3比較ハブ自動ドア

自動ドア · 用途別

冷蔵・冷凍倉庫の出入口の扉を選びたい|防熱扉・断熱オーバードアー・高速シートの使い分け【2026年版】

冷蔵・冷凍倉庫の出入口は、冷気を逃がさない断熱、フォークリフトの通過回数、低温で動くスイッチ、停電時の避難口の4点で扉を選びます。防熱扉・断熱オーバードアー・高速シートシャッターを扱う会社と、公式に記載のある仕様・保守体制を整理しました。

公開 2026年10月1日

冷蔵・冷凍倉庫の出入口は、開けるたびに冷気が逃げ、外の湿った空気が入ります。扉の選び方は、電気代だけでなく、庫内の温度管理と作業の速さに直結します。

このページでは、低温の出入口で起きる問題、扉の種類ごとの役割、冷凍冷蔵施設を対応施設に載せる会社、低温で使えるスイッチ、停電時の避難口、部品と保守の体制を公式サイトの記載で整理します。

低温の出入口で起きる3つの問題

冷蔵・冷凍倉庫の扉は、常温の倉庫の扉と違う問題を抱えます。問題ごとに、効く対策が異なります。

問題起きること効く対策
冷気が逃げる開口時間が長いほど庫内温度が上がり、冷凍機の負荷が増える開閉を速くする、開口時間を短くする、断熱性の高い扉にする
通過待ちフォークリフトが扉の前で止まる時間が作業の遅れになる開閉速度の速い扉、通過に合わせた開閉制御
手袋での操作防寒手袋のまま扉を開ける必要がある非接触スイッチ、センサーによる開閉

ユニフローは、高速シートシャッター「スムーザー」で開口部の熱損失を約80%削減できると公式サイトに記載しています。低温の出入口では、開口時間を短くすることが対策の中心になります。

防熱扉・断熱オーバードアー・高速シートシャッターの役割

冷蔵・冷凍の出入口には、性格の違う扉を組み合わせて使います。公式サイトに記載のある製品で役割を整理します。

扉の種類役割公式記載のある製品
防熱扉庫内と外を断熱して仕切る金剛産業 防熱扉・ヒートバリア、北陽オートドア 防熱ドア(対応ドアに記載)
断熱オーバードアー大きな開口を断熱パネルでふさぐ金剛産業 断熱オーバードアー
断熱パネルのハイスピードシャッター断熱しながら速く開閉する東洋シヤッター シュネルカイザー(ハーマン提携第2弾)
高速シートシャッター通過のたびに素早く開閉し、開口時間を短くするユニフロー スムーザー(最大2.0m/秒)、東洋シヤッター シュネルマイスター(気密材で防塵・省エネ)
防火防熱扉防火と防熱を兼ねる金剛産業 レッドヒートバリア
気密ドア(引戸)人の出入口の気密を保つ扶桑電機工業 HAC気密ドア(HACCP承認、指定No.3002)

東洋シヤッターのシュネルマイスターは、開閉速度が一般的なスチールシャッターの約25倍と記載されています。ユニフローのスムーザーは鋼製シャッターの15倍以上です。

断熱を優先するか、速さを優先するかは、庫内の温度帯と通過回数で変わります。施工会社には両方の数字を渡して提案を受けてください。

冷凍・冷蔵施設を対応施設に載せている会社

31社の公式サイトで、冷凍・冷蔵施設や食品工場を対応施設に明記している会社を整理しました。

会社対応施設・製品の公式記載保守の体制
金剛産業(KONGO)対応施設に冷凍冷蔵倉庫・食品工場・卸売市場。防熱扉・断熱オーバードアー・ドックシェルターKMSで標準部品5日以内納入、24時間受付(沖縄・離島除く)
文化シヤッター対応施設に冷凍・冷蔵施設。高速シートシャッター(数値仕様は公式で未取得)文化シヤッターサービスが24時間365日受付
ユニフロー対応施設に工場・物流施設・食品工場。スムーザー、スイングドア年1回または年2回の定期点検プラン
オプテックス非接触スイッチの対応施設に食品工場・冷凍倉庫—(センサーメーカー)
東洋シヤッター対応施設に工場・倉庫。シュネルカイザー(断熱パネル)定期点検年1〜2回を推奨、9メンテサービスセンター

