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自動ドアのセンサーだけ交換して安全性と省エネを上げたい|製品の選び方と工事の流れ【2026年版】
扉や駆動装置を替えずに、センサーだけを交換・増設して安全性と省エネを上げる方法を整理しました。今付いているセンサーの見分け方、起動センサーの候補と取付高さ、補助(安全)センサーの追加、非接触・ワイヤレススイッチへの置き換え、施工会社への頼み方、効果を数字で示す方法を公式サイトの記載でまとめています。
自動ドアの不満の多くは、扉ではなくセンサーに原因があります。通らない人に反応して開く、閉まりかけで挟まれそうになる、冬に手袋で触りたくない。これらはセンサーやスイッチの交換で改善できます。
このページでは、センサー交換で変わること、今付いているセンサーの見分け方、起動センサーと補助センサーの候補、非接触・ワイヤレスへの置き換え、工事の流れと依頼先、効果の示し方を整理します。
センサー交換で変わる3つのこと
駆動装置と扉を残したまま、センサーだけを替えると次の3つが変わります。
- 安全性:JIS A 4722は「開くとき」の戸袋側対策として開保護センサーを、「閉じるとき」の対策として保護領域の確保を挙げる。2017年以前のドアではこの部分が手薄な場合がある
- 省エネ:「ムダ開き」(通過しない通行者がセンサーエリアを横切って開くこと)を減らすと空調ロスが減る。全国自動ドア協会は2026年4月から削減効果の試算ツールを公開
- 衛生・操作性:非接触スイッチや電池レスワイヤレススイッチに替えると、手を触れずに、配線なしで開けられる
消費者庁の調査報告書は、自動ドアの衝突・挟まれの被害が9歳以下の子どもと高齢者に多いと指摘しています。センサーの追加は、扉を替えずにできる事故対策です。
今付いているセンサーの見分け方
交換の前に、現在のセンサーの種類と取付位置を把握します。位置と役割から、次のように見分けられます。
| 取付位置 | 種類 | 役割 |
|---|---|---|
| 扉の上の横材(無目)に付いた箱型 | 無目付型起動センサー | 扉の前後の通行者を検知して開ける。オプテックスのOA-220/OA-215はこの型 |
| 無目の内側に埋め込まれたもの | 無目内蔵型センサー | 同上。フルテックは無目内蔵型光線センサー OA-203V等の販売終了を告知 |
| 扉の両脇の柱に付いた小さな窓 | 補助光電センサー(光電センサー) | ドア走行部での挟まれ防止(全国自動ドア協会) |
| 扉の脇の壁に付いた板 | タッチスイッチ・非接触スイッチ | 通行者が意思表示して開ける |
| 戸袋の上部 | 開保護センサー・上部補助センサー | 開くときの戸袋側の挟まれ防止。昭和オートの上部補助センサーは「ドア作動時のみ反応」 |
型番が分かれば、メーカーの公式サイトで現行品か販売終了かを確認できます。販売終了品は修理部品が確保できないため、交換の優先順位が上がります。
センサーの接続方式も確認項目です。オプテックスはCANタイプと接点タイプの両方を用意しており、駆動装置側の対応で選びます。
起動センサーの候補と取付高さの条件
起動センサーは、検知方式と取付高さで選びます。公式サイトに型番と仕様の記載がある製品を整理しました。
| 製品(メーカー) | 方式 | 取付高さ | 特徴(公式記載) |
|---|---|---|---|
| OA-220CAN/OA-220V プロセーフ(オプテックス) | 近赤外線反射 | 2.0〜3.5m | ECOモード |
| OA-215CAN/OA-215V プロセーフ(オプテックス) | 近赤外線反射 | 2.0〜3.0m(国内規格対応2.0〜2.4m) | ドアウェイ機能 |
| OAM-1J プロセーフD(オプテックス) | 近赤外線反射+マイクロウェーブ | 2.0〜3.5m | ハイブリッドセンサー |
| VVS-1 プロセーフVeスムースセンサー(オプテックス) | 画像認識(ベクトル焦点方式) | 記載なし | AIRセンサーの併設が必要 |
| OP-08J(オプテックス) | 遠赤外線受動 | 4.0m以内 | 豪雪地域・スキー場向け |
| OAB-215CAN/V/V2(オプテックス) | 近赤外線反射+Beacon | 2.0〜3.0m | OMNICITY対応 |
| 省エネ自動ドアセンサー(ホトロン) | 近赤外線等 | 記載なし | おすすめ製品として掲載(型番・数値仕様は未取得) |
| UST-10LX/20LX、UTM-30LX-EW(北陽電機) | レーザー測域 | 記載なし | エリア内の人数・移動方向を取得しドア開閉制御に利用 |
無目の高さが3.5mを超えるエントランスでは、OP-08J(4.0m以内)のように上限の高い製品か、メーカーへの確認が必要です。
