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病院・クリニックの入口と気密・遮音ドアを整えたい|医療施設向け自動ドアの選び方【2026年版】

病院・クリニックの自動ドアには、ストレッチャーが通る開口幅、手術室・検査室の気密・遮音・X線遮蔽、非接触スイッチによる衛生、24時間止まらない保守の4つが求められます。公式サイトに医療施設向けの製品と事例を載せる会社を、動線ごとに整理しました。

公開 2026年9月29日

病院やクリニックの自動ドアは、正面玄関だけではありません。救急の搬入口、病棟の出入口、手術室や検査室の扉、バリアフリートイレまで、動線ごとに求められる性能が違います。

このページでは、医療施設の自動ドアに求められる性能、開口幅・気密遮音・非接触・トイレの製品、病院の事例を公式に載せる会社、止まらない保守、そして動線ごとの割り当て方を整理します。

医療施設の自動ドアに求められる4つの性能

医療施設の入口は、店舗やオフィスと違う条件を持ちます。公式サイトの製品構成から、求められる性能は4つに整理できます。

  • 開口幅:ストレッチャー・ベッド・車椅子が通る。バリアフリー法施行令は経路上の出入口を80cm以上、廊下等を120cm以上と定める
  • 気密・遮音・遮蔽:手術室・検査室・X線室では、空気の流れと音、放射線を遮る扉が必要
  • 衛生:手を触れずに開ける非接触スイッチ、薬液噴霧との連動
  • 止まらない:救急や病棟の出入口は24時間動く。修理受付と訪問の体制が設備性能と同じ重さを持つ

消費者庁の調査報告書は、自動ドアの衝突・挟まれの被害が9歳以下の子どもと高齢者に多いと指摘しています。高齢の患者が多い医療施設では、JIS A 4722に沿った安全対策も前提になります。

ストレッチャー・ベッドが通る開口幅の確保

正面玄関と搬入口では、80cmでは足りません。公式サイトに開口幅やベッド通行に関する記載がある製品を整理しました。

会社製品公式記載
扶桑電機工業(ドリーム自動ドア)ダブルスライドドア戸袋1枚分に2枚を引き込み、有効開口幅が約1.5倍。医療施設向けにストレッチャー・気密・X線遮蔽を対応施設に記載
ユニフロースライドドア(自閉式引戸)床レールなし、車椅子・ベッド通行可。防火・気密仕様対応。対応施設に病院・介護(ベッド通行)
日本自動ドア多重スライド DS-230/TRI複数枚の扉を重ねて引き込む
ナブテスコ(NABCO)ワイドオープン/ブレークアウト、アキュドアアキュドアは医療福祉施設の間仕切り向け(屋内専用)
フルテックダブルスライドドア自社開発の引戸。対応施設に病院
三和シヤッター工業医療・福祉施設向けドア、可動間仕切製品カテゴリに医療・福祉施設向けドアを用意

床レールは、ストレッチャーの車輪が引っかかる原因になります。ユニフローのスライドドアは床レールなしを明記しており、搬送動線に向きます。

病棟内の間仕切りには、ナブテスコのアキュドアのような屋内専用機があります。玄関用の駆動装置とは別のクラスです。

手術室・検査室向けの気密・遮音・X線遮蔽ドア

手術室や検査室の扉は、空気・音・放射線を遮る性能が要ります。公式サイトに該当製品の記載がある会社を整理しました。

会社製品・仕様
扶桑電機工業HAC気密ドア(HACCP承認、指定No.3002)、防音/気密/X線・電波遮蔽ドア
寺岡オート・ドアシステム気密・防音自動ドア、簡易型防音、電磁波シールド/放射能遮蔽自動ドア(特殊・医療・研究向け)
ナブテスコ(NABCO)気密・遮音ドア、防振性能付き引戸 V-85SV/V-150SV、高静音のリニアライン
ナブコシステム・ナブコドア気密・遮音を対応ドアに記載
寺岡オートドア防音・気密ドア
昭和建産(S-ミリオン)気密タイプ自動ドアの納入実績(山口県光市)、低振動タイプ
ユニフロースライドドアは気密仕様に対応

