3比較ハブ自動ドア

自動ドア · 基礎知識

自動ドアの種類と仕組み|引戸・開き戸・回転・折戸・高速シート・スイングドアの違い【2026年版】

自動ドアは駆動装置・センサー・扉の3要素で動きます。引戸・開き戸・折戸・円形・回転ドア・高速シートシャッター・スイングドアの7種類の特徴と、それぞれを公式サイトで扱うメーカーを31社の記載から整理しました。

公開 2026年9月29日

自動ドアは、人や車両をセンサーで検知し、駆動装置が扉を動かす設備です。店舗の引戸から工場の高速シートシャッターまで種類が多く、種類によってメーカーも保守会社も変わります。

このページでは、自動ドアの基本構造と6つの種類を整理し、それぞれをどの会社が扱っているかを公式サイトの記載に基づいてまとめます。

自動ドアを動かす3つの要素

全国自動ドア協会の通行者向け安全ガイドは、自動ドアが起動センサーで開き、光電センサーがドア走行部での挟まれ防止のために設置されていると説明しています。扉本体を含めると、自動ドアは3つの要素で構成されます。

  • 駆動装置(エンジン):モーター・コントローラー・ハンガーレールで扉を動かす。ソリックは引戸用エンジン専門メーカーとして、ベース18種・モーター4種・コントロール4種を公式サイトに載せている
  • センサー:通行者を検知して開く起動センサーと、走行部の挟まれを防ぐ光電(補助)センサー。オプテックス・ホトロン・旭光電機などの専業メーカーが供給する
  • 扉・建具:ガラス扉、ステンレスやアルミのサッシ、防火戸、気密扉など。フルテックとオリエント産業は自社工場でステンレスサッシを製造している

自動ドアに関わるJISは3つあります。JIS A 1551は開閉装置の試験方法、JIS A 4722は歩行者用自動ドアセットの安全性、JIS A 4723は駆動装置と検出装置の性能要求事項を定めています。

一般の玄関の自動ドアは、重さ50kg〜100kg前後の扉を1日に数百〜数千回開閉すると全国自動ドア協会は説明しています。駆動装置は扉の重さに合わせて選びます。

引戸(スライド式)は扉の重さでクラスが分かれる

最も一般的なのが引戸(スライド式)です。片引き・両引きのほか、戸袋1枚分に2枚を引き込む多重スライドや、扉を全開口にする方式があります。

メーカー引戸用駆動装置のクラス分け(公式記載)
ナブテスコ(NABCO)V-60SL/V-85SL/V-150SL/V-250SL/V-500SLの5クラス(軽量・中量・重量・重量・超重量)。V-500SLは「超重量ドア用 工場などに最適」。対応kg数は製品ページに記載なし
日本自動ドア軽量(JA-100DRAG/JAD-70)、中量(JA-100/JA-150/UN-125など)、重量(JA-270/EXR/EX-640)、超重量(HET)の4区分
昭和建産(S-ミリオン)エンジン装置L・M・H・HSシリーズ。JIS A 4722準拠、扉1枚につき吊り車4個
北陽オートドア大型ビル用・産業用駆動装置は2,000kgまでのゲートドアを自動化
寺岡オート・ドアシステム軽量/中量/重量スライドドアの3区分

開口幅を広げたい場合は、扶桑電機工業のダブルスライドドア(有効開口幅が約1.5倍)や、日本自動ドアの多重スライド(DS-230/TRI)のように、複数枚の扉を重ねて引き込む方式があります。

