3比較ハブ原価管理システム

原価管理システム · 用途別

プロジェクト型の原価管理システム|IT・広告・コンサルの工数と配賦、仕掛品を自動化する【2026年版】

システム開発、広告制作、コンサルティングなど、原価の大半が社員の工数というプロジェクト型の会社向けに、プロジェクト別の個別原価に対応する3製品を公式の料金・機能で比べました。

公開 2026年10月1日

プロジェクト型の会社では、原価の中心は社員が案件に使った時間です。工数の集計、間接作業の配賦、月末の仕掛品の計算を、Excelで毎月やり直している会社は少なくありません。

この記事では、プロジェクト別の個別原価に対応すると公式に書いている3製品を比べます。

料金は各社の公式表記のまま載せ、税の表記がないものはその旨を書いています。工数、配賦、仕掛品の順に、プロジェクト型の原価計算で手間がかかる部分を見ていきます。

プロジェクト型に対応する3製品

今回の掲載製品のうち、プロジェクト型の原価管理に対応する3製品を並べます。立ち位置が少しずつ違います。

製品立ち位置料金(公式表記)
ZACプロジェクト型ビジネス向けのクラウドERP初期設定費用10万円、保守費用6万円~/月+ライセンス費用(税表記なし)
勘定奉行iクラウド[個別原価管理編]クラウド会計で個別原価管理まで月額27,500円~(年額330,000円~・税表記なし)+初期費用50,000円(税抜)~
マネーフォワード クラウド個別原価個別原価計算に特化したクラウドユーザー数により変動(金額は記載なし)

販売・購買・工数までまとめて入れ替えるならZAC、会計ソフトごと入れ替えるなら勘定奉行iクラウド、今の会計を残して原価計算だけを自動化するならマネーフォワード クラウド個別原価、という分け方ができます。

工数から労務費を出す

プロジェクト型の原価計算は、工数を労務費に換えるところから始まります。この流れを公式に書いている内容をまとめます。

  • ZAC: 関連する案件やプロジェクトと作業項目を指定して工数を登録すると、案件別の直接作業・間接作業の労務費として自動的に集計
  • ZAC: 予定表を日報登録の際にそのままインポートし、二重入力を省く
  • マネーフォワード クラウド個別原価: 会計ソフト・給与計算ソフトとの連携機能
  • 勘定奉行iクラウド[個別原価管理編]: 様々な取引データが集約され、仕訳が自動で作成される

工数の入力が日々行われないと、労務費の配分が月末の記憶頼みになります。入力画面の使いやすさは、デモで現場の社員に触ってもらって確かめてください。

間接作業と共通費の配賦

案件に付けられない間接作業や、管理部門の費用をどう配るかで、案件ごとの利益は大きく変わります。配賦について公式に書かれていることを比べます。

製品配賦の記載
ZAC共通費や販売費、一般管理費の配賦に対応。間接作業の工数を配賦基準にもとづいて自動配賦。外部システムの原価・費用データもインポートして配賦
マネーフォワード クラウド個別原価プロジェクト工数や労働時間などを配賦基準にした多段階配賦
勘定奉行iクラウド[個別原価管理編]原価管理を正確に行うための配賦作業や複雑な計算を自動化

配賦の段階が多い会社は、多段階配賦を明記している製品から見ると比べやすいです。今の配賦のルールを書き出して、そのまま設定できるかを聞いてください。

仕掛品と進行基準

長いプロジェクトでは、月末に未完成の案件の原価を仕掛品として計算し、完成時に売上原価へ振り替える必要があります。ここを自動化できるかは、経理の負担に直結します。

  • ZAC: 進捗状況に応じて、登録されたコストを勘定科目に振り分け。仕掛品から売上原価への振替仕訳を財務会計システムと連携
  • ZAC: 新収益認識基準に引き継がれた工事進行基準に対応し、原価比例法による売上・原価の自動計算
  • マネーフォワード クラウド個別原価: 月別の原価推移表、速報の計算機能

