材・台紙の材料
  4. 1日の生産量と稼働時間
  5. 品種の数と切り替えの頻度
  6. 置き場所の寸法と電源・圧縮空気
  7. 求める検査(異物・欠品・印字)

この情報がそろっていると、メーカー同士の見積を同じ条件で比べられます。掲載16社のうち、価格を公式に載せている会社は確認できませんでした。

金型は品種ごとに必要になる

ブリスターは製品の形に合わせて、成形・シール・打ち抜きの金型を作ります。品種が増えるほど、金型の費用と交換の手間が増えます。

メーカー金型・型替えについての公式記載
大和化成工業シール金型・トムソン抜型を自社で製作。金型の交換は簡単で、多品種を時間のロスなく続けられる
マルホ発條工業BPCは工具レス金型による多品種大量生産
フジヤマパックシステム数品種の金型を装備できるダブルチャンバー式に対応
CKD成形プラグ条件は品種切替時に自動で条件を切り換える

型替えの時間を見積に入れる

多品種を少しずつ作る工場では、能力より型替えの時間が生産量を左右します。型替えに何分かかるかを、見積と一緒に確かめます。

  • マルホ発條工業:EAGLE LPはシンプル設計でフィルム通しや品種切替が楽と説明
  • CKD:FBP-600E4/E4Sは品種切り替え時に自動で設定圧力を変更
  • CKD:フィルム位置をスイッチひとつで自動調整し、掛け間違いはエラーで知らせる
  • ミューチュアル:PRESTA4000は性能と型替え性の両立をうたう

導入前に仕上がりを確かめる方法

ブリスターは、シートと金型が合わないと、ポケットの肉厚やシールの仕上がりが安定しません。機械を決める前に、実物で確かめる手段を用意している会社を選ぶと安心です。

方法公式に案内している会社
成形テスト浅野研究所(成形テストのご案内ページあり)
受託包装で試すジェーピーインク(成形品購入が条件)、大和化成工業、カナエ
動画で動きを見るマルホ発條工業(フル動画視聴申請)、CKD(動画紹介・バーチャル展示場)
現場で相談大青鉄工(機械を入れるか決まっていない段階から)

包装テストの可否を明記している包装機メーカーは、公式サイトでは確認できませんでした。問い合わせの最初に、自社のシートと製品で試せるかを聞いてください。

機械を買う前に受託包装で始める

生産量が読めないうちは、外注で包んでもらい、量が増えてから機械を入れる方法があります。

  • ジェーピーインク:成形品の購入を条件に、ブリスターパック加工を受託
  • 大和化成工業:治験薬・医薬品の受託包装
  • カナエ:受託加工の工場を持ち、開発機も自社の受託工場で使う
  • 日本真空包装機械:受託包装(ブリスターパック加工・箱詰め等)

導入の流れ

ジェーピーインクは、問い合わせから納入・据え付けまでの流れを8つの段階で公開しています。ほかの会社でも、おおむね同じ順番で進みます。

段階内容
1フォーム・電話・FAXで問い合わせ
2メーカーから説明(用途確認・設置場所確認)
3見積
4見積の検討
5機械の決定
6製造
7検品
8納入・据え付け

特注機が向く場合

既製の機種で足りないときは、特注で作る会社に相談します。台紙のセットや並べ入れなど、人手の多い工程だけを機械にする方法もあります。

  • ジェーピーインク:生産速度の向上や製品充填ラインを付けた特注機
  • フジヤマパックシステム:自動供給装置や整列機をオリジナルで設計・製作
  • 大青鉄工:ワンオフ設計で、負担の大きい工程から順に機械化

相見積もりは何社に頼むか

見積は、タイプの違う機械を出す会社を混ぜて2〜3社に頼むと、提案の幅が見えます。同じタイプの会社だけに頼むと、価格の比較にはなっても、方式の見直しにはつながりにくくなります。

  • 医薬品PTP:全自動の量産機の会社と、半自動・小型機の会社を1社ずつ
  • 台紙ブリスター:シール機の会社と、成形品も扱う会社を1社ずつ
  • 医療機器:深絞り機の会社と、半自動シール機の会社を1社ずつ

金型と資材の調達先を決める

ブリスターは金型と資材がないと動きません。機械のメーカーが金型や資材も作るのか、別の会社に頼むのかで、窓口の数が変わります。

会社金型・資材についての公式記載
大和化成工業シール金型・トムソン抜型を自社製作、成形シート・アルミ蓋材も製造販売
カナエPTP用アルミ箔や台紙など包装材料を扱う
ジェーピーインクブリスターパックなど透明樹脂パッケージの企画・デザインと製造(製造は親会社の工場)
日本真空包装機械金型製造と真空成形品の製造

