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自動ドア · 基礎知識

自動ドアの部品の寿命と交換時期|消耗する部品と、回数で考える交換の目安【2026年版】

自動ドアは吊車・ベルト・プーリ・センサーなどの消耗部品を交換しながら使う設備です。全国自動ドア協会の点検の考え方、各社が公式に挙げる消耗部品、回数で示された交換目安(高速シートシャッターの5年又は50万回など)、部品の供給と納期を整理しました。

公開 2026年10月1日

自動ドアの傷み具合は、設置からの年数だけでなく、中の部品がどれだけ動いたかでも変わります。全国自動ドア協会は、一般の玄関の自動ドアが重さ50kg〜100kg前後の扉を1日に数百〜数千回開閉すると説明しています。

このページでは、消耗しやすい部品、協会の点検と交換の考え方、回数で示された交換目安、部品の供給と納期、交換費用の扱いを公式の記載で整理します。

自動ドアで消耗しやすい部品

自動ドアは、扉を吊って走らせる部品、力を伝える部品、検知する部品の組み合わせです。各社が保守契約の無償部品や消耗部品として公式に挙げているものを整理しました。

部品役割公式に名前が挙がっている例
吊車(ドアハンガー)扉を吊ってレール上を走らせる扶桑電機工業の無償部品(吊車)、ナブコドアの無料部品(ドアハンガー)。昭和建産のSミリオンは扉1枚につき吊り車4個
ハズレ止め吊車がレールから外れるのを防ぐ扶桑電機工業の無償部品
ベルトモーターの力を扉に伝える扶桑電機工業(ベルト類)、ナブコドアの無料部品
プーリベルトを回す滑車ナブコドアの無料部品
モーター・コントローラー扉を動かし、制御するソリックはモーター4種・コントロール4種を組み合わせて供給
センサー通行者の検知と挟まれ防止フルテックは無目内蔵型光線センサーOA-203V等の販売終了を告知

吊車は扉1枚に複数付く部品です。点検では1か所だけでなく、同じ扉の吊車全体を見てもらってください。

全国自動ドア協会の点検と交換の考え方

全国自動ドア協会は、部品の交換を「年数で一律に替える」ものとしては示していません。点検で状態を見て、必要な範囲で替える考え方です。

  • 所有者等による日常点検と、専門技術者による定期的な保守点検の2本立て
  • 安全への影響が大きい部品や消耗しやすい部品は、3か月毎(年間4回)の点検を推奨
  • 点検の結果、消耗や損傷が著しく正常な機能を発揮できない部品は、必要な範囲で部品交換等の修理を行う
  • 修理は通常、保守点検とは別料金
  • 協会の保守のページには、部品ごとの年数の目安は載っていない

JIS A 4722も、保全点検と記録を共通の要求事項に含めています。交換の判断は、点検の記録を積み重ねて行うものです。

回数で示された交換目安と耐久の数字

31社の公式サイトで、交換や耐久を回数で示している例は、ユニフローの高速シートシャッターと自在扉だけでした。

会社・製品公式の数字意味
ユニフロー シートシャッターモータ・減速機は5年又は50万回定期交換推奨部品の目安
ユニフロー スムーザー RX/RB耐久設計50万回製品の設計上の耐久
ユニフロー スイングドア50万回を性能基準JIS A 4702が定める開閉耐久回数の約5倍

店舗やビルの入口の引戸について、部品の交換回数や年数を公式サイトに数字で載せている会社は、今回の調査では確認できませんでした。ナブコシステムは「保守部品推奨交換時期」を公開しており、NABCO製のドアはこの資料が目安になります。

1日の開閉回数から50万回に達する時期を計算する

回数で示された目安は、1日の開閉回数で割ると年数に直せます。ユニフローの「50万回」を例に計算しました。

1日の開閉回数50万回に達するまで
300回約1,667日(約4.6年)
1,000回500日(約1.4年)
3,000回約167日(約0.5年)

ユニフローの目安は「5年又は50万回」なので、どちらか早いほうで判断します。1日300回なら5年より前の約4.6年で50万回に達するため、回数のほうが先に目安に届きます。

部品の供給と納期で交換の判断が変わる

部品がすぐ手に入るかどうかは、交換で済ませるか装置ごと替えるかの分かれ目になります。

  • フルテック:無目内蔵型光線センサーOA-203V等の販売終了を告知。販売終了品は後継機種への交換が前提になる
  • 日本自動ドア:標準品は当日受注当日出荷(受注から出荷まで半日)と記載
  • 金剛産業:KMS(コンゴーメンテナンスサポートシステム)で標準部品を5日以内に納入と記載
  • オリエント産業:定期点検で消耗部品を事前に確認すると記載
  • ワーム:自動ドア・電動シャッター業界を横断する独立系サプライヤーで、主要取引先に北陽電機・昭和オート・寺岡・フルテック・扶桑電機工業・オリエント産業・ナブコシステム・ナブコドア・昭和建産・日本自動ドアほか600社

ソリックは自動ドアエンジンを国内外メーカー計15社へOEM供給していると記載しています。ドアのブランドとエンジンの製造元が違う場合があるため、部品の手配では、ドアに貼られたステッカーや保証書で分かるメーカー名に加えて、装置の型式も伝えます。

