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自動ドアの空調ロスを減らしたい・省エネしたい|入口と工場の開口部で効く対策【2026年版】
自動ドアの省エネは、開く回数を減らす・開いている時間を短くする・閉じたときの隙間を減らすの3つで考えます。全国自動ドア協会のムダ開き試算ツールの仕組み、入口のセンサーとスイッチ、工場の高速シートシャッターと断熱扉、効果の測り方を公式記載で整理しました。
自動ドアは、開くたびに冷暖房した空気が外へ逃げます。入口が一日に何百回、何千回と開くなら、その積み重ねが空調の電気代に表れます。
このページでは、空調ロスが生まれる3つの原因、協会の試算ツールの使い方、入口で効くセンサーとスイッチ、工場や倉庫の開口部の対策、効果の測り方、稟議のまとめ方を公式サイトの記載で整理します。
空調ロスは「回数」「時間」「隙間」の3つで生まれる
自動ドアで逃げる空気の量は、3つの要素で決まります。対策も要素ごとに分かれます。
| 要素 | 中身 | 対策の方向 |
|---|---|---|
| 開く回数 | 通らない人にも反応して開く「ムダ開き」が回数を増やす | センサーの検知を動線に合わせる、スイッチで開ける |
| 開いている時間 | 開くのと閉じるのが遅いほど、開口している時間が長い | 開閉の速い扉、開口時間の短い設定 |
| 閉じたときの隙間 | 閉まっていても隙間から空気が出入りする | 気密材・気密ドア・断熱扉 |
全国自動ドア協会は、一般の玄関の自動ドアが1日に数百〜数千回開閉すると説明しています。開閉の回数が多い入口ほど、1回あたりのロスの積み重ねが大きくなります。
3つの要素のうち、入口の自動ドアで手を付けやすいのは「回数」、工場や倉庫の開口部で効くのは「時間」と「隙間」です。
全国自動ドア協会の「ムダ開き削減効果試算ツール」の仕組み
全国自動ドア協会は2026年4月から、ムダ開きに伴う空調エネルギーの損失を試算するツールを会員企業のサイトで公開しています。協会の説明ページで確認できる仕組みは次のとおりです。
- ムダ開きの定義:自動ドアを通過しない通行者がセンサーエリアを横切ることでドアが開くこと
- 対象:ムダ開きに伴って発生する空調エネルギーの損失
- 比べる条件:条件A(従来型センサー)と条件B(通行動線判別型センサー)の差を「省エネ効果」として算出
- 出てくる指標:消費電力量(kWh)、電力量料金(円)、CO2排出量(kg-CO2)の3つ
- 操作:専門知識は不要で、選択と入力の3ステップで試算できると説明
- 監修:明治大学理工学部建築学科の酒井孝司教授が空調ロスの算出方法を監修
ツールは会員企業のサイトで使える形のため、施工会社に試算を頼むのが早道です。出てきた電力量料金の差を、センサー交換の費用と並べると回収年数が見えます。
協会はこのツールを、通行動線判別型センサーの導入や自動ドアの設定変更による省エネ効果を可視化するものと説明しています。扉そのものを替える効果や、高速シートシャッターの効果は、各メーカーの公式値や施工会社の試算で別に確認します。
入口で効くセンサーとスイッチ
店舗やビルの入口では、開く回数を減らす対策が中心になります。公式サイトに省エネ・ムダ開きに関する記載がある製品を整理しました。
| 会社・製品 | 公式記載 | 効く要素 |
|---|---|---|
| ナブテスコ NATRUS+e W | ムダ開き削減仕様(駆動装置を含む製品) | 回数 |
| オプテックス OA-215CAN/OA-215V | 近赤外線反射方式、ドアウェイ機能、取付高さ2.0〜3.0m | 回数 |
| オプテックス OA-220CAN/OA-220V | 近赤外線反射方式、ECOモード、取付高さ2.0〜3.5m | 回数 |
| 北陽電機 UST-10LX/20LX、UTM-30LX-EW | エリア内の人数・移動方向を取得し、ドア開閉制御に利用 | 回数 |
| ホトロン 省エネ自動ドアセンサー | おすすめ製品として掲載(型番・数値仕様は未取得) | 回数 |
| タッチスイッチ(ホトロン・オプテックスほか) | 通行者が触れたときだけ開く | 回数 |
タッチスイッチは、通る意思のある人だけが開ける方式です。人通りの多い歩道に面した通用口など、センサーでは誤って開きやすい場所に向きます。
昭和オートは時間外コントロールを対応ドアに載せています。営業時間外や人の少ない時間帯に開き方を切り替える機能も、回数を減らす手段になります。
