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個別受注生産・金型の原価管理システム|製番ごとの原価と赤字を完成前につかむ【2026年版】

金型や専用機、一品物の受注生産で、製番ごとの原価と利益を完成前に把握したい工場向けに、製番別の個別原価に対応する掲載製品を公式表記で比べました。

公開 2026年10月1日

個別受注生産では、案件ごとに設計費、材料費、外注費、労務費がばらばらのタイミングで発生します。完成して締めてみたら赤字だった、という製番を減らすのが原価管理の目的です。

この記事では、製番ごとの個別原価に対応する掲載製品を、公式の記載で比べます。

原価専用の製品と、生産管理や販売管理と一体の製品の両方を取り上げています。最後に、工場の状況ごとにどの製品から見ればよいかをまとめました。

製番別の原価に対応する製品

個別受注生産の原価管理に対応すると公式に書いている製品を並べます。原価専用のものと、生産管理や販売管理と一体のものがあります。

製品形製番原価についての記載
Dr.原価PRO原価専用(Dr.工程PROと一体運用可)製番単位の原価集計・利益予想、原価予測
Prevision生産管理と一体現場のスマホ実績と連動し、物件・部品ごとの粗利を自動集計
アラジンオフィス販売・在庫と一体製番単位に材料費・人件費・外注費・経費を積み上げ
UM原価クラウドERPのオプション製番別原価、標準原価・実際原価

生産管理のシステムがすでにあるなら原価専用、まだないなら一体型が候補になります。まず今のシステムの状況を整理してください。

Dr.原価PROは中国語版と英語版もあり、海外工場での導入実績も多いと書いています。海外に工場がある会社は、この点も比べる材料になります。

完成前に赤字を見つけるDr.原価PRO

Dr.原価PROは、株式会社シー・アイ・エム総合研究所が提供する、個別受注生産向けの原価管理システムです。金型製造などの現場を想定しています。

  • 仕掛中の製番に、今後発生が見込まれる費用を加味した原価予測・利益予測
  • 現時点の実績コスト+残作業のコスト+未検収も加味した仕入コストと、受注金額との対比
  • 製番別の利益や原価率、生産性の集計。見積・計画・実績の個別原価の対比
  • 原価工程・担当者・機械・仕入外注先別に原価を把握し、明細まで追求

採算割れが予想される製番に、具体的な対策を早めに打てることを狙いに挙げています。単体でも使え、工程管理のDr.工程PROと一体で運用すると進捗と原価を両方把握できます。

生産管理ごと入れるPrevision

Previsionは、株式会社インプローブが提供する、受注生産の部品加工業と組立業向けの生産管理システムです。受注から原価集計までを一つのパッケージで扱います。

項目公式の記載
原価の集計現場のスマホ実績収集と連動し、物件・部品ごとの粗利を自動集計
入力の考え方設計部品表から発注、仕入、原価集計まで二度入力なし。Excelから部品表を直接取込
料金オンプレミス248万円~(税別)、クラウド月額4.5万円~(税別)
試す窓口製品1ヶ月無料貸出
導入期間カスタマイズなしで約6ヶ月、ありで約7ヶ月以上(FAQ)

部品加工業では従業員10名~100名程度、組立業では20名~200名程度の工場での利用が多いとFAQに書いています。料金と期間が公開されているので、社内で計画を立てやすい製品です。

販売・在庫と一緒に管理するアラジンオフィス

アラジンオフィスは、株式会社アイルの販売管理・在庫管理システムで、個別受注型製造業向けの提案事例を公開しています。見積から受注・発注・販売までを一つにまとめる考え方です。

  • 製番別管理、積算管理、見積依頼管理、作業日報登録、BOM管理
  • 製番単位に材料費、人件費、外注費、経費を積み上げて原価を管理
  • 社内作業の内容と時間の入力を社内原価(労務費)に反映
  • 会計システム、勤怠システム、BI、EDIなど外部システムとの連携

仕掛在庫や仕掛原価など、案件ごとの途中の状態が把握しづらいという課題を挙げています。販売と在庫の管理を同時に見直したい会社に向く形です。

クラウドでそろえるUM原価

UM原価は、シナプスイノベーションの製造業向けクラウドERP「UM SaaS Cloud」のオプションです。製番別原価に加え、標準原価と実際原価も扱えます。

  • 見積時の予算原価(標準原価・見積原価)、製造後の実績原価、月次の実際原価
  • 間接費の配賦、品目単位・ロット単位のコスト内訳
  • UM工程進捗・UM販売購買との併用が条件で、単体では導入できない
  • 料金例: 基本構成で月額50,000円(税抜・年間契約)。UM原価オプションの金額は確認したページに記載なし

生産管理から販売購買、原価までをクラウドでそろえたい工場向けです。会計システムから労務費や経費のデータを連携できることも導入の条件になっています。

製番原価で集めるデータ

どの製品を使っても、製番原価の精度は集めるデータで決まります。製番に付けたい費用と、その入力の仕方を整理します。

費用製番への付け方関連する製品の機能
材料費発注・仕入のときに製番を指定するDr.原価PROの発注仕入機能、Previsionの部品表からの発注
外注費発注・検収のときに製番を指定するDr.原価PROの仕入外注先別の把握
労務費日報・作業実績で製番と作業時間を入れるアラジンオフィスの作業日報、Previsionのスマホ実績
機械の費用機械の稼働時間を製番に付けるDr.原価PROの機械稼働連携オプション

