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AI-OCR · 用途別

請求書・領収書の読み取りに使うAI-OCR|非定型の項目抽出と会計・経理システムへのつなぎ方【2026年版】

取引先ごとに書式が違う請求書や領収書は、AI-OCRの中でも非定型の読み取りが要る書類です。掲載各社の公式情報から、請求書に対応した製品、会計・経理システムへのつなぎ方、電子帳簿保存法を意識した保管、月の枚数ごとの料金の見方を整理しました。

公開 2026年10月1日

経理の現場でよくあるAI-OCRの使い道は、取引先から届く請求書の入力です。ただ、請求書は発行元ごとに書式が違うため、位置を決めて読む方式では追いつかないことがあります。

この記事では、請求書と領収書を読む前提で、製品の選び方とシステムへのつなぎ方をまとめます。製品名と料金は、調査日時点で各社の公式サイトに書かれている内容です。

月末に請求書が集中し、入力と確認で残業が続いている経理部門を想定しています。少人数の事務所でも、考え方は同じです。

請求書が読みにくい理由

請求書は印字された活字が多いのに、AI-OCRで手こずることがあります。理由は書式のばらつきにあります。

  • 取引先ごとに、日付、請求金額、振込先の位置が違う
  • 同じ意味の項目でも、合計、ご請求額、請求金額と呼び名が違う
  • 明細の行数が月ごとに変わる
  • PDFで届くもの、紙で届くもの、FAXで届くものが混ざる
  • 領収書やレシートは小さく、写真で撮って読むこともある

このため、請求書には項目名や意味からAIが値を探す、非定型向けの仕組みが向きます。取引先が数社しかないなら、位置を決めて読む方式でも足ります。

請求書の読み取りに対応をうたう製品

掲載各社のうち、請求書や領収書への対応を公式に書いている製品を並べます。読み方の仕組みが違うので、右の列を見比べてください。

製品請求書・領収書への対応(公式の説明)
DX Suite生成AIの項目抽出で、発行元ごとに様式が違う請求書や領収書に対応。項目選択機能は13パターンの標準的な書類にプリセット
LINE WORKS PaperOn請求書、注文書、レシート・領収書のテンプレート。生成AIで非定型文書の項目抽出
AISpect請求書や通帳などのプリセット帳票と、項目や条件を指示する生成AI読取
スマートOCR非定型帳票に対応。0円トライアルで請求書パックを利用可能
GenOCRレイアウトの違う書類に、事前の学習やチューニングなしで対応
AnyForm OCR取引先システムから出力された様々なレイアウトの請求書・注文書に対応

テンプレートやプリセットがある製品は、設定の手間をかけずに始めやすくなります。プリセットにない項目を読みたい場合は、項目を指示できる生成AIの機能があるかを確かめてください。

会計・経理システムへのつなぎ方

読み取ったデータを、会計ソフトや支払の仕組みに入れるところまでが請求書の業務です。各社が公式に挙げているつなぎ方は、大きく4つに分かれます。

つなぎ方公式に記載のある製品向く会社
APIDX Suite(無償提供)、SmartRead、LINE WORKS PaperOn、GenOCR社内に開発の担当者がいる
CSVの出力・取り込みLINE WORKS PaperOn、PATPOST会計ソフトにCSVで取り込める
Excelへの転記AISpectExcelの台帳で管理している
RPASmartRead(RPA連携の事例)、AI-OCRらくスルー(RPAとの組み合わせを紹介)画面への入力を自動化したい

スマートOCRは、請求書の画像から振込データや会計システムに取り込める仕訳データを作る経理向けのソリューションも案内しています。DX SuiteはFAQで、APIの前後のシステム開発は利用者側で行う必要があると説明しています。

電子帳簿保存法を意識した保管

請求書は読み取ったあとも、一定の期間保存する必要があります。読み取りと保管を同じ仕組みでできる製品もあります。

  • LINE WORKS PaperOn: オプションのPaperOn Drive(¥20,000/月、2TB)で、電子帳簿保存法の要件に対応した保存ができるとしている
  • PATPOST: 文書の保存、全文AI-OCRと全文検索、指定項目抽出、電子帳簿保存法対応を1つにまとめ、ストレージ容量は無制限

PATPOSTは、会計処理などの機能を省いて保管・検索・データ抽出に絞っていると説明しています。仕訳や支払まで一つの仕組みで済ませたいのか、読み取りと保管だけでよいのかで、選ぶ製品が変わります。

保管の要件は、会社の規模や書類の種類で確かめるべき点が変わります。製品の対応の範囲は、顧問の税理士や各社の窓口に確かめてください。

月の枚数ごとに、プランの当てはめ方を変える

請求書の枚数は、会社の規模でかなり違います。公式の料金表に、月の枚数を当てはめるときの考え方を並べます。

月の枚数の目安当てはめやすい料金の形公式表記の例
数十〜数百枚基本料+1枚単価、最低利用期間なしAISpect プラン1: 基本料15,000円+1枚15円(税抜き)。月300枚なら15,000円+4,500円
数百〜800回程度回数の上限付き月額LINE WORKS PaperOn ライト: ¥30,000/月で800回(年額契約・税抜き)
月1,000枚を超える上位プランや年額の利用量設定SmartRead スタンダード: 96万円/年(税抜き)

同じ月300枚でも、全文を読むか数項目を読むかで、項目単価の製品は費用が変わります。請求書で読みたい項目(日付、取引先、金額、振込先など)を先に決めてから試算してください。

