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原価管理システム · 用途別

建設業の工事原価管理システム|実行予算・発注・出来高・支払を工事ごとにつなぐ【2026年版】

工事ごとの実行予算と原価、発注、出来高、支払をExcelや台帳で追っている建設会社向けに、建設業向けの原価管理システム4製品を公式の料金・機能で比べました。

公開 2026年10月1日

建設業の原価管理は、工事ごとに実行予算を組み、発注と出来高、支払を追いかけ、最後に利益を確かめる仕事です。工事の数が増えると、Excelの台帳では追いきれなくなります。

この記事では、建設業向けと公式に書いている原価管理システム4製品を比べます。料金を公開している製品は、税の表記も公式どおりに載せています。

建設業向けの4製品

今回の掲載製品のうち、建設業向けの4製品を並べます。原価管理に絞った製品と、会計まで含むERPの製品があります。

製品形提供形態(公式記載)
どっと原価原価管理システムクラウド(どっと原価3)/オンプレミス(NEO LT・ST・EX)
BEStPRO-原価C3工事原価管理システム本支店のサーバで一元管理
ガリバーシリーズ建設業特化型ERPパッケージ/クラウド(サブスクリプション)
PROCES.S建設業向けERPクラウド対応

原価管理だけを強くしたいならどっと原価やBEStPRO-原価C3、会計や支払まで建設業の基幹業務をまとめるならガリバーシリーズやPROCES.Sが候補です。

料金を公開しているどっと原価

どっと原価シリーズは、株式会社建設ドットウェブ(石川県金沢市)が提供する建設業向けの原価管理システムです。今回の4製品で、料金ページに金額を出しているのはどっと原価だけでした。

製品・構成料金(公式表記・税抜)
どっと原価3(ライト)利用者1ライセンス参考月額13,000円(追加1ライセンス7,000円)
どっと原価3(スタンダード)利用者1ライセンス参考月額23,000円
オプション: 支払管理/会計連動参考月額5,500円/3,500円
どっと原価NEO LT LAN版 Aセットソフトウェア価格850,000円、保守年額102,000円
どっと原価3 エキスパート、NEO EXオープンプライス

どっと原価3はバージョンアップ費用0円、サーバーに関わる費用0円と書いています。NEOのセット価格には、利用するクライアント数分のクライアントライセンスの追加が必要です。少ないライセンスから始めて、必要なオプションを足していける料金の作りです。

実行予算と代価を細かく扱うBEStPRO-原価C3

BEStPRO-原価C3は、富士通エンジニアリングテクノロジーズ株式会社のサイトに掲載されている工事原価管理システムです。作業所で発生する実行予算、注文、出来高・請求の情報を本支店のサーバで管理します。

  • 実行予算データをもとに、購買見積から注文、出来高、請求、原価台帳までを支援
  • 実行予算の版管理、既存工事からのコピー、ひな形の登録
  • 土木向けの要素別実行予算書、代価機能を標準装備。多階層の代価作成
  • 原価台帳を工種別に加え、取極済・取極予定・臨時の状況別に予算・実績・未払・利益を管理
  • 支店ごとの利益集計。支払確定データを会計システムへ連携

土木工事で必要な代価を標準で持っている点が特徴です。作業所が多く、本支店で原価を一元管理したい会社に向く作りです。

基幹業務ごとまとめるガリバーシリーズ

ガリバーシリーズは、あさかわシステムズ株式会社の建設業特化型ERPです。財務、原価、支払などの各システムが連動し、経営情報をリアルタイムに把握できると説明しています。

  • 原価の予実管理から工事利益予想まで、工事別の収支情報
  • 工種・費目・細目・協力業者・要素などの管理体系
  • 工事原価管理を発注ベースと支払ベースの両面から実施
  • 受注物件と引合物件を含めた部門別工事利益予想。受注確度に応じた期末予想のシミュレーション
  • オプションで労災保険料の工事原価への自動賦課

引合の段階の案件まで含めて期末の利益を予想できるのは、経営者が来期の受注計画を立てるときに役立ちます。小規模建設・工事業向けには、クラウドERPをサブスクリプションで提供しています。

建設業経理まで網羅するPROCES.S

PROCES.Sは、株式会社内田洋行ITソリューションズが開発・サポートする建設業向けのERPです。会計、原価管理、支払、請求入金管理、JV管理、給与労賃までを網羅するトータルパッケージだと説明しています。

項目公式の記載
原価のモジュール業務特化系モジュールとして現場原価管理
導入の進め方既存業務やシステムに合わせて段階的に導入可能
支援体制建設業経理士の資格所有者が多数在籍。導入から保守までワンストップ
対象総合建設業、土木、建築、設備工事、専門工事、資材販売、建設コンサルタントなど

JV管理まで含めたい会社には、この範囲の広さが合います。オフコンからクラウド型への移行事例も紹介しています。

発注ベースと支払ベース

建設業の原価管理では、原価をいつの時点でとらえるかが大事です。発注した時点でとらえるか、支払が確定した時点でとらえるかで、見える数字が変わります。

とらえ方分かること公式に記載のある製品
発注ベースこれから発生する原価を早めにつかめるガリバーシリーズ(両面から実施)
支払ベース実際に確定した原価を正確に見られるガリバーシリーズ、BEStPRO-原価C3(支払確定データの会計連携)
状況別取極済・取極予定・臨時に分けて見るBEStPRO-原価C3

