部品洗浄機 · メーカー紹介
東製株式会社
部品そのものを振動させる「直振動」洗浄機と、完全水系洗浄液を自社で開発
編集部コメント表面処理前の水系精密脱脂
向いている人 DLCやイオンプレーティングのような表面処理の前に、有機溶剤を使わず完全脱脂したい部品に向きます。重なった部品や袋穴を水系で洗う方式として、超音波単体で落ちなかった場合の次の候補になります。
確認しておきたい点 型式別の寸法・処理能力と価格は公式に記載がありません。大量の連続処理より、精密洗浄の工程に向く構成です。
東製株式会社の部品洗浄機
東製は千葉県習志野市に本社を置くメーカーです。1986年1月21日に設立し、洗浄システム、充填包装システム、真空システムの3事業を柱にしています。洗浄では洗浄機と洗浄液の両方を自社で開発しています。
直振動洗浄機は、ワーク自体を低周波で直接振動させ、特殊2周波の超音波と組み合わせて洗う水系洗浄機です。袋穴や通し穴の内部、重なり合った部品同士も均一に洗えると公式に書いています。各工程の後に直振動で液切りし、次の槽への持ち出し量を減らします。実施例には、金属ワッシャーの焼き入れ前の完全脱脂、アルミの自動車用バルブのタップ穴、SKD材の自動車部品のイオンプレーティング前の精密洗浄が並びます。
完全水系洗浄液TAKクリーナーや、洗浄液の油エマルジョンを分離する装置もあります。洗浄テストを受け付けています。価格は記載がありません。
東製株式会社の特徴
ワーク自体を低周波で直接振動させる直振動洗浄(特許 No.2835494/No.3285536)
「洗浄テスト受付中です。テストサンプルを御用意下さい。」
完全水系洗浄液TAKクリーナーはイオンプレーティングやDLC等の前洗浄に使える(公式記載)
TAKクリーナーは一定量の油分を洗浄液の中に透明に溶解でき、洗浄後の油分の再付着がなく完全脱脂が可能と記載
主な主な製品と仕様
| 主な製品と仕様 | 種類 | 備考 |
|---|---|---|
| 直振動洗浄機 | ultrasonic | 低周波の直振動+特殊2周波超音波。槽寸法・槽構成はカスタマイズ |
| 完全水系洗浄液 TAKクリーナー | detergent | 中性・弱アルカリ性・酸性の各種 |
| 洗浄液リサイクル装置「はなれ技くん」 | other | 洗浄液中の油エマルジョンを分離除去 |
導入事例・納入先
- 金属ワッシャー(SS)焼き入れ前の完全脱脂
- 自動車用バルブ(アルミ)組立前の加工油・加工粉除去
- 自動車部品(SKD、SK材)イオンプレーティング前の精密洗浄
サポート・対応範囲
テスト洗浄: 「洗浄テスト受付中です。テストサンプルを御用意下さい。」
基本情報
| 所在地 | 〒275-0024 千葉県習志野市茜浜一丁目12番4号 |
|---|---|
| 設立 | 1986年1月21日 |
| 資本金 | 3000万円 |
| 洗浄方式 | 直振動・超音波・浸漬 |
| 洗浄液 | 水系(自社の完全水系洗浄液) |
| 対象ワーク | 焼き入れ前の部品、タップ穴・通し穴のある部品、表面処理(イオンプレーティング・DLC)前の部品 |
| テスト洗浄 | 「洗浄テスト受付中です。テストサンプルを御用意下さい。」 |
| 価格の記載 | 記載なし(見積) |
| 公式サイト | https://www.tohsei-co.com/ |
まとめ
東製株式会社の部品洗浄機について、公式サイトの記載をもとに整理しました。条件は案件ごとに異なるため、公式サイトから直接お問い合わせください。用途別のおすすめは3選ページでも紹介しています。
東製株式会社が登場する記事
- 部品の清浄度はどう決めて、どう測るか|残渣質量・粒径・油分・濡れ性の数え方【2026年版】 · 部品洗浄機の見積やテストで必ず問われる清浄度を、残渣の質量、粒子の大きさ、残留油分、表面の状態、水分の5つの物差しに分けて解説します。掲載メーカーがテストで実際に使っている測り方と、仕様書への書き方を公式情報から整理しました。
- 部品洗浄機の洗浄方式7つの違い|超音波・スプレー・高圧水・揺動・真空・蒸気・ドライアイス【2026年版】 · 部品洗浄機の洗浄方式を、超音波、スプレー・シャワー、高圧水、浸漬揺動、真空、蒸気、ドライアイスの7つに分けて、落とせる汚れと向くワークを掲載メーカーの公式仕様で比較します。圧力は0.27MPaから245MPaまで、超音波は19.5kHzから3MHzまでの幅があります。