領収書やレシートはスマホ撮影も前提にする

出張の領収書や店舗のレシートは、紙が小さく、スキャナーより手元のスマホで撮ることが多い書類です。写真で読める製品かどうかを先に確かめてください。

製品写真・スマホへの対応(公式の説明)
LINE WORKS PaperOnLINE WORKSアプリから画像をアップロード。写真撮影で影の入った書類などにも対応。レシート・領収書のテンプレート
AISpect読み取り可能帳票に写真を含む
DX Suite生成AIの項目抽出で領収書にも対応

経費精算の仕組みと別に領収書を読む場合は、データを経費精算側にどう渡すかも決めておいてください。

写真は撮り方で傾きや影が出ます。撮影のルール(真上から、明るい場所で、背景は無地に)を決めておくと、読み取りの結果が安定します。

読み取ったあとの確認を誰が担うか

AI-OCRの結果は、最後に人が確かめる前提で考えておくのが安全です。確認の手間を減らす仕組みは、製品ごとに違います。

  • SmartRead PLUS+: プロのオペレーターが確認したデータを返す。1ページ(非定型の場合)5円などの単価(税抜き)
  • DynaEye 11: 2つのOCRエンジンの結果を比べ、不一致の項目だけを強調するベリファイOCR
  • LINE WORKS PaperOn: 文脈理解で読み取りデータを修正し、マスターデータベースとの連携で補完

月末に請求書が集中する経理では、確認の人手が足りなくなりがちです。人の確認まで任せたいなら、オペレーター確認付きのサービスも比べてください。

経理部門が最初に用意する20枚

請求書のAI-OCRは、試す請求書の選び方で結果の見え方が大きく変わります。次の20枚をそろえてからトライアルを申し込んでください。

  1. 取引先の上位10社から、各1枚
  2. 明細の行数が多い請求書を3枚
  3. 手書きの書き込みや押印が重なった請求書を3枚
  4. FAXやスマホ撮影で画質の落ちた請求書・領収書を4枚

読みたい項目と正しい値の一覧を先に作っておけば、2〜3社の結果を同じ物差しで比べられます。会計ソフトに入れるまで試すなら、取り込みの形式(CSVの列の並びなど)も合わせて確かめてください。

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参照元

よくある質問

取引先ごとに書式が違う請求書もAI-OCRで読めますか?

非定型に対応した製品なら読めます。DX Suiteは生成AIの項目抽出、LINE WORKS PaperOnは請求書テンプレートと生成AIの項目抽出、GenOCRは設定不要の読み取り、AnyForm OCRは取引先システムの帳票への対応を公式に説明しています。

読み取った請求書のデータを会計ソフトに入れられますか?

APIやCSV、Excel転記、RPAなどの方法があります。DX SuiteはAPIを無償提供、LINE WORKS PaperOnはAPIとCSV、AISpectはExcel転記に対応し、スマートOCRは仕訳データを作る経理向けのソリューションを案内しています。

月に数百枚の請求書なら、どの料金の形が向きますか?

基本料に1枚単価を足す形や、回数の上限付き月額が当てはめやすいです。AISpectのプラン1は基本料15,000円+1枚15円(税抜き)で最低利用期間がなく、LINE WORKS PaperOnのライトは¥30,000/月で800回(年額契約・税抜き)です。

【用途別】AI-OCRおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

手書きと非定型の書類を、量を増やしながらクラウドで読むなら

AI inside 株式会社

Lite 40,000円〜/月(税抜)から。生成AIの項目抽出で非定型にも対応し、オンプレミス版も選べる

DX Suiteの料金ページには、Lite(40,000円〜/月、初期費用0円、月無料枠18,000円分)、Standard(100,000円〜/月)、Pro(200,000円〜/月)が税抜で並ぶ。FAQでは手書きや、活字と手書きが混在した書類の読み取り、生成AIによる項目抽出での非定型書類への対応を説明し、オンプレミス版(AI inside Cube)とAPIの無償提供も案内している。

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2

個人情報を含む書類を、社外のクラウドに出さずに読むなら

株式会社PFU

PC内でOCR処理を完結。処理量上限なしのプランもあり、60日間の無償トライアルで実帳票を試せる

DynaEye 11は、インストールしたPC内でOCR処理を完結するシリーズをそろえ、外部に情報を送る必要がないと説明している。年6,000ページまでのEntry Lite AI-OCRは初年度1,008,000円(税抜)、上限なしのEntry AI-OCRは初年度2,016,000円(税抜)と価格を公開し、全ての機能を60日間試せる無償トライアルがある。

株式会社PFUの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

月数百枚から、使った枚数だけ払って始めるなら

株式会社 ASAHI Accounting Robot 研究所

基本料15,000円/月+1枚15円(税抜き)。50枚まで期間の縛りなく無料、最低利用期間なし

AISpectの料金ページには、プラン1が基本料(月額)15,000円+1枚15円、プラン1000が基本料(月額)10,000円+1000枚毎10,000円、初期費用50,000円と税抜きで書かれている。読み取り可能帳票は定型・非定型・写真で、利用人数は無制限、1か月単位で使えて最低利用期間はない。50枚分の無料トライアルと、最長2か月の有償トライアルがある。

株式会社 ASAHI Accounting Robot 研究所の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

手元の帳票に合うAI-OCRを、無料で相談する

読みたい書類の種類(請求書・申込書・FAX注文書など)、月の枚数、手書きの割合、社外のクラウドに出せるかどうか、つなぎたいシステム(会計ソフト・RPA・kintoneなど)を送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載会社へ匿名で概要を伝え、トライアルや読み取りテストの窓口をおつなぎします。費用はかかりません。

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