工事の途中で利益の見通しを持つには、発注済みで未払の原価を含めて見る必要があります。どの時点の原価を見たいかを決めてから、デモで画面を見せてもらってください。

会計とのつなぎ方

原価管理システムで集めた数字は、建設業会計の未成工事支出金や完成工事原価につながります。会計との連携の書き方を比べます。

  • どっと原価: 会計と仕訳伝票データを双方向で連携。会計連動オプション、会計ERPモジュール
  • BEStPRO-原価C3: 支払確定データを会計システムへ連携。会計からの振替項目を実行予算項目へ原価実績として紐付け
  • ガリバーシリーズ・PROCES.S: 会計まで同じシリーズで持つERP

今の会計ソフトを変えたくないなら、どっと原価やBEStPRO-原価C3のように会計と連携する製品、会計ごと入れ替えるならERPの製品、という分け方になります。

現場とのやり取りを減らす

工事原価の精度は、現場からの日報や出来高の報告がどれだけ早く届くかで決まります。現場との連携について、公式に書かれている機能を並べます。

  • どっと原価: どっと原価3に追加できる+Bizサービス。+Biz工事登録(5ユーザー)参考月額3,000円、+Biz日報入力(5ユーザー)6,000円、+Biz勤怠打刻(5ユーザー)1,000円(いずれも税抜)
  • ガリバーシリーズ: 工事毎に勤怠を入力できる建設業向けの勤怠管理システム。工事書類を保管するファイルサーバの工事フォルダと照会画面を関連付け
  • PROCES.S: ドキュメント、契約、BtoBプラットフォームとの連携オプション

現場の担当者がスマートフォンなどから入力できれば、事務所での転記がなくなります。現場の人数分の費用がどうなるかも、見積で確かめてください。

建設会社が選ぶときの手順

最後に、建設会社が工事原価管理システムを選ぶ手順をまとめます。会社の規模と、会計まで変えるかどうかから決めると迷いにくくなります。

  1. 会計ソフトを変えるかどうかを決める(変えないなら原価管理の製品、変えるならERP)
  2. 土木の代価、JV、労災保険料の賦課など、自社に必要な建設業特有の機能を書き出す
  3. 原価を発注ベースで見るか、支払ベースで見るかを決める
  4. 利用する人数と、現場から入力するかどうかを決める
  5. 候補の製品で、進行中の工事1件分の数字を入れてデモをしてもらう

料金を見ながら少人数で始めたいならどっと原価、土木の代価まで細かく扱うならBEStPRO-原価C3、基幹業務ごとまとめるならガリバーシリーズやPROCES.Sが最初の候補です。

この記事に出てくるサービス

参照元

よくある質問

建設業向けの原価管理システムで料金を公開しているものは?

今回の4製品では、どっと原価が料金ページに金額を出していました。どっと原価3(ライト)は利用者1ライセンス参考月額13,000円、スタンダードは23,000円(いずれも税抜)です。

土木の代価に対応したシステムは?

BEStPRO-原価C3は、土木向けの要素別実行予算書と代価機能を標準で備え、多階層の代価を作れると説明しています。

会計ソフトはそのままで使えますか?

どっと原価は会計と仕訳伝票データを双方向で連携でき、BEStPRO-原価C3は支払確定データを会計システムへ連携できます。ガリバーシリーズとPROCES.Sは会計まで含むERPです。

【業種別】原価管理システムおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

工程の多いプロセス製造業で、工程別・製品別の原価を積み上げるなら

J-CCOREs(JFEシステムズ株式会社)

鉄鋼業の原価計算ノウハウをパッケージ化。ころがし計算で実際・標準・個別原価に対応し、最短5ヶ月で導入

工程ごとの受払から製造原価を出し最終製品まで積み上げる「ころがし計算」や相互配賦に対応し、実際原価・標準原価・個別原価の各制度に合わせたモジュールを用意。原価計算単体のパッケージで、生産管理・会計・販売システムの有無や種類を問わず連携でき、オンプレミスとクラウド(IaaS)を選べる。最短5ヶ月での導入が可能と公式に記載。

J-CCOREs(JFEシステムズ株式会社)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

建設業で、工事ごとの予算・原価・請求を料金を見ながら選ぶなら

どっと原価(株式会社建設ドットウェブ)

クラウド版どっと原価3は1ライセンス参考月額13,000円(税抜)から。オンプレミス版のセット価格も公開

建設業向けの原価管理システムで、予算履歴で原価を管理し、会計とは仕訳伝票データを双方向で連携できると記載。製品はクラウド版どっと原価3とオンプレミス版NEO LT・ST・EXの4種類。どっと原価3(ライト)は利用者1ライセンス参考月額13,000円、スタンダードは23,000円(いずれも税抜)、NEO LT LAN版Aセットはソフトウェア価格850,000円(税抜)と料金ページに掲載。

どっと原価(株式会社建設ドットウェブ)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

IT・広告・コンサルなどプロジェクト型で、工数から原価と仕掛品を自動計算するなら

ZAC(株式会社オロ)

工数を労務費として案件別に自動集計し、配賦と仕掛品振替、原価比例法まで。初期設定費用10万円と料金構成を公開

プロジェクトごとに販売・購買・勤怠・工数・経費を一元管理し、個別原価計算を自動化すると記載。工数は案件別の直接作業・間接作業の労務費として集計され、共通費や販管費の配賦、仕掛品から売上原価への振替仕訳、原価比例法による売上・原価の自動計算に対応。料金は初期設定費用10万円、保守費用6万円~/月、機能×人数のライセンス費用の構成(税表記なし)。

ZAC(株式会社オロ)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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