工場・倉庫の開口部で効く扉
工場や倉庫の開口部は、入口より開口が大きく、1回あたりに逃げる空気も多くなります。ここでは開いている時間と隙間の対策が中心です。
- ユニフロー スムーザー RX/RB:開口部の熱損失を約80%削減と記載。最大2.0m/秒、エコマーク認定(RX・RB)
- 東洋シヤッター シュネルマイスター:開閉速度は一般的なスチールシャッターの約25倍、気密材で防塵・省エネと記載
- 東洋シヤッター シュネルカイザー:断熱パネルのハイスピードシャッター(ハーマン提携第2弾)
- 金剛産業:防熱扉、断熱オーバードアー、ヒートバリア
- ナブテスコ エコスプリント(両引分 最大3.0m/秒)/ノボスプリント(最大3.5m/秒)
日本シヤッター・ドア協会は、高速シートシャッターが停電時に開閉できず避難口にならないため、ドアの併設が必要だとしています。省エネのために開口を閉じる設備でも、人が逃げられる扉は別に確保します。
施設の種類ごとに効きやすい対策
同じ省エネでも、施設によって効く対策が違います。公式記載のある製品を、施設の種類ごとに当てはめました。
| 施設 | 起きやすいロス | 公式記載のある対策の例 |
|---|---|---|
| 歩道に面した店舗 | 通行人によるムダ開き | OA-215のドアウェイ機能、北陽電機の測域センサ、タッチスイッチ |
| オフィスビル・商業施設 | 人の流れが多い時間帯の開きっぱなし | NATRUS+e W(ムダ開き削減仕様)、OA-220のECOモード |
| 夜間は人が少ない建物 | 時間帯を問わない同じ開き方 | 時間外コントロール(昭和オート) |
| 工場・物流施設 | 大きな開口の開口時間 | スムーザー(熱損失約80%削減)、シュネルマイスター、エコスプリント/ノボスプリント |
| 冷蔵・冷凍倉庫 | 冷気の流出と隙間 | 防熱扉・断熱オーバードアー(金剛産業)、シュネルカイザー(断熱パネル) |
複数の店舗や拠点を持つ場合は、ムダ開きが多い拠点から順に手を付けると、限られた予算で効果を出しやすくなります。
効果を自分の建物の数字で確かめる
カタログの数字は、条件がそろった場合の値です。自分の建物でどれだけ効くかは、交換の前後で測ると説明しやすくなります。
- 交換前に、営業時間中の1時間を選び、ドアが開いた回数と、そのうち誰も通らなかった回数を数える
- 同じ曜日・時間帯で、交換後にも同じ数え方をする
- 空調の電力量が分かる場合は、同じ月の前年と比べる
- 協会の試算ツールの結果と、実測のムダ開き回数の差を並べる
カウントは人の目でも、防犯カメラの録画でもできます。数える時間帯を固定しておけば、傾向は十分につかめます。
季節によって空調の負荷は変わります。冷房期と暖房期の両方で測ると、年間の効果を説明しやすくなります。
省エネ投資を社内で通すためのまとめ方
省エネの提案は、効果と費用と安全を一枚にまとめると判断されやすくなります。次の表の項目を埋めてください。
| 項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 現状 | 1時間あたりの開閉回数とムダ開き回数、現在のセンサーの型番 |
| 対策 | センサー交換・スイッチ追加・高速シートシャッター・断熱扉のどれか |
| 効果の根拠 | 協会の試算ツールの電力量料金とCO2排出量、メーカーの公式値(熱損失約80%削減など) |
| 費用 | 施工会社の見積。本体価格を公式に載せる会社は31社の調査で確認できなかった |
| 安全 | JIS A 4722の開くとき・閉じるときの対策が損なわれないか。高速シートシャッターは避難口の確保 |
| 保守 | 交換後の点検回数と、部品の交換目安(ユニフローはモータ・減速機5年又は50万回) |
検知エリアを絞りすぎると、通る人に対して開くのが遅れるおそれがあります。省エネと安全の両方を満たす設定を、施工会社に調整してもらってください。
この記事に出てくるメーカー
- 北陽電機株式会社測域センサで制御するなら
- 株式会社ホトロン(ホトロングループ)センサー・スイッチ単体なら
- 金剛産業株式会社(KONGO)産業用オーバードアーの本命
- ナブテスコ株式会社(NABCO 自動ドア)迷ったらまずここ
- オプテックス株式会社センサー選定の基準機
- 昭和オート株式会社首都圏の小回りメーカー
- 東洋シヤッター株式会社高速シャッターの全国選択肢
- 株式会社ユニフロー工場の高速シート・スイング
参照元
よくある質問
自動ドアのムダ開きとは何ですか?
