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FAXで届く注文書をAI-OCRで受注データにする|取引先ごとの書式、受け口、受注システムへの流し方【2026年版】

卸や製造業では、取引先からFAXで届く注文書の入力がいまも大きな手間です。掲載各社の公式情報をもとに、FAX注文書に向くAI-OCR、FAXの受け口の作り方、RPAやkintone、APIでの受注システムへの流し方、マスタ照合での修正の減らし方を整理しました。

公開 2026年10月1日

取引先からのFAX注文書を見ながら、受注システムに1件ずつ打ち込む。この作業は、AI-OCRで減らしやすい業務の一つです。

ただし、FAXは画質が落ちやすく、取引先ごとに書式も違います。この記事では、FAX注文書に向く製品と、受注データにするまでの流れを整理します。

製品名と料金は、調査日時点で各社の公式サイトに書かれている内容です。受注担当が数人で、毎日数十枚以上のFAX注文書を入力している職場を想定しています。

FAX注文書の入力で起きていること

まず、FAX受注の現場でよく見かける手間を並べます。AI-OCRで減らせる部分と、残る部分を分けて考えてください。

  • 取引先ごとに注文書の書式が違い、品番や数量の位置がばらばら
  • FAXの画質が粗く、数字の0と8、1と7が読み違えやすい
  • 手書きで数量を直した注文書が混ざる
  • 品番が取引先独自の呼び方で、社内の商品コードに置き換える必要がある
  • 入力のあと、別の担当者が注文書と突き合わせて確認している

AI-OCRが受け持つのは、注文書から文字を読み取るところです。品番の置き換えや確認は、マスタとの照合や確認画面の機能で減らします。

FAX注文書に向く製品

掲載各社のうち、FAXや注文書への対応を公式に書いている製品を並べます。提供形態とつなぎ方も合わせて見てください。

製品FAX・注文書への対応(公式の説明)提供形態
AnyForm OCR取引先システムから出力された様々なレイアウトの注文書に対応。FAX受注と組み合わせたAnyForm OCR & FAX CTI Enterpriseオンプレミス
LINE WORKS PaperOnFAX文字の読み取り。FAX・複合機からメールで届いたファイルをそのまま処理クラウド
らくにデジタル化 AI-OCR取引先ごとにレイアウトが違う注文書や納品書を、設定なしで読み取りkintoneへkintone環境が必要
DynaEye 11AI-OCR版はFAX帳票の活字に対応オンプレミス
HBAクラウドOCR/AIFAX等による受発注業務を自動化の例に挙げるクラウド

AnyForm OCRは、株式会社マルイのチェーンストア統一伝票や、エレコム サポート&サービス株式会社のFAX受注業務の事例を公式に載せています。同じ業種の事例があるかは、問い合わせの最初に聞いてみてください。

FAXの受け口をどこに作るか

FAX注文書をAI-OCRに渡すには、まず紙のFAXを画像にする必要があります。受け口の作り方は大きく3つです。

受け口流れ関係する製品の機能
FAXをメールで受ける複合機やFAXサービスで受信したFAXをメールで転送し、そのまま読み取るLINE WORKS PaperOnのメール連携(FAX・複合機連携)
FAXサーバー・FAXサービスFAXを画像のまま受け取り、OCRに流すAnyForm OCRのFAXサービス連携、AnyForm FAX CTI
紙で受けてスキャン紙のFAXをまとめてスキャナーで読み込むどの製品でも可。仕分けの手間が残る

紙で受けてスキャンする方法は、紙を扱う手間が残ります。受信の時点で画像にしておくと、紙の紛失も防げます。

受注システムへの流し方

読み取ったデータを受注システムに入れる方法も、製品によって違います。社内の受注システムの作りに合わせて選んでください。

  • RPAで画面に入力する: AnyForm OCRはUiPath、Autoジョブ名人、AutoMateとの連携を案内。KBIはRPAロボパットとの組み合わせを紹介
  • kintoneに直接入れる: らくにデジタル化 AI-OCRは、kintoneへデータを連携し、集計やピッキングなど後続の業務で使えるとしている
  • APIでつなぐ: DX Suite、LINE WORKS PaperOn、GenOCRがAPIを提供
  • CSVで取り込む: LINE WORKS PaperOnはCSVでの直接インポート・エクスポートが可能とFAQで回答