ナブテスコのNATRUSは、JIS A 4722に準拠した引戸の次世代標準機で、開閉ごとの安全試験機能を持つと公式サイトに記載されています。

開き戸・折戸・円形ドア・回転ドアの位置づけ

引戸以外の歩行者用自動ドアには、開き戸(スイング式)、折戸、円形ドア、回転ドアがあります。既存の開き戸に後付けする方式もこの仲間です。

種類特徴公式に記載のある会社と製品
開き戸(スイング式)既存の開き戸を自動化しやすい北陽オートドア(200kgまでのゲートドア)、日本自動ドア(開き戸用スイングオペレーター)、AMYドアテック(ベンリードアロボS、停電時は普通の開き戸)
折戸扉を折り畳んで開く。奥行きが取れない場所向け日本自動ドア(SNAP)、ナブコシステム(折り戸)、扶桑電機工業(スイングドア/折り戸)
円形ドア曲面ガラスの引戸。エントランスの意匠向け日本自動ドア(RD)、ナブテスコ(円形ドア)、扶桑電機工業(円形ドア)、ソリック(円形式エンジンDR)
回転ドア複数の扉が回転して通行する扶桑電機工業(世界初の回転ドアシステム、東京ドームに採用)、ナブテスコ(回転ドア)、北陽オートドア(回転式)

回転ドアの安全規格だったJIS A 4721は2017年9月20日に廃止され、内容はJIS A 4722に統合されました。現在は引戸も回転ドアも同じ規格の下にあります。

非常時に扉全体を開放する方式もあります。扶桑電機工業のパニックシステムはFIX扉がスイングする方式で、日本自動ドアのBO-SS/MBOはブレイクアウト方式です。

物流の開口部に使う高速シートシャッターとスイングドア

フォークリフトや台車が通る開口部には、歩行者用の引戸ではなく、高速シートシャッターやスイングドア(自在扉)が使われます。人の入口とは製品もメーカーも別です。

  • 高速シートシャッター:布製シートを高速で巻き上げる。ユニフローのスムーザーは最大2.0m/秒・ワイドタイプで幅10m×高さ6m、ナブテスコのノボスプリントは最大3.5m/秒、東洋シヤッターのシュネルマイスターは一般的なスチールシャッターの約25倍の開閉速度と公式に記載
  • スイングドア(自在扉):押せば両方向に開き、自動で閉じる。ユニフローは国内市場シェア85%(自社推計)で、JIS A 4702が定める開閉耐久回数の約5倍を性能基準にしている
  • オーバードアー:パネルを上方に引き上げる。金剛産業(公式サイトで産業用オーバードアーのパイオニアと記載)、東洋シヤッター(大型タイプは最大開口W12m)が扱う

日本シヤッター・ドア協会は、高速シートシャッターが停電時に開閉できず、閉まった状態では通過できないため避難口として使えないと注意しています。ドアを併設して避難口を確保する必要があります。

気密・防火・防爆・後付けなどの派生仕様

建物の用途によって、標準の引戸に性能を足した仕様が必要になります。公式サイトに記載のある派生仕様を整理します。

  • 防火戸:建築基準法施行令第109条の2の遮炎性能(加熱開始後20分間)を持つ国土交通大臣認定品。ナブテスコのナブコ防火戸は通常は引戸自動ドアとして動き、火災時に自動閉鎖する
  • 気密・遮音:扶桑電機工業のHAC気密ドア(HACCP承認)、寺岡オート・ドアシステムの気密・防音自動ドア、ナブテスコの気密・遮音ドア
  • X線・電磁波遮蔽:扶桑電機工業(X線・電波遮蔽ドア)、寺岡オート・ドアシステム(電磁波シールド/放射能遮蔽自動ドア)
  • 防爆:昭和建産の防爆タイプエア式自動ドア、ユニフローの防爆型スムーザー(Zone2対応)
  • 後付け:AMYドアテックのベンリードアロボHB(上吊引戸に後付け)、九州オートドアーのアトカラデモ(個人住宅向け)、ソリックの後付式エンジン

全国自動ドア協会の統計では、自動ドアの国内据付台数は2025年度136千台(前年度比0.7%減)でした。新設だけでなく、既存の開口部を自動化する需要も含まれます。