ZACは、長期プロジェクトでも原価比例法で売上と原価を自動計算でき、現場のマネージャーも財務会計と同じ基準で当月の損益を把握できると書いています。

ZACの料金の構成

ZACは、料金の構成を価格体系のページで具体的に示しています。税の表記はないので、見積で確かめてください。

区分内容(公式記載)
初期費用ZAC初期設定費用(10万円)+導入支援費用
月額ライセンス費用(機能×ライセンス数)+保守費用(データセンター利用料)6万円~/月
導入支援フリープラン(適用条件あり・導入支援費用0円)、スタンダードプラン(専任コンサルタント)

ライセンスは販売管理、購買管理、勤怠・工数管理、経費管理などの機能ごとに分かれ、社員の役割ごとに必要なものだけを割り当てられます。契約後も、ライセンス数の拡張・縮小は自由に変えられると書いています。

勘定奉行iクラウドの位置づけ

勘定奉行iクラウド[個別原価管理編]は、株式会社オービックビジネスコンサルタントのクラウド会計で、プロジェクト別の原価管理まで扱えます。会計と原価を一つのクラウドにまとめたい会社向けです。

  • プロジェクトの請負金額、進捗、予定期間を一元管理。サブプロジェクトにも対応
  • プロジェクト別原価報告書で、発生額・入金・粗利・予算を同じ画面で確認
  • 案件管理や販売管理のシステムとAPIやCSVで連携(FAQ)
  • 30日間無料体験とオンライン相談。導入から約2か月で稼働(FAQ)

料金はiAシステム・1ユーザー・1年で月額27,500円~(年額330,000円~)と書かれ、初年度のみ初期費用50,000円(税抜)~がかかります。購入はOBCの直販ではなく、取り扱いパートナー会社からです。導入支援サービスは別途費用です。

マネーフォワード クラウド個別原価の位置づけ

マネーフォワード クラウド個別原価は、株式会社マネーフォワードの個別原価管理システムです。IT開発・システム開発、SaaS・ソフトウェア、クリエイティブ、コンサルティングを対象に挙げています。

項目公式の記載
原価計算個別原価計算(直接費集計・間接費配賦)を自動化
配賦プロジェクト工数や労働時間などを配賦基準に多段階配賦
帳票・管理月別原価推移表、事業セグメント管理、速報計算機能
連携会計ソフト・給与計算ソフト。マネーフォワード クラウド会計Plus
想定する企業IPO準備・中堅~上場企業

料金は利用するユーザー数で変わると書かれていますが、金額や無料トライアルは確認したページにありません。見積の際に、配賦の段階数と利用人数を伝えてください。

試せる窓口と導入期間

プロジェクト型の3製品で、契約前に試せる窓口と導入期間の書き方を並べます。社内の決算や期初に合わせて計画を立てる材料にしてください。

製品試せる窓口(公式記載)導入期間(公式記載)
ZAC実際の画面で操作感を体験する製品ツアー、デモ商談記載なし
勘定奉行iクラウド[個別原価管理編]30日間無料体験とオンライン相談導入から約2か月で稼働(FAQ)
マネーフォワード クラウド個別原価記載なし記載なし

期間の目安は、データ移行や運用方法で変わると注記されています。期の途中で切り替えるか、期初から使うかも、最初の打ち合わせで相談してください。

プロジェクト型の会社が選ぶ順番

最後に、プロジェクト型の会社がどの製品から見ればよいかを、状況ごとにまとめます。どこまでのシステムを入れ替えるかで決めるのが近道です。

  1. 見積・受注・購買・工数・経費までまとめて入れ替え、案件別の損益を見たい → ZAC
  2. 会計ソフトを入れ替える機会に、プロジェクト原価も同じクラウドで見たい → 勘定奉行iクラウド[個別原価管理編]
  3. 今の会計ソフトは残し、間接費の配賦と原価計算だけを自動化したい → マネーフォワード クラウド個別原価

どの製品でも、工数を案件にひもづけて毎日入力するルールが土台になります。導入前に、案件コードの付け方と工数入力の締め日を社内で決めておいてください。

この記事に出てくるサービス

参照元

よくある質問

IT企業のプロジェクト原価を管理できるシステムは?

