3比較ハブ業務用焼却炉

業務用焼却炉 · 用途別

寺社のお焚き上げ・農家・小規模事業所で使う焼却炉|少量・届出不要の区分の選び方

寺院・神社のお焚き上げ、農家の剪定枝、小規模な事業所の紙くずなど、少量を燃やしたい場合の小型焼却炉を、インシナー工業・DAITO・サンヨー・サンワプロテック・和光機械工業・関口鐵工所の公式記載で比べます。

公開 2026年10月1日

寺社のお焚き上げや、農家の剪定枝、小さな事務所の紙くずなど、量は少なくても燃やす場が必要なことがあります。環境省が掲載する1997年の改正概要では、野焼きを防ぐために、焼却するときに守る基準が明確にされました。

このページでは、少量を燃やす場面に向く小型炉を、掲載社の公式記載から選びます。

少量向けの機種

メーカー・機種能力など(公式記載)向く場面
インシナー工業 JX型・FX型JX-3は16kg/h、FX型は15〜25kg/h、1回の投入量50kg以下お寺・神社・工場・事務所。木くず・紙くず・段ボール・塔婆
和光機械工業 ICI150GAT15.0kg/h1日1回の少量焼却
和光機械工業 ICI245GAT24.5kg/h1日1回の少量焼却
サンヨー おてご炉シリーズ(小型焼却器)能力の記載なし(焼却容量45ℓ〜)。構造基準・ダイオキシン類特別措置法には対応していないと明記お焚き上げ、たき火、落ち葉焚き。仕事で出る産業廃棄物は焼却できず、防火・安全上の道具としての軽微な焼却に限ると説明
サンワプロテック R型・RS型50kg/h未満の区分家庭用、お寺、神社など
DAITO お寺様用記載なし寺院向けの区分

お焚き上げで重視すること

お焚き上げは、年中行事として決まった日にまとまった量を燃やす使い方です。人が見ている前で燃やすため、煙と炎の出方が気になります。

  • 塔婆など長いものが入るか(インシナー工業は対象に塔婆を挙げる)
  • 全自動で、付きっきりにならないか(インシナー工業JX型はボタンを押すだけの全自動運転)
  • 黒煙を抑える仕組みがあるか(アナログシステムは再燃焼構造)
  • 境内に置ける大きさと見た目か

届出不要の区分を正しく読む

少量向けの炉の多くは、届出不要の区分として案内されています。ただし、注記を読むと、例外があることが分かります。また、環境省が掲載する関係省庁共通パンフレット「ダイオキシン類」では、ダイオキシン類対策特別措置法の特定施設となる廃棄物焼却炉を「火床面積が0.5m²以上、又は焼却能力が50kg/h以上」としています。どちらか一方でも超えれば対象になるため、能力と火床面積の両方を確かめてください。

メーカー注記(公式記載)
インシナー工業届出については自治体によって必要な場合もある
オーエムアイ条例により一部届出が必要な自治体もある
サンヨーJKシリーズについて、消防署への設置届けは必要(JK-350A・400A・700Aの標準品は除く)
ミヤビ一部地域を除く

小型の炉でも、環境省が掲載する1997年の改正概要にあるとおり、規模にかかわらず守る焼却の方法(煙突の先端以外から燃焼ガスを出さない、黒煙を出さない、灰を飛ばさない)があります。届出の有無にかかわらず、この基準を守れる炉を選びます。

農家・小規模事業所の使い方

農家の剪定枝や、小さな事業所の紙くずは、毎日少しずつ出ます。1日1回、短い時間で燃やし切れる大きさが目安です。

  • 和光機械工業:ICI150GAT・ICI245GATは一日一回少量の焼却に最適と記載
  • 関口鐵工所:落ち葉や剪定枝などを対象に、小型焼却炉のレンタル・シェアリングを全国で開始
  • オーエムアイ:紙、木、草などを焼却でき、農家での使用実績があると記載
  • サンヨー:導入事例に農業・神社・寺院・福祉

レンタルという選び方

年に数回しか使わないなら、買わずに借りる方法もあります。関口鐵工所は、落ち葉や剪定枝、片付けなどの用途で、小型焼却炉のレンタル・シェアリングを全国で始めたと案内しています。

使う頻度選び方の目安
年に数回レンタル・シェアリングを検討
月に数回少量向けの小型炉
毎日能力に余裕のある小型炉

設置場所で確かめること

  1. 隣家や参道からの距離
  2. 煙突の高さと風向き
  3. 灰の置き場所
  4. 燃料(灯油)の置き場所と消防の確認
  5. 雨の日の運転と、炉の覆い

