ブリスター包装機 · 用途別
工具・部品・電子部品・雑貨を透明に包む|ブリスター、深絞り、スキンパックの使い分け
工具・機械部品・電子部品・雑貨などを透明な包装で見せたり守ったりしたい会社向けに、台紙ブリスター・深絞り包装・スキンパック・紙製ブリスターの使い分けを、掲載メーカーの公式記載で整理します。
工具や部品、雑貨を透明な包装に入れる方法は、ブリスターだけではありません。品種の数、商品の形、店頭で見せるか出荷で守るかで、向く方式が変わります。
このページでは、工業製品や雑貨を包むときの4つの方式と、扱うメーカーを整理します。
透明に包む4つの方式
| 方式 | 仕組み | 扱う会社 |
|---|---|---|
| 台紙ブリスター | 成形容器と台紙を熱圧着 | タイセイテクノ、ジェーピーインク、成光産業 |
| 深絞り包装 | ロールフィルムを成形し、フィルムで密封 | 大森機械工業、ムルチバック・ジャパン |
| スキンパック | 台紙の上の商品にフィルムを密着 | タイセイテクノ、成光産業、スピーマー(レンタルのみ) |
| 紙製ブリスター | 厚紙で成形・シール(非食品向け) | 成光産業(イリッヒ社HSUシリーズ) |
スキンパックは金型が要らない
スキンパックは、台紙の上に商品を置き、加熱したフィルムをかぶせて密着させる包装です。商品ごとの容器や金型が要らないため、品種が多い工業製品で使われます。
- タイセイテクノ:金型不要でコストが削減でき、小ロット・多品種に最適。防塵・防錆の効果があると説明
- 成光産業:半自動型スキンパッカーSSPM-4060N。電子基板、電気部品、機械部品、工具などに使われると説明
- 成光産業:包装後は商品が動かないため、緩衝材の使用量の低減にもつながると記載
- スピーマー:卓上型1600D・1800D(製造販売は2019年から中止し、現在はレンタルのみ)。精密機械関係、医療関係、教材、玩具などを利用分野に挙げる
台紙ブリスターは店頭で見せる商品に
工具や文具、乾電池のように、店頭で吊るして売る商品は台紙ブリスターが定番です。容器の形で商品の向きや見え方を決められます。
| 機種 | 包装面積・特徴(公式記載) |
|---|---|
| タイセイテクノ TB3540 | W400×D350mm |
| タイセイテクノ TYH-50(シールトリマー) | W900×D600mm(大きな商品向け) |
| ジェーピーインク BP-1A | シール面積600×500mmで大きな商品にも対応 |
| ジェーピーインク BP-4 | 多品種中量生産に向く4ステーション |
深絞り包装は部品の出荷と保管に
電子部品や機械部品を、ほこりや湿気から守って出荷したい場合は、フィルムで密封する深絞り包装が候補になります。
- ムルチバック・ジャパン:対象マーケットに電子部品と家庭用品を挙げる
- ムルチバック・ジャパン:真空パック・ガス置換パック・スキンパックなどを選べる
- 大森機械工業:深絞り包装機は真空パック・ガスパック・スキンパック・ブリスターパックに対応
紙製ブリスターでプラスチックを減らす
店頭商品の包装からプラスチックを減らしたい会社には、紙製ブリスターがあります。成光産業はイリッヒ社の紙製ブリスター包装システムを扱っています。
| 機種 | 内容(公式記載) |
|---|---|
| HSU 35b | 厚紙単体、プラスチック単体、プラスチックと厚紙の組み合わせが可能。最大12サイクル/分、最大ブリスター深さ70mm |
| HSU 650 | 成形・シール面積650×300mm、1サイクルあたり最大20個 |
| 対象 | 化粧品、トイレタリー用品、文具、スポーツ用品など(非食用) |
方式を決めるための比較表
| 条件 | 台紙ブリスター | スキンパック | 深絞り包装 |
|---|---|---|---|
| 品種が多い | 容器と金型が品種ごとに要る | 向く(金型不要) | 金型が要る |
| 店頭で吊るす | 向く | 台紙に印刷すれば可能 | 不向き |
| 出荷時の固定 | 容器の形しだい | 向く(商品が動かない) | 向く |
| 湿気・ほこりから守る | 台紙部分は通気 | 密着で防塵 | 真空・ガス置換も可能 |
