ブリスター包装機 · 用途別
台紙ブリスター(歯ブラシ・文具・電池・雑貨)を自社で包む|シール機の選び方と容器の手配
歯ブラシ・文房具・乾電池・化粧品など店頭で吊るす台紙ブリスターを自社で包む場合のシール機の選び方を、タイセイテクノ・ジェーピーインク・成光産業・第一パック機工業の公式記載で整理します。容器の手配と受託包装の使い方も。
店頭のフックに掛けて売る台紙ブリスターは、成形済みの透明な容器と、印刷した台紙を熱で貼り合わせて作ります。このページでは、そのシール機の選び方を中心にまとめます。
台紙ブリスターの作り方
タイセイテクノは、透明のプラスチックシートをデザインに合わせて真空成型したトレーに商品を入れ、台紙に熱圧着させる包装機だと説明しています。工程は3つです。
- 透明シートを真空成形して容器(ブリスター)を作る
- 容器に商品を入れ、台紙を重ねる
- シール機で台紙と容器を熱圧着する
シール機が担うのは3番目だけです。1番目の容器は、成形品を買うか、成形機を持つかを別に決めます。
台紙シール機を比べる
| メーカー | 機種 | 大きさ・特徴(公式記載) |
|---|---|---|
| タイセイテクノ | TB3540 | 包装面積W400×D350mm、機械W530×D900×H900mm |
| タイセイテクノ | TB5060(両側テーブル付) | 包装面積W600×D500mm |
| タイセイテクノ | TYH-30/TYH-50(シールトリマー) | 包装面積W550×D400mm/W900×D600mm |
| ジェーピーインク | BP-02 | 2ステーション、大型機並みのシール面積 |
| ジェーピーインク | BP-4/BP-6 | 4ステーション/6ステーションの大型テーブル |
| ジェーピーインク | BP-1A | 両サイドスライドテーブル、シール面積600×500mm |
| 成光産業 | SBP-IL型/SBP-MINI型 | ブリスター容器に台紙を熱圧着 |
| 第一パック機工業 | 簡易タイプ | 油圧式、ワンタッチ容器切り替え |
ステーション数で作業の流れが変わる
ジェーピーインクのBPシリーズは、ステーション数で機種を分けています。ステーションが多いほど、商品を並べる人と取り出す人を分けて並行作業できます。
- BP-02:コストが掛からず大型機並みのシール面積を備えた2ステーション
- BP-4:多品種中量生産に向く4ステーション
- BP-6:大型テーブルで作業スペースを十分に使える6ステーション
- BP-1A:両サイドスライドテーブル式で生産効率を上げ、油圧プレスで600×500mmのシール面積
ヒートシールとインパルスシール
ジェーピーインクは、プレス板側が熱源になる一般的なヒートシールに加え、シール型が熱源になるインパルスシールも選べるとしています。台紙の種類によって合う方式が違うため、サンプルで確かめてから決めます。
| 方式 | 熱源 | 公式記載のポイント |
|---|---|---|
| ヒートシール | プレス板側 | 一般的な方式 |
| インパルスシール | シール型 | 熱プレスを使用せず安定した接着強度を確保できる |
タイセイテクノのブリスター包装機は、温度調整範囲が常温〜300℃、使用空気圧が2〜5kg/cm²です。台紙の厚みとコートに合わせて温度と時間を詰めます。
容器(成形品)の手配
台紙シール機を入れても、容器がなければ包めません。容器の手配方法は3つあります。
| 方法 | 公式に扱っている会社 |
|---|---|
| 成形品を買う | ジェーピーインク(企画デザインから製造まで内製化)、成光産業(パッケージ事業部で真空・圧空成形品) |
| 成形機を持つ | 浅野研究所(ブリスターパック等の成形に使える熱成形機) |
| 卓上で簡易に成形 | スピーマー(現在はレンタルのみ。ブリスターパックへの利用を挙げる真空成形) |
スライドブリスターと三方折り
台紙を使わず、透明な容器の縁を折り返して紙を差し込む形もあります。成光産業は、このための折り曲げ機を扱っています。
- 成光産業:ブリスター三方折り曲げ機SKT-30N型
- 成光産業の事業内容に、スライドブリスター折曲機を記載
スキンパックとの比較
商品の形がばらばらで品種が多い場合は、金型の要らないスキンパックの方が合うことがあります。
| 項目 | 台紙ブリスター | スキンパック |
|---|---|---|
| 金型・容器 | 商品ごとの成形容器が必要 | 不要(タイセイテクノ・成光産業が金型不要と記載) |
| 見た目 | 容器の形で見せ方を作れる | 商品の形にそのまま密着 |
| 向く量 | 同じ商品をまとまった数 | 小ロット・多品種 |
| 扱う会社 | タイセイテクノ、ジェーピーインク、成光産業 | タイセイテクノ、成光産業、スピーマー(レンタルのみ) |
