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自動ドア · 基礎知識

自動ドアセンサーの種類|起動・補助・非接触スイッチ・ムダ開き削減と省エネ【2026年版】

自動ドアのセンサーは、通行者を検知して開く起動センサーと、走行部の挟まれを防ぐ補助(光電)センサーに分かれます。近赤外線・マイクロウェーブ・画像認識・レーザーの検知方式、非接触・ワイヤレススイッチ、ムダ開き削減による省エネの根拠を公式サイトの記載で整理しました。

公開 2026年9月29日

自動ドアの使い勝手と安全性は、扉そのものよりセンサーで決まります。全国自動ドア協会の安全ガイドは、自動ドアが起動センサーで開き、光電センサーがドア走行部での挟まれ防止のために設置されていると説明しています。

このページでは、センサーの役割分担、起動センサーの検知方式、タッチ・非接触・ワイヤレスのスイッチ、ムダ開きと省エネ、そしてセンサーメーカーとドアメーカーの関係を整理します。

「開けるセンサー」と「守るセンサー」の役割分担

自動ドアのセンサーは、大きく2つの役割に分かれます。片方だけでは安全な自動ドアになりません。

  • 起動センサー:通行者や車両を検知して扉を開ける。無目(扉上部の横材)に取り付ける無目付型が一般的で、扉の前後にそれぞれ検知エリアを持つ
  • 補助(光電・安全)センサー:扉の走行部や戸袋側で人や物を検知し、閉じる動作や開く動作を止める。JIS A 4722は「開くとき」の戸袋側対策として開保護センサーを、「閉じるとき」の対策として保護領域の確保を挙げる
  • スイッチ:タッチスイッチ・非接触スイッチ・フットスイッチ・押しボタンなど、通行者が意思表示して開ける方式。トイレやクリーンルームで使う

昭和オートの上部補助センサーは「ドア作動時のみ反応し挟まれを防止」と公式サイトに記載しています。起動センサーとは別に、作動中だけ働くセンサーが安全側を担います。

起動センサーの検知方式:近赤外線・マイクロウェーブ・画像・遠赤外線・レーザー

起動センサーは検知の原理で性格が変わります。オプテックスと北陽電機の公式サイトに型番と方式の記載があるため、それをもとに整理します。

方式製品例(公式記載)取付高さなど
近赤外線反射オプテックス OA-220CAN/OA-220V(プロセーフ)取付高さ2.0〜3.5m、ECOモード
近赤外線反射オプテックス OA-215CAN/OA-215V取付高さ2.0〜3.0m(国内規格対応は2.0〜2.4m)、ドアウェイ機能
近赤外線反射+マイクロウェーブオプテックス OAM-1J(プロセーフD、ハイブリッド)取付高さ2.0〜3.5m
画像認識(ベクトル焦点方式)オプテックス VVS-1(プロセーフVeスムースセンサー)AIRセンサーの併設が必要
遠赤外線受動オプテックス OP-08J取付高さ4.0m以内。豪雪地域・スキー場向け
近赤外線反射+Beaconオプテックス OAB-215CAN/OAB-215V/OAB-215V2(OMNICITY対応)取付高さ2.0〜3.0m
レーザー測域北陽電機 UST-10LX/20LX、UTM-30LX-EWエリア内の人数・移動方向を取得しドア開閉制御に利用

ホトロンは近赤外線などのセンサー技術で自動ドアセンサーを展開し、「省エネ自動ドアセンサー」をおすすめ製品として掲載しています(型番・数値仕様は公式の製品データベースで未取得)。

取付高さは製品ごとに上限があります。天井の高いエントランスでは、OP-08Jのように4.0m以内まで対応する製品や、無目の高さに合う製品を選びます。

タッチ・非接触・フット・ワイヤレスのスイッチ

手や足で意思表示して開けるスイッチは、病院・食品工場・トイレなど、ドアを開ける条件を限定したい場所で使います。

種類製品例(公式記載)向く場所
非接触スイッチオプテックス Clean Wave OMH-100D(-35℃でも使用可)、ホトロン 非接触スイッチ食品工場・冷凍倉庫・病院
タッチスイッチオプテックス タッチスイッチ、ホトロン ワイヤレスタッチスイッチ店舗・事務所の入口
電池レスワイヤレス竹中エンジニアリング DLWシリーズ(DLW-1T〜4T、受信機DLW-101R)、ワーム 無線スイッチ配線が難しい既設ドア
フットスイッチホトロン フットスイッチ両手がふさがる場所
テンキー・押しボタン竹中エンジニアリング ランダムテンキースイッチACS-101、ナブテスコ HDS-4iα(バリアフリートイレ用)入室制限・トイレ

ワームは病院用・工場用スイッチと多機能トイレ用システムを公式サイトの製品カテゴリに載せています。用途別に分けた製品群を持つ会社です。

ムダ開きを減らすと空調のロスが減る

「ムダ開き」とは、自動ドアを通過しない通行者がセンサーエリアを横切ることでドアが開くことです。全国自動ドア協会が用語として定義しています。

  • 全国自動ドア協会は2026年4月から、通行動線判別型センサー導入等による空調エネルギー損失の削減効果を「消費電力量」「電力量料金」「CO2排出量」で試算するツールを会員企業サイトで公開(明治大学 酒井孝司教授監修)
  • ナブテスコ NATRUS+e Wはムダ開き削減仕様と公式サイトに記載
  • オプテックス OA-215シリーズのドアウェイ機能、OA-220シリーズのECOモード
  • 北陽電機の測域センサは移動方向を取得してドア開閉制御に使う
  • ホトロンは「省エネ自動ドアセンサー」を掲載

