3比較ハブバリ取り機

バリ取り機 · 基礎知識

バリ取り機を検討する人の質問30個に短く答える【2026年版】

バリ取り機の検討でよく出る30の質問(定義・方式・選び方・費用と補助金・テスト加工と見積・導入後の消耗品と安全・メーカー選びと外注)に、公式サイトと公的資料の記載の範囲で短く答えます。詳しい解説は各記事へのリンクで補います。

公開 2026年9月29日

バリ取り機を検討し始めると、同じ質問が繰り返し出ます。このページでは、30の質問に公式サイトと公的資料の記載の範囲で短く答えます。

答えは要点だけに絞っています。根拠と詳しい説明は、方式別・目的別の各記事を参照してください。

基本の5問:バリの定義と機械の種類

最初は、言葉の定義と機械の全体像に関する質問です。ここがずれると、メーカーとの会話がかみ合いません。

質問短い答え
1. バリとは何ですかJIS B 0051 で「かどのエッジにおける、幾何学的な形状の外側の残留物」と定義される、加工や成形で部品上に残った材料です
2. ドロスはバリですか厳密には別物で、レーザー切断部の裏側に付着した溶融金属です。同じ後工程で取るため板金用バリ取り機の対象に含まれます
3. バリ取り機の方式は何種類ありますかブラシ、研磨ベルト・ディスク、ロボット、バレル・振動研磨、熱(TEM)、電解、ウォータージェットの7方式が代表です
4. 接触式と非接触式の違いは接触式は工具で削り、二次バリと傷に注意します。非接触式は削らないため二次バリが出ず、後洗浄などの付帯工程が要ります
5. バリを放置するとどうなりますか工具メーカーの解説では、組み付けの邪魔、性能低下、脱落による不具合、傷害の4つのトラブルが挙げられています

「バリなきこと」だけの図面では合格基準が決まりません。JIS B 0051 の「+」「−」「±」の記号と数値で、許容範囲を指示できます。

方式選びの5問:ワーク・数量・精度で決まる

次は、どの方式を選ぶかの質問です。答えはワークの形状、数量、要求精度の3つでほぼ決まります。

質問短い答え
6. 板金のレーザー後はどの方式ですか研磨ベルト・ディスクで荒取りし、ブラシでR付けと被膜除去。1パスで両方行う機種もあります
7. 鋳物・ダイカストはロボット+回転工具が中心です。小物の量産は熱バリ取り、全周のR付けでよければバレル研磨も候補です
8. ネジやピンのような小物はバレル・振動研磨か熱バリ取りです。熱は装置メーカーが「30〜60秒のサイクルで数百個」と記載しています
9. 交差穴の内部のバリは電解、高圧水、砥粒流動加工、熱が候補です。電解は「電極治具が入ればバリを除去する事が可能」と装置メーカーが記載しています
10. 多品種少量の工場はプログラムで切り替えられるロボット、載せるだけの板金機、電極不要の方式が候補です。治具・電極が専用になる方式は少品種大量向きです

樹脂やゴムは金属用の機械では取れません。超音波ならい、ブラスト、冷凍バリ取りなど、樹脂向けの方式を公式に持つ会社を選びます。

費用と補助金の5問:相場は書けない、内訳は分けられる

費用の質問には「公式サイトに価格の記載がない」という前提があります。金額の代わりに、内訳と制度を答えます。

質問短い答え
11. バリ取り機の価格相場は主要メーカーの公式サイトに価格の記載はなく、仕様と付帯設備で変わるため一律の相場は示せません。同じ条件で複数社に見積を取ります
12. 見積の内訳は何がありますか本体、付帯設備(集じん・水処理・安全柵)、治具・電極・ツール、据付・教示、消耗品、保守の6つです
13. 補助金は使えますか中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型は上限1,500万円、一般型は上限1億円)とものづくり補助金が公式サイトに掲載されています
14. いつ発注すればよいですか交付決定前の契約・発注は対象外になるのが通例です。見積とテストは申請前、契約は交付決定後です
15. 投資回収はどう計算しますか浮いた時間×単価、不良削減額、後工程の能力向上を足し、消耗品と保守を引いた月あたり純効果で、自己負担を割ります

公開事例の数字は桁の目安に使えます。ロボット装置メーカーは日産1万個規模で作業員3人削減・1年で回収、ブラスト装置メーカーは1日約200個から約500個への処理能力向上を記載しています。

テスト加工と見積の5問:数字で返してもらう

テスト加工は、機種を決める唯一の確実な方法です。頼み方に関する質問をまとめます。

質問短い答え
16. テスト加工は無料ですか野宮産業は「バリ取り・洗浄テストが無料」、FINESYSTEMは「無償のバリ取りトライ」と記載しています。他社は依頼時に確認します
17. どのワークを送りますか一番難しいワーク、一番小さいワーク、現状の合格品の3種類です。鋳物はロット違いを混ぜます
18. テストで何を記録してもらいますか1個あたり処理時間、段取り時間、消耗品の減り、加工前後の寸法変化と、JIS B 0051 による合否です
19. 見積依頼に何を書きますかワーク(図面・材質・寸法・重量)、バリ(工程・箇所・写真・要求品質)、数量と品種、設置環境、自動化レベル、納期です
20. 納期はどのくらいですか公式サイトに納期を記載する会社は少なく、電解の装置メーカーが標準機で「約4か月程」と記載しています。他社は見積時に書面で確認します