小さな炉でも保守先は決めておく

小型炉は構造が単純ですが、ロストルや煙突などは傷みます。買った会社が遠い場合は、近くで修理を受けてくれる会社も調べておきます。

  • アナログシステム:自社製・他社製を問わず小型焼却炉の修理・メンテナンス
  • サンワプロテック:設置後の部品交換・点検
  • インシナー工業:保守点検、移設工事
  • 中和スマイル:九州で修理・撤去

少量の炉を選ぶときの比較表

少量向けの炉は、能力の数字より使い勝手の差が大きくなります。次の項目を並べて比べると、自分の使い方に合う炉が見えてきます。

比べる項目確かめること
能力1回に燃やす量と時間に合うか
投入口塔婆や枝が入るか
運転全自動か、付きっきりか
燃料灯油の使用量と置き場所
保守近くで修理を受けられるか

買う前に見る・試す

少量の炉でも、燃え方は実物を見ないと分かりません。展示場や実演会、レンタルで確かめてから決めると、思っていたのと違うという失敗を防げます。

  • DAITO:焼却炉展示場で持ち込みごみの燃焼テスト(電話予約制)、各地の実演会
  • サンヨー:本社・工場の展示場
  • 関口鐵工所:レンタル・シェアリング
  • 和光機械工業:環境展などでの実演焼却

近隣への配慮

寺社や農家は住宅地に近いことも多く、煙やにおいへの配慮が欠かせません。燃やす日時を決め、近隣に知らせておくとトラブルを防げます。

  • 燃やす曜日と時間帯を決める
  • 風の強い日は燃やさない
  • 黒煙が出たら投入を止める
  • 灰が飛ばないように保管する

お焚き上げの量と回数で選ぶ

お焚き上げは、年に数回まとまった量を燃やす寺社もあれば、毎月少しずつ燃やす寺社もあります。量と回数の組み合わせで、選ぶ炉が変わります。

使い方炉の選び方
年に数回、まとまった量1回の投入量が多い一括投入の炉か、レンタル
毎月少しずつ少量向けの小型炉
塔婆が多い長いものが入る投入口
人が付けない全自動の炉(インシナー工業JX型など)

寺社向けの導入事例を見る

寺社向けの導入事例を公式に載せているメーカーがあります。同じような規模の寺社の事例を見ると、置き場所や機種の見当がつきます。

  • サンヨー:導入事例のカテゴリに神社・寺院
  • ミヤビ:納品事例のカテゴリに寺院
  • DAITO:寺院・神社向けのページ
  • アナログシステム:事例のカテゴリに寺院

小規模事業所が気をつけること

小さな事業所では、焼却炉を扱う人が限られます。担当者がいなくても安全に運転できるかを、導入前に考えておきます。

  • 運転の手順を紙にして炉の近くに置く
  • 燃やしてよいものと、燃やさないものを決める
  • 灰の処分方法を決めておく
  • 故障時の連絡先を控えておく

寺社・小規模で多い質問への答え方

寺社や小規模な事業所からは、同じような質問がよく出ます。公式記載で答えられる範囲を並べます。

質問公式記載の例
塔婆は燃やせるかインシナー工業はJX型・FX型の対象に塔婆を挙げる
付きっきりでなくてよいかインシナー工業JX型はボタンを押すだけの全自動運転
少しだけ燃やしたい和光機械工業ICI150GATは1日1回少量の焼却に最適と記載
たまにしか使わない関口鐵工所のレンタル・シェアリング

古い炉を使っている場合

昔から境内や敷地にある古い炉は、今の構造の要件に合っていないことがあります。サンワプロテックは、新構造基準に合わず使えなくなった焼却炉の解体・撤去を請け負うと書いています。

  • 古い炉の製造元と年式を確かめる
  • 今の要件に合うかをメーカーや自治体に相談する
  • 入れ替える場合は解体・撤去も同時に見積もる

小型炉の費用の考え方

掲載社の小型炉で、本体価格を製品ページに載せていたのは和光機械工業とDAITOの2社でした。DAITOは小型のSPⅡ-100M(14kg/h)を215万円(税抜・運賃取付費別途)としています。和光機械工業は、一般用焼却炉ICI150GAT(15.0kg/h)が129万4,000円、ICI245GAT(24.5kg/h)が167万2,000円(税別)、CI295E(29.5kg/h)が290万円(税別)です。中和スマイルは、本体価格のほかに運賃・取付費や電気・水道・基礎工事が別途必要と注記しています。

