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契約書管理システム · 基礎知識

紙の契約書の取り込み方|スキャン代行・社内スキャン・AI読み取りの費用と手間を比べる【2026年版】

契約書管理システムを入れるとき、最初の山場は過去の紙の契約書の取り込みです。掲載各社の公式情報から、スキャンや原本保管を代行するサービス、社内でスキャンしてAIで読み取る方法、費用の公開状況、取り込む前の準備を整理しました。

公開 2026年10月1日

契約書管理システムを入れても、棚に眠る紙の契約書が入らなければ、台帳は半分しか埋まりません。紙の取り込みは、導入の最初で一番手間のかかる作業です。

この記事では、紙の契約書を取り込む方法を、外に任せる方法と社内で行う方法に分けて整理します。サービス名と料金は、調査日時点で各社の公式サイトに書かれている内容です。

部署の棚や倉庫に、数百件から数千件の紙の契約書が残っている会社を想定しています。件数が少ない場合も、準備の考え方は同じです。

取り込みの方法は大きく3つ

紙の契約書を台帳に載せるまでの作業は、スキャン、項目の入力、原本の保管に分かれます。どこまでを外に任せるかで、方法が3つに分かれます。

方法任せる範囲向く会社
スキャンから原本保管まで任せるスキャン、台帳化、原本の保管紙が多く、保管場所も減らしたい
スキャンと入力を任せるスキャン、項目の入力、取り込み紙は多いが、原本は手元に置きたい
社内でスキャンし、AIで読み取る項目の読み取りだけをAIに任せる紙が少ない、スキャンの人手がある

どの方法でも、台帳に載った項目を最後に人が確かめる作業は残ります。確かめる人の手が空く時期に合わせて、取り込みの時期を決めておくと進めやすくなります。

件数が数百件を超えると、社内のスキャンだけでは何か月もかかることがあります。件数と人手を数えてから方法を決めてください。

スキャンや原本保管を代行するサービス

掲載各社のうち、紙の契約書の取り込みを代行すると公式に書いているサービスを並べます。費用の公開状況も合わせて見てください。

サービス代行の内容(公式の説明)費用の記載
TOKIUM契約管理郵送した契約書を非破壊でスキャンし、原本の保管まで代行。原本は1件単位で取り出し可能FAQでスキャン代行は標準サービスに含まれ追加費用なし
Contract One紙の契約書のスキャンを代行。過去の契約書のデータ化初期費用に含まれる(金額は個別提案)
WAN-Sign書類電子化代行サービス全件電子化75,000円〜/箱、オンデマンド電子化30,000円〜/箱+1,000円/件(税抜き)
クラウドサイン SCANスキャンから書類情報の入力、インポートまでを代行今回確認したページに記載なし
BtoBプラットフォーム 契約書紙で取り交わした過去の契約書のスキャン作業を代行今回確認したページに記載なし
ContractS CLM契約書アップロード代行(オプション)。過去の紙契約書のスキャン、データ移行個別見積
電子印鑑GMOサインPDF化代行(スタンダード以上のオプション)。紙文書のスキャンから文書情報の入力、データインポートまで問い合わせ

Hubbleも、過去の契約書のアップロード(紙の電子化を含む)をオプションとして料金ページに載せています。代行の範囲がスキャンだけか、台帳の入力まで含むかは、会社ごとに違います。

原本を手放すか、手元に置くか

代行サービスの中には、スキャン後の原本を預かるものがあります。原本をどうするかは、社内の規程と相談して決めます。

  • 原本を預ける: TOKIUM契約管理は、スキャン後の原本の保管まで代行し、1件単位で取り出せるとしている。保管場所が空く
  • 原本を手元に戻す: スキャンだけを頼み、原本はこれまでどおり社内で保管する
  • 箱単位で預けて必要な分だけ電子化する: WAN-Signのオンデマンド電子化(30,000円〜/箱+1,000円/件)のように、必要なものだけを電子化する形もある

原本を手放す前に、社内の文書管理の規程で、契約書の原本の保管方法がどう決められているかを確かめてください。規程の見直しが要る場合は、法務や総務の担当者と先に話を合わせておくと進めやすくなります。

契約書は、訴訟や監査で原本の提出を求められることがあります。預ける場合は、取り出しにかかる日数と費用を確かめておいてください。

社内でスキャンするならAIの読み取りを重視する

紙が数十件から数百件程度なら、社内でスキャンして、項目の入力をAIに任せる方法もあります。この場合は、スキャンの状態が悪くても読めるかが大事になります。

サービススキャンデータの読み取り(公式の説明)
OPTiM Contract埋め込み文字のないPDF、斜めに読み込んだ契約書、手書き箇所・ゴム印に対応(一部読み取れない手書き文字・フォントもあると注記)
HubbleOCR機能、AI自動入力機能
ContractS CLMAI-OCRで契約書の内容を読み取り、台帳に記録
MNTSQ CLMPDFデータのOCR
電子印鑑GMOサインPDFにした紙の契約書を電子契約と一緒に保管・検索(スタンダード以上)

