予実管理システム · 用途別
グループ・連結の予算管理システム|子会社の予算・見込を集めて連結で見る【2026年版】
子会社や事業部の予算・見込を集めて、連結ベースで予実を見たい企業向けに、連結会計や連結予算に対応する掲載サービスを公式表記で比べました。
子会社が増えると、予算と見込の回収、科目のそろえ方、内部取引の扱いで、経営企画の手が止まります。単体の予実管理システムでは足りなくなるのがこの段階です。
この記事では、連結予算やグループの経営管理に対応すると公式に書いているサービスを比べます。
連結・グループに対応すると書いているサービス
まず、公式サイトで連結やグループ管理に触れているサービスを並べます。連結会計そのものを持つものと、グループの数字を集めて比べるものがあります。
| サービス | 連結・グループの記載 | 型 |
|---|---|---|
| BizForecast | 同じシリーズに連結会計FC。BCで連結ベースの計画・業績管理 | Excel UI維持型 |
| STRAVIS | 制度連結を軸に月次連結、連結予算、連結見込を一つのシステムで | Excel連携ツールあり |
| Sactona | 連結管理・部門別管理に対応。本社連結システムと連携 | Excel UI維持型 |
| fusion_place | グループ連結経営管理。連結管理システムと連携し伝票明細までドリルダウン | Excel UI維持型 |
| Diggle | グループ会社の連結予算管理の活用シーン。エンタープライズ向け | 置き換え型 |
| Anaplan | 連結会計アプリケーション | 置き換え型 |
制度連結の決算までシステムで行うか、管理会計として子会社の数字を合算できればよいかで、候補は分かれます。最初に、どこまでを連結で見たいのかを決めてください。
連結決算と連結予算を同じ基盤で回す
決算の連結と予算の連結を別々の仕組みで作ると、科目や会社の区分がずれて比べにくくなります。同じ基盤で回すことを公式に書いているのが、STRAVISとBizForecastです。
- STRAVIS: 月次連結、連結予算、連結見込といった管理連結業務も一つのシステムで対応。単体予算編成・見込作成のプロセスの一元管理と連結予算の連携にも対応
- STRAVIS: 子会社によるサブ連結環境も実装可能
- BizForecast: 予算管理・管理会計のBCと連結決算・連結会計のFCを同じシリーズで提供
STRAVISは連結決算業務のアウトソーシング(BPO)も用意しています。決算の人手が足りない会社は、システムと業務の外部化をあわせて相談できます。
子会社の会計システムがばらばらな場合
子会社ごとに会計ソフトや勘定科目が違うのは、グループではよくあることです。違いを吸収する考え方を公式に書いているサービスをまとめます。
| サービス | 違いの吸収の仕方(公式記載) |
|---|---|
| BizForecast BC | 言語・通貨・会計基準・会計システムが異なる国内外のグループ各社の経営情報を一元管理 |
| Scale Cloud | 子会社ごとに異なるフォーマットや定義を整理し、グループ全体で比較・把握 |
| fusion_place | グループ会社の基幹システムと接続し、様々な切り口から分析・報告 |
どの方式でも、グループ共通の科目体系と、子会社の科目との対応表を作る作業は残ります。対応表のメンテナンスを誰が担うかを、導入前に決めてください。
Excelの画面のままグループに広げる
子会社の経理担当者に新しい画面を覚えてもらうのは、親会社の担当者以上に大変です。Excelの画面を残す型は、この負担を小さくできます。
- BizForecast: 「活Excel」の考え方で、既存のExcel資産を活用しつつ経営管理を効率化
- Sactona: Excel UIを採用しつつ多次元データベースで整合性を確保。ユーザーライセンス形式で特定部門からのスモールスタートが可能
- fusion_place: レイアウト自由なエクセル連携。作成したエクセル帳票は人数制限なく配布可能(standardの説明)
子会社からの提出はExcelのまま、親会社で集約と分析をする形なら、Loglassのように提出用ファイルを自動で作って送る仕組みも候補になります。
規模と料金の考え方
グループ向けの製品は、料金を公開していないものがほとんどです。それでも費用の構成は公式に書かれているので、見積の前に把握しておきます。
| サービス | 料金の構成(公式記載) |
|---|---|
| BizForecast Standard | サブスクリプション費用+初期設定支援費用。1年契約 |
| fusion_place cloud | 年間ご利用料金制。ユーザー数が増えるとユーザー単価が逓減。エンタープライズは5ユーザーから |
| Diggle | 初期費用+月額費用。エンタープライズはグループ会社・子会社の経営管理をまとめて行いたい企業向け |
| Sactona | ユーザーライセンス形式 |
