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KPIと予算をつなぐ予実管理システム|先行指標から着地見込みを立てる【2026年版】

売上や利益の予実だけでなく、商談数や人数などのKPIから予算と着地見込みを立てたい会社向けに、KPIと財務をつなぐ機能を持つ掲載サービスを公式表記で比べました。

公開 2026年10月1日

予算の数字が外れたと分かるのは、たいてい月が締まってからです。その前に気づくには、売上の手前にある商談数や受注件数、人数といったKPIを予算とつなげて見る必要があります。

この記事では、KPIと予算をつなぐ機能を公式に書いている掲載サービスを比べます。KPIの設計の考え方もあわせて整理します。

KPIと財務をつなぐと何が変わるか

PLの予実だけを見ていると、ずれの原因が分かるのは結果が出たあとです。KPIを一緒に見ると、どの活動が足りないかを途中で把握できます。

見るもの分かること分かる時期
PLの予実(売上・利益)結果としての差月次の締め後
結果指標(受注額など)売上につながる成果の進み具合月の途中
先行指標(商談数・訪問数など)成果の手前の活動量週単位など早め

Scale Cloudは、PLと結果指標と先行指標の設計は難易度が高いと書き、その設計まで伴走支援するとしています。KPIを予算とつなぐのは、システムより設計の比重が大きい作業です。

KPIの機能を公式に書いているサービス

まず、KPIや非財務の数字を扱う機能を公式に書いているサービスを並べます。書き方の違いから、それぞれの重心が見えてきます。

サービスKPIについての記載
Scale Cloud予算管理・予実管理・KPI管理を一元化。財務データと事業KPIをつなぐ
Manageboard料金表の機能にKPI管理と財務三表連動。非財務の実績もGoogleスプレッドシートから取込
bixid財務情報と非財務情報(KPI)を合わせたレポートを作成
Diggle財務指標も非財務指標もまとめて可視化したい企業向けにスタンダードを案内
Loglass会計・販売・原価・SFA/CRMのデータ収集を効率化

KPIの元データは、SFAや販売管理など会計以外のシステムにあることがほとんどです。どこから数字を取り込めるかを、あわせて確かめてください。

Scale CloudのKPI一体型の考え方

Scale Cloudは、株式会社Scale Cloudが提供する経営管理クラウドで、予算とKPIの一元化を前面に出しています。料金はトップページに月額15万円からと書かれています(税表記なし)。

  • 財務データと事業KPIをつなぎ、予算策定から予実分析、着地見込みの更新までを一つの基盤で運用
  • 会計データや業務システムを連携し、PLとKPIをつないで管理
  • PLおよびKPIの計画・実績・見込データのインポートと、データ取得フローの構築を支援
  • 子会社ごとに異なるフォーマットや定義を整理し、グループ全体で比較

現場の部門長が、経営者と同じように長期目線で業績を見るようになった、という導入後の声も載せています。予算を経営企画だけのものにせず、現場の目標管理とつなげたい会社に向く考え方です。

シミュレーションで前提を動かす

KPIとつなぐと、単価や人数といった前提を動かして結果を試算できるようになります。シミュレーションの機能を公式に書いているサービスをまとめます。

  • Manageboard: 様々な切り口で業績をシミュレーション。費用を固定費と変動費に分解した変動損益のシミュレーション、PL計画のシナリオごとのキャッシュの動きのシミュレーション
  • Sactona: 見込管理と予測シミュレーション。複数シナリオ比較
  • Oracle Cloud EPM: 目標指向で要因ベースの計画、シナリオ・モデリング、モンテカルロ・シミュレーション
  • IBM Planning Analytics: AIによる予測とWhat-Ifシミュレーション

要因ベースの計画とは、売上を単価×数量のように要因に分けて計画する考え方です。Oracle Cloud EPMは、この考え方を正面から打ち出しています。

KPIの設計で決めること

どのシステムを使っても、KPIの設計は社内で決める必要があります。設計の前に決めておきたいことを並べます。

  1. PLのどの行(売上・粗利・人件費など)とつなげるか
  2. 結果指標と先行指標を、それぞれ何にするか
  3. 指標の定義(何を1件と数えるか、いつの時点で数えるか)
  4. どのシステムから、どの頻度で数字を取り込むか
  5. 誰が数字に責任を持つか

指標の定義が部門ごとに違うと、会議で数字の正しさの議論になってしまいます。Scale Cloudも、部門ごとに数字の定義や集計方法が違う問題を課題として挙げています。

着地見込みを毎月更新する

KPIを見る目的は、期末の着地を早く正確に読むことです。着地見込みの更新について、公式に書かれていることをまとめます。

サービス見込・着地の扱い(公式記載)
Scale Cloud予算・実績・見込を一元化し、変化に応じて見込みを更新
Loglass予算・実績・見込を自由に並べてワンクリックで比較
Diggle予算策定から見込の更新、予実分析までをシステム上で
Workday Adaptive Planning計画、予算、フォーキャストを作成