OPTiM Contractは、AIが自動入力する項目としてタイトル、契約開始日、当事者名、解約通知期限、取引金額、更新期間、自動更新の有無、契約終了日、契約締結日を挙げています。社内でスキャンする場合も、この程度の項目が自動で入れば手入力はかなり減ります。

取り込む前に済ませておく準備

紙の契約書を取り込む前に、手元で済ませておくと後が楽になる作業があります。代行に頼む場合も、社内でスキャンする場合も同じです。

  1. 契約書の置き場所(部署の棚、倉庫、担当者の机)を洗い出す
  2. 終了した契約と、いまも有効な契約を大まかに分ける
  3. 本契約と覚書・変更契約を、同じ束にまとめておく
  4. 製本やホチキスの外し方を、代行先に確かめておく
  5. 台帳に入れたい項目を決め、代行先やAIの抽出項目と照らし合わせる

TOKIUM契約管理は製本済みの契約書を非破壊でスキャンするとしていますが、扱いは会社ごとに違います。製本を外してよいかは、事前に必ず確かめてください。

取り込みの見積で聞いておくこと

取り込みの費用は、件数、ページ数、箱の数など、会社ごとに数え方が違います。見積を取るときは、次の点を同じ条件で聞いてください。

  • 費用の数え方(件数、ページ数、箱数)と、1件あたりの目安
  • 台帳の項目入力まで含むか、スキャンだけか
  • 原本を返すか、預かるか。預かる場合の取り出しの日数と費用
  • 取り込み完了までの期間
  • 個人情報や機密の取り扱いの取り決め

WAN-Signのように箱単位の料金を公開している会社もあれば、Contract Oneのように初期費用に含めて提案する会社もあります。件数をそろえて見積を取ると比べやすくなります。

この記事に出てくるサービス

参照元

よくある質問

紙の契約書のスキャンを代行してくれるサービスは?

TOKIUM契約管理(スキャンと原本保管が標準)、Contract One(初期費用に過去分のデータ化とスキャン代行を含む)、WAN-Sign(書類電子化代行)、クラウドサイン SCAN、BtoBプラットフォーム 契約書、ContractS CLM(オプション)などが公式に案内しています。

スキャン代行の料金を公開しているサービスはありますか?

WAN-Signは書類電子化代行の料金を公開しており、全件電子化75,000円〜/箱、オンデマンド電子化30,000円〜/箱+1,000円/件(税抜き)です。TOKIUM契約管理はFAQで、スキャン代行は標準サービスに含まれ追加費用はないと答えています。

社内でスキャンした契約書もAIで読み取れますか?

読み取れます。OPTiM Contractは埋め込み文字のないPDFや斜めに読み込んだ契約書、手書き箇所やゴム印にも対応するとし、ContractS CLMやHubbleもOCRやAIで台帳に入力する機能を持っています。

【用途別】契約書管理システムおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

棚の紙の契約書を、スキャンから原本保管まで丸ごと任せるなら

株式会社TOKIUM

スキャン代行と原本保管が標準で追加費用なし。毎月1日に更新対象を担当者へメール

TOKIUM契約管理は、郵送された紙の契約書を非破壊でスキャンし、原本の保管まで代行すると公式に記載。FAQではスキャン代行は標準サービスに含まれ追加費用はないと答えている。AIが取引先名や契約期間、自動更新の有無を読み取って台帳を作り、毎月1日に更新対応が迫る契約の一覧を担当者にメールで送る。料金欄は基本利用料 月あたり1万円〜と件数に応じた従量。

株式会社TOKIUMの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

法務と事業部門が、審査中から締結後まで同じ台帳で動くなら

株式会社Hubble

AIで台帳を自動作成し、期限は月1回メール。フォルダ・文書ごとの権限と主要な電子契約連携

Hubbleは、締結した契約書をアップロードするとAIが契約相手方名や自動更新の有無を読み取って台帳を作ると公式に記載。契約終了日や更新・解約通知期限が来る契約書を月1回メールで知らせる。料金ページには、フォルダ・ドキュメントごとの権限設定、クラウドサイン・DocuSign・GMOサインとの連携、Word・Slack・Teamsとの連携が並ぶ。

株式会社Hubbleの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

電子契約を始めながら、固定費をかけずに紙の契約書もまとめるなら

株式会社NXワンビシアーカイブズ

初期費用・月額費用0円から。紙の電子化代行は箱単位で料金を公開

WAN-Signの基本プランは初期費用0円・月額費用0円で、契約管理・内部統制・セキュリティ管理の機能に追加費用はないと公式に記載(追加オプション等を除く)。署名依頼送信は月10件まで0円、以降100円/件。書類電子化代行は全件電子化75,000円〜/箱、オンデマンド電子化30,000円〜/箱+1,000円/件(税抜き)。文書ごとのリマインド通知とユーザーごとの権限設定がある。

株式会社NXワンビシアーカイブズの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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