受注システムにCSVの取り込み口があるなら、CSVが一番手軽です。取り込み口がない古いシステムなら、RPAで画面に入力する方法が現実的です。

マスタとの照合で修正を減らす

FAX注文書では、読み取った品番や取引先名を、社内のマスタと照らし合わせて直す機能が効きます。公式に記載のある機能を並べます。

製品マスタとの照合(公式の説明)
AnyForm OCRマスタ参照や明細の自動演算処理
GenOCRマスタ連携(複数マスタの登録、複数項目の照合)
AIReadマスタ突合
LINE WORKS PaperOnマスターデータベースとの連携で情報の修正・補完

品番の読み違いは、マスタにない値として検出できれば、確認すべき行が一目で分かります。明細の金額を自動で計算して突き合わせる機能も、合計の読み違いに気づく助けになります。

FAXの画質と手書きの直しへの備え

FAXは送る側の機械と設定で画質が変わり、文字が潰れたりかすれたりします。画質の悪い注文書でも読めるかが、FAX受注では大事な比べどころです。

  • LINE WORKS PaperOn: FAX文字、訂正印や二重線が入った文字の読み取りに対応すると説明
  • らくにデジタル化 AI-OCR: 黒塗りの訂正、二重線の訂正、枠線に重なった文字を判断
  • DynaEye 11: AI-OCR版はFAX帳票の活字に対応

受信側では、FAXの受信解像度を上げておくと読み取りやすくなることがあります。取引先に送信の設定をお願いできる場合は、あわせて相談してみてください。

社内に置くか、クラウドで使うか

FAX受注の仕組みは、社内のFAXサーバーや受注システムとのつながりで、置き場所の選び方が変わります。掲載各社の提供形態を並べます。

置き場所製品向く会社
社内(オンプレミス)AnyForm OCR、DynaEye 11FAXサーバーや受注システムが社内にあり、外部に出したくない
クラウドLINE WORKS PaperOn、HBAクラウドOCR/AI、DX Suite、GenOCRFAXをメールで受けており、設備を増やしたくない
kintone上らくにデジタル化 AI-OCR受注や在庫をkintoneで管理している

料金の公開状況も違います。LINE WORKS PaperOnはライト¥30,000/月で800回(年額契約・税抜き)と公開している一方、AnyForm OCRとらくにデジタル化 AI-OCRは問い合わせでの案内です。

取引先の上位10社の注文書から始める

FAX受注のAI-OCRは、すべての取引先を一度に移そうとすると設定が追いつきません。次の順で、効果の大きいところから始めてください。

  1. FAX注文書の枚数を取引先ごとに数え、上位10社を出す
  2. その10社の注文書を各数枚集め、手書きの直しがあるものも混ぜる
  3. 受け口(メール、FAXサーバー、スキャン)を決める
  4. トライアルで、読み取りからマスタ照合、受注システムへの取り込みまで通して試す
  5. 確認にかかった時間を、いまの入力時間と比べる

トライアルの段階で受注システムへの取り込みまで通しておくと、本番で詰まる箇所が早く見つかります。読み取りだけで判断せず、受注の登録が終わるまでの時間で比べてください。

上位の取引先だけでも、FAX注文書の多くを占めることがよくあります。そこで手間が減ることを確かめてから、残りの取引先に広げてください。

この記事に出てくるサービス

参照元

よくある質問

FAXで届く注文書もAI-OCRで読めますか?

読めます。LINE WORKS PaperOnはFAX文字の読み取りとFAX・複合機からのメール連携、AnyForm OCRは取引先ごとのレイアウトの注文書とFAX受注の組み合わせ、DynaEye 11のAI-OCR版はFAX帳票の活字への対応を公式に説明しています。

読み取ったデータを受注システムに入れる方法は?

RPA、kintone、API、CSVの方法があります。AnyForm OCRはUiPathなどのRPA、らくにデジタル化 AI-OCRはkintone、DX SuiteやGenOCRはAPI、LINE WORKS PaperOnはAPIとCSVに対応しています。

品番の読み違いを減らすには?

社内のマスタと照合する機能が役立ちます。AnyForm OCRのマスタ参照、GenOCRのマスタ連携、AIReadのマスタ突合、LINE WORKS PaperOnのマスターデータベース連携などが公式に記載されています。

【用途別】AI-OCRおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

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2

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