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クリーンブース · 基礎知識

クリーンブースの清浄度|ISO 14644-1のISOクラスと、旧米国連邦規格のクラス100・1,000・10,000の読み替え

クリーンブースのカタログに並ぶ「ISOクラス5」「クラス100」などの表記を、掲載メーカーが公式に示しているISO 14644-1と旧米国連邦規格の対応表をもとに整理します。各社が対応する清浄度の範囲、清浄度と換気回数の関係、見積での伝え方まで。

公開 2026年10月1日

クリーンブースのカタログには、「ISOクラス5」と「クラス100」のように、2種類の書き方が混ざっています。このページでは、メーカーが公開している対応表から、清浄度の読み方を整理します。

ISO 14644-1とは

ISO 14644-1は、クリーンルームなどの空気清浄度を、空気中の粒子の濃度でクラス分けする国際規格です。三共空調は、ISO 14644-1のクラスごとに、1m³あたりの粒子の上限濃度を測定粒径別に示した表を公開しています。

ISOのクラス(三共空調の表)0.1μm0.3μm0.5μm5.0μm
Class 5100,00010,2003,52029
Class 61,000,000102,00035,200293
Class 7――352,0002,930
Class 8――3,520,00029,300

単位は個/m³です。クラスの数字が1つ上がるごとに、許される粒子の数がおよそ10倍になります。清浄度は粒子の数で決まるもので、菌の数を表すものではないので、食品や医療で菌が問題になる場合は別に管理を考えてください。

旧規格のクラスとの関係

日本の現場では今も、クラス100やクラス10,000という旧米国連邦規格の呼び方がよく使われます。三共空調は、従来使われていた米国連邦規格(Fed.Std.209E)は2001年にISOに改められて廃止されたと注記しています。

ISOの表記(三共空調の表)旧米国連邦規格のクラス
Class 5100
Class 61,000
Class 710,000
Class 8100,000

三共空調は、旧規格の数値は0.5μmの粒子が1立方フィートに含まれる上限数を表すと説明しています。環境エンジニアリングも、日本ではいまだに旧規格の呼び方が一般的だと書いています。

メーカーの書き方を並べる

同じ清浄度でも、メーカーによって表記の仕方が違います。公式の書き方をそのまま並べます。

メーカー公式の表記
日本エアーテックISO5(クラス100)、ISO6(クラス1,000)、ISO7(クラス10,000)
蒲田工業クラス100〜100000(ISOクラス5〜8)
奥野技術研究所ISO 4(クラス10)(クリーンルーム内設置)〜ISO 8(クラス100,000)
三宝電機ISOクラス6(FSクラス1,000)及び7(FSクラス10,000)
三共空調Class5(100)〜Class8(100,000)
トヨシマ電機、コトヒラ工業クラス100,000〜100
興研清浄度クラス1、ISOクラス1

各社が対応する範囲

公式に書かれている清浄度の範囲を、高い方から整理します。ブースの置き場所や型によって変わるので、条件もあわせて読んでください。

  • ISOクラス1: 興研のKOACH(開放式で方式が違う)
  • ISO 4(クラス10): 奥野技術研究所(クリーンルーム内に置いた場合)、村津産業(クラス10から100,000)
  • ISO5(クラス100): 日本エアーテックMCBの層流型、アクティブの鋼板製、SCREEN SPE サービス(クラス100〜10,000)、松定プレシジョン(クラス100から)
  • クラス1,000〜100,000: ホクト総研、エーディエフ(クラス100,000〜1000)、伸榮産業CB-1(クラス1000)
  • 数値なし・目安のみ: 環境エンジニアリング、オリエンタル技研工業は記載なし。プレシードは目安(参考値)で保証しないと注記

清浄度と換気回数の関係

清浄度を上げるほど、ブースに送る空気の量を増やす必要があります。三共空調は、清浄度ごとの換気回数の目安を公開しています。

清浄度(三共空調の表記)換気回数の目安
Class 5(100)300回程度
Class 6(1,000)80回程度
Class 7(10,000)40回程度
Class 8(100,000)20回程度

日本エアーテックのMCBでも、ISO5の全面層流型は循環回数約470回/時、ISO7の乱流式は約50回/時と、清浄度によって風量が大きく違います。風量が増えればFFUの台数と電気代も増えるので、必要以上に高い清浄度を指定しないことが費用を抑える近道です。

