契約書管理システム · 用途別
新リース会計基準の対応で契約書を洗い出す|AIでリースの可能性を判定する契約書管理【2026年版】
新リース会計基準への対応では、社内の契約書からリースを含む契約を探し出す作業が必要になります。掲載各社の公式情報から、リースの識別を支援する機能を持つ契約書管理サービス、紙の契約書の取り込み、固定資産管理システムへのデータの渡し方、経理と法務の分担を整理しました。
新リース会計基準への対応を支える機能を、契約書管理の各社が打ち出しています。TOKIUM契約管理は、契約書の洗い出し、識別作業、一覧表作成、固定資産管理システムへの入力までの工数を、対応の課題として挙げています。
契約書が部署ごとに散らばっていると、洗い出しだけで大きな手間になります。
この記事では、契約書管理サービスのうち、リースの識別を支援する機能を公式に案内しているものを中心に整理します。洗い出しの手間をどこまで仕組みに任せられるかを、各社の公式の説明で比べます。
会計基準そのものの解釈は、監査法人や顧問の専門家に確かめてください。
経理部門が主体となり、法務や総務と協力して契約書を洗い出す会社を想定しています。サービス名は、調査日時点で各社の公式サイトに書かれている内容です。
会計の判断に関わる部分は、各社とも担当者の確認を前提にしています。仕組みに任せられるのは、集める、データにする、候補を絞る、の手間です。
洗い出しの作業は4つに分かれる
契約書からリースを含む契約を探す作業は、大きく4つに分かれます。どこを仕組みに任せたいかを先に決めます。
| 作業 | 中身 | 手間がかかる理由 |
|---|---|---|
| 集める | 社内の契約書を一か所に集める | 部署の棚や担当者のPCに散らばっている |
| データにする | 紙をスキャンし、項目を台帳に入れる | 件数が多く、手入力が追いつかない |
| 見分ける | リースを含む可能性がある契約を探す | 条文を読んで判断する必要がある |
| 渡す | 必要な項目を固定資産管理などのシステムへ入れる | システムごとに入力の形式が違う |
これらの作業を1つの仕組みでどこまで受け持てるかが、比べどころです。集める作業だけは、どのサービスを選んでも社内で進める必要があります。
リースの識別を支援する機能を持つサービス
掲載各社のうち、リースの識別に関わる機能を公式に案内しているサービスを並べます。
| サービス | リースに関わる機能(公式の説明) |
|---|---|
| TOKIUM契約管理 | 契約にリースを含む可能性をAIが自動判定し、判定根拠の条文をハイライト。各社の会計方針に合わせたカスタム判定 |
| Contract One | リースの識別や判定に必要な項目を契約書からAIが抽出し、リース契約台帳を作成(エクスポート可) |
| OPTiM Contract | 新リース会計基準のリース該当可能性判定 |
| Hubble mini | 既存契約約6,000件から新リース会計基準対応の契約書をAIで抽出した事例を公式に掲載 |
判定の結果は、そのまま会計処理に使えるものではなく、担当者が最終的に確かめる前提です。TOKIUM契約管理も、AIで判定したあとの担当者の最終チェックを支える画面を用意していると説明しています。
紙の契約書の取り込みを先に片付ける
リースの洗い出しでは、古い賃貸借契約や保守契約が紙で残っていることがよくあります。紙の取り込みを任せられるかが、作業の速さを左右します。
- TOKIUM契約管理: 紙の契約書をTOKIUMに郵送すると、製本済み契約書を非破壊でスキャンし、原本の保管まで代行。FAQでスキャン代行は標準サービスに含まれ追加費用なしと回答
- Contract One: 初期費用に、過去の契約書のデータ化と紙の契約書のスキャン代行を含む
- OPTiM Contract: スキャンデータをOCRで読み取り(斜めの読み込みや手書き箇所にも対応)
TOKIUM契約管理はFAQで、すでにスキャン済みのPDFもアップロードすればリースを含む可能性を判定できると答えています。手元にPDFがある分は先に入れ、紙の分を代行に回す、という分け方もできます。
判定の根拠を確かめやすいか
リースの判定は、最終的に経理の担当者や監査法人に説明できる必要があります。AIの判定の根拠が見えるかを確かめてください。
- TOKIUM契約管理: 契約書PDFと判定結果を同じ画面で切り替えて表示し、判定根拠の条文番号を自動で引用
- TOKIUM契約管理: カテゴリ別のカスタムプロンプトや、少額リースの判定基準額の設定で、各社の会計方針に合わせた判定が可能
- Contract One: リースの識別や判定に必要な項目をAIが抽出し、台帳にまとめる
判定の根拠が画面に残る仕組みなら、監査法人から質問を受けたときも、どの条文を見て判断したかをすぐに示せます。判断の記録を台帳の項目として残せるかも、合わせて確かめておくと安心です。
判定の基準は会社の会計方針で変わります。方針に合わせて判定の条件を変えられるかは、デモで実際の契約書を使って確かめてください。
固定資産管理システムへのデータの渡し方
洗い出したあとは、必要な項目を固定資産管理システムなどに入れる作業が続きます。データの出し方を確かめておきます。
| サービス | データの出し方(公式の説明) |
|---|---|
| TOKIUM契約管理 | 違約金・解約不能期間・敷金・フリーレントの期間などをAIでデータ化し、固定資産管理システムや店舗管理システムに直接インポートできる形式のCSVを出力 |
| Contract One | リース契約台帳をエクスポート |
| OPTiM Contract | 検索結果をCSV形式で出力 |
固定資産管理システムが受け取れる形式は、製品ごとに違います。使っているシステムの取り込みの形式を、見積の前に情報システム部門に確かめておいてください。
