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業務用焼却炉 · 用途別

工場・建設業の木くず・紙くず・梱包材を自社で燃やす|小型焼却炉の選び方と確かめ方

工場・建設業・木工所で出る木くず・紙くず・木わく・梱包材を自社で焼却したい会社向けに、50kg/h前後の小型焼却炉の選び方を、DAITO・ミヤビ・関口鐵工所・サンヨー・瑞東産業などの公式記載で整理します。燃焼テストや手続きの確かめ方も。

公開 2026年10月1日

工場や建設現場では、木わく、コンパネの端材、段ボール、梱包材などが毎日出ます。処理を外に出す費用が重い会社では、小型の焼却炉で自社処理を考えることがあります。

このページでは、木くず・紙くずを中心に燃やす小型炉の選び方を、掲載社の公式記載で整理します。

木くず・紙くず向けの小型炉

メーカー・機種焼却能力など(公式記載)特徴
ミヤビ L+WIDE型46kg/h、火床面積0.49m²横1m×縦65cmの特大幅広投入口、水冷式
関口鐵工所 トクB-80048kg/h(一般雑芥の目安)、火床面積0.49m²本体とサイクロンが独立、ともに水冷式
瑞東産業 BFI-48型・BFS-48型48kg/h、火床面積0.48m²乾式小型焼却炉
和光機械工業 CI495E49.5kg/h、ロストル面積0.49m²山形の国内工場で製造。標準価格356万円(税別)
DAITO LSZ-600モデルLSZ-600Mは49kg/h、火床面積0.49m²、本体価格495万円(税抜・運賃取付費別途)紙くず・木くず用のモデル
サンヨー SLS-500LA45kg/h、火床面積0.48m²木屑・紙屑の長時間焼却向け

投入口の大きさで作業が変わる

木わくやコンパネは、長さや幅があって投入口に入りにくいごみです。切る手間を減らしたいなら、投入口の大きい機種を選びます。

  • ミヤビ L+WIDE型:横1m×縦65cm。1時間に30袋以上の焼却が可能と記載
  • 関口鐵工所 トク大B型・超トク大B型:投入口1000mm以上、パレットや長尺物も可能、フォークリフトからの搬入も可能
  • 関口鐵工所 AB型:投入口2か所(長尺物は上、ごみ袋は正面)
  • インシナー工業 FX型:大きな段ボールなど投入しやすい構成

おが粉・細かい木屑の場合

おが粉や細かい木屑は、軽くて舞いやすく、煙突から飛ぶ心配があります。集じんの仕組みや、自動で投入する装置のある機種を比べます。

  • 関口鐵工所 D型:独立サイクロン集じん機で、おが粉・木くずに加え比重の軽い紙類や包装ごみの黒煙や飛灰を抑えると記載
  • サンヨー:細かな木屑やおが屑を直接バケットで投入できる機種がある
  • サンワプロテック FSC型:木屑自動焼却装置で温水も利用できる
  • サンワプロテック FS型:オプションの小型木屑定量機で木屑の自動投入も可能

水冷式か耐火材式か

木くず・紙くずを長時間燃やす工場では、炉の作りが寿命と補修の手間に関わります。

作り向く使い方(公式記載)
水冷式長時間の焼却や高カロリーのごみでも燃焼室の劣化を防ぐ(ミヤビ)
耐火材式蓄熱性があり、水分の多い物の焼却に向く。補修すれば10年以上使える(サンヨー)

買う前に燃やして確かめる

同じ木くずでも、乾き具合や混ざり物で燃え方が変わります。自社のごみを実際に燃やしてみられる会社なら、煙や灰の出方を見てから決められます。

  • DAITO:瀬戸市の焼却炉展示場で、持ち込んだごみを燃やして燃焼・煙・灰の状態を確認できる(来場は電話予約)
  • DAITO:各地の実演会で実機を展示・実演
  • 関口鐵工所:小型焼却炉のレンタル・シェアリング
  • 和光機械工業:環境展などで実演焼却
  • サンヨー:本社・工場に展示場

