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電子部品の金・銀・すずめっき|端子・接点・基板・チップ部品の依頼先【2026年版】

コネクタ端子、接点、リードフレーム、プリント基板、チップ部品、半導体ウエハなど、電子部品に金・銀・すず・パラジウムをめっきするときの依頼先を、部品の形(個片・バレル・フープ・基板・ウエハ)ごとに整理します。膜厚の目安、認証とRoHS書類の確認点も公式情報からまとめました。

公開 2026年10月1日

電子部品のめっきは、部品の形と数量で依頼先が大きく変わります。1個ずつ治具にかけるのか、バレルで大量に回すのか、帯状のフープ材に連続でめっきするのかで、設備がまったく違うためです。

このページでは、部品の形から依頼先を絞る手順をまとめます。

部品の形で依頼先が変わる

まず、めっき前の部品がどの形で流れるかを確認します。形ごとに、公式に対応を書いている会社を並べます。

部品の形処理方式掲載社の例
個片(端子・電極・ブスバー)ラック(引掛け)コダマ、三ツ矢、藤田化工
小物・チップ部品バレル大和電機工業、清川メッキ工業、シルベック
帯状のフープ材フープ連続めっきニシハラ理工、大和電機工業、三ツ矢(米沢・甲府)
プリント基板基板用ライン大和電機工業(100×100〜610×710mm)
半導体ウエハウエハ用ライン大和電機工業(〜8inch、試作12inch)、清川メッキ工業(12inch対応)
粉体粉体へのめっき清川メッキ工業、三ツ矢、黒坂鍍金工業所

プレス前のフープ材にめっきするか、プレス後の個片にめっきするかで、費用も品質も変わります。部品の製造工程のどこでめっきを入れるかを、先に決めてください。

金めっきの種類と膜厚の目安

金めっきは、純度と硬さの違いで用途が分かれます。膜厚の目安を公式に出している例をまとめます。

  • コダマの純金メッキ: 金純度99.99%、膜厚の目安0.05〜30μm。金スズはんだの濡れ性やリードフレームなどが主な目的
  • コダマの硬質金メッキ: 膜厚の目安0.05〜10μm。接点部の長寿命化・耐久性向上が主な目的
  • 大和電機工業の基板向け: 無電解Ni 2〜10μm+置換Au 0.02〜0.08μm、Ni/Pd/Auの3層・4層仕様もある
  • 三ツ矢: 光沢・無光沢・部分金、SUS直付け金、金錫合金などを掲載

金は相場で価格が動くので、必要な膜厚の下限を正しく決めることが費用を抑える近道です。部分めっきにして、接点部だけに金を付ける方法もあります。

銀・すず・パラジウムの使い分け

金以外の貴金属・はんだ系のめっきも、電子部品でよく使われます。代表的な使い方と、掲載社の例を挙げます。

  • 銀: 導電性が高く、大電流のブスバーや接点に使う。コダマは超硬質・硬質・光沢・無光沢を使い分け、シルベックは銅バスバー接点部分への銀めっきの事例
  • すず: はんだ付け性。大和電機工業は鉛フリー化の代替としてのSnめっき、車載用端子向けのSnリフロー
  • すず(フープ): ニシハラ理工はプレス前後のフープ材への錫めっき、アルミ材にも
  • パラジウム: 三ツ矢は純パラジウム、パラジウム-ニッケル合金などを掲載

すずめっきはウィスカ(ひげ状の結晶)に注意が要ります。車載や高信頼の用途では、ウィスカ対策の仕様を最初に確認してください。

小さな部品・特殊な形状への対応

チップ部品や微細な端子は、扱える最小の大きさが会社で違います。公式に書かれている例です。

  • 大和電機工業: 小型部品用バレルでL/W 0.5×0.5〜10×10mm、鉄系(SUS・コバール)・Cu系・セラミック系部品
  • シルベック: 銀のバレルめっきは2×2mm程度の製品から
  • 清川メッキ工業: 微小部品への電解金めっき(車載向けチップ部品)、粉体への無電解金・銀
  • 大和電機工業: 細密部分めっき、コネクタ用のスポット・ストライプめっき

小さな部品は、バレルの中で部品同士がくっつく、穴に入り込むといった問題も起きます。形状の図と、1個の重さを添えて相談してください。

認証と書類で依頼先を絞る

電子部品は、納入先から品質認証や含有化学物質の書類を求められることが多い分野です。公式に書かれている認証と書類対応を並べます。

会社品質認証RoHS・書類
コダマISO9001、ISO14001ChemSHERPA・RoHS適合書類の対応を相談可
三ツ矢ISO9001(全プラント)、JIS Q 9100(八王子)、IATF16949貴金属めっきRoHS対応済み
ニシハラ理工ISO9001、ISO14001、IATF16949RoHS適合、第三者機関の分析データ提出可
清川メッキ工業ISO9001、ISO14001、ISO/IEC17025RoHS分析(IEC62321)を実施
大和電機工業ISO9001、ISO14001鉛フリーSnめっき
シルベックISO9001、ISO14001RoHS指令対応の鉛フリー無電解ニッケル

車載部品でIATF16949を求められる場合、表では三ツ矢とニシハラ理工が該当します。シルベックはタイ工場でIATF16949を取得しています。

下地めっきの役割

電子部品の金・銀・すずは、多くの場合ニッケルなどの下地めっきの上に付けます。下地の選び方で、性能と費用が変わります。

  • 拡散の防止: 下地のニッケルが、素材の銅が表面へ移るのを防ぐ
  • 密着の確保: ステンレスなど付きにくい素材でも、上層を密着させる
  • 金の節約: 下地で平滑にすると、金を薄くできる
  • 下地なしの直付け: コダマはダイレクト純金メッキ、三ツ矢はSUS直付けの金・銀・錫を掲載

