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ギア・シャフト・回転部品のバリを取りたい|倣い面取り機・1個流しブラシ・電解の選び方【2026年版】

ギア・シャフト・スプロケットなど回転部品のバリを取りたい方向けに、歯先・端面・穴・段付きの部位別方式、倣い式面取り機(先生精機)、打痕を避ける1個流しブラシ(新東工業・野宮産業)、焼入れ後の電解、大径ギアのロボットを解説します。

公開 2026年9月28日

ギア、シャフト、スプロケットなどの回転部品は、歯先や端面、軸の段付きにバリが出ます。このページでは、部位別の方式と、回転部品向けの専用機・工具を公式に掲げるメーカーを整理し、品種数で選び方を示します。

回転部品のバリは4か所に出る:歯先・端面・穴・段付き

工具メーカーの解説では、切削バリは工具が素材に食い込む際の塑性流動で発生します。回転部品では、歯切りの抜け側、端面の外周、穴の出口、段付きの隅に集中します。

部位典型的なバリ向く方式
歯先・歯端歯切りの抜け側に出る薄いバリ倣い式面取り機、電解、ブラシ
端面の外周・内周旋削・研削後のカエリ1個流しブラシ、ロボット工具
穴の出口・キー溝穴あけ・溝加工のバリ穴用ブラシ、電解
軸の段付き・シャフト全周研削後の返り、黒皮・スケール全周ブラッシング装置

ギアの歯端は、手作業で1歯ずつ面取りすると時間がかかり、仕上がりもばらつきます。部位ごとに方式を分けるのが基本です。

図面の要求は JIS B 0051 のエッジ指示で確認します。歯端の面取り量が数値で指示されている場合は、面取り機の精度が合否を決めます。

ギア・スプロケットの面取りは倣い式の専用機が最短

先生精機はバリ取り・面取りに特化した機械メーカーで、対応ワークに「あらゆる形状のギア・スプロケット」を挙げています。ワーク形状を倣いながら加工するため、プログラムと位置決めが不要です。

  • PLC-201:スタイラス倣い式の標準機。φ200までのワークに対応、クーラント仕様・ローダー付仕様あり
  • PLC-201は操作が容易で「1人で複数台の掛け持ちが可能」。自動化と省スペース設置に対応
  • プロファイルチャンファー:数値制御でワーク位相を自動決定。加工時間は倣い方式の半分程度、3軸仕様版あり
  • 大型面取り機、フローティングチャンファー、焼結部品向けのブラシバリ取り機も製品一覧に掲載

公式サイトでは「NC機以上の面取り精度」「大きなバリもそのまま除去」「熟練度を必要としない操作性」と記載されています。歯数の違うギアが多い工場では、倣い式の「プログラム不要」が段取り替えを減らします。

同社は「バリ取り・面取りのテストカットを随時承っております」としています。異形状鍛造品やプレス品も対象なので、ギア以外の回転部品も一緒に送ってください。

ローダー付仕様を選ぶと、1人で複数台を掛け持ちする運用に近づきます。省人化を狙うなら、標準機の段階でローダーの有無を決めてください。

端面と外周は「1個流し」のブラシで打痕を避ける

回転部品をバレルで一括処理すると、ワーク同士の打痕が出ます。1個ずつブラシに通す方式なら、打痕を避けつつ自動化できます。

機種メーカー公式の記載
精密ブラシ研磨機 エッジマスター新東工業「対象製品を1個流し処理することで、打痕の無い仕上を実現」。円筒・円柱・異形段付ワーク・油空圧部品向け
線材表面処理装置 クリンカ野宮産業ワーク回転なしでブラシが周囲を回転。線材・シャフト・パイプの潤滑剤・黒皮・酸化スケール除去、洗浄
UNI-DEBURRING大同興業鋼材をブラシに押し当て内バリと外バリを同時除去。事例で1本あたり2〜3秒、1日2,000本以上
XEBECブラシジーベックテクノロジー対応ワークにギア・フランジ。マシニングセンタなどに付けて使うセラミックファイバーブラシ

新東工業のエッジマスターは、EM-2MT型・EM-4MT型・EM-TR型・EM-CL型のラインナップです。「打痕レスな仕上を実現するとともに高生産性を実現」と説明されています。

野宮産業のクリンカはインライン全周ブラッシング装置です。シャフトの黒皮や潤滑剤を落としながら流せるため、研削前後のライン組み込みに向きます。

ジーベックテクノロジーのブラシは、1本の線材に1,000個の切れ刃を持つとされています。加工と同じ機械でフランジの端面バリを取れば、段取りが増えません。

同社の採用事例では、杉浦鉄工所が自動車エンジンパーツの加工でXEBECブラシを採用し、バリ残りのリスクが大幅に減少したとされています。ツール寿命が把握できるため、途中のチェックが少なくて済むとも記載されています。

焼入れ後のギアや硬い材料は電解でエッジを丸める

電解バリ取りは、機械的に削らないため二次バリが出ません。装置メーカーは対象としてギヤのエッジR付けを公式に挙げています。

  • 中央製作所:対応ワークに「ほとんどの金属、難削材、焼入れ鋼」。「被加工物の材質、硬度に関係なくバリ取りができます」、熱歪みなし
  • 中央製作所:電極・治具はカートリッジ方式。半自動・全自動のライン対応タイプあり
  • アクリテック:対象部品にコンロッド、クランクシャフト、プーリーを列挙。装置購入前のテスト加工を受け付け
  • 装置メーカー(エクスツルードホーン):穴の出口や直交穴のバリ取り、ギヤのエッジR付け、粗加工と仕上げを1工程で