ムダ開きを減らす目的なら、ドアウェイ機能(OA-215)やECOモード(OA-220)、移動方向を取得する測域センサ(北陽電機)が候補です。ナブテスコはNATRUS+e Wをムダ開き削減仕様として用意していますが、これは駆動装置を含む製品です。
補助(安全)センサーの追加
起動センサーの交換と同時に検討したいのが、安全側のセンサーとガードです。公式サイトに記載のある製品を整理します。
- 補助光電:オプテックス(補助光電)、ホトロン(サポートセンサー)。ドア走行部の挟まれ防止
- 上部補助センサー:昭和オート。ドア作動時のみ反応し挟まれを防止
- 戸袋侵入防止ガード:ナブコドア NDガード/ディフェンスキング/セフティーウォール/セフティバリア、ナブコシステム 防護柵・ガードスクリーン、竹中エンジニアリング DGS-700/800/900/1000
- 音声案内:竹中エンジニアリング 自動ドア用音声装置DSV-100
JIS A 4722の「開くとき」の対策は、ガード・安全距離・低エネルギー作動・開保護センサーの組み合わせです。センサーだけで満たせない場合は、ガードの追加を合わせて見積もってください。
ナブコシステムは集合住宅の防護柵をリニューアル事例として公開しています。センサー交換とガード追加を同時に行う工事の例です。
非接触・ワイヤレススイッチへの置き換え
タッチスイッチを非接触や電池レスワイヤレスに替える工事は、配線の有無で難易度が変わります。
| 製品(メーカー) | 種類 | 公式記載 |
|---|---|---|
| Clean Wave OMH-100D(オプテックス) | 非接触スイッチ | -35℃でも使用可。食品工場・冷凍倉庫・病院向け |
| 非接触スイッチ・フットスイッチ(ホトロン) | 非接触・足踏み | 対応施設に病院・工場 |
| ワイヤレスタッチスイッチ(ホトロン) | 無線 | ワイヤレス方式のタッチスイッチ |
| DLWシリーズ DLW-1T/2T/3T/4T、受信機DLW-101R(竹中エンジニアリング) | 電池レスワイヤレス | 電池交換が不要な無線スイッチ |
| 無線スイッチ(ワーム) | 無線 | 病院用・工場用スイッチ、多機能トイレ用システムも展開 |
| ACS-101(竹中エンジニアリング) | ランダムテンキー | 入室制限用 |
電池レスワイヤレスは、既存の壁に配線を通せない場所でスイッチの位置を変えられます。車椅子の利用者の高さに合わせてスイッチを増設する用途に向きます。
工事の流れと依頼先
センサーは部品として買えても、取り付けと調整は施工会社を通すのが一般的です。公式記載から、依頼の流れを整理します。
- 現状の把握:センサーの型番・取付位置・取付高さ・接続方式(CAN/接点)を確認する
- 保守契約先への相談:契約があれば、その会社に交換を依頼する。フルテックは保守契約に「センサープラス」プランを用意
- NABCO製ドアの場合:正規販売施工会社(東日本ナブコシステム、西日本ナブコドア、九州沖縄オリエント産業など)に依頼する
- 他社製・契約なしの場合:昭和オート(他社製自動ドアをリニューアルで対応)など他社製対応を明記する会社に相談する(大和シヤッターの「どのメーカーでも修理・点検対応」はシャッターが対象)
- 調整:取り付け後、検知エリアを通行動線に合わせて設定し、ムダ開きが減ったかを確認する
- 記録:JIS A 4722は保全点検と記録を共通要求事項に含む。交換内容を点検記録に残す
センサーメーカーの多くは施工会社経由で製品を供給しています。ワームは主要取引先に北陽電機・昭和オート・寺岡・フルテック・扶桑電機工業・オリエント産業・ナブコシステム・ナブコドア・昭和建産・日本自動ドアほか600社を挙げており、施工会社を通せば各社の製品を選べます。
旭光電機は主要取引先にナブテスコを挙げ、自動ドア用センサでビルフロント向け70%のシェア(自社記載)としています。NABCO製ドアのセンサー交換では、同社製品が候補になる可能性があります。
効果を数字で示す方法
センサー交換の稟議には、安全と省エネの両方の根拠を添えられます。
- 省エネ:全国自動ドア協会の試算ツール(2026年4月公開、明治大学 酒井孝司教授監修)で、通行動線判別型センサー導入による削減効果を「消費電力量」「電力量料金」「CO2排出量」で出す。会員企業のサイトで使えるため、施工会社に試算を依頼する
- 安全:消費者庁の調査報告書(2021年6月25日)が建物所有者・管理者に安全対策を求めた点と、JIS A 4722の「開くとき」対策の有無を根拠にする
- 部品供給:販売終了品(フルテックが告知するOA-203V等)を使い続けるリスクを示す
交換前後で、1日のムダ開きの回数を数えておくと、削減効果を自社の数字で説明できます。営業時間中の1時間だけでも計測すれば、傾向は分かります。
この記事に出てくるメーカー
- 大和シヤッター株式会社関西の防火シャッター、他社製も直す
- フルテック株式会社遠隔監視保守なら第一候補