金剛産業は主な取引先に国土交通省・防衛省・JR各社・NEXCO各社・成田国際空港を挙げています。大型の開口と冷凍冷蔵の両方を扱う会社です。

食品を扱う冷蔵庫では、衛生の仕様も確認します。ユニフローは防虫オレンジシート、水切り仕様(しずく量1/10)、静電気除電構造を公式に記載し、扶桑電機工業のHAC気密ドアはHACCP承認(指定No.3002)を受けて発売されたと記載しています。

防寒手袋のまま操作できるスイッチ

冷凍倉庫の作業者は、厚い手袋をしたまま扉を開けます。低温で動くことを公式に明記したスイッチは限られます。

  • オプテックス Clean Wave OMH-100D:非接触スイッチ。-35℃でも使用可、食品工場・冷凍倉庫・病院向け
  • 竹中エンジニアリング DLWシリーズ:電池レスワイヤレススイッチ。配線を引きにくい場所向け(低温での使用条件は公式サイトで個別に確認)
  • 北陽電機 測域センサ UST-10LX/20LX、UTM-30LX-EW:エリア内の人数・移動方向を取得しドア開閉制御に利用
  • 東洋シヤッター シュネルマイスター:多重光電センサを内蔵し、検知高さ1.8mまで

31社の公式記載で、使用温度-35℃を数字で示しているのはオプテックスのOMH-100Dだけです。ほかの機器は、庫内側に付ける前に使用温度を仕様書で確認してください。

停電時の避難口と、閉じ込めへの備え

日本シヤッター・ドア協会は、高速シートシャッターが停電時に開閉できず、閉まった状態では通過できないため、避難口として使用できないと注意しています。ドアを併設するなどして避難口を確保する必要があります。

  • 高速シートシャッターの脇には、人が通れるドアを併設する
  • ユニフローは高速シートシャッターのほかスライドドア・鋼製軽量ドアを扱う
  • 金剛産業は特殊扉・大型扉を扱う
  • 接触時のシート反転・自動復帰(ユニフロー スムーザー)は、フォークリフトの接触後の復旧を早める

冷凍庫の中にいる人が、外から扉を閉められても出られるかは、作業の安全に関わります。扉の内側からの開け方を、施工会社と設計段階で決めてください。

部品の手配と保守の体制

冷凍冷蔵倉庫の扉が止まると、庫内の温度が上がり、保管品に影響が出ます。部品の手配の速さと受付の時間が、保守会社を選ぶ条件になります。

会社公式記載
金剛産業KMS(コンゴーメンテナンスサポートシステム):標準部品5日以内納入、24時間受付(沖縄・離島除く)。時間外・夜間・休祝日の訪問は翌営業日以降の場合あり。IoTマルチモニタリングシステムKOSMOS
ユニフロー定期点検(年1回または年2回)、点検報告書提出。シートシャッターのモータ・減速機は5年又は50万回が交換目安。土日祝・深夜早朝は割増
文化シヤッターサービスシャッター・ドアの修理・取替・点検。24時間365日受付、全国138ヶ所のサービスステーション
東洋シヤッターフリーダイヤル故障受付(当日対応できない場合あり)、定期点検年1〜2回を推奨
三和シヤッター工業修理受付センター24時間受付、全国のサービスセンター網