X線遮蔽や電磁波シールドを公式に明記しているのは、扶桑電機工業と寺岡オート・ドアシステムの2社です。放射線室の扉は、この2社から仕様を取り寄せるのが早道です。

気密ドアは、扉の重さが標準の引戸より増えます。駆動装置のクラスが上がるため、見積ではその点を確認してください。

非接触スイッチ・衛生・トイレの設備

手を触れずに開ける仕組みは、院内感染対策としての要望が多い項目です。公式サイトに医療向けの記載があるセンサー・スイッチを整理しました。

会社製品公式記載
オプテックスClean Wave OMH-100D(非接触スイッチ)-35℃でも使用可、食品工場・冷凍倉庫・病院向け
ホトロン非接触スイッチ、フットスイッチ、自動薬液噴霧供給器 PHW-03B(自動ドア連動タイプ)対応施設に病院。離床センサーも展開
竹中エンジニアリング電池レスワイヤレススイッチ DLWシリーズ対応施設に病院・介護施設
ワーム(WRM)病院用スイッチ、多機能トイレ用システム対応施設に病院
ナブテスコNATRUS(高密度センサーエリア)開閉ごとの安全試験機能

ホトロンの薬液噴霧供給器は自動ドアと連動するタイプが公式サイトに載っています。入口で手指消毒を促す動線に組み込めます。

竹中エンジニアリングの電池レスワイヤレススイッチは、配線工事が難しい既存の病室扉にも取り付けられます。

バリアフリートイレの自動ドアと呼出システム

医療施設のトイレは、車椅子使用者用便房の設置が前提です。JIS A 4722は2022年9月20日の改正で、車椅子使用者用便房用・一般便房用(バリアフリートイレ用)自動ドアセットの個別要求事項を追加しました。

  • ナブテスコ:HDS-4iα 押しボタンスイッチ(バリアフリートイレ用、2009年度グッドデザイン賞)、バリアフリートイレ用自動ドア
  • 昭和建産:多機能トイレ用駆動装置と車椅子使用者用便房用駆動装置(公共建築協会性能評価)
  • ホトロン:多目的トイレ制御器/互換器 HT-C2/HT-GU、多目的トイレ警報システム
  • ワーム:多機能トイレ用システム
  • 北陽オートドア:障害者用トイレシステム
  • 寺岡オート・ドアシステム:バリアフリー・多目的トイレ設備

バリアフリー法施行令は、車椅子使用者用便房の出入口も幅80cm以上と定めています。呼出(警報)システムはナースステーションへの通知と連動させる設計が必要です。

病院の事例を公式に公開している会社

医療施設の実績は、公式サイトの施工事例で確認できます。事例に病院名が載っている会社を整理しました。

会社公式に記載のある医療施設の事例
寺岡オート・ドアシステム東京医科大学病院、がん研有明病院
ナブテスコ(NABCO)堺市立総合医療センター
扶桑電機工業岡山市立市民病院
ナブコドア対応施設に病院
オリエント産業対応施設に病院
フルテック対応施設に病院
ホトロン対応施設に病院(センサー)
竹中エンジニアリング対応施設に病院・介護施設(スイッチ)

病院名を公式事例に載せているのは、寺岡オート・ドアシステム、ナブテスコ、扶桑電機工業の3社です。同規模の病院の事例があれば、仕様の参考になります。

24時間動く入口を止めないための保守

救急搬入口や病棟の出入口は、夜間に止まると患者の搬送に影響します。24時間365日の修理受付を公式に掲げる会社を確認してください。

  • フルテック:業界でいち早く24時間365日の修理受付、業界初の遠隔監視自動ドア保守(IoT遠隔モニタリング)。技術者は全員正社員
  • 日本自動ドア:専用ホットライン365日24時間、故障時優先訪問、年2回定期点検
  • ナブコドア:コールセンター24時間・365日、Web修理受付。ナブテスコはAD-LINK 自動ドア見まもり保守サービス(IoT遠隔モニタリング)を用意
  • オリエント産業:365日24時間受付体制の保守契約(九州・沖縄)
  • 九州オートドアー:24時間365日フリーダイヤル
  • 昭和建産:24時間365日体制、深夜・早朝・休日は指令センター経由でサービスマン派遣

全国自動ドア協会は、安全に関わる部品の3ヶ月ごと(年4回)の点検を推奨しています。扶桑電機工業の定期保守点検は標準年4回で、この推奨に近い頻度です。

防火区画の扉が感知器連動の防火設備に該当する場合、建築基準法12条の定期報告が別途必要です。文化シヤッターサービス・三和シヤッター・ナブコシステムは定期報告制度への対応を公式サイトに載せています。

