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資金繰りとシナリオを見る予実管理システム|PLとキャッシュをつなげて試算する【2026年版】

利益の予実だけでなく、手元資金の見通しや、売上が下振れしたときの資金の動きを試算したい会社向けに、資金繰り予測やシナリオのシミュレーションを持つ掲載サービスを比べました。

公開 2026年10月1日

予算どおりに利益が出ていても、入金と支払のタイミング次第で資金は足りなくなります。利益の予実と資金繰りを別々のExcelで管理していると、このずれに気づくのが遅れます。

この記事では、PLとキャッシュをつなげて見られる機能を公式に書いている掲載サービスを比べます。売上が下振れしたときの試算の考え方もまとめます。

中小企業向けの製品から、グループの資金を日次で見る大企業向けの製品まで並べているので、自社の規模に近いところから読んでください。料金は各社の公式表記のままです。

資金繰りの機能を持つサービス

今回の掲載サービスのうち、資金繰りやキャッシュフローの予測を公式に書いているものを並べます。規模感の違う製品が混ざっているので、自社の規模に合わせて見てください。

サービス資金繰り・キャッシュの記載規模の目安
bixid売上や支払予定から将来の資金残高を予測。資金繰り表、借入金管理中小企業
ManageboardPLに連動した月単位のキャッシュフロー予測。シナリオごとのキャッシュのシミュレーション中小〜中堅
IBM Planning Analytics損益計算書・貸借対照表・キャッシュフローの整合性を確保中堅〜大企業
Oracle Cloud EPM資金予測。日次・週次のキャッシュ予測を自動生成大企業

中小企業なら、銀行に出す資金繰り表をそのまま作れるかが大事です。大企業なら、子会社を含めた資金の見通しを日次や週次で持てるかが焦点になります。

中小企業の資金繰り表をつくるbixid

bixidは、中小企業向けの経営管理クラウドで、資金繰りの機能を正面から扱っています。料金は1社月10,000円・25,000円・50,000円(税抜)の3プランです。

  • 売上や支払予定から将来の資金残高を予測し、資金繰り表を作成
  • 資金繰り予測と実績の要因分析
  • 借入金の残高や返済予定を金融機関別に可視化
  • 簡易キャッシュ予測や金融機関評価から会社を診断する企業ドック

借入金を金融機関別に見られるのは、複数の銀行と取引がある会社には便利です。返済予定を予算とあわせて見られれば、追加の借入が必要になる時期を早めに読めます。

初期導入サポートは有償で、Zoomで300,000円~(税抜)と書いています。資金繰り表の作り方に慣れていない会社は、この支援の範囲も確かめてください。

PLと連動させるManageboard

Manageboardは、PLの計画からキャッシュフローの予測をつくる考え方です。機能ページで、シミュレーションの種類を具体的に挙げています。

機能公式の説明
キャッシュフロー予測PLに連動した、月単位での将来のキャッシュフロー予測
シナリオのシミュレーションPL計画のシナリオごとに、投資・返済などを含めたキャッシュの動きをシミュレーション
変動損益のシミュレーション費用を固定費と変動費に分解してシミュレーション
財務三表連動料金表の機能として掲載

会計ソフトとAPIで実績を取り込めるので、計画と実績の資金の差も追えます。年単位の契約である点は、契約前に確かめてください。

シナリオを分けて試算する

資金繰りで本当に知りたいのは、悪いほうに振れたときに資金が持つかどうかです。シナリオを分けて試算する機能を公式に書いているサービスをまとめます。

  • Manageboard: PL計画のシナリオごとのキャッシュの動き
  • Sactona: 見込管理と予測シミュレーション、複数シナリオ比較
  • Oracle Cloud EPM: シナリオ・モデリング、モンテカルロ・シミュレーション、危機や長期計画のシナリオ
  • SAP Analytics Cloud: ベストケース、ワーストケース、予測される結果のシミュレート
  • Workday Adaptive Planning: シナリオプランニング

シナリオは、楽観・基本・悲観の3つくらいから始めるのが扱いやすいです。悲観シナリオで資金が底をつく月が分かれば、手を打つ時期を前倒しにできます。

試算の前提として決めること

シナリオの試算は、前提の置き方で結果が大きく変わります。システムに入れる前に、前提を社内でそろえておきます。

前提決める内容の例
売上の振れ幅基本に対して何割下振れするか
入金のタイミング売掛金の回収までの日数
支払のタイミング仕入や外注費の支払サイト
固定費と変動費売上が減ったときに減る費用、減らない費用
借入と返済返済予定と、新たな借入の予定

固定費と変動費の分け方は、Manageboardの変動損益のシミュレーションのように、システム側で設定できるものもあります。今の費用の分け方を整理してから持ち込んでください。

大企業の資金予測

グループ全体の資金を日次や週次で見たい大企業向けには、資金予測を専用に持つ製品があります。Oracle Cloud EPMの記載が具体的です。

  • 現金、売掛金、買掛金、給与、税金、外部銀行データなどのデータの収集を自動化
  • 予測アルゴリズムで日次または週次のキャッシュ予測を自動生成
  • 資金予測とシナリオ・プランニングで次のステップを決定
  • 投資資産とリース資産のキャッシュフローや資金調達の計画