| STRAVIS | 確認したページに記載なし |
グループで使うと、子会社の入力担当者の人数が費用に響きます。fusion_placeのようにユーザー単価が下がる体系か、人数に比例する体系かを確かめてください。
大企業・海外拠点を含む場合
海外子会社を含めた全社の計画まで広げるなら、グローバルの製品も候補になります。日本語の公式ページで連結や全社計画に触れているものをまとめます。
- Anaplan: シナリオプランニング、分析、連結会計、レポーティングのソリューション
- Workday Adaptive Planning: 決算処理と連結処理の効率化に触れ、あらゆるERPや勘定元帳と連携
- Oracle Cloud EPM: 財務、基幹業務、運用の計画を統合するコネクテッド・プランニング
グローバル製品は対象範囲が広い分、導入の範囲を絞らないと期間が延びます。最初は予算と見込の集約に絞り、連結決算や他部門の計画は後から広げる進め方も検討してください。
グループ導入で決めておくこと
最後に、グループで予算管理システムを入れるときに、親会社が先に決めておくことをまとめます。ここが曖昧だと、子会社ごとに運用がばらけます。
- グループ共通の科目体系と、子会社の科目との対応ルール
- 予算・見込の提出期限と、差し戻しの流れ
- 内部取引の扱い(相殺するか、管理会計では残すか)
- 子会社の担当者に見せる範囲と、入力できる範囲
- 組織変更や子会社の追加があったときの手順
Loglassは組織体制の変更や複数の組織図管理に対応すると書いています。M&Aで子会社が増えていく会社は、組織の追加や変更に強いかを、デモで実際に見せてもらってください。
連結の予実で見たい数字を決める
グループの予実管理では、何を連結で見るかを決めないと、集める数字が際限なく増えます。公式に書かれている対応範囲から、見たい数字の候補を整理します。
| 見たい数字 | 対応を書いているサービス |
|---|---|
| PL(損益)の予算・見込・実績 | BizForecast BC、STRAVIS、Diggle、Sactona |
| BS・CFまで含めた計画 | IBM Planning Analytics(PL・BS・CFの整合)、Manageboard(財務三表連動) |
| 人員・人件費の計画 | BizForecast BC(人員計画)、Diggle人員管理、Loglass 人員計画 |
| 設備投資の計画 | BizForecast BC、Sactona、Diggle設備投資管理、Loglass 設備投資計画 |
最初からすべてを連結で見ようとすると、子会社の負担が一気に増えます。まずPLの予算と見込から始め、慣れてから範囲を広げるのが現実的です。
目的別の候補の絞り方
グループ向けの候補は多いので、目的から逆に絞るのが近道です。ここまでの内容を、目的ごとにまとめ直します。
| 目的 | 最初に見るサービス |
|---|---|
| 連結決算と連結予算を同じ基盤で回したい | STRAVIS、BizForecast(BC+FC) |
| 子会社にExcelの画面のまま入力してもらいたい | BizForecast、Sactona、fusion_place |
| 子会社の数字をシステム画面で集めて比べたい | Diggle(エンタープライズ)、Scale Cloud |
| 海外を含む全社計画まで広げたい | Anaplan、Workday Adaptive Planning、Oracle Cloud EPM |
候補を2〜3社に絞ったら、子会社1社分の実際の数字でデモをしてもらうと、違いがはっきりします。科目の対応表を持っていくと、話が具体的になります。
この記事に出てくるサービス
- Anaplan(Anaplan Japan)財務以外の計画までつなぐなら
- BizForecast(プライマル株式会社)Excelの画面を残して連結まで広げるなら
- Diggle(ディグル株式会社)脱エクセルで見込管理まで一元化するなら
- fusion_place(株式会社フュージョンズ)無償版でまず動かしてみるなら
- IBM Planning Analytics(日本IBM)Excelから大規模モデルを動かすなら
- Loglass(株式会社ログラス)Excel提出のまま全社予算を集めるなら
- Manageboard(マネーフォワードコンサルティング株式会社)クラウド会計とAPIでつなぐなら
- Oracle Cloud EPM(日本オラクル)資金予測や高度な予測まで扱うなら
- Sactona(アウトルックコンサルティング株式会社)Excel UIで多次元管理をするなら
- Scale Cloud(株式会社Scale Cloud)KPIと予算をつなぐなら
- STRAVIS(株式会社電通総研)連結決算と連結予算を同じ基盤で回すなら
- Workday Adaptive Planning(Workday)海外拠点を含む全社計画なら
参照元
よくある質問
子会社の予算を集めて連結で見られるシステムは?