業種ごとの清浄度の目安

どの清浄度が必要かは、作る物で変わります。トヨシマ電機は、産業別の清浄度の分類を公開しています。

産業分野(トヨシマ電機の表)清浄度クラス
光学機器関連(レンズ・カメラ・レーザーなど)100〜10,000
時計・精密機器関連100〜10,000
電子部品関連100〜10,000
病院関連(手術室・ICU・検査室など)1,000〜10,000
食品工業関連(乳製品・醸造品・食肉加工など)1,000〜100,000

これは目安なので、自社の製品の不良や異物の実態から、必要な清浄度を決めてください。決めきれない場合は、低い清浄度から始めて測りながら上げる方法もあります。

設置後に測って確かめる

カタログの清浄度は、置き場所や使い方で変わります。設置後に実際の値を確かめることが大切です。

  • コトヒラ工業: 協力会社による組み立て工事のあとに清浄度を測定し、測定結果報告書を送付
  • 蒲田工業: クラス100〜100000の清浄度は作業環境に応じて多少異なると注記
  • プレシード: 清浄度の表示は目安(参考値)で、保証するものではないと注記
  • 奥野技術研究所: ISO 4(クラス10)はクリーンルーム内に設置した場合と条件を明記

見積で清浄度を伝えるコツ

清浄度の書き方がそろっていないと、各社の提案を比べられません。次の点をそろえて伝えてください。

  1. 必要な清浄度をISOクラスで書き、旧規格のクラスを括弧で添える
  2. どこで測った値が必要か(作業面か、ブース全体か)を伝える
  3. ブースを置く部屋の清浄度(一般環境かクリーンルーム内か)を伝える
  4. 設置後に清浄度を測ってもらえるか確かめる(コトヒラ工業は組み立て後に測定し、測定結果報告書を送ると記載)

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

ISOクラス5と旧規格のクラス100は同じですか?

三共空調や日本エアーテックの公式の表では、ISOのClass 5(ISO5)に旧米国連邦規格のクラス100を対応させています。三共空調は、旧規格は0.5μmの粒子が1立方フィートに含まれる上限数を表すと説明しています。

清浄度のクラスは菌の数も表しますか?

表しません。清浄度のクラスは粒子の数で決まります。三共空調の表も、クラスごとに1m³あたりの粒子の上限濃度を示しています。菌が問題になる現場では、清掃・消毒などで別に管理してください。

クラス100のクリーンブースは作れますか?

公式に対応を書いている会社があります。日本エアーテックのMCB(ISO5の層流型)、アクティブの鋼板製、SCREEN SPE サービス、松定プレシジョン、トヨシマ電機・コトヒラ工業(クラス100,000〜100)などです。

【用途別】クリーンブースメーカーおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

価格を見て、できるだけ早く入れたいなら

トヨシマ電機株式会社

即納品は在庫があれば1週間程度。税込価格を型式とサイズごとに公開

即納対応品TBU-Aシリーズはクラス10,000の3サイズで在庫があれば1週間程度、オーダーメイドのCBシリーズとサイズ変更対応のTBU-Bシリーズは最短2週間程度と公式に書いている。価格例を税別・税込の両方で公開し、TBU-Aの1,500角は195,000円(税込214,500円)、CBの3000W×2000D×2000H・クラス10,000は409,000円(税込449,900円)。

トヨシマ電機株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

ISO5などの高い清浄度を、型式の数値で比べて選ぶなら

日本エアーテック株式会社

全面層流型のISO5から乱流式のISO7まで、風量と循環回数を型式ごとに公開

アルミ型クリーンブースMCBはISO5(クラス100)、ISO6(クラス1,000)、ISO7(クラス10,000)などに対応し、全面層流型MCB06-262820A5はISO5で処理風量約120m³/min・循環回数約470回/時、乱流式MCB06-303020T7はISO7で約15m³/min・約50回/時と公開している。主要部品の標準化・在庫化で短納期を実現したと書く。

日本エアーテック株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

防爆・空調付き・装置囲いなど、既製品に合わない特殊仕様なら

蒲田工業株式会社

富士・三重の自社工場でアルミフレームを加工し、完全オーダーメイドで施工

現地測量・設計からアルミフレームの加工・切断、施工まで一括で請け負うと書き、清浄度はクラス100〜100000(ISOクラス5〜8)。空調付き、ステンレス製、防爆、防塵・防虫、射出成形機用、フィルム巻取り用、包装機用、充填用のブースとマシンカバーをラインナップしている。

蒲田工業株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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