手続きを確かめる

小型炉の多くは、ダイオキシン類対策特別措置法の対象外の規模として作られています。ただし、条例による届出や消防への届出が必要な場合があります。

確かめる先確かめること
市町村・都道府県条例による届出の要否、設置できる場所
消防設置の届出(サンヨーはJKシリーズについて、消防署への設置届けは必要、ただしJK-350A・400A・700Aの標準品は除くと記載)
メーカー構造基準への適合の根拠となる書類

アナログシステムは、焼却炉に法規制適合証明書などの関係書類が付くと書いています。どの会社でも、適合の根拠となる書類を契約前に受け取っておくと安心です。

置き場所と工事の準備

  • 基礎コンクリート工事と電気配線(サンワプロテックは顧客側の手配と記載)
  • 水冷式は水道(中和スマイルは電気・水道・基礎工事が別途と記載)
  • 煙突の高さと周辺の建物との距離
  • 灰の置き場所と搬出の動線

燃やしてよいごみを社内で決める

自社処理を始めると、現場の判断でいろいろなごみが投入されがちです。燃やしてよいものと、外に出すものを最初に決めておきます。

区分例
燃やすもの木わく、コンパネ端材、段ボール、紙くず
機種によって可合板、プラスチック(廃プラ対応機種のみ)
外に出すもの金属・ガラスなど燃えないもの、炉が対応していないもの

木くず・紙くずの炉を選ぶ順番

  1. 1日のごみの量と種類を量る
  2. 投入口に入る大きさか、切る必要があるかを確かめる
  3. 燃焼テストや実演で煙と灰を見る
  4. 手続きと工事の範囲を確かめる
  5. 保守と部品の窓口を決める

自社で燃やすか外に出すかを比べる

焼却炉を入れる前に、今の処理費と、自社で燃やした場合の費用を比べます。燃料・電気・灰の処分・補修・人の手間まで含めて試算します。

費用外に出す場合自社で燃やす場合
処理費量に応じて毎回かかる灰の処分費が中心
初期費用不要炉の購入と工事
日々の手間分別と保管投入・運転・灰の取り出し
燃料・電気不要灯油・電気が必要

サンヨーは、燃料や灰処理、測定などの費目ごとに月額の試算例を載せています。自社の条件で同じ形の試算を、メーカーに頼むと比べやすくなります。

焼却の熱を使う

木くずを燃やす熱は、温水や暖房に使えることがあります。冬場の暖房や温水を燃料で作っている工場では、運転費の一部を取り戻せます。

  • サンワプロテック FSC型:木屑自動焼却装置で温水も利用できる
  • 関口鐵工所 トクB型:焼却熱の回収もできると記載
  • ミヤビ:焼却熱の再利用で経費削減を案内
  • アナログシステム:焼却炉メーカーが作る薪ストーブ木暖くん(木工所・作業場向け)

作業者の安全

焼却炉の周りは高温になり、灰の取り出しや投入の作業でやけどの危険があります。導入時に、作業の手順と服装を決めておきます。

  • 投入の扉を開けるときの手順(ミヤビL+WIDE型は二重扉を装備)
  • 灰を取り出すときの冷まし方と保管
  • 燃料タンクの置き場所と給油の手順
  • 強風の日に運転するかどうかの判断

導入までの流れ

小型炉は受注生産のことが多く、注文から設置まで日数がかかります。サンワプロテックは、仕様が決まって契約してから通常15〜45日で完成すると書いています。

段階内容
相談ごみの種類・大きさ・量を伝える
仕様決定・契約機種と付属品を決める
製作受注生産(サンワプロテックは通常15〜45日)
工事基礎コンクリート・電気配線(顧客側の手配の場合あり)
据え付け・試運転メーカーが設置し、試運転と説明

運転を続けるための社内ルール

  • 燃やしてよいごみの一覧を炉の近くに貼る
  • 運転する人を決め、手順を教える
  • 温度計の表示と黒煙の有無を記録する
  • 灰の量と処分の日を記録する

建設業で使う場合の注意

建設業では、現場で出た木くずを会社の敷地に集めて燃やすことがあります。どこで出たごみを、どこで燃やすかによって扱いが変わるため、計画の段階で自治体に確かめてください。

  • 現場ごとのごみの量と種類を記録する
  • 燃やす場所(本社・資材置き場)を決める
  • 塗装や接着剤のついた木材を分ける
  • 金属くぎなどの異物を取り除く