  • 本体
  • 運賃・取付費
  • 基礎工事・電気工事(水冷式は水道も)
  • 燃料・灰の処分などの運転費
  • 補修・部品

少量しか燃やさない寺社や事業所では、運転費より本体と工事の費用の比重が大きくなります。レンタルや、近くの会社への相談も含めて比べてください。

寺社・小規模で相談する順番

状況相談先
お焚き上げを全自動でインシナー工業
お寺向けの機種から選びたいDAITO、サンワプロテック
少量を毎日和光機械工業
年に数回だけ関口鐵工所(レンタル)

この記事に出てくるメーカー

参照元

よくある質問

お寺のお焚き上げに使える焼却炉はありますか?

インシナー工業のJX型・FX型は、お寺・神社での使用を挙げ、対象に塔婆も含めています。DAITOはお寺様用の区分を設け、サンヨーはお焚き上げ・たき火向けの小型焼却器おてご炉シリーズを案内していますが、構造基準やダイオキシン類特別措置法には対応しておらず、仕事で出る産業廃棄物は焼却できないと明記しています。

たまにしか使わないので、借りることはできますか?

関口鐵工所は、落ち葉や剪定枝、片付けなどの用途で、小型焼却炉のレンタル・シェアリングを全国で始めたと案内しています。

小さい焼却炉なら、どこに置いてもよいですか?

届出不要の区分の炉でも、条例や消防の届出が必要な場合があると各社が注記しています。隣家との距離や煙突の高さも含めて、設置前に市町村と消防に確認してください。

【用途別】業務用焼却炉メーカーおすすめ3選

※2026年10月時点の公式サイト情報をもとに編集チームが選定。選定基準。

1イチオシ

工場・事業所の紙くず・木くず・廃プラを小型炉で、自社のごみで試してから選ぶなら

DAITO株式会社

瀬戸市の展示場で持ち込みごみの燃焼テスト。廃プラ対応・お寺様用・届出必要モデルまで

焼却炉展示場に多数の炉を常時展示し、持ち込んだごみを実際に燃やして燃焼・煙・灰の状態を確かめられる(来場は電話予約)。各地の実演会でも実機を展示・実演している。製品は廃プラ対応・万能用・生ゴミ・動物用・お寺様用・届出必要モデルに分かれ、廃プラ対応のISR・LSR・LSZモデル、紙くず・木くず用のLSZ-600モデル、埼玉県条例適合モデルまである。構造基準適合保証をうたい、修理メンテナンスも事業内容に挙げる。

DAITO株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

2

産業廃棄物処理業の許可プラントを、申請から保守まで1社に任せるなら

株式会社アクトリー

申請支援・設計・製造・据付・試運転・アフターサービスを自社一貫。R&Dセンターで3炉を見学できる

産廃向け焼却炉などの環境関連プラントを、行政への申請の支援から設計・製造・据付・試運転・アフターサービスまで自社一貫で請け負う。自社工場で作ったブロックを現地で組み上げて工期を短くし、感染症廃棄物やドラム缶を有姿のまま運搬・投入するシステムも付けられる。R&Dセンターでは焼却プラント3炉を24時間稼働させ、廃熱ボイラ(発電能力770kw)やバグフィルタを見学できる。

株式会社アクトリーの公式サイトへ当サイトの紹介を読む

3

動物・汚物・塔婆など特殊なものを焼却するなら

インシナー工業株式会社

全自動のガス化小型炉から、牛一頭を投入できる大型動物炉、紙おむつ・汚物炉、ペット火葬炉まで

小型焼却炉JX型・FX型はごみを入れてボタンを押すだけの全自動運転で、木くず・紙くず・段ボール・塔婆を対象に挙げる(JX-3は16kg/h・火床面積0.29m²、FX型は15〜25kg/h)。特殊焼却炉ではAKS型が牛一頭を丸ごと引き込み投入でき能力180kg/h、紙おむつ・小型汚物焼却炉KBX型、ペット火葬炉PET型・PSM型もある。保守点検と現地解体・移設工事も行う。

インシナー工業株式会社の公式サイトへ当サイトの紹介を読む

自社のごみに合う焼却炉を、無料で相談する

燃やしたいもの(木くず・紙くず・廃プラ・動物・汚物など)、1日の量と最大の日の量、置き場所の広さと周りの建物との距離、今の処理方法を送っていただくと、編集チームが条件に合う掲載メーカーへ匿名で概要を伝え、展示場・実演・見積の窓口をおつなぎします。費用はかかりません。

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