ZACは工数を案件別の労務費として集計し、配賦や仕掛品の振替まで自動化すると説明しています。マネーフォワード クラウド個別原価はIT開発やSaaSを対象に多段階配賦に対応し、勘定奉行iクラウド[個別原価管理編]はクラウド会計でプロジェクト別原価を管理できます。

仕掛品の計算も自動化できますか?

ZACは、進捗に応じた原価データの自動振替仕訳で、仕掛品から売上原価への振替を財務会計システムと連携できると書いています。工事進行基準を引き継ぐ原価比例法の自動計算にも対応しています。

料金はいくらですか?

ZACは初期設定費用10万円と保守費用6万円~/月にライセンス費用、勘定奉行iクラウド[個別原価管理編]は月額27,500円~(年額330,000円~)に初期費用50,000円(税抜)~です。ZACの金額と勘定奉行iクラウドの月額には税表記がありません。マネーフォワード クラウド個別原価はユーザー数で変わり、金額は確認したページにありません。

【業種別】原価管理システムおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

工程の多いプロセス製造業で、工程別・製品別の原価を積み上げるなら

J-CCOREs(JFEシステムズ株式会社)

鉄鋼業の原価計算ノウハウをパッケージ化。ころがし計算で実際・標準・個別原価に対応し、最短5ヶ月で導入

工程ごとの受払から製造原価を出し最終製品まで積み上げる「ころがし計算」や相互配賦に対応し、実際原価・標準原価・個別原価の各制度に合わせたモジュールを用意。原価計算単体のパッケージで、生産管理・会計・販売システムの有無や種類を問わず連携でき、オンプレミスとクラウド(IaaS)を選べる。最短5ヶ月での導入が可能と公式に記載。

J-CCOREs(JFEシステムズ株式会社)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

建設業で、工事ごとの予算・原価・請求を料金を見ながら選ぶなら

どっと原価(株式会社建設ドットウェブ)

クラウド版どっと原価3は1ライセンス参考月額13,000円(税抜)から。オンプレミス版のセット価格も公開

建設業向けの原価管理システムで、予算履歴で原価を管理し、会計とは仕訳伝票データを双方向で連携できると記載。製品はクラウド版どっと原価3とオンプレミス版NEO LT・ST・EXの4種類。どっと原価3(ライト)は利用者1ライセンス参考月額13,000円、スタンダードは23,000円(いずれも税抜)、NEO LT LAN版Aセットはソフトウェア価格850,000円(税抜)と料金ページに掲載。

どっと原価(株式会社建設ドットウェブ)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

IT・広告・コンサルなどプロジェクト型で、工数から原価と仕掛品を自動計算するなら

ZAC(株式会社オロ)

工数を労務費として案件別に自動集計し、配賦と仕掛品振替、原価比例法まで。初期設定費用10万円と料金構成を公開

プロジェクトごとに販売・購買・勤怠・工数・経費を一元管理し、個別原価計算を自動化すると記載。工数は案件別の直接作業・間接作業の労務費として集計され、共通費や販管費の配賦、仕掛品から売上原価への振替仕訳、原価比例法による売上・原価の自動計算に対応。料金は初期設定費用10万円、保守費用6万円~/月、機能×人数のライセンス費用の構成(税表記なし)。

ZAC(株式会社オロ)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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業種(製造・建設・プロジェクト型)、生産形態や工事の種類、いまの原価計算のやり方(Excel・生産管理システムなど)、使っている会計ソフト、利用人数、使い始めたい時期を送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載会社へ匿名で概要を伝え、デモや資料の窓口をおつなぎします。費用はかかりません。

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