自動ドアを通過しない通行者がセンサーエリアを横切ることでドアが開くことです。全国自動ドア協会は2026年4月から、従来型センサーと通行動線判別型センサーの差を消費電力量・電力量料金・CO2排出量で試算するツールを会員企業のサイトで公開しています。
自動ドアのセンサーを替えると省エネになりますか?
ムダ開きが多い入口では効果が見込めます。オプテックスのOA-215シリーズ(ドアウェイ機能)やOA-220シリーズ(ECOモード)、北陽電機の測域センサ、ナブテスコのムダ開き削減仕様NATRUS+e Wなどが公式サイトに載っています。効果は協会の試算ツールと、交換前後のムダ開き回数の実測で確かめてください。
工場の出入口の空調ロスを減らす方法はありますか?
開閉の速い高速シートシャッターや断熱扉が使われます。ユニフローはスムーザーで開口部の熱損失を約80%削減と記載し、東洋シヤッターはシュネルマイスター(気密材で防塵・省エネ)と断熱パネルのシュネルカイザーを載せています。停電時に避難口にならないため、人用のドアを併設してください。
【用途別】自動ドアメーカーおすすめ3選
店舗・ビル・公共施設の入口を新設・更新するなら
ナブテスコ株式会社(NABCO 自動ドア)
駅・空港・病院で使われる標準。全国の販売施工網で、どこでも同じ保守が受けられる
引戸の開閉装置は軽量から超重量まで5クラス、防火戸・気密遮音・回転ドア・高速シートドアまで一社でそろう。次世代標準機NATRUSは安全規格JIS A 4722に準拠し、開閉ごとの安全試験機能を持つ。羽田空港・JR博多駅・虎ノ門ヒルズなどの施工事例を公式に載せ、東日本はナブコシステム、西日本はナブコドアなど全国16社の正規販売施工会社が保守を担う。
止められない入口の保守で選ぶなら
フルテック株式会社
24時間365日の修理受付と遠隔監視。技術者は全員正社員の上場会社
業界でいち早く24時間365日の修理受付と、IoT遠隔モニタリングによる自動ドア保守を始めたと公式に掲げる。技術者は全員正社員で、自動ドア施工技能士の指導のもと全国自動ドア協会の安全ガイドラインに沿って点検する。JIS A 4722対応の保守契約プランを用意し、札幌から福岡まで拠点を持つ。渋谷ヒカリエ・平塚市本庁舎などの事例を公開。
工場・物流・食品の高速シートシャッター、スイングドアなら
株式会社ユニフロー
最大2.0m/s・50万回耐久の高速シートシャッター。スイングドアは国内シェア85%(自社推計)
高速シートシャッター「スムーザー」は最大2.0m/秒、ワイドタイプで幅10m×高さ6m、耐久設計50万回。開口部の熱損失を約80%削減し、防虫オレンジシート・水切り仕様・静電気除電など食品・物流の現場向けの仕様がそろう。スイングドア(自在扉)はJIS A 4702の耐久回数の約5倍を性能基準とし、1991年からの累計出荷は5万台・18か国。年1回・年2回の定期点検プランと交換部品の目安を公開する。
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