種類ごとに「最初に相談する会社」が変わる

自動ドアの種類を決めると、相談先はおのずと絞られます。31社の公式サイトの記載から、種類ごとの主な取扱会社を整理しました。

種類公式サイトで取扱を確認できた主な会社
引戸(店舗・ビル)ナブテスコ(販売施工はナブコシステム・ナブコドア・オリエント産業)、日本自動ドア、フルテック、扶桑電機工業、寺岡オート・ドアシステム、昭和建産、昭和オート、北陽オートドア
開き戸の自動化・後付けAMYドアテック、日本自動ドア、北陽オートドア、九州オートドアー
回転・円形扶桑電機工業、ナブテスコ、日本自動ドア、北陽オートドア
高速シートシャッターユニフロー、ナブテスコ(エコスプリント・ノボスプリント)、東洋シヤッター、日本シャッター製作所(プラズマ8)、三和シヤッター、文化シヤッター、大和シヤッター、小俣シャッター、東鋼シャッター
スイングドア・オーバードアーユニフロー、金剛産業、東洋シヤッター
センサー・スイッチオプテックス、ホトロン、旭光電機、竹中エンジニアリング、ワーム、北陽電機

同じ引戸でも、メーカーが直営で保守する会社と、販売施工会社のネットワークに委ねる会社があります。種類を決めた後は、保守の体制を確認してください。

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

自動ドアにはどんな種類がありますか?

歩行者用は引戸(スライド式)、開き戸(スイング式)、折戸、円形ドア、回転ドアの5つが基本です。物流用には高速シートシャッター、スイングドア(自在扉)、オーバードアーがあります。引戸は扉の重さで軽量〜超重量のクラスに分かれ、ナブテスコはV-60SLからV-500SLの5クラス、日本自動ドアは4区分を公式サイトに載せています。

回転ドアに安全規格はありますか?

あります。回転ドア専用だったJIS A 4721「自動回転ドア-安全性」は2017年9月20日に廃止され、内容は歩行者用自動ドアセットの安全規格JIS A 4722に統合されました。引戸も回転ドアも同じ規格の対象です。

工場の出入口に店舗用の自動ドアを使えますか?

フォークリフトや台車が頻繁に通る開口部には、高速シートシャッターやスイングドア(自在扉)が使われます。ユニフローのスムーザーは最大2.0m/秒、ナブテスコのノボスプリントは最大3.5m/秒と公式に記載されています。ただし高速シートシャッターは停電時に開閉できず避難口にならないため、ドアの併設が必要です。

【用途別】自動ドアメーカーおすすめ3選

※2026年9月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

店舗・ビル・公共施設の入口を新設・更新するなら

ナブテスコ株式会社(NABCO 自動ドア)

駅・空港・病院で使われる標準。全国の販売施工網で、どこでも同じ保守が受けられる

引戸の開閉装置は軽量から超重量まで5クラス、防火戸・気密遮音・回転ドア・高速シートドアまで一社でそろう。次世代標準機NATRUSは安全規格JIS A 4722に準拠し、開閉ごとの安全試験機能を持つ。羽田空港・JR博多駅・虎ノ門ヒルズなどの施工事例を公式に載せ、東日本はナブコシステム、西日本はナブコドアなど全国16社の正規販売施工会社が保守を担う。

ナブテスコ株式会社(NABCO 自動ドア)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

止められない入口の保守で選ぶなら

フルテック株式会社

24時間365日の修理受付と遠隔監視。技術者は全員正社員の上場会社

業界でいち早く24時間365日の修理受付と、IoT遠隔モニタリングによる自動ドア保守を始めたと公式に掲げる。技術者は全員正社員で、自動ドア施工技能士の指導のもと全国自動ドア協会の安全ガイドラインに沿って点検する。JIS A 4722対応の保守契約プランを用意し、札幌から福岡まで拠点を持つ。渋谷ヒカリエ・平塚市本庁舎などの事例を公開。

フルテック株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

工場・物流・食品の高速シートシャッター、スイングドアなら

株式会社ユニフロー

最大2.0m/s・50万回耐久の高速シートシャッター。スイングドアは国内シェア85%(自社推計)

高速シートシャッター「スムーザー」は最大2.0m/秒、ワイドタイプで幅10m×高さ6m、耐久設計50万回。開口部の熱損失を約80%削減し、防虫オレンジシート・水切り仕様・静電気除電など食品・物流の現場向けの仕様がそろう。スイングドア(自在扉)はJIS A 4702の耐久回数の約5倍を性能基準とし、1991年からの累計出荷は5万台・18か国。年1回・年2回の定期点検プランと交換部品の目安を公開する。

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