機械を買う前に外注で始める
販売数が読めない新商品は、まず外注で包んでもらう方法があります。ジェーピーインクは、成形品の購入を条件にブリスターパック加工を受託しています。
- ジェーピーインク:ブリスターパック加工の受託(成形品購入が条件)
- 日本真空包装機械:受託包装(ブリスターパック加工・箱詰め等)
- 成光産業:パッケージ事業部で委託包装加工
人手の多い工程を減らしたい場合
台紙ブリスターは、容器に商品を入れる、向きをそろえる、台紙をセットするといった手作業が多く残ります。大青鉄工は、こうした工程を負担の大きい部分から順に機械化する進め方を案内しています。
- 大青鉄工:ブリスター包装機のワンオフ設計・製作と、前後工程の搬送・整列
- ジェーピーインク:製品充填ラインを付けるなどの特注機
- フジヤマパックシステム:台紙と成形済みブリスターを組み立てるFD-120-8
季節品や販促品を短期間だけ包む
季節品や販促品は、短い期間にまとまった数を包む必要があります。社内の機械で足りない分は、受託包装と組み合わせる方法もあります。
- 社内の機械で包める1日の数を把握しておく
- 足りない分は受託先に早めに相談する
- 容器と台紙は受託先と共通の仕様にしておく
容器と台紙の発注量を合わせる
台紙ブリスターは、容器と台紙を別々に発注することが多く、どちらかが余ったり足りなくなったりしがちです。発注の単位と納期を、機械の導入と同時に決めておきます。
- 容器(成形品)の最小発注量と納期
- 台紙の印刷の最小ロットと納期
- 品種ごとの在庫の置き場所
- デザイン変更のときに古い資材をどう使い切るか
台紙ブリスターで起きやすい失敗
台紙ブリスターは仕組みが単純な分、資材の組み合わせで失敗が起きやすい包装です。量産に入る前に、次の点をサンプルで確かめます。
| 失敗の例 | 主な原因 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 台紙から容器がはがれる | 温度・時間・圧力が合っていない | 引っ張ってはがれ方を見る |
| 台紙が反る・焦げる | 温度が高すぎる | シール後の台紙の平らさを見る |
| 商品が中で動く | 容器の形が商品に合っていない | 振って音や動きを確かめる |
| フックで破れる | 吊り下げ穴の強さが足りない | 商品を入れて吊るしてみる |
台紙の設計で気をつけること
台紙ブリスターの仕上がりは、台紙の紙とコートでも変わります。シールの条件は台紙に合わせて詰めるため、台紙の仕様を早めに決めます。
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 紙の厚さ | 厚いほど熱が伝わりにくい |
| 表面のコート | シールする面にブリスター用の加工があるか |
| 吊り下げ穴 | フックの形に合わせた位置と強さ |
| 印刷 | シール面に印刷やニスがかからないか |
カナエは、熱を加えず圧力だけで接着する台紙と、その専用ローラー機EBS-Aを扱っています。熱に弱い商品や、シール条件を簡単にしたい場合の選択肢になります。
1日の包装数と作業者の配置
台紙シール機の能力は、機械よりも商品を並べる人の手の速さで決まることが多くあります。何人で回すかを先に決め、それに合うステーション数を選びます。
- 1人で並べてシールまで行うなら、2ステーションのBP-02や両側テーブル付きのTB5060
- 並べる人と取り出す人を分けるなら、4〜6ステーションのBP-4・BP-6
- 大きな商品は、シール面積600×500mmのBP-1AやW900×D600mmのシールトリマーTYH-50
台紙ブリスターの相談先を選ぶ
| 状況 | 相談先 |
|---|---|
| 小ロットから始めたい・外注も検討 | ジェーピーインク |
| 台紙の大きさで機種を選びたい | タイセイテクノ |
| 紙製やスライドブリスターも比べたい | 成光産業 |
| 手作業の工程を機械化したい | 大青鉄工 |
この記事に出てくるメーカー
- 株式会社浅野研究所ブリスター容器を自社成形するなら
- 第一パック機工業株式会社簡易なシールだけ行うなら
- 有限会社大青鉄工人手工程のワンオフ機械化に
- フジヤマパックシステム株式会社医療機器のブリスターに
- 株式会社ジェーピーインク台紙ブリスターを受託から機械へ
- 株式会社カナエ包材と半自動機をまとめて
- 日本真空包装機械株式会社BPシール機の製造元
- 成光産業株式会社紙製ブリスターを検討するなら
- スピーマー株式会社卓上スキンパックをレンタルで
- 株式会社タイセイテクノ台紙ブリスターを手堅く
参照元
よくある質問
台紙ブリスターのシール機はどのくらいの大きさですか?