ショールームで実機を見せる会社もあります。オーセンテックは相模原に11機種、トーバン工業は横浜に実機、マツノシステムは江南市の展示場で常時サンプル加工が可能と記載しています。

導入後の5問:消耗品・粉じん・騒音・安全

買った後に続く費用と義務に関する質問です。公的資料の記載を中心に答えます。

質問短い答え
21. 消耗品は何ですかブラシ、研磨ベルト、メディア・コンパウンド、ロボット工具、電解液、燃料ガス、水溶性液・フィルタです。方式で全く異なります
22. ブラシの交換周期は材質・板厚・バリの量で変わり、公式に周期を明記する機種は少ないため一律には示せません。テストで減りを記録して推定します
23. 粉じんの規制はありますか労働局の資料では、金属の研磨作業は粉じん障害防止規則の適用がある粉じん作業とされ、局所排気装置の定期自主検査や呼吸用保護具が求められます
24. 騒音の規制はありますか2023年4月改訂の騒音障害防止のためのガイドラインで、等価騒音レベル85dB・90dBを境に管理区分が決まり、手持動力工具の業務は聴覚保護具の使用が求められます
25. ロボットに安全柵は必要ですか労働安全衛生規則第150条の4により原則必要です。ISO 10218 に基づくロボットを適切に使い、リスクアセスメントで危険がないと評価できる場合に代替が認められます

湿式機は粉じんを抑える代わりに廃水処理と防錆、乾式機は集じん機と定期自主検査が必要です。どちらを選んでも、付帯設備と保守が続きます。

会社選びと外注の5問:買う前に試す道がある

最後は、どの会社に頼むか、そもそも買うべきかの質問です。

質問短い答え
26. 受託加工をするバリ取り機メーカーはありますか新東工業(ロルコセンター)、不二製作所(ブラスト加工サービス)、河新(加工部門)が公式サイトに受託を掲載しています
27. 外注と購入はどう決めますか1個あたり加工費と納期の2軸で品種ごとに決めます。拮抗するなら、受託で方式を確定してから買う順番が安全です
28. ロボットは誰に頼みますかロボットSIerが設計・組立を担うのが一般的です。日本ロボットシステムインテグレータ協会が事前チェックシートを公開しています
29. 中古機はありますか不二製作所は中古装置販売、FINESYSTEMのグループ会社ファインテクノは中古品販売を掲載しています。消耗部品の状態と保守の可否を確認します
30. 手作業を全部なくせますかなくなりません。段取り・検査・少量品種は残るため、手持ち工具や卓上機を受け皿として先に決めておきます

30問の中で最初に答えを出す3問

30問すべてに一度に答える必要はありません。次の3問に自社の答えを書くと、残りの質問の答えがほぼ決まります。

  1. 問1と問5:図面のエッジ指示を JIS B 0051 の記号で書けるか。書けなければ顧客とすり合わせる
  2. 問6〜10:ワークの形状(平板・立体・小物・穴)と品種ごとの月産数を並べ、方式の候補を2つに絞る
  3. 問16〜18:候補の2方式に同じサンプルを送り、数字で結果を受け取る

この3問が済めば、費用(問11〜15)と会社選び(問26〜30)は見積とテスト結果の比較になります。順番を守ると、方式が合わない機械を買う失敗を避けられます。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

バリ取り機の検討で最初に決めることは何ですか?

図面のエッジ指示を JIS B 0051 の記号で書けるかどうかです。合格基準が決まれば、ワークの形状と数量で方式の候補を2つに絞り、同じサンプルでテスト加工を依頼する順番に進めます。

バリ取り機の価格はいくらくらいですか?

主要メーカーの公式サイトに価格の記載はなく、仕様と付帯設備で変わるため一律の相場は示せません。本体・付帯設備・治具・据付・消耗品・保守の6つに分けた見積を、同じ条件で複数社に依頼してください。

バリ取り機を買わずに済ませる方法はありますか?

受託加工があります。新東工業、不二製作所、河新は公式サイトに受託加工を掲載しており、受託で方式と加工費を確かめてから設備を買う順番も選べます。

【用途別】バリ取り機メーカーおすすめ3選

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

レーザー・パンチ加工後の板金なら

オーセンテック株式会社

板金のバリ取りを機械化するなら、まずショールームへ

板金専用のブラシ式バリ取り機「AUDEBU」シリーズを幅0.1〜1,500mm・厚さ0.1〜20mmまで揃え、酸化被膜・ドロス除去専用の「BlackLine」も持つ。相模原のショールームに11機種を展示し、持ち込みワークでのテスト加工とオンラインデモに対応している。

オーセンテック株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

鋳物・鍛造品の自動化(ロボット)なら

株式会社クロイツ

バリ取りロボット専業。工作機械と同じGコードで動く

バリ取りロボット専業で、ロボット本体・工具・ツーリング・周辺機器を一社で製造する。アルミダイカスト・鉄鋳物・ギア・鍛造品の製作事例を機種別に公開し、5軸CNC制御でGコードと3D CAD/CAMに対応する「BARISTA」も持つ。

株式会社クロイツの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

小物・薄物を大量に処理するなら

新東工業株式会社

1mmの薄物から一括処理。テスト加工も量産加工も受ける

回転・振動・遠心・流動と全種類のバレル研磨機を揃え、厚さ1mmの薄物や小物の大量バリ取りに対応する。公式事例ではスラストレースやクラッチプレートの面粗さ改善を数値で示し、加工サービス「ロルコセンター」でテスト加工・試作・量産加工まで受ける。

新東工業株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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