ムダ開きの削減は、センサーの検知エリアを通行動線に合わせて絞ることで実現します。協会のツールを使えば、削減効果を電力量料金とCO2で示せます。

センサーメーカーとドアメーカーの関係

センサーはドアメーカーが自社で作る場合と、専業メーカーから供給を受ける場合があります。31社の公式記載から関係を整理します。

会社公式サイトの記載
旭光電機日本で初めて自動ドア用コントローラーを開発。自動ドア用センサではビルフロント向け70%、東海道新幹線向け100%のシェア(自社記載)。主要取引先にナブテスコ
ワーム(WRM)独立系サプライヤーとして半世紀。主要取引先に北陽電機、昭和オート、寺岡、フルテック、扶桑電機工業、オリエント産業、ナブコシステム、ナブコドア、昭和建産、日本自動ドアほか600社
オプテックス全国自動ドア協会・全国自動ドア産業振興会・日本シヤッター・ドア協会の賛助会員
ホトロン研究開発から製造・販売・保守までグループ一貫体制
フルテック自動ドアセンサー・スイッチを製品に持つ。無目内蔵型光線センサー OA-203V等は販売終了を告知
日本自動ドア種別にセンサーを含む(自社製品として展開)

旭光電機のシェアは自社記載の推計です。ただ、ナブテスコが主要取引先である点から、NABCO製ドアのセンサーには同社製品が使われている可能性が高いと読めます。

販売終了のセンサーは修理部品が確保できないため、交換時期の判断材料になります。フルテックのようにメーカーが販売終了を告知している場合は、後継機種を確認してください。

交換・増設を検討する順番

センサーの交換や増設は、扉本体を替えずにできる改善です。次の順で検討すると、安全と省エネの両方を取りこぼしません。

  1. 現状の起動センサーの検知エリアと、通行動線のずれを確認する(ムダ開きの有無)
  2. 戸袋側と走行部に補助センサー・開保護センサーがあるかを確認する(JIS A 4722の「開くとき」対策)
  3. 無目の高さと取付高さの適合を確認する(2.0〜3.5m、4.0m以内など製品ごとの上限)
  4. 衛生や配線の条件から、非接触・電池レスワイヤレスの要否を決める
  5. 協会の試算ツールで削減効果を数字にし、稟議の根拠にする

センサー交換は施工会社を通して行うのが一般的です。フルテックは保守契約に「センサープラス」プランを用意しています。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

自動ドアのセンサーにはどんな種類がありますか?

通行者を検知して開ける起動センサーと、走行部や戸袋側の挟まれを防ぐ補助(光電・安全)センサーに分かれます。起動センサーの検知方式は近赤外線反射(オプテックス OA-220/OA-215)、近赤外線+マイクロウェーブ(OAM-1J)、画像認識(VVS-1)、遠赤外線受動(OP-08J)、レーザー測域(北陽電機 UST/UTM)があります。

ムダ開きとは何ですか?

自動ドアを通過しない通行者がセンサーエリアを横切ることでドアが開くことです。全国自動ドア協会は2026年4月から、通行動線判別型センサー導入等による空調エネルギー損失の削減効果を消費電力量・電力量料金・CO2排出量で試算するツールを公開しています。ナブテスコのNATRUS+e Wはムダ開き削減仕様です。

非接触スイッチは冷凍倉庫でも使えますか?

オプテックスのClean Wave OMH-100Dは-35℃でも使用可と公式サイトに記載され、食品工場・冷凍倉庫・病院向けとされています。配線が難しい場所には竹中エンジニアリングの電池レスワイヤレススイッチDLWシリーズがあります。

【用途別】自動ドアメーカーおすすめ3選

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

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引戸の開閉装置は軽量から超重量まで5クラス、防火戸・気密遮音・回転ドア・高速シートドアまで一社でそろう。次世代標準機NATRUSは安全規格JIS A 4722に準拠し、開閉ごとの安全試験機能を持つ。羽田空港・JR博多駅・虎ノ門ヒルズなどの施工事例を公式に載せ、東日本はナブコシステム、西日本はナブコドアなど全国16社の正規販売施工会社が保守を担う。

ナブテスコ株式会社(NABCO 自動ドア)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

止められない入口の保守で選ぶなら

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24時間365日の修理受付と遠隔監視。技術者は全員正社員の上場会社

業界でいち早く24時間365日の修理受付と、IoT遠隔モニタリングによる自動ドア保守を始めたと公式に掲げる。技術者は全員正社員で、自動ドア施工技能士の指導のもと全国自動ドア協会の安全ガイドラインに沿って点検する。JIS A 4722対応の保守契約プランを用意し、札幌から福岡まで拠点を持つ。渋谷ヒカリエ・平塚市本庁舎などの事例を公開。

フルテック株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

工場・物流・食品の高速シートシャッター、スイングドアなら

株式会社ユニフロー

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株式会社ユニフローの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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