卓上機で小さく始める
年間の量が少ない部品や雑貨なら、卓上の機械で社内に包装を取り込む方法があります。
- スピーマー:卓上型1600D・1800D(スキンパック・真空包装。現在はレンタルのみ)
- スピーマー:簡単な型を用意すれば、ブリスターパックにも使える成形品を作れる
- 第一パック機工業:卓上小型ハンド・セミオートタイプのパックシーラー
- タイセイテクノ:ブリスター包装機に卓上型の区分
部品・雑貨の包装で伝える情報
- 商品の寸法と重さ、とがった部分の有無
- 品種の数と1品種あたりの数量
- 店頭で吊るすか、出荷で守るか
- 防錆・防湿の必要があるか
- 台紙の印刷とサイズ
- 置き場所と電源
包装を見直した効果を確かめる
包装の方式を変えたら、費用と品質の両面で効果を確かめます。数字で比べられるよう、切り替える前の値を記録しておきます。
| 項目 | 測り方 |
|---|---|
| 資材費 | 1個あたりの容器・台紙・フィルムの費用 |
| 作業時間 | 1個あたりの包装にかかる時間 |
| 破損 | 輸送中の破損や返品の件数 |
| 売り場 | 陳列のしやすさと店頭での見え方 |
スキンパックの機械を選ぶ
スキンパックの機械は、台紙を置くテーブルの大きさと、1回の作業の手順で選びます。公式に機種名が出ている会社を並べます。
| 会社 | 機種・特徴(公式記載) |
|---|---|
| タイセイテクノ | スキンパック包装機。金型不要で小ロット・多品種に最適 |
| 成光産業 | 半自動型スキンパッカーSSPM-4060N。テーブルに厚紙を敷いて商品を並べ、スタートを押すと自動で包装 |
| スピーマー | 卓上型1600D・1800D(レンタルのみ。包装面積300×400mm/395×545mm、毎分3回)。真空成形にも使える |
成光産業は、厚紙のほか段ボールやフィルム、エアーバブルシートの上でもスキンパックができると説明しています。出荷用の箱の中で商品を固定する使い方もできます。
ブリスターから切り替えるときの手順
- 今の包装で困っていること(費用・品種数・破損)を書き出す
- スキンパックや紙製ブリスターでサンプルを作ってもらう
- 店頭での見え方と輸送での破損を比べる
- 資材と作業時間の費用を比べる
- 切り替える品種から順に移す
台紙と印刷で伝える情報
工具や部品の包装では、台紙に使い方や仕様を印刷して売り場で伝えることが多くあります。スピーマーは、台紙に印刷すれば使用方法や仕様が一目で分かると説明しています。
| 印刷する内容 | 目的 |
|---|---|
| 商品名・型番 | 探しやすくする |
| 使い方・仕様 | 売り場で説明する |
| 注意事項 | 誤った使い方を防ぐ |
| バーコード | レジや在庫の管理 |
工業製品の包装で起きやすい失敗
部品や工具の包装では、とがった部分や重さで、フィルムや台紙が破れることがあります。サンプルで次の点を確かめてから量産に入ります。
- とがった部分がフィルムを突き破らないか
- 重い商品で台紙が曲がらないか
- 輸送の振動で商品が動かないか
- 開けやすさと、いたずら防止のバランス
防錆・防塵のために包む場合
工業部品では、見せるためより、さびやほこりから守るために包むことがあります。スキンパックや真空包装は、商品と空気が触れにくくなる点が利点です。
- タイセイテクノ:商品とフィルムが密着するので空気に触れることがなく、防塵・防錆効果が得られると説明
- スピーマー:真空包装の利用分野に防錆・防じん、メッキ・塗装のマスキングを挙げる
- ムルチバック・ジャパン:真空パックやガス置換パックを選べる
包装を外注した場合との比べ方
年間の量が少ないうちは、包装を外注した方が安く済むこともあります。社内に機械を置くかどうかは、量と品種の見通しで判断します。
| 比べる項目 | 社内で包む | 外注する |
|---|---|---|
| 初期費用 | 機械・金型の購入が要る | 不要 |
| 1個あたりの費用 | 量が増えるほど下がる | 量にかかわらず加工費がかかる |
| 納期 | 社内の都合で決められる | 受託先の日程による |
| 品種の追加 | 社内で試せる | 都度の相談になる |