大和電機工業は、Ni/Auの2層で加熱後もニッケルが金の表面に拡散しないワイヤボンディング用の金めっきプロセスを紹介しています。ボンディング用途では、下地を含めた構成を相談してください。

数量と方式から見た依頼の目安

電子部品のめっきは、数量によって向く方式が変わります。一般的な目安を、掲載社の例とあわせて並べます。

数量の段階向く方式公式に数量の幅を書いている例
試作(1〜数十個)ラック(手作業)コダマは試作1個から、三ツ矢は1個から
小〜中ロットの小物バレル大和電機工業は少量ロットから中・大ロット品まで
大量の個片自動ラインコダマは金メッキで1日8万個規模
大量の端子(連続)フープニシハラ理工は最小50m

試作はラック、量産はフープというように、途中で方式が変わることもあります。方式が変わると仕上がりも変わるため、量産方式で作った初回品を必ず評価してください。

金の使用量を減らす工夫

金めっきの費用は、金の使用量でほぼ決まります。性能を保ったまま金を減らす方法を、めっき会社に相談できます。

  • 部分めっき: 接点部だけに金を付ける。コダマは部分めっきに対応し、三ツ矢は部分金めっきを掲載
  • 膜厚の見直し: 必要な下限を試作で確かめ、厚すぎる指定をやめる
  • 下地の工夫: ニッケル下地で平滑にし、上層の金を薄くする
  • 別の貴金属: 用途によっては銀やパラジウムを検討する

部分めっきは、マスキングや治具の費用が増えるため、数量によっては全面の方が安くなることもあります。部分と全面の両方で見積を取って比べてください。

電子部品のめっきを相談するときの伝え方

電子部品のめっきは、使われ方で仕様が決まります。次の項目を伝えると、めっき会社から合う仕様の提案を受けやすくなります。

  1. 部品の用途(接点、はんだ付け、ワイヤボンディング、電極など)
  2. 部品の形(個片、フープ、基板、ウエハ、チップ)と寸法
  3. 素材(りん青銅、黄銅、ベリリウム銅、コバール、セラミックなど)
  4. めっき構成(下地と上層)と膜厚、全面か部分か
  5. 数量(試作数と月産数)
  6. 必要な認証と書類(IATF16949、RoHS、ChemSHERPAなど)

用途だけ伝えて構成を提案してもらう方法もあります。めっき構成を自分で決めきれない場合は、用途と使用環境を詳しく書くことを優先してください。

この記事に出てくる会社

参照元

よくある質問

コネクタ端子の金めっきはどこに頼めますか?

個片ならコダマ(試作1個から1日8万個規模)、三ツ矢(1個から、フープも対応)、フープ材の連続めっきならニシハラ理工(最小50m)、大和電機工業(コネクタ用フープめっき)が公式に対応を書いています。

チップ部品のような小さな部品にもめっきできますか?

できます。大和電機工業は小型部品用バレルでL/W 0.5×0.5〜10×10mmのチップ型部品に、清川メッキ工業は車載向けチップ部品への電解金めっきに、シルベックは銀のバレルめっきで2×2mm程度の製品に対応すると書いています。

車載部品のめっきでIATF16949を持つ会社はありますか?

掲載27社では、三ツ矢(2026年4月に取得を告知)とニシハラ理工(全工場で取得)が公式に記載しています。シルベックはタイ工場でIATF16949を取得しています。

【用途別】めっき加工会社おすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

無電解ニッケルを、まず1個だけ試作したいなら

八幡鍍金工業株式会社

無料試作は1点まで費用なし。膜厚±1.0μm、アルミ・鋳物も、通常1〜2営業日

無電解ニッケルと無電解ニッケルテフロンの専門工場で、無料試作は1点まで費用がかからないとFAQに明記している。対応サイズは鉄で深さ800×奥行500×横幅500mm、最大80kg。素材はアルミ・鉄・ステンレス・銅・真鍮・鋳物、膜厚は1〜50μmで精度±1.0μm、ロットは1〜数万個と、試作に必要な条件が公式に数字で出ている。

八幡鍍金工業株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

端子・接点・電極に、金や銀をめっきするなら

株式会社コダマ

純金・硬質金・部分金を試作1個から1日8万個規模まで。最短1日、ISO9001/14001

金メッキは純金・硬質金・部分金・SUS直付けに対応し、数量は試作1個から1日8万個規模の量産までと公式に書いている。最大対応サイズは400×400×深さ600mm。対応素材は銅・ベリリウム銅・真鍮・ステンレス・インコネル・コバールなど17種類以上。銀・すず・無電解ニッケルも同じ会社で扱い、ISO9001とISO14001を取得している。

株式会社コダマの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

ロール・シャフトなど、大物・長尺に硬質クロムをかけるなら

フジコー株式会社

最大Φ3,000mm×10m・10t。70,000Lの槽と研削・バフ研磨まで社内一貫

大型・長尺の硬質クロムめっきは最大径Φ3,000mm、最大長さ10m、最大重量10tと公式の仕様表にある。MEGAクロムメッキ槽はΦ3,000×10,000H・70,000Lで、クロムめっき槽は27槽。研削・めっき・バフ研磨・品質検査まで社内一貫で、ロッド300本/日などの量産実績も載せている。ISO9001とISO14001を取得。

フジコー株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

自社の部品に合うめっき加工会社を、無料で相談する

部品の素材・寸法・重量、つけたいめっき(または目的: 防錆・耐摩耗・導電・外観など)、膜厚の指定、数量(試作・量産)、納入先の認証やRoHSの条件を送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載会社へ匿名で概要を伝え、試作や見積の窓口をおつなぎします。費用はかかりません。

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