ユニフローの「5年又は50万回」は、1日の開閉回数から交換時期を逆算できる数字です。1日300回なら、50万回に達するのは約4.6年後です。

見積依頼の前に庫内と作業を記録する

扉の仕様は、庫内の条件と作業の中身で決まります。現地調査の前に、次の項目を記録しておくと提案が具体的になります。

  1. 庫内の温度帯(冷蔵か冷凍か)と、隣の区画の温度
  2. 開口の幅・高さと、扉を収める上部・側面のスペース
  3. 1日の通過回数と、通るもの(フォークリフト・台車・人)
  4. 扉の前に荷を置く時間があるか、通過は一方向か往復か
  5. 避難口にするドアの位置
  6. 夜間・休日の稼働と、止まったときの許容時間

複数の扉を別々の会社に頼む場合は、どの扉を誰が保守するかを一覧にしておきます。夜間の連絡先が扉ごとに違うと、止まったときの対応が遅れます。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

冷凍倉庫の出入口にはどんな扉が使われますか?

断熱して仕切る防熱扉、大きな開口をふさぐ断熱オーバードアー、通過のたびに素早く開閉する高速シートシャッターを組み合わせます。金剛産業は防熱扉・断熱オーバードアーを、ユニフローと東洋シヤッターは高速シートシャッターを、東洋シヤッターは断熱パネルのハイスピードシャッター「シュネルカイザー」を扱っています。

冷凍庫で使える自動ドアのスイッチはありますか?

オプテックスの非接触スイッチClean Wave OMH-100Dは-35℃でも使用可で、食品工場・冷凍倉庫向けと公式サイトに記載されています。ほかの機器は使用温度を仕様書で確認してください。

高速シートシャッターは冷凍倉庫の省エネになりますか?

ユニフローはスムーザーで開口部の熱損失を約80%削減と記載しています。ただし高速シートシャッターは停電時に開閉できず避難口にならないため、日本シヤッター・ドア協会はドアの併設を求めています。

【用途別】自動ドアメーカーおすすめ3選

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

店舗・ビル・公共施設の入口を新設・更新するなら

ナブテスコ株式会社(NABCO 自動ドア)

駅・空港・病院で使われる標準。全国の販売施工網で、どこでも同じ保守が受けられる

引戸の開閉装置は軽量から超重量まで5クラス、防火戸・気密遮音・回転ドア・高速シートドアまで一社でそろう。次世代標準機NATRUSは安全規格JIS A 4722に準拠し、開閉ごとの安全試験機能を持つ。羽田空港・JR博多駅・虎ノ門ヒルズなどの施工事例を公式に載せ、東日本はナブコシステム、西日本はナブコドアなど全国16社の正規販売施工会社が保守を担う。

ナブテスコ株式会社(NABCO 自動ドア)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

止められない入口の保守で選ぶなら

フルテック株式会社

24時間365日の修理受付と遠隔監視。技術者は全員正社員の上場会社

業界でいち早く24時間365日の修理受付と、IoT遠隔モニタリングによる自動ドア保守を始めたと公式に掲げる。技術者は全員正社員で、自動ドア施工技能士の指導のもと全国自動ドア協会の安全ガイドラインに沿って点検する。JIS A 4722対応の保守契約プランを用意し、札幌から福岡まで拠点を持つ。渋谷ヒカリエ・平塚市本庁舎などの事例を公開。

フルテック株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

工場・物流・食品の高速シートシャッター、スイングドアなら

株式会社ユニフロー

最大2.0m/s・50万回耐久の高速シートシャッター。スイングドアは国内シェア85%(自社推計)

高速シートシャッター「スムーザー」は最大2.0m/秒、ワイドタイプで幅10m×高さ6m、耐久設計50万回。開口部の熱損失を約80%削減し、防虫オレンジシート・水切り仕様・静電気除電など食品・物流の現場向けの仕様がそろう。スイングドア(自在扉)はJIS A 4702の耐久回数の約5倍を性能基準とし、1991年からの累計出荷は5万台・18か国。年1回・年2回の定期点検プランと交換部品の目安を公開する。

株式会社ユニフローの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

条件に合うメーカーから提案を受ける

用途・数量・納期・予算を送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載メーカーへ匿名で概要をお伝えし、対応可能なメーカーからの連絡をおつなぎします。費用はかかりません。

無料で相談する

関連記事