タイセイテクノのTB3540は機械寸法W530×D900×H900mm、包装面積W400×D350mmです。大きい台紙にはTB5060(W600×D500mm)や、シールトリマーの区分のTYH-50(W900×D600mm)があります。
ブリスターの容器はどこで買えますか?
ジェーピーインクは真空成形品などの企画デザインから製造納品までを内製化しています。成光産業もパッケージ事業部でプラスチック容器(真空・圧空成形品)を扱っています。
機械を買わずに台紙ブリスターを作れますか?
ジェーピーインクは成形品の購入を条件にブリスターパック加工を受託しています。成光産業も委託包装加工を事業に挙げています。
【用途別】ブリスター包装機メーカーおすすめ3選
医薬品のPTPを、治験の少量から量産まで同じメーカーで揃えるなら
マルホ発條工業株式会社
最大500錠/分の小型機から6,000錠/分まで、PTP包装機を1枚の比較表で公開
PTP包装機はEAGLE 50(最大500錠/分)、EAGLE 100(1,000錠/分)、EAGLE 200(2,000錠/分)からPF-H6000(6,000錠/分)まで段階的にそろい、能力・最大シートサイズ・機械外寸を比較表で公開している。小型のEAGLE LPは圧空・プラグアシスト圧空・プラグ冷間(アルミ)成形に対応し、クリニックや研究所での運用を挙げる。高薬理製剤向けの水洗い対応も説明している。
食品・日用品のブリスターを高速で量産するなら
CKD株式会社
プラグアシスト圧空成形のCFFシリーズ。医薬品PTPは最大8,000錠/分のFBP
食品・日用品ブリスター包装機CFF-360Eはプラグアシスト圧空成形で最大20ショット/分、成形深さ最大60mm、容器にA-PET・PP・HIPS・PVC・PVDCを使える。オプションのフラッシュMAPで機内の窒素充填、チェーン洗浄装置なども選べる。医薬品向けのFBPシリーズは最大8,000錠/分で、異物検査・集積・バンド・ピローまでライン一式がそろう。
歯ブラシ・文具などの台紙ブリスターを、受託から始めて自社機に移るなら
株式会社ジェーピーインク
2〜6ステーションのシール機BPシリーズ。インパルスシールも選べ、成形品と受託加工もある
ブリスターパックシール機は2ステーションのBP-02、多品種中量向けのBP-4、大型テーブルのBP-6、600×500mmのシール面積を持つBP-1Aの4機種。一般的なヒートシールに加え、熱プレスを使わないインパルスシールも選べる。成形品(ブリスター容器)は親会社の工場で製造し、成形品の購入を条件にブリスターパック加工も受託している。
自社の製品に合うブリスター包装機を、無料で相談する
包みたいもの(錠剤・食品・日用品・医療機器・部品など)の寸法、1日の生産量、品種の数、使いたいシート材や台紙、置き場所の広さを送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載メーカーへ匿名で概要を伝え、見積や受託包装の窓口をおつなぎします。費用はかかりません。