ジェーピーインクや成光産業は、包装加工の受託も事業に挙げています。まず外注で始め、量が増えてから機械を入れる進め方もあります。
用途別の候補
| 状況 | 候補 |
|---|---|
| 品種の多い部品を守って出荷 | タイセイテクノ、成光産業(スキンパック) |
| 工具・文具を店頭で吊るす | ジェーピーインク、タイセイテクノ(台紙ブリスター) |
| 電子部品を密封して保管 | ムルチバック・ジャパン(深絞り) |
| プラスチックを減らしたい雑貨 | 成光産業(紙製ブリスター) |
| 卓上で少量から | スピーマー(レンタル)、第一パック機工業(卓上小型パックシーラー) |
この記事に出てくるメーカー
- 第一パック機工業株式会社簡易なシールだけ行うなら
- 株式会社ジェーピーインク台紙ブリスターを受託から機械へ
- ムルチバック・ジャパン株式会社深絞り型を設計から任せる
- 大森機械工業株式会社深絞り型でブリスターも包むなら
- 成光産業株式会社紙製ブリスターを検討するなら
- スピーマー株式会社卓上スキンパックをレンタルで
- 株式会社タイセイテクノ台紙ブリスターを手堅く
参照元
よくある質問
スキンパックとブリスターはどちらが安く始められますか?
金額は公式に記載がありませんが、タイセイテクノと成光産業はスキンパックを金型不要で小ロット・多品種に向く方式と説明しています。品種が多い場合は、容器と金型が要らない分、始めやすい方式です。
電子部品を包める機械はありますか?
ムルチバック・ジャパンは深絞り包装機の対象マーケットに電子部品を挙げています。成光産業もスキンパックの用途に電子基板や電気部品を挙げています。
紙だけでブリスターを作れますか?
成光産業が扱うイリッヒ社のHSU 35bは、厚紙単体でのブリスターパッケージが可能と書かれています。食品・医薬を除く市場向けの機械です。
【用途別】ブリスター包装機メーカーおすすめ3選
医薬品のPTPを、治験の少量から量産まで同じメーカーで揃えるなら
マルホ発條工業株式会社
最大500錠/分の小型機から6,000錠/分まで、PTP包装機を1枚の比較表で公開
PTP包装機はEAGLE 50(最大500錠/分)、EAGLE 100(1,000錠/分)、EAGLE 200(2,000錠/分)からPF-H6000(6,000錠/分)まで段階的にそろい、能力・最大シートサイズ・機械外寸を比較表で公開している。小型のEAGLE LPは圧空・プラグアシスト圧空・プラグ冷間(アルミ)成形に対応し、クリニックや研究所での運用を挙げる。高薬理製剤向けの水洗い対応も説明している。
食品・日用品のブリスターを高速で量産するなら
CKD株式会社
プラグアシスト圧空成形のCFFシリーズ。医薬品PTPは最大8,000錠/分のFBP
食品・日用品ブリスター包装機CFF-360Eはプラグアシスト圧空成形で最大20ショット/分、成形深さ最大60mm、容器にA-PET・PP・HIPS・PVC・PVDCを使える。オプションのフラッシュMAPで機内の窒素充填、チェーン洗浄装置なども選べる。医薬品向けのFBPシリーズは最大8,000錠/分で、異物検査・集積・バンド・ピローまでライン一式がそろう。
歯ブラシ・文具などの台紙ブリスターを、受託から始めて自社機に移るなら
株式会社ジェーピーインク
2〜6ステーションのシール機BPシリーズ。インパルスシールも選べ、成形品と受託加工もある
ブリスターパックシール機は2ステーションのBP-02、多品種中量向けのBP-4、大型テーブルのBP-6、600×500mmのシール面積を持つBP-1Aの4機種。一般的なヒートシールに加え、熱プレスを使わないインパルスシールも選べる。成形品(ブリスター容器)は親会社の工場で製造し、成形品の購入を条件にブリスターパック加工も受託している。
自社の製品に合うブリスター包装機を、無料で相談する
包みたいもの(錠剤・食品・日用品・医療機器・部品など)の寸法、1日の生産量、品種の数、使いたいシート材や台紙、置き場所の広さを送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載メーカーへ匿名で概要を伝え、見積や受託包装の窓口をおつなぎします。費用はかかりません。