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金属3Dプリント品のサポート跡・バリを仕上げたい|複雑形状・難削材に対応する方式とテストの頼み方【2026年版】

金属3Dプリントで造形した部品のサポート跡やバリを仕上げたいときに、公式サイトで確認できる範囲の対応状況、複雑形状や内径に届くブラスト、チタンやインコネルの手仕上げ工具、ロボット研磨の事例、内部流路への考え方、数量別のテストの頼み方を整理します。

公開 2026年10月1日

このページでは、金属3Dプリントで造形した部品のサポート跡やバリを仕上げたいときの、依頼先の探し方を説明します。

調査で分かったこと、方式別の候補、テストの頼み方の順に整理します。

根拠は、当サイトが調べた国内33社の公式サイトの記載です。記載がないことは、そのとおりに書いています。

金属3Dプリント品向けと明記した会社は見当たらない

2026年9月に調べた33社の公式サイトでは、金属3Dプリント品のサポート跡の除去を製品や事例として明記した会社は確認できませんでした。

そこで、造形品の特徴に近い条件を公式に掲げる会社から当たります。

  • 立体・複雑形状に対応すると記載している(ブラスト、ロボット)
  • チタン・インコネルなど難削材を工具選定の対象にしている(手工具)
  • 3Dデータから加工経路を作れる(ロボットの教示)
  • 工具が届かない内部のバリを扱う(高圧水、電解)
  • 自社のワークでテストできる窓口がある

造形品が1点ものか量産かで、合う方式と窓口が変わります。

数量に合う方式を選ぶために、最後に数量別のテストの頼み方をまとめます。

3D形状・細溝・内径に届くブラスト

ブラストは研磨材を噴射して処理する方式です。

複雑形状や内径への対応を公式に書いているブラストの装置を並べます。

装置メーカー公式記載
シリウスZ(SRZ)不二製作所3D形状、細溝、内径部の鏡面仕上げが可能な装置
シリウス(SR)不二製作所目視では見えづらいレベルの微細バリ取りや面粗度向上、カッターマーク除去が可能
Robot Blastマコー6軸ロボットと回転テーブルで、立体・複雑形状ワークを高精度処理。研究開発目的の試験用装置
ウェットブラストマコー微細・軟質研磨材で処理部の形状を崩さずに金属バリを除去。複雑形状や溝内部の処理にも対応

不二製作所は各営業所でテスト加工ができ、来社しての立ち会いとサンプルの郵送の両方に対応しています。

マコーは中京支店にトライアル設備を置き、レーザー顕微鏡・マイクロスコープ・触針式表面粗さ計を備えると記載しています。

面粗さを数値で確かめたい造形品では、測定機器を公開している窓口が使いやすくなります。

不二製作所はドライとウェットの双方に対応し、ワーク形状と処理量に応じた装置の選定や専用設計もできると記載しています。

チタン・インコネルの手仕上げに使う工具

1点ものの造形品は、手作業で仕上げる方が早い場合があります。

難削材を工具選定の対象にしている会社と、複雑形状向けの手持ち工具を挙げます。

  • ミニター ツールナビ:材質・バリの場所や大きさなど4つの項目で工具を紹介。材質の選択肢に超硬合金、チタン/インコネル/ハステロイ、SK/SKH
  • ミニター:スティック砥石は曲がるので曲面にフィット。マイクログラインダー「ミニモ」は超小型・超軽量。精密加工用先端工具は5,000種類以上
  • ワイテック BARUZO:往復振動で微細バリを除去。複雑形状のワークにも対応し、回転体ではなく往復運動で安全
  • 日東工器 ベビーベルトン BB-10:本体重量0.5kgの空気式ベルトサンダ。正逆回転で両手作業が可能
  • エステーリンク メタルタッチ:磨き・ヘアライン・バリ取り・酸化被膜除去に対応するハンドタイプ

手仕上げは作業者で品質が変わります。

合格品を1つ決め、それと見比べて仕上げる基準を先に作ります。

研削・研磨をロボットで自動化した公開事例

造形品を同じ形で繰り返し作る段階になれば、仕上げのロボット化が検討対象になります。

複雑な曲面の研削・研磨を自動化した事例を公開している会社があります。

会社公式記載
ヤマハファインテック人工関節の研削・研磨の自動化、航空機・鉄道車両の大型部品の仕上げ自動化の事例
ヤマハファインテックティーチング支援ソフトは3Dデータを取り込み加工経路を自動作成。ロボットを止めずにデータ作成が可能
ヤマハファインテック負荷フィードバック制御・押し付け力制御・オフセット/回転数制御
FINESYSTEMエアフロート機構で0.01MPa単位のエア圧制御。対応ワークにダイキャスト・鋳造品、金属加工品、樹脂・ゴム製品
JOHNAN加工例に航空機エンジン部品(特殊合金)。社内のデモ機と検証実験室でテスト加工