見込は、作る手間が減ると更新の回数を増やせます。月1回だった見込を週1回にしたい、といった運用の変化も見据えて選んでください。

KPI連携で起きやすいつまずき

KPIを予算とつなぐ取り組みは、始めるのは簡単でも続けるのが難しいものです。よくあるつまずきを先に知っておくと、避けやすくなります。

  • 指標を増やしすぎて、誰も見なくなる
  • SFAなど元のシステムの入力が不十分で、数字が当てにならない
  • KPIの取り込みが手作業のまま残り、更新が止まる
  • 結果指標だけを並べ、先行指標を決めないまま始める

最初は、売上に一番効く先行指標を2〜3個に絞るのがおすすめです。取り込みの自動化は、Manageboardのスプレッドシート連携のような手軽な方法から始める手もあります。

KPIの元データをどこから取り込むか

KPIを予算とつなぐときに一番手間がかかるのは、元のデータを集めることです。会計以外のデータの取り込みについて、公式に書かれている方法を並べます。

サービス会計以外のデータの取り込み(公式記載)
Loglass会計・販売・原価・SFA/CRMのデータ収集を効率化
DiggleERP、SFA、販売管理などから出力したデータを取り込み一元管理
ManageboardGoogleスプレッドシートの拡張機能で、SFAやCRMなどの非財務の実績を取り込み
Scale CloudPLおよびKPIの計画・実績・見込データのインポートとデータ取得フローの構築を支援

SFAの数字をそのまま使えるか、一度スプレッドシートに出して整えるかで、毎月の手間が変わります。元のシステムの出力の形を、デモの前に用意しておくと話が早く進みます。

KPI重視で選ぶときの候補

最後に、KPIと予算をつなぐ目的で選ぶときの候補を、状況ごとにまとめます。KPIの設計に自信がないなら、設計の支援まで頼めるかを重く見てください。

状況最初に見るサービス
KPIの設計から一緒に考えてほしいScale Cloud(KPI設計まで伴走支援)
会計ソフトとAPIでつなぎ、KPIも同じ画面で見たいManageboard
中小企業で財務とKPIを1枚のレポートにしたいbixid
要因ベースの計画やシミュレーションを本格的にOracle Cloud EPM、IBM Planning Analytics

Scale Cloudの月額15万円からには税表記がなく、初期費用も書かれていません。比べるときは、各社の見積をそろえた条件で取り直してください。

この記事に出てくるサービス

参照元

よくある質問

KPIと予算を一緒に管理できるシステムは?

Scale Cloudは予算管理・予実管理・KPI管理の一元化を掲げ、財務データと事業KPIをつなぐとしています。Manageboardは料金表にKPI管理と財務三表連動を載せ、bixidは財務と非財務(KPI)を合わせたレポートを作れます。

KPIの設計まで手伝ってもらえますか?

Scale CloudはKPI設計までプロが伴走支援すると書いています。ほかのサービスでは、導入支援の範囲にKPI設計が入るかを見積の段階で確かめてください。

前提を変えたシミュレーションはできますか?

Manageboardは変動損益やシナリオごとのキャッシュのシミュレーション、Sactonaは複数シナリオの見込管理、Oracle Cloud EPMはモンテカルロ・シミュレーションを挙げています。

【目的別】予実管理システムおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

部門のExcel提出はそのままに、全社の予算・見込・実績をシステムで一元化するなら

Loglass(株式会社ログラス)

自社フォーマットのExcel・Googleスプレッドシートで予算を回収し、約2ヶ月の伴走で立ち上げる

予算策定では、自社フォーマットのExcelやGoogle Spreadsheetのファイルをそのまま連携でき、部門ごとの提出用ファイルを自動で作って送り、提出されたデータを全体予算に統合すると公式に記載。提出履歴はバージョンごとの差分をハイライト。導入支援は導入プロジェクト約1ヶ月+運用テスト約1ヶ月の約2ヶ月を標準的な目安としている。

Loglass(株式会社ログラス)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

Excelの画面を変えずにシステム化し、連結会計までグループで広げるなら

BizForecast(プライマル株式会社)

「活Excel」の予算管理BCと連結会計FCを同じシリーズで。SaaSのStandardから始めてEnterpriseへ

Excelの長所を活かす「活Excel」を掲げ、予算管理・管理会計のBC、連結決算・連結会計のFC、人事評価・目標管理のHRで構成。BCは単体PLの予算策定から連結ベースの計画・業績管理、人員計画・設備投資計画・PSI管理まで扱うと記載。予実管理特化のSaaS(Standard)と、要件に合わせて構築するEnterpriseの2エディションがある。

BizForecast(プライマル株式会社)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

中小企業が、会計データから予算と資金繰りを公開価格で始めるなら

bixid(株式会社YKプランニング)

1社月10,000円・25,000円・50,000円(税抜)の3プラン。部門別の予実はプロフェッショナルで

会計データをアップロードすると実績が反映され、月次決算・予算管理・キャッシュフローをグラフや数表で見える化すると記載。料金は1社あたりシミュレーション10,000円、プランニング25,000円、部門別に予算と実績を管理するプロフェッショナル50,000円(いずれも月額・税抜)で、アカウント作成は無制限。freee会計・勘定奉行との組み合わせを紹介するページがある。

bixid(株式会社YKプランニング)の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

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