日報の入力が面倒だと、作業時間が月末にまとめて入り、製番の原価が実態からずれます。現場の入力の手間をどれだけ減らせるかを、デモで確かめてください。

見積と実績を比べて次の見積に活かす

個別受注生産では、見積の精度がそのまま利益に効きます。見積と実績を比べる機能を公式に書いている製品をまとめます。

  • Dr.原価PRO: 原価見積機能を備えた受注入力。個別原価を見積・計画・実績で対比
  • UM原価: 見積時の予算原価と、製造後の実績原価・月次の実際原価を管理
  • アラジンオフィス: 積算管理、見積依頼管理

完成した製番の見積と実績の差を、工程や費目ごとに振り返ると、次の見積でどこを直せばよいかが分かります。過去の製番の履歴を検索しやすいかも、使い勝手に効いてきます。

費用と期間を公式の記載で並べる

個別受注生産向けの製品で、費用と期間を公式に書いているものは限られます。書かれている範囲を、そのまま並べます。

製品費用(公式表記)期間(公式記載)
Previsionオンプレミス248万円~、クラウド月額4.5万円~(税別)標準導入で約6ヶ月
UM SaaS Cloud基本構成の例で月額50,000円(税抜・年間契約)。UM原価オプションは記載なし記載なし
Dr.原価PRO記載なし記載なし
アラジンオフィス記載なし記載なし

記載のない製品は、利用人数と使いたい機能を伝えて見積を取ってください。PrevisionはFAQで、期間の中で最も時間がかかるのはマスタ登録だと説明しています。

個別受注生産の工場が選ぶ順番

最後に、個別受注生産の工場がどの製品から見ればよいかを、状況ごとにまとめます。今のシステムの状況から入るのが近道です。

  1. 工程管理と原価の両方を見たい金型・一品物の工場 → Dr.原価PRO(Dr.工程PROと一体運用も可)
  2. 生産管理システムがなく、受注から原価までまとめて入れたい → Prevision
  3. 見積・受注・販売・在庫と一緒に製番原価を見たい → アラジンオフィス
  4. クラウドで生産管理から原価までそろえたい → UM SaaS Cloud+UM原価

どの製品も、製番を付けて入力するルールが社内で守られていることが前提です。導入の前に、どの伝票に製番を付けるかを決めておくと、立ち上がりが早くなります。

この記事に出てくるサービス

参照元

よくある質問

金型や一品物の製番原価を管理できるシステムは?

Dr.原価PROは個別受注生産向けで、製番ごとの原価集計と、仕掛中の製番の原価予測・利益予測ができると説明しています。Previsionやアラジンオフィスも製番・物件ごとの原価集計を挙げています。

完成前に赤字の製番を見つけられますか?

Dr.原価PROは、現時点の実績コストに残作業と未検収の仕入を加えた原価予測を受注金額と比べられるとしています。

生産管理システムがない場合はどうすればよいですか?

Previsionのように受注から原価集計までを一つで扱う生産管理システムや、UM SaaS CloudのようにクラウドERPに原価のオプションを足す形が候補です。Previsionは製品1ヶ月無料貸出があります。

【業種別】原価管理システムおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

工程の多いプロセス製造業で、工程別・製品別の原価を積み上げるなら

J-CCOREs(JFEシステムズ株式会社)

鉄鋼業の原価計算ノウハウをパッケージ化。ころがし計算で実際・標準・個別原価に対応し、最短5ヶ月で導入

工程ごとの受払から製造原価を出し最終製品まで積み上げる「ころがし計算」や相互配賦に対応し、実際原価・標準原価・個別原価の各制度に合わせたモジュールを用意。原価計算単体のパッケージで、生産管理・会計・販売システムの有無や種類を問わず連携でき、オンプレミスとクラウド(IaaS)を選べる。最短5ヶ月での導入が可能と公式に記載。

J-CCOREs(JFEシステムズ株式会社)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

建設業で、工事ごとの予算・原価・請求を料金を見ながら選ぶなら

どっと原価(株式会社建設ドットウェブ)

クラウド版どっと原価3は1ライセンス参考月額13,000円(税抜)から。オンプレミス版のセット価格も公開

建設業向けの原価管理システムで、予算履歴で原価を管理し、会計とは仕訳伝票データを双方向で連携できると記載。製品はクラウド版どっと原価3とオンプレミス版NEO LT・ST・EXの4種類。どっと原価3(ライト)は利用者1ライセンス参考月額13,000円、スタンダードは23,000円(いずれも税抜)、NEO LT LAN版Aセットはソフトウェア価格850,000円(税抜)と料金ページに掲載。

どっと原価(株式会社建設ドットウェブ)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

IT・広告・コンサルなどプロジェクト型で、工数から原価と仕掛品を自動計算するなら

ZAC(株式会社オロ)

工数を労務費として案件別に自動集計し、配賦と仕掛品振替、原価比例法まで。初期設定費用10万円と料金構成を公開

プロジェクトごとに販売・購買・勤怠・工数・経費を一元管理し、個別原価計算を自動化すると記載。工数は案件別の直接作業・間接作業の労務費として集計され、共通費や販管費の配賦、仕掛品から売上原価への振替仕訳、原価比例法による売上・原価の自動計算に対応。料金は初期設定費用10万円、保守費用6万円~/月、機能×人数のライセンス費用の構成(税表記なし)。

ZAC(株式会社オロ)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

自社に合う原価管理システムを、無料で相談する

業種(製造・建設・プロジェクト型)、生産形態や工事の種類、いまの原価計算のやり方(Excel・生産管理システムなど)、使っている会計ソフト、利用人数、使い始めたい時期を送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載会社へ匿名で概要を伝え、デモや資料の窓口をおつなぎします。費用はかかりません。

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