装置メーカーは電解の特長として、工具消耗がほぼないことを挙げています。焼入れ鋼を対応ワークに明記する中央製作所は、焼入れ後にバリを取る工程順で候補になります。

電極はワークごとの専用設計です。歯数やモジュールが変わるたびに電極が必要なため、少品種大量のギアに向きます。

中央製作所は「電源部、制御部、電解部、電極・治具等すべて自社制作により最適システム化」と記載しています。半自動タイプは多台持ち作業や2個同時処理、6工程処理して自動排出する構成に対応します。

大径ギア・鍛造品・異形部品はロボットか専用ロボット

φ200を超える大径ギアや、鍛造のままの異形部品は、倣い面取り機の標準機の範囲を超えます。ロボット方式で事例を公開している会社を挙げます。

メーカー公式の事例・製品
クロイツロボルータD5シリーズの製作事例にギア、鉄鋳物品。ギア・端面バリ取り用のフローティング機構内蔵工具「Nバイト」
クロイツファナック6軸多関節ロボットとインデックスユニットを組み合わせた鍛造品バリ取り機
JOHNAN加工例に電車向け大径ギア(特殊合金)、エンジン部品(鍛造品)、バルブ・プーリー・メタル軸受け(鉄系金属)
ヤマハファインテックWS056はワーク把持型で複数個のツールを使用。ワーク□200以内・質量1kg以内。TR057ACはNCインデックスでワークを回転

クロイツは工作機械と同様の構造を持つ専用ロボットと、バリ取り工具の両方を製造しています。ギア専用の工具を同じ会社から調達できる点が特徴です。

ヤマハファインテックのワーク把持型は、小物の回転部品を複数の固定工具に順番に当てる構成です。狭い動作範囲で加工でき、省スペースと記載されています。

JOHNANのBurrS Bird standardは、ワーク質量10kg以下・□400mm×H200mmが公式仕様です。大径ギアがこの範囲を超える場合は、ワーク固定型の構成をSIerに相談してください。

ロボットを使う場合は、労働安全衛生規則第150条の4に基づく安全措置が必要です。ヤマハファインテックは粉塵処理を考慮した安全柵を採用しています。

歯数が違うギアが20種類ある工場の決め方

回転部品の工場は、品種が多いのが普通です。品種数と数量、焼入れの有無で、次のように振り分けてください。

  1. 歯端の面取りが主目的で品種が多い:先生精機の倣い式(プログラム不要)
  2. 端面・外周のカエリで打痕を嫌う:新東工業のエッジマスター、野宮産業のブラシ
  3. 焼入れ後・少品種大量・R付け指示あり:中央製作所、アクリテックの電解
  4. 大径・鍛造・異形:クロイツ、JOHNANのロボット
  5. 機械加工と同時に済ませたい:ジーベックテクノロジーの機上ブラシ

同じギアでも、歯端は面取り機、端面はブラシ、穴は電解と分けるのが実務的です。1台で全部を取ろうとすると条件が合いません。

テストは、最も歯数の少ないギアと最も大きいギアの両方で行ってください。倣い式は形状の極端な側で精度が決まります。

見積は同じサンプルで依頼し、1個あたりの処理時間と段取り時間を並べます。電解は電極と電解液、ブラシ方式はブラシ本体が継続費用になります。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

ギアの歯端の面取りを自動化する機械はありますか?

先生精機のPLC-201はスタイラス倣い式の自動面取り機で、ワーク形状を倣うためプログラムと位置決めが不要と記載されています。φ200までのワークに対応し、数値制御のプロファイルチャンファーもあります。

シャフトや円筒部品のバリを打痕なしで取るには?

1個ずつ流すブラシ方式が候補です。新東工業のエッジマスターは1個流しで打痕の無い仕上げ、野宮産業のクリンカはシャフト・パイプの全周ブラッシングを公式サイトに記載しています。

焼入れ後のギアのバリはどうやって取りますか?

電解バリ取りは材質・硬度に関係なく処理でき、二次バリが出ません。中央製作所は対応ワークに焼入れ鋼を明記し、装置メーカーはギヤのエッジR付けを対象に挙げています。

大径ギアや鍛造品のバリ取りはどの方式が向きますか?

ロボット方式が候補です。クロイツはギアと鍛造品の製作事例、JOHNANは電車向け大径ギア(特殊合金)とエンジン部品(鍛造品)の加工例を公式サイトに掲載しています。

【用途別】バリ取り機メーカーおすすめ3選

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

レーザー・パンチ加工後の板金なら

オーセンテック株式会社

板金のバリ取りを機械化するなら、まずショールームへ

板金専用のブラシ式バリ取り機「AUDEBU」シリーズを幅0.1〜1,500mm・厚さ0.1〜20mmまで揃え、酸化被膜・ドロス除去専用の「BlackLine」も持つ。相模原のショールームに11機種を展示し、持ち込みワークでのテスト加工とオンラインデモに対応している。

オーセンテック株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

鋳物・鍛造品の自動化(ロボット)なら

株式会社クロイツ

バリ取りロボット専業。工作機械と同じGコードで動く

バリ取りロボット専業で、ロボット本体・工具・ツーリング・周辺機器を一社で製造する。アルミダイカスト・鉄鋳物・ギア・鍛造品の製作事例を機種別に公開し、5軸CNC制御でGコードと3D CAD/CAMに対応する「BARISTA」も持つ。

株式会社クロイツの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

小物・薄物を大量に処理するなら

新東工業株式会社

1mmの薄物から一括処理。テスト加工も量産加工も受ける

回転・振動・遠心・流動と全種類のバレル研磨機を揃え、厚さ1mmの薄物や小物の大量バリ取りに対応する。公式事例ではスラストレースやクラッチプレートの面粗さ改善を数値で示し、加工サービス「ロルコセンター」でテスト加工・試作・量産加工まで受ける。

新東工業株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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