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バリ取り機 · 用途別

初めてバリ取りを機械化する小規模工場の進め方|手工具・卓上機・小型セルの段階と相談先【2026年版】

手作業のバリ取りを初めて機械に置き換える小規模工場向けに、最初に対象を絞る方法、投資の小さい順に並べた4つの段階、無料や持ち込みで試せる窓口、置き場所とユーティリティの確認、買った後の保守窓口、補助金の対象機種の記載を各社の公式記載で整理します。

公開 2026年10月1日

このページでは、手作業でバリを取っている小規模な工場が、初めて機械化するときの進め方を説明します。

対象の絞り方、段階、試す窓口、置き場所、保守、最初の1台の決め方の順に整理します。

根拠は各社が公式サイトで公開している仕様と条件です。価格は公式に記載がないため書いていません。

最初に機械化する品種を1つに絞る

初めての機械化では、全品種を一度に置き換えようとしないことが大切です。

次の項目を記録し、効果が大きく形が安定した品種を1つ選びます。

  • 品種ごとの月産数と、1個あたりのバリ取り時間
  • バリの場所(外周のエッジ、穴の出口、端面など)と写真
  • 材質と板厚・大きさ・重さ
  • 今の合格品(これなら出荷できるという現物)
  • バリ取りに使っている人数と時間帯

1品種を選んだら、その品種の合格品を基準として残します。

機械のテストでも、この合格品と見比べて判定します。

作業時間は数日分を記録すると、日による差が見えます。

機械化の効果を後で比べる基準にもなります。

投資の小さい順に並べた4つの段階

バリ取りの機械化は、手工具の置き換えからロボットセルまで幅があります。

公式サイトに記載のある製品を、段階ごとに並べます。

段階製品の例公式記載
1 手持ち工具を替えるワイテック BARUZO、日東工器 ベルトン、ミニター スティック砥石BARUZOは通常のヤスリ作業の約1/5の時間。ベビーベルトン BB-10は本体重量0.5kg
2 卓上機・小型機マツノシステム 卓上面取り機・コンパクトバートル、オーセンテック AUDEBU Miniコンパクトバートルは加工最大幅500mm・消費電力5.5kW。AUDEBU Miniは最大300mm角・厚さ0.1〜6mm
3 コンベヤ式・バレルエステーリンク メタルエステ、富士機工 ツインバリトール、新東工業・チップトンのバレルメタルエステ1000は1000mm幅のコンベアに載せるだけ。ツインバリトールはキャスター付き
4 小型ロボットセルFINESYSTEM FDM-002、JOHNAN BurrS Bird miniFDM-002は畳1畳に収まる外寸W800×D1481×H1620。BurrS Bird miniは床面積1畳以下

段階1で作業時間を減らし、それでも追いつかない品種を段階2以降に回すと、投資の失敗が小さくなります。

板金なら段階3、鋳物や立体品なら段階4が次の候補です。

小物をまとめて処理する場合は、新東工業が回転・振動・遠心・流動の各方式のバレル研磨機をそろえています。

チップトンは本社内に1000mmの大物から1mm以下の小物まで実機テストができる環境を持つと記載しています。

無料・持ち込みで試せる窓口

初めての機械は、自社のワークで仕上がりを見てから決めます。

テストの方法を公式サイトに書いている会社を並べます。

会社テスト・見学の公式記載
野宮産業バリ取り・洗浄テストが無料。対象ワークをもとに実機を想定したテスト検証
FINESYSTEM無償のバリ取りトライ。製品を預かり最適なツールと加工条件を見極める
マツノシステム江南市の展示場で常時、展示機見学とサンプル加工が可能
オーセンテック相模原のショールームに11種類の機械。持ち込みワークでテスト加工(要予約)、オンラインデモ
トーバン工業横浜のショールームで実機確認。持ち込みまたは郵送でサンプル研磨
エステーリンク全製品でテストピース受付
ワイテックバリ取り工具のデモ機依頼フォーム

無料と明記しているのは野宮産業とFINESYSTEMです。

他の会社は、テストの費用と結果の返し方を依頼時に確かめます。

テストに送るワークは、選んだ品種のうち最も難しいものと最も小さいものの2つにします。

置き場所・電源・水・集じんを先に測る

小規模な工場では、機械の置き場所と付帯設備が導入の壁になりやすくなります。

外寸や方式を公式に書いている機種の例です。

  • FINESYSTEM FDM-002:外寸W800×D1481×H1620mm、畳1畳に収まる
  • JOHNAN BurrS Bird mini:W1000×D1300×H1900mm、ワーク質量7kg以下
  • マツノシステム コンパクトバートル:乾式で集塵機の吸引によりワークを固定。小スペースに設置可能
  • 富士機工 ツインバリトール:粉塵・発熱のない湿式。タンク内蔵のコンパクトタイプでキャスター付き
  • マツノシステム バリ取りハンディーディスク:9.2kgで、自動化機械の横に置いてオペレータが使用可能