動線ごとの割り当て例

最後に、医療施設の動線ごとに、公式記載から候補になる製品の種類を整理します。実際の選定は現地調査と設計者の判断が前提です。

動線求める性能候補になる製品の種類
正面玄関広い開口、JIS A 4722準拠、ムダ開き対策引戸(NATRUS、ダブルスライドドア)、防火地域なら防火戸
救急搬入口ストレッチャー通行、24時間稼働ダブルスライド・多重スライド、床レールなしスライドドア
病棟出入口ベッド通行、入退室管理床レールなしスライドドア、電気錠・非接触スイッチ
手術室・検査室気密・遮音、非接触気密ドア(HAC気密ドア、気密・防音自動ドア)、非接触スイッチ
X線室放射線遮蔽X線遮蔽ドア(扶桑電機工業)、放射能遮蔽自動ドア(寺岡オート・ドアシステム)
バリアフリートイレ幅80cm以上、押しボタン、呼出トイレ用駆動装置、HDS-4iα、HT-C2/HT-GU

すべての動線を1社でそろえる必要はありません。ただし保守の窓口が増えると夜間の連絡が煩雑になるため、主要な動線は保守契約をまとめられる会社に寄せると運用が楽になります。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

病院の手術室に使える自動ドアはありますか?

気密・遮音の自動ドアとして、扶桑電機工業のHAC気密ドア(HACCP承認)と防音/気密ドア、寺岡オート・ドアシステムの気密・防音自動ドア、ナブテスコの気密・遮音ドアが公式サイトに記載されています。X線室向けには扶桑電機工業のX線・電波遮蔽ドア、寺岡オート・ドアシステムの電磁波シールド/放射能遮蔽自動ドアがあります。

ストレッチャーが通る自動ドアの幅はどれくらい必要ですか?

バリアフリー法施行令は出入口を80cm以上、廊下等を120cm以上と定めていますが、ストレッチャーやベッドの通行には施設ごとの検討が必要です。扶桑電機工業のダブルスライドドアは有効開口幅が約1.5倍、ユニフローのスライドドアは床レールなしで車椅子・ベッド通行可と公式サイトに記載しています。

病院の自動ドアで手を触れずに開ける方法は?

非接触スイッチを使います。オプテックスのClean Wave OMH-100Dは病院向けに記載があり、ホトロンは非接触スイッチとフットスイッチ、自動ドア連動の薬液噴霧供給器PHW-03Bを扱います。配線が難しい場所には竹中エンジニアリングの電池レスワイヤレススイッチDLWシリーズがあります。

病院の自動ドアの保守は24時間対応できますか?

フルテック、日本自動ドア、ナブコドア、オリエント産業、九州オートドアー、昭和建産が24時間365日の修理受付を公式サイトに掲げています。フルテックとナブテスコ(AD-LINK)は遠隔監視付きの保守も用意しています。

【用途別】自動ドアメーカーおすすめ3選

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

店舗・ビル・公共施設の入口を新設・更新するなら

ナブテスコ株式会社(NABCO 自動ドア)

駅・空港・病院で使われる標準。全国の販売施工網で、どこでも同じ保守が受けられる

引戸の開閉装置は軽量から超重量まで5クラス、防火戸・気密遮音・回転ドア・高速シートドアまで一社でそろう。次世代標準機NATRUSは安全規格JIS A 4722に準拠し、開閉ごとの安全試験機能を持つ。羽田空港・JR博多駅・虎ノ門ヒルズなどの施工事例を公式に載せ、東日本はナブコシステム、西日本はナブコドアなど全国16社の正規販売施工会社が保守を担う。

ナブテスコ株式会社(NABCO 自動ドア)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

止められない入口の保守で選ぶなら

フルテック株式会社

24時間365日の修理受付と遠隔監視。技術者は全員正社員の上場会社

業界でいち早く24時間365日の修理受付と、IoT遠隔モニタリングによる自動ドア保守を始めたと公式に掲げる。技術者は全員正社員で、自動ドア施工技能士の指導のもと全国自動ドア協会の安全ガイドラインに沿って点検する。JIS A 4722対応の保守契約プランを用意し、札幌から福岡まで拠点を持つ。渋谷ヒカリエ・平塚市本庁舎などの事例を公開。

フルテック株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

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株式会社ユニフローの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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