IBM Planning Analyticsも、損益計算書・貸借対照表・キャッシュフローの整合性を確保しながら予算編成と予測を効率化すると書いています。三表をつなげたモデルを作りたい会社は、両方を比べてください。

資金繰りの機能を確かめるデモの見方

資金繰りの機能は、資料だけでは違いが分かりにくい部分です。デモで次の点を確かめてください。

  1. 自社の前期の実績から、今の資金繰り表と同じ形が作れるか
  2. 売上の前提を変えたとき、資金残高がすぐに変わるか
  3. 借入金の返済予定を入れられるか
  4. 銀行に出す資料として、表を出力できるか
  5. 予算の見直しと資金繰りの見直しが連動するか

銀行に出す資料の形は、取引銀行ごとに求められる内容が違うこともあります。今出している資料を1枚持っていき、同じものが作れるかを見せてもらうと確実です。

利益の予実と資金繰りを一緒に見る会議

資金繰りの機能を入れても、会議で利益の予実しか見ないと活かせません。月次の会議で、利益と資金を同じ流れで見る形を作っておくと効果が出ます。

  1. 今月の利益の予実と、差の理由を確認する
  2. 差が今後の入金・支払にどう響くかを資金繰りに反映する
  3. 悲観シナリオで資金が足りなくなる月がないかを確かめる
  4. 借入や支払条件の見直しが要るかを決める

この流れを毎月回すには、予実と資金繰りが同じ仕組みでつながっていることが前提です。別々のExcelのままだと、反映の作業だけで会議の準備が終わってしまいます。

規模ごとの候補のまとめ

最後に、資金繰りとシナリオの試算を重視して選ぶときの候補を、会社の規模ごとにまとめます。料金は公式表記のままです。

規模・目的最初に見るサービス料金(公式表記)
中小企業で資金繰り表と借入金を管理bixid1社月10,000円〜50,000円(税抜)
会計ソフトと連動してPLとCFを試算Manageboard初期費用+月額(問い合わせ)
三表をつなげた予算モデルIBM Planning AnalyticsEssentials 基本額¥139,500 JPY(税別)
グループの日次・週次の資金予測Oracle Cloud EPM記載なし

資金繰りの機能だけで選ぶと、予算編成の使い勝手が合わないこともあります。予算の作り方と資金繰りの見方の両方を、同じデモの中で確かめてください。

この記事に出てくるサービス

参照元

よくある質問

予実管理システムで資金繰り表は作れますか?

作れるサービスがあります。bixidは売上や支払予定から将来の資金残高を予測し、資金繰り表を作れると説明しています。ManageboardはPLに連動した月単位のキャッシュフロー予測を挙げています。

売上が下振れしたときの資金を試算できますか?

ManageboardはPL計画のシナリオごとのキャッシュのシミュレーション、Oracle Cloud EPMはシナリオ・モデリングとモンテカルロ・シミュレーションを挙げています。

借入金の返済予定も一緒に管理できますか?

bixidは借入金の残高や返済予定を金融機関別に可視化できるとしています。Manageboardはシナリオのシミュレーションに投資・返済などを含められると説明しています。

【目的別】予実管理システムおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

部門のExcel提出はそのままに、全社の予算・見込・実績をシステムで一元化するなら

Loglass(株式会社ログラス)

自社フォーマットのExcel・Googleスプレッドシートで予算を回収し、約2ヶ月の伴走で立ち上げる

予算策定では、自社フォーマットのExcelやGoogle Spreadsheetのファイルをそのまま連携でき、部門ごとの提出用ファイルを自動で作って送り、提出されたデータを全体予算に統合すると公式に記載。提出履歴はバージョンごとの差分をハイライト。導入支援は導入プロジェクト約1ヶ月+運用テスト約1ヶ月の約2ヶ月を標準的な目安としている。

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2

Excelの画面を変えずにシステム化し、連結会計までグループで広げるなら

BizForecast(プライマル株式会社)

「活Excel」の予算管理BCと連結会計FCを同じシリーズで。SaaSのStandardから始めてEnterpriseへ

Excelの長所を活かす「活Excel」を掲げ、予算管理・管理会計のBC、連結決算・連結会計のFC、人事評価・目標管理のHRで構成。BCは単体PLの予算策定から連結ベースの計画・業績管理、人員計画・設備投資計画・PSI管理まで扱うと記載。予実管理特化のSaaS(Standard)と、要件に合わせて構築するEnterpriseの2エディションがある。

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3

中小企業が、会計データから予算と資金繰りを公開価格で始めるなら

bixid(株式会社YKプランニング)

1社月10,000円・25,000円・50,000円(税抜)の3プラン。部門別の予実はプロフェッショナルで

会計データをアップロードすると実績が反映され、月次決算・予算管理・キャッシュフローをグラフや数表で見える化すると記載。料金は1社あたりシミュレーション10,000円、プランニング25,000円、部門別に予算と実績を管理するプロフェッショナル50,000円(いずれも月額・税抜)で、アカウント作成は無制限。freee会計・勘定奉行との組み合わせを紹介するページがある。

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