経理と法務の分担を決める
リースの洗い出しは経理の仕事ですが、契約書の保管は法務や総務、各部署が担っていることが多くあります。誰が何をするかを先に決めておきます。
- 総務・各部署: 手元の契約書を集め、代行先への郵送やアップロードを行う
- 経理: AIの判定結果を確かめ、会計方針に照らしてリースかどうかを決める
- 法務: 判断に迷う条文の読み方を経理と一緒に確かめる
- 情報システム: 固定資産管理システムへの取り込みの形式を整える
洗い出しのために入れた契約書管理の仕組みは、対応のあとも日々の契約の管理に使えます。
TOKIUM契約管理も、日々締結される契約書にリース該当契約が含まれることを課題に挙げています。継続して使う前提で選ぶと無駄がありません。
料金と見積で確かめること
リースの識別の機能を持つサービスは、料金の決まり方がそれぞれ違います。公式に書かれている内容を並べます。
| サービス | 料金の決まり方(公式の説明) |
|---|---|
| TOKIUM契約管理 | 基本利用料 月あたり1万円〜、契約書の件数に基づく従量課金制(税表記なし)。スキャン代行は標準サービスに含まれる |
| Contract One | 1カ月あたりの契約書の取り込み数と利用内容で提案。初期費用に過去の契約書のデータ化とスキャン代行を含む |
| OPTiM Contract | 契約書の件数に合わせてプランを提案。料金は資料ダウンロードで案内 |
洗い出しの時期は、過去分の取り込みで件数が一気に増えます。最初の数か月の費用と、落ち着いたあとの月々の費用を分けて見積もってもらうと、予算を立てやすくなります。
日々の契約管理にもそのまま使う
洗い出しが一段落しても、契約は毎月増えていきます。対応後も、日々の管理の機能が役立ちます。
- TOKIUM契約管理: 毎月1日に更新対象の一覧をメールで通知、フォルダごと・ユーザー単位の権限設定
- Contract One: 期限管理アラート、カスタム通知、電子契約サービス連携
- OPTiM Contract: 契約終了日に基づく自動通知、部署ごとのアクセス権限
洗い出しのためだけに選ぶと、対応後に別の仕組みへ移す手間が出ます。期限管理や権限の機能も含めて比べてください。
この記事に出てくるサービス
- ContractS株式会社作成から保管まで流れで管理するなら
- 株式会社Hubble法務と事業部の共通台帳なら
- 株式会社オプティム社内スキャン+AI台帳なら
- Sansan株式会社過去分のデータ化から任せるなら
- 株式会社TOKIUM紙の契約書をまるごと預けるなら
参照元
よくある質問
契約書からリースを含む契約を探せるサービスはありますか?
TOKIUM契約管理は契約にリースを含む可能性をAIが自動判定し、Contract Oneはリースの識別に必要な項目を抽出してリース契約台帳を作成、OPTiM Contractはリース該当可能性判定の機能を公式に案内しています。
AIの判定結果はそのまま使えますか?
最終的な判断は担当者が行う前提です。TOKIUM契約管理は、契約書PDFと判定結果を同じ画面で表示し、判定根拠の条文番号を自動で引用して、担当者の最終チェックを支えると説明しています。
紙の古い賃貸借契約もまとめて調べられますか?
TOKIUM契約管理はスキャンと原本保管を代行し、Contract Oneは初期費用に紙の契約書のスキャン代行を含みます。スキャン済みのPDFがあれば、TOKIUM契約管理はアップロードだけで判定できるとFAQで答えています。
【用途別】契約書管理システムおすすめ3選
棚の紙の契約書を、スキャンから原本保管まで丸ごと任せるなら
株式会社TOKIUM
スキャン代行と原本保管が標準で追加費用なし。毎月1日に更新対象を担当者へメール
TOKIUM契約管理は、郵送された紙の契約書を非破壊でスキャンし、原本の保管まで代行すると公式に記載。FAQではスキャン代行は標準サービスに含まれ追加費用はないと答えている。AIが取引先名や契約期間、自動更新の有無を読み取って台帳を作り、毎月1日に更新対応が迫る契約の一覧を担当者にメールで送る。料金欄は基本利用料 月あたり1万円〜と件数に応じた従量。
法務と事業部門が、審査中から締結後まで同じ台帳で動くなら
株式会社Hubble
AIで台帳を自動作成し、期限は月1回メール。フォルダ・文書ごとの権限と主要な電子契約連携
Hubbleは、締結した契約書をアップロードするとAIが契約相手方名や自動更新の有無を読み取って台帳を作ると公式に記載。契約終了日や更新・解約通知期限が来る契約書を月1回メールで知らせる。料金ページには、フォルダ・ドキュメントごとの権限設定、クラウドサイン・DocuSign・GMOサインとの連携、Word・Slack・Teamsとの連携が並ぶ。
電子契約を始めながら、固定費をかけずに紙の契約書もまとめるなら
株式会社NXワンビシアーカイブズ
初期費用・月額費用0円から。紙の電子化代行は箱単位で料金を公開
WAN-Signの基本プランは初期費用0円・月額費用0円で、契約管理・内部統制・セキュリティ管理の機能に追加費用はないと公式に記載(追加オプション等を除く)。署名依頼送信は月10件まで0円、以降100円/件。書類電子化代行は全件電子化75,000円〜/箱、オンデマンド電子化30,000円〜/箱+1,000円/件(税抜き)。文書ごとのリマインド通知とユーザーごとの権限設定がある。
あなたの会社に合う契約書管理システムを、無料で相談する
紙の契約書のおおよその件数、毎月の新しい契約の件数、使っている電子契約サービス、管理する部署の数、期限の通知を誰に届けたいかを送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載会社へ匿名で概要を伝え、デモや見積の窓口をおつなぎします。費用はかかりません。