全国自動ドア協会は、連絡先の確認にステッカーや保証書・取扱説明書を使うよう案内しています。

販売終了の告知が出た部品を使うドアは、故障してから探すと停止が長引きます。保守会社に、自分のドアの部品の供給状況を点検のたびに確認してもらってください。

交換費用は保守契約の有無で変わる

同じ部品の交換でも、保守契約の内容で請求の有無が変わります。公式サイトで確認できた条件を並べます。

会社保守契約での部品の扱い(公式記載)
ナブコドアドアハンガー・ベルト・プーリ無料。基本技術料12,000円と出張諸経費6,000円〜が無料、部品代20%引き(税別、夜間土休日は別途)
扶桑電機工業吊車・ハズレ止め・ベルト類等の無償部品提供、点検出張費無償(契約内容による)
日本自動ドア部品交換修理費不要(一部部品代除く)
オリエント産業一部部品代無料
ユニフロー点検費用は製品・数量・品番により見積。土日祝・深夜早朝は割増

無料になる部品の範囲は会社ごとに違います。契約書に部品名の一覧があるかを確認し、無い場合は書面でもらってください。

交換時期を見逃さないための記録

部品の交換時期は、記録があれば予測できます。点検のたびに残しておきたい項目を挙げます。

  1. 点検日と、交換した部品の名前・数
  2. 開閉回数(カウンターや遠隔監視で取れる場合)
  3. 異音・扉の傾き・開閉速度の変化などの所見
  4. 次回に交換を勧められた部品
  5. 販売終了の告知が出ている部品の有無

点検報告書の提出を公式に明記している会社には、九州オートドアー(毎回「自動ドア点検報告書」)とユニフローがあります。遠隔監視の保守(ナブテスコのAD-LINK、フルテック)を使えば、開閉の状態を遠隔で把握できます。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

自動ドアの部品は何年で交換しますか?

全国自動ドア協会は年数で一律に交換する目安を示しておらず、安全に関わる部品や消耗しやすい部品を3か月ごとに点検し、消耗や損傷が著しい部品を必要な範囲で交換する考え方です。回数の目安を公式に載せている例として、ユニフローはシートシャッターのモータ・減速機を5年又は50万回としています。

自動ドアで消耗しやすい部品は何ですか?

扉を吊って走らせる吊車(ドアハンガー)、ハズレ止め、力を伝えるベルトとプーリ、センサーなどです。扶桑電機工業は吊車・ハズレ止め・ベルト類、ナブコドアはドアハンガー・ベルト・プーリを保守契約の無償・無料部品として公式サイトに挙げています。

古い自動ドアの部品が手に入らないときはどうなりますか?

販売終了の部品は後継機種への交換が前提になります。フルテックは無目内蔵型光線センサーOA-203V等の販売終了を告知しています。部品が確保できない場合は、センサーや駆動装置ごとの更新を保守会社と検討します。

【用途別】自動ドアメーカーおすすめ3選

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

店舗・ビル・公共施設の入口を新設・更新するなら

ナブテスコ株式会社(NABCO 自動ドア)

駅・空港・病院で使われる標準。全国の販売施工網で、どこでも同じ保守が受けられる

引戸の開閉装置は軽量から超重量まで5クラス、防火戸・気密遮音・回転ドア・高速シートドアまで一社でそろう。次世代標準機NATRUSは安全規格JIS A 4722に準拠し、開閉ごとの安全試験機能を持つ。羽田空港・JR博多駅・虎ノ門ヒルズなどの施工事例を公式に載せ、東日本はナブコシステム、西日本はナブコドアなど全国16社の正規販売施工会社が保守を担う。

ナブテスコ株式会社(NABCO 自動ドア)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

止められない入口の保守で選ぶなら

フルテック株式会社

24時間365日の修理受付と遠隔監視。技術者は全員正社員の上場会社

業界でいち早く24時間365日の修理受付と、IoT遠隔モニタリングによる自動ドア保守を始めたと公式に掲げる。技術者は全員正社員で、自動ドア施工技能士の指導のもと全国自動ドア協会の安全ガイドラインに沿って点検する。JIS A 4722対応の保守契約プランを用意し、札幌から福岡まで拠点を持つ。渋谷ヒカリエ・平塚市本庁舎などの事例を公開。

フルテック株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

工場・物流・食品の高速シートシャッター、スイングドアなら

株式会社ユニフロー

最大2.0m/s・50万回耐久の高速シートシャッター。スイングドアは国内シェア85%(自社推計)

高速シートシャッター「スムーザー」は最大2.0m/秒、ワイドタイプで幅10m×高さ6m、耐久設計50万回。開口部の熱損失を約80%削減し、防虫オレンジシート・水切り仕様・静電気除電など食品・物流の現場向けの仕様がそろう。スイングドア(自在扉)はJIS A 4702の耐久回数の約5倍を性能基準とし、1991年からの累計出荷は5万台・18か国。年1回・年2回の定期点検プランと交換部品の目安を公開する。

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