- 水系・炭化水素・溶剤の選び方|部品洗浄機の洗浄液で変わる設備と運用【2026年版】 · 部品洗浄機の洗浄液を、水系(純水・電解水・アルカリイオン水)、炭化水素系、フッ素系・塩素系などの溶剤系に分けて、落とせる油、乾燥、排水、溶剤の回収、届出の考え方を掲載32社の公式情報で比較します。32社のうち炭化水素系に対応するのは14社でした。
- 切削・プレス後の脱脂に使う部品洗浄機|油の種類・処理量・袋穴で選ぶ【2026年版】 · 切削油やプレス油の脱脂に部品洗浄機を入れたい工場向けに、不水溶性・水溶性の油の種類、1日の処理量、袋穴の有無で候補を絞る方法を整理します。炭化水素系の真空洗浄機と、溶剤を使わない水系洗浄機のタクトや仕様を、掲載メーカーの公式情報で比べました。
- 熱処理前後・長尺物・大物部品の洗浄|7mのパイプから2000kgの部品まで対応する洗浄機【2026年版】 · 熱処理の前後に部品を洗いたい工場、パイプや長尺物、重量物を洗いたい工場向けに、対応できる部品洗浄機を公式の寸法と実績で整理します。熱処理用の大型炭化水素機、最大7mの長尺ワーク、2000kgまでのスプレー洗浄機、線材・フープ材の連続洗浄まで、掲載メーカーの公式情報をまとめました。
- めっき・塗装・コーティングの前処理洗浄|油膜を残さない部品洗浄機の選び方【2026年版】 · めっき、塗装、イオンプレーティングやDLCなどのコーティングの前に、部品の油膜を落とす前処理洗浄の考え方を整理します。熱水脱脂、完全水系洗浄液、エマルジョン洗浄、炭化水素の真空洗浄、塗膜のはくりやマスキングの再生まで、掲載メーカーの公式情報をまとめました。
参照元
- https://www.tohsei-co.com/company/
- https://www.tohsei-co.com/washing/
- https://www.tohsei-co.com/i-info/direct-vibration-washer/
- https://www.tohsei-co.com/i-info/complete-water-based-cleaning-solution/
※2026年10月1日時点の公式サイトの記載をもとに作成しています。掲載内容の訂正はこちら。
【用途別】部品洗浄機メーカーおすすめ3選
切削油・プレス油を、炭化水素で脱脂するなら
株式会社クリンビー
多槽式タクト3〜6分と1槽式12〜15分。カゴ寸法と蒸留能力まで公式に数字がある
炭化水素系の洗浄機を主力にし、生産量の多い現場向けの多槽式CLEANVY(タクト3〜6分)と、少量向けの1槽式真空洗浄乾燥機CLOVA(タクト12〜15分)を公式に分けて載せている。CLOVAはカゴ寸法350×250×150〜600×400×300mm、蒸留能75〜200L/hの3型式。水溶性加工油向けのエマルジョン洗浄機もあり、自社ワークの洗浄テストを受け付けている。
タップ穴の切粉とバリを、洗浄と同時に取るなら
株式会社スギノマシン
最高245MPaの高圧水で狙い撃ち。洗ラボのテストは清浄度とサイクルタイムを数値で返す
高圧水部品洗浄機JCCシリーズは水を最高245MPaまで加圧し、CNC制御で狙った穴や面に噴射してバリや切りくずを除去する。1998年の販売以来、世界30カ国以上で6,000台超を納入(公式記載)。幅600mmのJCC-Moduleや遠心乾燥付きのJCC-MULTIもある。富山県滑川市の洗ラボでは送ったワークで洗浄・乾燥テストを行い、立会可、結果を報告書で数値化する。
精密部品を、高い清浄度で洗うなら
株式会社カイジョー
19.5kHz〜3MHzの超音波から周波数を選び、自社の超音波実験室でテストしてから決める
1958年に時計用超音波洗浄機を製品化し、作動周波数19.5kHz〜3MHzの超音波洗浄機をそろえる。低周波(26〜38kHz)は機械加工部品の脱脂、中間周波数(78〜160kHz)はHDD部品やレンズ、200〜950kHzは半導体向けと公式に説明。多槽式自動洗浄装置、真空洗浄装置、炭化水素系の3槽式超音波洗浄装置などの装置も持ち、超音波実験室で洗浄テストを行う。