- 扶桑電機工業株式会社(ドリーム自動ドア)特殊仕様の引戸に強い老舗
- 北陽電機株式会社測域センサで制御するなら
- 株式会社ホトロン(ホトロングループ)センサー・スイッチ単体なら
- 日本自動ドア株式会社製品幅と直営保守のバランス型
- 旭光電機株式会社業界の裏方センサー大手
- ナブコドア株式会社(NABCO西日本地区総代理店)西日本のNABCO窓口
- ナブテスコ株式会社(NABCO 自動ドア)迷ったらまずここ
- ナブコシステム株式会社(NABCO東日本地区総代理店)東日本のNABCO窓口
- オプテックス株式会社センサー選定の基準機
- オリエント産業株式会社(NABCO九州・沖縄地区総代理店)九州・沖縄のNABCO窓口
参照元
- 自動ドアの安全ガイド 守っていただきたい7つのポイント(全国自動ドア協会)
- ムダ開き(全国自動ドア協会)
- JIS A 4722について(ナブテスコ)
- 自動ドアによる事故 事故等原因調査報告書(消費者庁 消費者安全調査委員会)
- 自動ドアセンサー(オプテックス)
- 無目付型センサー(オプテックス)
- 自動ドアセンサー(ホトロン)
- 会社概要(北陽電機)
- 製品検索 自動ドア(竹中エンジニアリング)
- 製品情報(ワーム)
- 会社概要(ワーム)
- 会社概要(旭光電機)
- 製品情報(フルテック)
- メンテナンス(フルテック)
- 装置(昭和オート)
- サービス(昭和オート)
- 製品情報(ナブコドア)
- ナブコシステム 公式サイト
- 販売施工会社ネットワーク(ナブテスコ NABCO)
- NATRUS(ナブテスコ)
- 大和シヤッター 公式サイト
よくある質問
自動ドアのセンサーだけ交換できますか?
できます。オプテックスのOA-220/OA-215/OAM-1Jなどの無目付型起動センサー、ホトロンのサポートセンサーや非接触スイッチ、竹中エンジニアリングの電池レスワイヤレススイッチDLWシリーズを、施工会社が既存の自動ドアに取り付けます。フルテックは保守契約に「センサープラス」プランを用意しています。接続方式(CAN/接点)と取付高さの適合を先に確認してください。
自動ドアのムダ開きを減らすセンサーはありますか?
オプテックスのOA-215シリーズはドアウェイ機能、OA-220シリーズはECOモードを持ち、北陽電機の測域センサUST/UTMは移動方向を取得してドア開閉制御に使えます。ナブテスコのNATRUS+e Wはムダ開き削減仕様ですが駆動装置を含む製品です。全国自動ドア協会は削減効果の試算ツールを2026年4月から公開しています。
自動ドアの安全センサーを後から追加できますか?
できます。昭和オートの上部補助センサー(ドア作動時のみ反応)、オプテックスの補助光電、ホトロンのサポートセンサーが公式サイトに記載されています。戸袋側はナブコドアのNDガードや竹中エンジニアリングの防護柵DGSシリーズをセンサーと組み合わせます。ナブコシステムは集合住宅の防護柵をリニューアル事例として公開しています。
【用途別】自動ドアメーカーおすすめ3選
店舗・ビル・公共施設の入口を新設・更新するなら
ナブテスコ株式会社(NABCO 自動ドア)
駅・空港・病院で使われる標準。全国の販売施工網で、どこでも同じ保守が受けられる
引戸の開閉装置は軽量から超重量まで5クラス、防火戸・気密遮音・回転ドア・高速シートドアまで一社でそろう。次世代標準機NATRUSは安全規格JIS A 4722に準拠し、開閉ごとの安全試験機能を持つ。羽田空港・JR博多駅・虎ノ門ヒルズなどの施工事例を公式に載せ、東日本はナブコシステム、西日本はナブコドアなど全国16社の正規販売施工会社が保守を担う。
止められない入口の保守で選ぶなら
フルテック株式会社
24時間365日の修理受付と遠隔監視。技術者は全員正社員の上場会社
業界でいち早く24時間365日の修理受付と、IoT遠隔モニタリングによる自動ドア保守を始めたと公式に掲げる。技術者は全員正社員で、自動ドア施工技能士の指導のもと全国自動ドア協会の安全ガイドラインに沿って点検する。JIS A 4722対応の保守契約プランを用意し、札幌から福岡まで拠点を持つ。渋谷ヒカリエ・平塚市本庁舎などの事例を公開。
工場・物流・食品の高速シートシャッター、スイングドアなら
株式会社ユニフロー
最大2.0m/s・50万回耐久の高速シートシャッター。スイングドアは国内シェア85%(自社推計)
高速シートシャッター「スムーザー」は最大2.0m/秒、ワイドタイプで幅10m×高さ6m、耐久設計50万回。開口部の熱損失を約80%削減し、防虫オレンジシート・水切り仕様・静電気除電など食品・物流の現場向けの仕様がそろう。スイングドア(自在扉)はJIS A 4702の耐久回数の約5倍を性能基準とし、1991年からの累計出荷は5万台・18か国。年1回・年2回の定期点検プランと交換部品の目安を公開する。
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