STRAVISは月次連結、連結予算、連結見込を一つのシステムで扱うと説明しています。BizForecastは予算管理BCと連結会計FCを同じシリーズで持ちます。Diggleはグループ会社の連結予算管理の活用シーンを紹介しています。
子会社ごとに会計ソフトが違っても大丈夫ですか?
BizForecast BCは、会計システムの異なる国内外のグループ各社の経営情報を一元管理すると説明しています。Scale Cloudも子会社ごとのフォーマットや定義を整理するとしています。
グループ向けの料金は公開されていますか?
今回確認した範囲では、グループ向けの金額を公開しているサービスはありませんでした。BizForecast Standardは1年契約、fusion_placeは年間利用料金でユーザー単価が逓減する体系と、構成だけが公開されています。
【目的別】予実管理システムおすすめ3選
部門のExcel提出はそのままに、全社の予算・見込・実績をシステムで一元化するなら
Loglass(株式会社ログラス)
自社フォーマットのExcel・Googleスプレッドシートで予算を回収し、約2ヶ月の伴走で立ち上げる
予算策定では、自社フォーマットのExcelやGoogle Spreadsheetのファイルをそのまま連携でき、部門ごとの提出用ファイルを自動で作って送り、提出されたデータを全体予算に統合すると公式に記載。提出履歴はバージョンごとの差分をハイライト。導入支援は導入プロジェクト約1ヶ月+運用テスト約1ヶ月の約2ヶ月を標準的な目安としている。
Excelの画面を変えずにシステム化し、連結会計までグループで広げるなら
BizForecast(プライマル株式会社)
「活Excel」の予算管理BCと連結会計FCを同じシリーズで。SaaSのStandardから始めてEnterpriseへ
Excelの長所を活かす「活Excel」を掲げ、予算管理・管理会計のBC、連結決算・連結会計のFC、人事評価・目標管理のHRで構成。BCは単体PLの予算策定から連結ベースの計画・業績管理、人員計画・設備投資計画・PSI管理まで扱うと記載。予実管理特化のSaaS(Standard)と、要件に合わせて構築するEnterpriseの2エディションがある。
中小企業が、会計データから予算と資金繰りを公開価格で始めるなら
bixid(株式会社YKプランニング)
1社月10,000円・25,000円・50,000円(税抜)の3プラン。部門別の予実はプロフェッショナルで
会計データをアップロードすると実績が反映され、月次決算・予算管理・キャッシュフローをグラフや数表で見える化すると記載。料金は1社あたりシミュレーション10,000円、プランニング25,000円、部門別に予算と実績を管理するプロフェッショナル50,000円(いずれも月額・税抜)で、アカウント作成は無制限。freee会計・勘定奉行との組み合わせを紹介するページがある。
自社に合う予実管理システムを、無料で相談する
会社の規模、予算を作る部門の数、子会社の有無、使っている会計ソフト、いまのExcelでの運用、予算を入れたい時期を送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載サービスへ匿名で概要を伝え、デモやトライアルの窓口をおつなぎします。費用はかかりません。