造形品には元の3Dデータがあるため、データから経路を作る教示と組み合わせやすい条件です。

ヤマハファインテックは各製品ページからデモを依頼できる窓口を設けています。

内部の流路に残ったバリへの考え方

造形品の内部に流路がある場合、外からの工具やブラストは届きません。

工具が届かない場所のバリを扱う方式を、公式記載の範囲で並べます。

  • スギノマシン JCC 104 HYBRID:工具が届かないバリを高圧水で破壊。高圧水は最高50MPa、スピンドルは最高18,000min-1
  • スギノマシン JCCシリーズ:最高245MPa。1台で水中洗浄と気中バリ取り洗浄に対応
  • アクリテック 電解バリ取り:通電性がある材料なら硬度に関係なく加工可能。加工できるバリは根元の厚みが0.05mm以内
  • 中央製作所 電解バリ取り:対応ワークにほとんどの金属、難削材、焼入れ鋼

アクリテックは加工できるバリを根元の厚み0.05mm以内としています。

電極治具もワークごとの専用設計のため、少数の造形品では費用と条件が合うかを先に確かめます。

スギノマシンが挙げる対応ワークは自動車部品のため、造形品での可否はテストで確かめます。

受託加工とテストの窓口

設備を持つ前に、仕上げを外に出して方式を確かめる方法があります。

会社公式記載
新東工業ロルコセンターでテスト加工・試作加工・量産加工。対応材質に鉄系金属、非鉄系金属、合金、焼結品など
不二製作所ブラスト加工サービス。受託加工専門の不二ファインテック・日本ブラスト加工研究所
スギノマシンバリ取り・洗浄テスト受付中。バリ取り研究所デバラボ
マコー中京支店のトライアル設備で自社ワークのテスト
FINESYSTEM無償のバリ取りトライ。製品を預かり最適なツールと加工条件を見極める

新東工業の受託は、テストから量産まで同じ窓口で進められます。

造形品の数が増えたときに、条件を引き継げる点が使いやすい理由です。

FINESYSTEMのトライは無償と明記されているため、まず1点を預けて工具と条件の見立てを聞く使い方ができます。

1点・数十個・量産で変わるテストの頼み方

最後に、数量ごとに誰へ何を頼むかを整理します。

数量最初の窓口頼むこと
1点の試作ミニター、ワイテック、不二製作所(受託)材質に合う工具の選定か、ブラストでの仕上げ。合格品の基準づくり
数十個の小ロット不二製作所、マコーブラストのテスト加工。面粗さと寸法変化を数値で返してもらう
同じ形の量産ヤマハファインテック、FINESYSTEM3Dデータからの経路作成と、押し当て力の条件出し
内部流路がある形スギノマシン高圧水のバリ取り・洗浄テスト

どの窓口でも、造形の向きとサポートが付いていた位置を図で添えると、どこを仕上げるかが伝わります。

材質の名称と、削ってはいけない面も一緒に書きます。

テストの結果は、処理時間と仕上がりの写真、面粗さの数値を1枚の表にまとめ、窓口ごとに比べます。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

金属3Dプリント品のサポート跡の除去を頼めるバリ取り機メーカーはありますか?

今回調べた国内33社の公式サイトでは、金属3Dプリント品を明記した会社は確認できませんでした。3D形状・細溝・内径への対応を掲げる不二製作所のシリウスZや、立体・複雑形状向けのマコーのRobot Blastなど、条件が近い会社にテストを依頼します。

チタンやインコネルの造形品を手で仕上げる工具はどう選べばいいですか?

ミニターのツールナビは、材質・バリの場所や大きさなど4項目を選ぶと工具を紹介するシステムで、材質の選択肢にチタン/インコネル/ハステロイがあります。スティック砥石は曲面にフィットすると記載されています。

同じ造形品を量産するようになったら仕上げを自動化できますか?

ロボットでの研削・研磨の事例があります。ヤマハファインテックは人工関節の研削・研磨の自動化事例と、3Dデータから加工経路を自動作成するティーチング支援ソフトを公開しています。

【用途別】バリ取り機メーカーおすすめ3選

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

レーザー・パンチ加工後の板金なら

オーセンテック株式会社

板金のバリ取りを機械化するなら、まずショールームへ

板金専用のブラシ式バリ取り機「AUDEBU」シリーズを幅0.1〜1,500mm・厚さ0.1〜20mmまで揃え、酸化被膜・ドロス除去専用の「BlackLine」も持つ。相模原のショールームに11機種を展示し、持ち込みワークでのテスト加工とオンラインデモに対応している。

オーセンテック株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

鋳物・鍛造品の自動化(ロボット)なら

株式会社クロイツ

バリ取りロボット専業。工作機械と同じGコードで動く

バリ取りロボット専業で、ロボット本体・工具・ツーリング・周辺機器を一社で製造する。アルミダイカスト・鉄鋳物・ギア・鍛造品の製作事例を機種別に公開し、5軸CNC制御でGコードと3D CAD/CAMに対応する「BARISTA」も持つ。

株式会社クロイツの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

小物・薄物を大量に処理するなら

新東工業株式会社

1mmの薄物から一括処理。テスト加工も量産加工も受ける

回転・振動・遠心・流動と全種類のバレル研磨機を揃え、厚さ1mmの薄物や小物の大量バリ取りに対応する。公式事例ではスラストレースやクラッチプレートの面粗さ改善を数値で示し、加工サービス「ロルコセンター」でテスト加工・試作・量産加工まで受ける。

新東工業株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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