乾式の機械は集じん機、湿式の機械は水の管理が必要です。

置き場所の寸法と、電源・エア・給排水の有無をメモしてから見積を頼みます。

ロボットセルは、ワークを載せ降ろしする人の動線の分も床に余裕を取っておきます。

買った後に頼れる窓口を確かめる

初めての機械は、止まったときに誰へ連絡するかが大事です。

保守や教育の体制、販売形態を公式サイトで確認できる例を挙げます。

会社公式サイトの記載
エステーリンクサービススタッフ20名体制で全国の修理・サポート。現地修理はサービスマンを派遣
JOHNAN導入前から稼働までのサポート、ロボット特別教育を提供
ワイテック構想から設計、組み付け、現地納品、納品後メンテナンスまで。従業員6名
マツノシステム事業内容は板金加工用の工作機械・ソフト・消耗品の販売。従業員5人
大同興業各種産業機械の卸売を行う商社。UNI-DEBURRINGの製造元は公式ページに記載なし
河新研削・研磨・洗浄の専門商社。扱うバレル研磨機の製造元は明記なし

商社から買う場合は、製造元と保守の担当がどこかを契約前に確かめます。

少人数の会社から買う場合も、保守の対応範囲を書面で受け取ります。

エステーリンクは全工程を燕の自社工場で製造し、海外に工場を持たないと明記しています。

補助金の対象機種を公式に書いている例

設備投資に補助金を使う場合は、機種が対象になるかを先に確かめます。

今回調べた33社のうち、公式製品ページに対象機種と明記していたのは次の1例です。

  • 富士機工 ツインバリトール(BTW-600):中小企業省力化投資補助金(カタログ型)対象機種と記載
  • 仕様:湿式、板厚0.5〜12mm(6.0mm以上は治具要)、加工幅最大600mm

他のメーカーの機種が対象外という意味ではありません。

制度の条件と登録機種は、申請前に制度の窓口とメーカーの両方で確かめます。

補助金を前提にする場合は、テストと見積を申請の準備と並行して進め、発注の時期を制度の条件に合わせます。

最初の1台を決めるまでの5ステップ

ここまでの内容を、順番にまとめます。

  1. 機械化する品種を1つ選び、月産数・時間・写真・合格品をそろえる
  2. 手持ち工具で済むかを先に試す(ワイテック、日東工器、ミニターなど)
  3. ワークの形で段階を決める(平板はコンベヤ式、小物はバレル、立体は小型セル)
  4. 無料や持ち込みのテストで、合格品と見比べて判定する
  5. 置き場所・付帯設備・保守窓口を含めた見積で決める

数量が少なく回収が見込めない品種は、機械化せずに手作業や外注に残す判断も含めて進めます。

新東工業のロルコセンターのように、テストから量産まで受託する窓口もあります。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

小さな工場で初めてバリ取りを機械化するなら何から始めればいいですか?

機械化する品種を1つに絞り、月産数・1個あたりの時間・バリの写真・合格品をそろえることからです。そのうえで手持ち工具の置き換え、卓上機、コンベヤ式やバレル、小型ロボットセルの順に、投資の小さい段階から検討します。

バリ取り機を無料で試せるメーカーはありますか?

野宮産業はバリ取り・洗浄テストを無料、FINESYSTEMは無償のバリ取りトライを公式サイトに記載しています。マツノシステムの展示場やオーセンテック、トーバン工業のショールームでも持ち込みでのテストができます。

狭い工場でも置けるバリ取り機はありますか?

FINESYSTEMのFDM-002は外寸W800×D1481×H1620mmで畳1畳に収まると記載され、JOHNANのBurrS Bird miniも床面積1畳以下です。マツノシステムのコンパクトバートルは小スペースに設置可能と記載しています。

【用途別】バリ取り機メーカーおすすめ3選

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

レーザー・パンチ加工後の板金なら

オーセンテック株式会社

板金のバリ取りを機械化するなら、まずショールームへ

板金専用のブラシ式バリ取り機「AUDEBU」シリーズを幅0.1〜1,500mm・厚さ0.1〜20mmまで揃え、酸化被膜・ドロス除去専用の「BlackLine」も持つ。相模原のショールームに11機種を展示し、持ち込みワークでのテスト加工とオンラインデモに対応している。

オーセンテック株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

鋳物・鍛造品の自動化(ロボット)なら

株式会社クロイツ

バリ取りロボット専業。工作機械と同じGコードで動く

バリ取りロボット専業で、ロボット本体・工具・ツーリング・周辺機器を一社で製造する。アルミダイカスト・鉄鋳物・ギア・鍛造品の製作事例を機種別に公開し、5軸CNC制御でGコードと3D CAD/CAMに対応する「BARISTA」も持つ。

株式会社クロイツの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

小物・薄物を大量に処理するなら

新東工業株式会社

1mmの薄物から一括処理。テスト加工も量産加工も受ける

回転・振動・遠心・流動と全種類のバレル研磨機を揃え、厚さ1mmの薄物や小物の大量バリ取りに対応する。公式事例ではスラストレースやクラッチプレートの面粗さ改善を数値で示し、加工サービス「ロルコセンター」でテスト加工・試作・量産加工まで受ける。

新東工業株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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