窓口を1つにまとめると、トラブルの原因が機械か資材かを切り分けやすくなります。反対に、資材を複数の会社から買える形にしておくと、調達の安定につながります。

見積依頼書のひな形

複数のメーカーに同じ条件を送るため、次のような表を1枚作っておくと便利です。空欄が多くても、分かる範囲で送れば提案が返ってきます。

項目記入例
中身錠剤(直径8mm・厚さ4mm)
入り数1シート10錠
材料容器PVC、蓋材アルミ箔
生産量1日30万錠、8時間稼働
品種月に5品種、週2回切り替え
置き場所幅8m×奥行3m、AC200V、圧縮空気あり
検査異物・欠錠・印字
納期来年4月稼働

社内で先に決めておくこと

見積の段階で社内の役割が決まっていないと、仕様の確認に時間がかかります。誰が何を決めるかを先に整理しておきます。

  • 品質保証:材料の変更可否、検査の基準
  • 製造:作業者の人数、品種切り替えの頻度
  • 設備:電源・圧縮空気・床の強さ・搬入経路
  • 購買:金型と資材の調達先、予算

導入後の保守で聞いておくこと

ブリスター包装機は、ヒーターやシール面、打ち抜き刃など消耗する部分があります。部品の供給と、トラブル時の窓口を契約前に確かめます。

確認項目公式記載の例
部品の注文窓口大森機械工業はパーツセンターを公開
トラブルの窓口大森機械工業はカスタマーサポート部SE課を公開
技術の拠点ミューチュアルは大阪・東京の技術センターを持つ
相談の体制マルホ発條工業は機械事業部の窓口を公開

見積を比べるときの注意点

項目確認すること
本体能力・寸法・電源の前提
金型品種ごとの費用と納期
周辺装置供給装置・検査装置・集積機を含むか
据え付け搬入・試運転・教育を含むか
保守部品の供給と相談窓口(大森機械工業はパーツセンターを公開)

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

ブリスター包装機の価格は公開されていますか?

掲載16社のうち、本体価格を公式サイトに載せている会社は確認できませんでした。金型や周辺装置で金額が大きく変わるため、同じ条件を書いて2〜3社から見積を取ってください。

機械を買う前に試すことはできますか?

浅野研究所は成形テストの案内ページを公開しています。包装まで試したい場合は、ジェーピーインク・大和化成工業・カナエのように受託包装を行う会社で、外注から始める方法もあります。

品種が多いと何に気をつければよいですか?

金型の数と型替えの時間です。大和化成工業は金型の交換が簡単で多品種を時間のロスなく続けられると書き、マルホ発條工業はBPCで工具レス金型を採用しています。

【用途別】ブリスター包装機メーカーおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

医薬品のPTPを、治験の少量から量産まで同じメーカーで揃えるなら

マルホ発條工業株式会社

最大500錠/分の小型機から6,000錠/分まで、PTP包装機を1枚の比較表で公開

PTP包装機はEAGLE 50(最大500錠/分)、EAGLE 100(1,000錠/分)、EAGLE 200(2,000錠/分)からPF-H6000(6,000錠/分)まで段階的にそろい、能力・最大シートサイズ・機械外寸を比較表で公開している。小型のEAGLE LPは圧空・プラグアシスト圧空・プラグ冷間(アルミ)成形に対応し、クリニックや研究所での運用を挙げる。高薬理製剤向けの水洗い対応も説明している。

マルホ発條工業株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

食品・日用品のブリスターを高速で量産するなら

CKD株式会社

プラグアシスト圧空成形のCFFシリーズ。医薬品PTPは最大8,000錠/分のFBP

食品・日用品ブリスター包装機CFF-360Eはプラグアシスト圧空成形で最大20ショット/分、成形深さ最大60mm、容器にA-PET・PP・HIPS・PVC・PVDCを使える。オプションのフラッシュMAPで機内の窒素充填、チェーン洗浄装置なども選べる。医薬品向けのFBPシリーズは最大8,000錠/分で、異物検査・集積・バンド・ピローまでライン一式がそろう。

CKD株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

歯ブラシ・文具などの台紙ブリスターを、受託から始めて自社機に移るなら

株式会社ジェーピーインク

2〜6ステーションのシール機BPシリーズ。インパルスシールも選べ、成形品と受託加工もある

ブリスターパックシール機は2ステーションのBP-02、多品種中量向けのBP-4、大型テーブルのBP-6、600×500mmのシール面積を持つBP-1Aの4機種。一般的なヒートシールに加え、熱プレスを使わないインパルスシールも選べる。成形品(ブリスター容器)は親会社の工場で製造し、成形品の購入を条件にブリスターパック加工も受託している。

株式会社ジェーピーインクの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

関連記事