導入後によくある相談

小型炉を入れたあと、ごみの量が増えたり、種類が変わったりすることがあります。早めにメーカーに相談すると、運転のしかたの見直しで済むこともあります。

  • 黒煙が出るようになった
  • 燃え残りが増えた
  • 炉の外側が以前より熱くなる
  • 温度計の表示がおかしい

木くず・紙くずで最初に当たる会社

状況最初に当たる会社
自社のごみで燃焼テストをしたいDAITO
かさばる端材を広い投入口でミヤビ、関口鐵工所
まずレンタルで試したい関口鐵工所
おが粉や木屑を自動で投入したいサンワプロテック

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

木わくやパレットをそのまま燃やせる炉はありますか?

関口鐵工所のトク大B型・超トク大B型は投入口が1000mm以上あり、パレットや長尺物を焼却できると書いています。ミヤビのL+WIDE型も横1m×縦65cmの特大幅広投入口です。

買う前に自社のごみを燃やして試せますか?

DAITOは瀬戸市の焼却炉展示場で、持ち込んだごみを燃やして燃焼・煙・灰の状態を確認できると案内しています。来場は電話予約制です。関口鐵工所はレンタル・シェアリングを始めています。

小型炉なら手続きはいりませんか?

多くのメーカーが届出不要の区分として案内していますが、条例で届出が必要な自治体や、消防への設置届けが必要な場合があると注記しています。設置前に市町村と消防に確認してください。

【用途別】業務用焼却炉メーカーおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

工場・事業所の紙くず・木くず・廃プラを小型炉で、自社のごみで試してから選ぶなら

DAITO株式会社

瀬戸市の展示場で持ち込みごみの燃焼テスト。廃プラ対応・お寺様用・届出必要モデルまで

焼却炉展示場に多数の炉を常時展示し、持ち込んだごみを実際に燃やして燃焼・煙・灰の状態を確かめられる(来場は電話予約)。各地の実演会でも実機を展示・実演している。製品は廃プラ対応・万能用・生ゴミ・動物用・お寺様用・届出必要モデルに分かれ、廃プラ対応のISR・LSR・LSZモデル、紙くず・木くず用のLSZ-600モデル、埼玉県条例適合モデルまである。構造基準適合保証をうたい、修理メンテナンスも事業内容に挙げる。

DAITO株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

産業廃棄物処理業の許可プラントを、申請から保守まで1社に任せるなら

株式会社アクトリー

申請支援・設計・製造・据付・試運転・アフターサービスを自社一貫。R&Dセンターで3炉を見学できる

産廃向け焼却炉などの環境関連プラントを、行政への申請の支援から設計・製造・据付・試運転・アフターサービスまで自社一貫で請け負う。自社工場で作ったブロックを現地で組み上げて工期を短くし、感染症廃棄物やドラム缶を有姿のまま運搬・投入するシステムも付けられる。R&Dセンターでは焼却プラント3炉を24時間稼働させ、廃熱ボイラ(発電能力770kw)やバグフィルタを見学できる。

株式会社アクトリーの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

動物・汚物・塔婆など特殊なものを焼却するなら

インシナー工業株式会社

全自動のガス化小型炉から、牛一頭を投入できる大型動物炉、紙おむつ・汚物炉、ペット火葬炉まで

小型焼却炉JX型・FX型はごみを入れてボタンを押すだけの全自動運転で、木くず・紙くず・段ボール・塔婆を対象に挙げる(JX-3は16kg/h・火床面積0.29m²、FX型は15〜25kg/h)。特殊焼却炉ではAKS型が牛一頭を丸ごと引き込み投入でき能力180kg/h、紙おむつ・小型汚物焼却炉KBX型、ペット火葬炉PET型・PSM型もある。保守点検と現地解体・移設工事も行う。

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自社のごみに合う焼却炉を、無料で相談する

燃やしたいもの(木くず・紙くず・廃プラ・動物・汚物など)、1日の量と最大の日の量、置き場所の広さと周りの建物との距離、今の処理方法を送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載メーカーへ匿名で概要を伝え、展示場・実演・見積の窓口をおつなぎします。費用はかかりません。

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